2019年2月26日火曜日

よくある勘違い

一昨日と昨日は、所用で実家のある横浜へ。
横浜や東京に行くときには、出来るかぎり旧友や元同僚など、気の置けない人たちと会うことにしています。
今回もそのうちの一人と食事をしましたが、その時のひとコマ。

その人は十数年前に大病を患った経験があるため、一応は食事に気を使っているということ。
が、実際にはカロリー管理を中心としたものであったため、分子栄養学のサワリだけ簡略に伝えました。

体の材料であり、体の修復に不可欠なタンパク質が何より大切だ、ということ。
その必要量は、毎日、体重の千分の一 +α。体重50kg 前後と思われるその人の場合、毎日、60~70g くらい摂る必要があることを話しました。


すると、彼女(会ったのは女性です)。

「それって、案外簡単でしょ。お肉とかお魚をひと固まり食べればいいんじゃないかしら」。

つまり、こうです。お肉を100g 食べれば100g のタンパク質が摂取できる、というイメージのようです。
このパターンの会話を交わすのは、じつは数回目です。意外と多くの人がこのように考えているのかもしれません。


肉も魚も、そして人間の体も、半分以上は水分です。油(脂質)も相当部分を占めています。
残った部分がタンパク質だと考えても間違いではありません。
肉100g 中、タンパク質が100g はありえません。

実際には、どの程度タンパク質が含まれているのでしょうか。
肉類で見てみましょう。肉類の場合は、部位で大きく違ってきます。

牛や豚のバラ肉は脂質が多いため、タンパク質は思いのほか少ないのが実状です。
牛バラ肉の場合、(すべて100g あたり、四捨五入した数値)タンパク質はわずか11g。約1割に過ぎません。
比較的多いのがヒレ肉。牛ヒレ肉は19g、豚ヒレ肉では23g。それでも約2割にとどまります。

柔らかくて美味しい鶏もも肉は17g。鶏肉でタンパク質が多いのはササミで25g
平均すると、やはり2割前後です。
ちなみに鶏卵はというと13g(Mサイズ2個分)。


どう思いますか?
体重の千分の一+αは、想像以上にハードルが高いことに気づかれたはずです。
横浜で会った女性にも納得していただけました。


卵、肉、魚、大豆食品、乳製品などを朝昼晩でどうやって振り分け、タンパク質の必要量を無理なく摂取していくのか。
これを考えることが大切なのは、何をおいてもこのハードルをクリアするためです。

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