2018年11月27日火曜日

出張こぼればなし

講習の前日は羽田から銀座に直行し、銀座FANCLスクエアを4年ぶりに訪問。
ここでは、ユニークなものも含めて、体に関するさまざまな測定やカウンセリングを行っています。

今回、事前に予約したのは体バランス測定というもの。
内容は、骨密度指数(ロコモの兆候がないか)、体成分分析(水分、タンパク質、脂肪、ミネラルの比率)、骨格筋・脂肪の比率、肥満評価、筋肉バランスです。


この中で「なるほど」と感じたのは、骨格筋量筋肉バランス
沖縄に移住して6年あまり。4~5年間は歩かない生活にどっぷり浸ってしまい、筋肉量の減少はハッキリ自覚できる程でした。
それが尾を引いているのでしょう。骨格筋量は標準域ギリギリというレベルに留まっています。

それもあり、1年くらい前からウォーキングに加えて適度な筋トレを始めています。
筋肉バランスでは、右腕、左腕、体幹、右脚、左脚に5分画されています。
自分の体重に対する発達率(%)を見ると、脚 ⇒ 腕 ⇒ 体幹 の順になっています。

もっとも熱心にやったのはスクワット、次が腕立て伏せ、腹筋運動はサボり気味だったので、そのまま結果に現れた、ということです。
このあと取り組むべきことが明確になりました。



それ以外に、予約不要なものを2つ。

一つは、脳年齢チェック
結果はこちら
実年齢よりも10歳若返りました。
まだまだ、いろんなことにチャレンジできそうです。


調子に乗ってもう一つ試してみたのは、ストレスチェック。
自律神経のバランスを見るものですが、頭部、右肩、左肩、胸部と、こちらは4分画です。

「やはり」というか、これも予想した通りの結果です。
全体的には自律神経のバランス良好。が、頭部(脳)だけ交感神経優位になりました。
ようは使い過ぎということなのでしょうか。

自然と戯れる時間、愛犬チョコと接する時間を増やしたほうがよさそうです。
(本気で遊び過ぎているのかもしれません)

フル回転させた脳を休めるために、測定後は和光ビルをバックにバナナケールスムージーでブレイク。




銀座FANCLスクエアでは、先日ブログにも書いた「糖化」度を調べる糖化測定も行っています。
私は4年前に測定して、当時の年齢に応じた糖化度よりも「やや低かった」記憶があります。
来年あたり、あらためて測定しようかと考えています。

2018年11月23日金曜日

分子栄養学講習 in 東京③

糖質制限食のポイント、続きです。
糖質を大幅にカットしたカロリーを補う「別のもの」といっても、タンパク質と脂質しかありません。
結論から言うと、その分のカロリーをタンパク質で補うのは、事実上困難です。
ということは、大部分を脂質でカバーすることになります

そうはいっても、脂質は何でもかんでも摂ればよいというものではありません。
マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸、脂質の種類にかかわらず酸化した油は、もってのほかです。

大豆油、コーン油、菜種油などに含まれ、家庭や外食でもっとも多く使用されるのがリノール酸という脂質です。
これは適量は必要な油ですが、現代では適量をはるかに超えて過剰に摂取している人がほとんどです。過剰に摂ると、がんや炎症、アレルギーなどを促進してしまいます。
ですから、これも糖質制限食には積極的に使えません。

つまり、これらのものを除いた脂質、飽和脂肪酸(中鎖脂肪酸を含む)やEPA、オリーブオイルなどを中心にカロリー数を積み上げていくことになります。
こうなると細部にわたって学習が行き届いていなければいけません。
糖質制限食を成功させるのは簡単ではないことは、勉強すればするほど痛感します。

だからこそ、今回の講習で時間を割いて取り組みました。
学習した加盟店オーナーにおかれましては、ぜひ患者さんにも紹介していただきたいと願っています。


糖質制限食を学習し終えたあとは、「サプリメント・上級編」「食事・上級編」をおさらいして講習は終了。

昨年2月から5回にわたって開催しましたが、かなり掘り下げた内容まで到達したという実感があるので、東京会場での講習はひと区切り。
来年は違う形での勉強会を継続できないか検討中です。

2018年11月20日火曜日

分子栄養学講習 in 東京②

糖尿病、血糖値スパイク、低血糖症の学習を踏まえて、今回の大きな柱である糖質制限食を掘り下げてみました。
大きなブームとなっている糖質制限食ですが、ダイエットだけではなく、上記の症状にも有効です。というよりも必須だと言えるかもしれません。

長らく糖尿病の食事療法としてカロリー制限が用いられてきました。実際に今でも、病院での食事指導はカロリー制限が主流であることに変わりありません。
しかし、血糖値を上げるのは糖質のみです。徹底的にセーブするべきは糖質です。
カロリー制限をしてしまっては、大切なタンパク質までその影響を被ってしまいます。

何より糖質制限食は、がんの食事療法としても期待を寄せることができます。
がん細胞の唯一のエネルギー源(エサ)はブドウ糖だからです。
ほとんどの加盟店には、がん患者さんが温熱施療を受けに通っています。講習で糖質制限食を取り上げたのは、その方たちの強力な援軍にしていただくためです。

「がん細胞の唯一のエサ、ブドウ糖(糖質)を断てばがんは広がらない」と理屈は明快ですが、いざ実践に移すと一筋縄ではいきません。
糖質を大幅にカットした分、別のもので補わないとカロリー不足、つまりエネルギー不足になってしまいます。
エネルギー不足では免疫を含めたすべての代謝レベルが低下します。これでは病気には勝てません。

じっさいにダイエット等の目的で糖質制限食を行っても、かえって体調が悪くなってしまったという声をしばしば耳にします。おそらくエネルギー不足が原因ではないかと推測しています。
糖質制限食は、見よう見まねでやってしまうと失敗する可能性が高くなります。十分すぎるくらいに勉強し、正確な知識を得てから実行する必要があります。
(つづく)

2018年11月16日金曜日

分子栄養学講習 in 東京 ①

 11日(日)~12日(月)の2日間、都内にて分子栄養学集中講習を行いました。昨年2月から始めて今回が5回目です。
 このような講習の常として、参加人数は次第に絞られてはきます。それでも向上心旺盛な加盟店オーナーが集まり、一段と掘り下げた勉強をする時間が持てました。

前半は、あらためて糖尿病の学習から。関連して血糖値スパイク(グルコーススパイク)、低血糖症について。

 一般的な糖尿病の常識と併せて知っておくべきことは「糖化」です。糖化は、糖(そのほとんどはブドウ糖)がタンパク質と結合した状態のことです。
 糖は元々タンパク質とくっつきやすい性質を持っています。すると、くっつかれたタンパク質はその本来の機能を果たさなくなります。
 その状態が進むと、リウマチや多発性硬化症、全身性エリデマトーデスなどの自己免疫性疾患の一因になるという見解もあります。

血糖値スパイクは、食後に起こる急激な血糖値の上昇のことです。より正確にいうと、空腹時と食後の血糖値の差が大きいことです。
これがあると、比較的太い血管を傷つけて、最悪の場合は脳梗塞や心筋梗塞、足の壊疽(えそ)を引き起こします。恒常的に血糖値が高いことよりも危険である、という見方もあります。
血糖値スパイクは、食後2~3時間経つと元の血糖値に戻るため、健康診断の「空腹時血糖値」はもちろん、「Hg(ヘモグロビン)Ac」では異常は見つかりません。2時間糖負荷検査で、ある程度分かります。

低血糖症はたんに血糖値が低いことではなく、血糖値の上昇下降を繰り返し、血糖値が安定しないことをいいます。この状態は自律神経やホルモンバランスを崩し、メンタルをはじめ、さまざまな不調の原因になります。
 問題は、低血糖症が医師など医療現場でもまだまだ認識されず、「うつ」や「過労」などと診断されてしまうことです。

 臨床で分子栄養学を用いた治療を行う溝口徹氏(新宿溝口クリニック)は、メンタル系の疾患の場合、まず低血糖症の改善治療に取り組んでいます。
必要な栄養素を大量摂取する一方で「糖質制限食」を組み込みます。
(つづく)

2018年11月9日金曜日

読書の秋②

 私が地元の図書館をよく利用することは、以前書きました。自宅から車で3分程の場所にあるので大変便利です。
 実際にはそこの蔵書を借りるよりも、県内他館から取り寄せる方が頻繁です。とにかく使い倒しています。


 最近借りた本のなかで読後感がよかった本が1冊。
 タイトルとストーリーは、それほど結びついていません。  主人公は45歳、女性、服飾デザイナー。仕事の岐路に立たされた場面で、現実に迎合して生計を優先させる道を選ぶか、それとも本当に自分が好きでやってきたこと、これからもし続けたいことを選ぶか、この2つのはざまで思いめぐらす姿を描いています。

 私は主人公よりは多少年齢が上回っていますが、「これからどういう道を歩むか」を考えるときのヒントになったかもしれません。




 これは買ったものですが、先月の出張時に携帯したのは、この本。

 第155回芥川賞受賞作。最近文庫化されたので、カバンにしのばせて飛行機や地下鉄の中で目を通しました。
 文章そのものは平易でサッと読み通せるのですが・・・。「感想は?」と聞かれると、一瞬口を閉ざしてしまいます。

 ただ言えるのは、世の中には価値観、職業感、死生観等が違う多様な人がいるということ。
 そして、90数パーセントの人とは違う言動や生き方をしているというだけで、その人が異端であり、世の中から外れていると見なしてしまうならば、その発想はやはり短絡的だな、とあらためて思いました。

「自分らしく」生きにくい社会なんでしょうかねぇ。



  明日からは東京へ出張。那覇と羽田の往復、および都内の電車内は、読書のための貴重な時間です。
 携帯するのは、この本。

 20年くらい前に読みましたが、先日、神戸空港の書店でたまたま見つけたので買いました。
 今は「勝つ」とか「負ける」とか考えて日々仕事をしてはいませんが、歳月を置いて同じ本を読んだ時に、同じ歳月を過ごした自身の年輪を見定めることができます。
 そんなことを考えながら、気楽に目を通してみます。



 栄養学や生理学の本は出てきませんでしたが、そればっかりではダメです。世界が広がりません。

2018年11月5日月曜日

人はもともと何を食べてきたのか

4か月前に愛犬チョコが仲間に加わってから、そんなことをふと考えたりします。

人も犬も哺乳類。犬の消化器官は、食道にはじまって、胃、小腸、大腸を経て肛門へと至ります。
膵臓や肝臓もあり、人と大きく違いありません。

違いがあるとすれば、口腔で糖質を分解する酵素がつくられないこと。以前にも書きましたが、犬は糖質を栄養素(エネルギー)として使えません。

その分まで、たんぱく質がより大切になってきます。


振りかえって、人の主食は炭水化物(糖質)ということになっています。日本人の場合、総カロリーの約60%を炭水化物でまかなっています。
残りの約40%が、たんぱく質と脂質です。

しかし、人類は本当に炭水化物を主食としてきたのでしょうか。人類の起源からは400万年とも600万年とも言われています。
その中で、米や麦をつくるようになってから、まだ1万年足らず。日本に限って言えば、稲作文化が広がったのは縄文時代の終わり、2千数百年前に過ぎません。


つまり、人類が誕生してから99%以上の間は、炭水化物以外のものでカロリーの大部分を摂取していたことが推測されます。
狩猟による肉類や沿岸部での貝類など、たんぱく質や脂質のウエイトは今よりはるかに高かったのではないでしょうか。

じつはこの考え方が、大トレンドになっている糖質制限食を支持する意見の根底にあります。
目前に迫った東京での分子栄養学講習では、たんなるトレンド追いではなく、がんや糖尿病の食事療法にも耐えうる糖質制限を追求したいと考えています。