2018年9月28日金曜日

40過ぎたらサプリを飲もう

マルチビタミン&ミネラルやアミノ酸以外には、どういったサプリメントを飲むとよいでしょうか。
さまざまな考え方がありますが、年齢にともなう体の変化に着目すると、予防やアンチエイジングのために必要なサプリメントが見えてきます。もともとは体内で合成されていたが、年齢を重ねていくごとに減少していく栄養素があるからです。

 例えば酵素。消化酵素も代謝酵素も、タンパク質を材料に肝臓で合成されるものです。しかし、おおむね40歳くらいを境に、その生産量は減少していきます
代謝酵素は補給ができませんので、消化酵素のサプリメントを外から入れます。それにより消化をスムーズにして、同時に胃腸の負担を楽にします。
サプリメントではありませんが、「強力わかもと」や「新タカヂア錠」のような医薬部外品もお薦めです。

 酵素以外ではコエンザイムQ10。 コエンザイム10も体内でつくられますが、20歳代をピークに減少し、酵素と同様に40歳を過ぎると目立って低下していきます
 コエンザイムQ10は、細胞の中のミトコンドリアがエネルギーを生産するときに欠かせない栄養素です。このミトコンドリアがもっとも集中している臓器は、大きなエネルギーを四六時中必要とする心臓です。結果として十分なコエンザイムQ10があると、不整脈、狭心症など、あらゆる心臓疾患の予防に役立ちます。

 同じく歳を重ねると体内生産が少なくなる栄養素として、αリポ酸のサプリメントを私は欠かさず飲んでいます。
 αリポ酸は、活性酸素を除去する抗酸化作用を持っています。それとともに、抗酸化栄養素であるビタミンCやビタミンEの血中濃度を維持する、わかりやすく言えば仕事を終えた
ビタミンCやビタミンEを復活させる、という役割があります。
 αリポ酸がすごいのは、水溶性の場所にも脂溶性の場所にも効くことです。

腸内環境、言いかえれば腸内細菌バランスが健康状態を大きく左右することは、ずいぶん前に書き続けました。
(カテゴリー「腸内環境」をご覧になってください)
どういうわけか、善玉菌と悪玉菌のバランスも、放っておくと40歳くらいから悪化します。善玉菌のほとんどを占めるビフィズス菌が減少し始め、代わって大腸菌、ウェルシュ菌などの悪玉菌が増えはじめるのです。この加齢によるバランスの崩れをカバーするために、たっぷり善玉菌を入れて、悪玉菌が繁殖するような食生活は控える必要があります。
まずは食事での自己努力が大切ですが、援軍として乳酸菌やビフィズス菌のサプリメントで補給するのは有効かもしれません。




 終わりに、もう一度いいます。サプリメントを飲む第一の目的は予防です。予防には期限はありません。
 つまり継続しなければ意味がありません。継続できるように、まずは食事での栄養摂取を心掛けて、足りない分を効率よくサプリメントで補ってください。


 来週は本院引っ越しのため、ブログはしばらく休みます。

2018年9月25日火曜日

アミノ酸サプリメント

リクエストがあったわけではありませんが、愛犬チョコの写真をあと数枚。

1枚目は「ん?」という表情。チョコはどんなドッグフードよりも卵が大好き。卵が出てこないとき、「ん?卵じゃないの?」という顔をします。

2枚目と3枚目は、明らかに笑っています。2枚目はドライブを楽しんでいる様子。3枚目は公園で遊んで興奮しているところです。

犬の表情には飼い主の心の状態が現れる、とも言います。
チョコの表情は、私自身のバロメーターでもあります。




サプリメントのつづきです。タンパク質のサプリメントはどうでしょうか。タンパク質の1日の必要摂取量は、健康な人で体重の千分の一であるということは、もう随分前のブログで書きました。
この量は、主要なタンパク源である卵、肉、魚、大豆、乳製品を十分に意識して3食の献立を考えていれば、日頃の食事でタンパク質は充足することも可能です。

ただ、これは毎日のことです。
焼き立てパン、パスタ、ラーメン、カレーライス、ピラフ、お好み焼き、たまにはピザ・・・。誰だって時々は食べたいものです。私だって。
こういった炭水化物中心のパン類や麺類、粉もの料理が食事に加わると、とたんに1日に摂るべきタンパク質量が不足します。
そういったときに、タンパク質の不足分をサプリメントで補給することも考えてください。

タンパク質のサプリメントは、プロテインではなくてアミノ酸をお薦めします。
プロテインとはタンパク質そのもの。最小単位であるアミノ酸が数百から数千個結合したものです。したがって、それをアミノ酸に分解したうえで消化しなければいけません。
若い方ならいざ知らず、消化力が次第に低下していく中高年の場合は、胃腸に負担が掛かるだけではなく、その消化率が気になってきます。

そこで、最初からアミノ酸に分解されているアミノ酸サプリメントとなるわけです。
「吸収されてこその栄養素」です。

アミノ酸サプリメントを選ぶ場合には、必須アミノ酸9種類だけではなく、非必須アミノ酸11種類を含めたすべてのアミノ酸がバランスよく配合されているものを選んでください。

2018年9月22日土曜日

EPAについて

前回のブログ、最後の方でEPA / DHAについて触れましたが、少しその補足を。

EPAには、血栓の生成を抑制して動脈硬化を防ぎ、脳梗塞や心筋梗塞を予防する働きがあります。
肉類と反比例するように魚を食べなくなっていますので、EPAの摂取量も減少しています。
それとともに、脳梗塞、虚血性心疾患がふえています。

ちなみにEPA / DHAが多く含まれる魚は下の通りです。

「まずは食事から」が基本であることには変わりありませんが、なかなか十分に摂れない場合には上手にサプリメントを利用しましょう。

2018年9月18日火曜日

ベースサプリメント

前回のブログで「人生は一度きりです。・・・」の言葉を引用しました。
20代から意識し続けてきたこともあり、私はそういった文言に目が止まる習性があります。
最近では、くしくも一昨年お亡くなりになった2人が述べた言葉が印象に残っています。

時間の使い方は、そのまま命の使い方になる。

渡辺和子(ノートルダム清心学園理事長)

時間って命の一部なんですよ。

平尾誠二(ラグビー日本代表、日本代表監督)

言っている内容まで近似しているのには驚きです。

どんなに予防をしても、それでも先のことは分かりません。
だから、1日でも1時間でも無為に過ごしたくないと考えます。




本題(サプリメント)に戻ります。

「まずは食事ありき」を大前提に、どのサプリメントから摂るのが適切かを考えてみましょう。
50~60年前と比べると、現代の野菜や果物から摂取できるビタミン・ミネラルは大幅に減少しています。
それを補う目的で、マルチビタミン&ミネラルのサプリメントを最初に選ぶのがよいでしょう。
マルチビタミン&ミネラルは、基本中の基本サプリメントです。

マルチビタミン&ミネラルは、数種類のサプリメントを組み合わせなくても、一通りのビタミン・ミネラルを摂取でき、購入代金も節約できる、というメリットがあります。
また、ビタミン・ミネラルはチームワークで働く栄養素です。まずは、すべてをまんべんなく摂ることが大切です。
そのうえで必要があれば、ビタミンCとかビタミンEのサプリメントを追加すればよいでしょう。

マルチビタミン&ミネラルのサプリメントは、琉球温熱のものもありますし、大手各社からも販売されています。
ここで選ぶポイントは各ビタミンの含有量です。比較してみると、その歴然とした違いがわかります。
たとえばビタミンB1B2は、琉球温熱のものは大手商品の50倍前後、ビタミンE15~20倍前後、ビタミンC7~10倍くらい含まれています。

各ビタミンの働きは、きわめて多岐にわたっています。が、それだけ多くの仕事をしてもらうには、大量に摂取する必要があります。少ない量では、仕事の数も少ないなりになってしまいます。
これが、分子栄養学が推奨するメガビタミンです。



EPA・DHAといった良質な油も摂りにくくなっているのは事実です。EPA・DHAは、青魚を中心とした魚介類に含まれる脂質です。
が、「そのほとんどは目玉付近の頭部」「天然魚に限る」といった条件がつくと、食卓の魚だけで必要量を満たすのは至難の業かもしれません。
積極的に魚介類を摂り入れた食事を心掛けて、それでも不足する分をサプリメントで補給するのが現実的です。
EPA・DHAは非常に酸化しやすい油なので、酸化防止剤としてビタミンEが入っているものを選んでください。

分子栄養学の要であるタンパク質のサプリメントはどうでしょうか。

これについては、次回にゆずります。

2018年9月15日土曜日

気が付いた人から・・・

ある栄養関連の本を読んでいたら、こんなくだりを目にしました。

「人生は一度きりです。栄養の大切さに気が付いた人達にとっては、世の中の多数派の考えが変わるまで待つ理由はありません。・・・」

これを読んでいる皆さんの周囲も、そのほとんどは栄養に無頓着なのではないでしょうか。
栄養で生活習慣病の予防やアンチエイジングが叶えられる、と聞いてもピンとこないでしょう。よもや、栄養で病気の緩和や治癒に近づけるとは思いもよらないでしょう。

90%以上の医師も、栄養には無関心です。日本の医学部には栄養学のカリキュラムがほぼ皆無なので、無理からぬことです。
というよりも、栄養で予防されたり病気が軽減してしまうと仕事が激減してしまうので、医療現場では栄養学の肩身が狭いのかもしれません。

なかでも、ブログで扱っている分子栄養学は、国が認めている(カロリー)管理栄養学でもなく、歴史も浅く文献も多くはないため、言ってみれば異端児のような存在かもしれません。
世の中のトレンドは、減らす(オフ、カット)、朝食を抜く、1日1食、断食etc. ですので、分子栄養学が説く「必要な栄養素をどんどん入れろ」という考え方はなかなか広がりません。

ですから、気が付いた人から始めて、気が付いた人から健康になっていけばよいと思います。
もちろん、気が付いた人から家族や親族、友人、知人など、身近な人に伝わっていけば、なお素晴らしいでしょう。
私も、非力ながらそう考えて、メッセージを発信し続けています。

ただ、残念ながら、多数派は10年や20年では変わらないでしょう。それを待っていたら、自分の人生は終わってしまいます。
だから、まずは自分から健康になるしかない。冒頭の文言は、きっとそういうことを言いたかったのでしょう。

2018年9月11日火曜日

サプリメントは食事にあらず

 ある加盟店の方から、「最近、チョコ(愛犬のこと)はどうしているのか?」という問い合わせがあったので、近況を少しだけ。
 生後3カ月でやってきたチョコも、2か月がたち生後5カ月に。体重も1.5kgから2.1kgに増え、パッと見ても大きくなったと感じます。
 散歩も始まりました。短い足でトコトコ走る、その表情には明らかに笑顔があふれています(人のような笑顔はできませんが、見ていると分かります)。
 やんちゃで元気よすぎるので飼い主も大変ですが、家の中がますます明るくなり、笑いがさらに増えたことは間違いありません。
 飼い主にとっても、楽しいだけではなく、健康(免疫力)にも貢献してくれます。 
今は、ドッグラン・デビューを楽しみにしています。



では、サプリメントの続きを。
サプリメント市場は、まさに百花繚乱の模様を呈しています。その中から何を飲めばよいのかは、消費者にとってむずかしい選択です。
 、有名タレントが宣伝をしているグルコサミンコラーゲンのCMを見ると、ひざ関節や美肌のために飲んでおこうかと、ついつい心が動かされます。
 しかし、これで予防になるのかというと、首をかしげます。サプリメントは場当たり的に飲むものではありません。軸となる考え方が大切です。

その軸は、サプリメントはあくまでも食事のサポートであるということです。食事からは十分に摂取できない、摂取しづらくなっている栄養素を補充するのがサプリメントです。
 サプリメントは、食事そのものではありません。まずは食事からの栄養摂取を考える、そのために食事内容を見直す、ここから始めなくてはいけません。

 これを勘違いしている人をまれに見かけます。
 毎日が激務で食事はつくれないが、経済的には余裕のある1人暮らしのAさんです。食事は荒れ放題。ほとんどをコンビニや外食で済ませ、それ以外はインスタントやレトルトといった具合に。
 これでは栄養らしきものは摂れないので、Aさんはその代わりに10数種類のサプリメントでつじつまを合わせます。

ただ、これを続けるとAさんは体調を壊す可能性が高くなります。サプリメントは自然の食べものには勝てないからです。
ピーマンとにんじんを例にしましょう。ピーマンといえばビタミンC、にんじんの場合はベータカロチンが、その栄養素の代名詞になっています。それらを調理して食べる機会がないので、ビタミンCやベータカロチンのサプリメントでその代用をしようとするのがAさんです。

だが、ピーマンとにんじんに含まれる栄養素は、ビタミンCやベータカロチンだけではありません。タンパク質や脂質をはじめ、多くのビタミン・ミネラル、ファイトケミカル、食物繊維、酵素、あるいはまだ発見されていない栄養素もあるはずです。
それらの多彩な栄養素が複合的に、そして絶妙なバランスで含まれているのが自然の食べ物です。

人類は数百年、数千年と自然の食べものを丸ごと食べて生きてきました。私たちの体もそれを受け入れるようにできています。
サプリメントは、食品から特定の栄養素を取り出したり、科学的に合成したものです。それらを寄り集めて食事の代わりに見立てても、とうてい代わりは務まらないのです。
まずは食事ありき。それを補うのがサプリメントです。

2018年9月7日金曜日

分子栄養学講習

今週3日(月)と4日(火)、愛知県春日井市にて分子栄養学講習を行いました。
この講習を東海地区で実施するのは初めてです。愛知県から3名、静岡県から1名が受講しました。
こじんまりとした人数ではありますが、その分1人ひとりとの距離が近く、本院研修室での雰囲気をそのまま会場に移したようです。

内容は、三石巌氏が説いた分子栄養学の3本柱である
1.メガタンパク
2.メガビタミン
3.スカベンジャー
に絞りました。

タンパク質については、まず「タンパク質の異化(分解)と同化(合成)のバランスを保つことが死ぬほど重要である」という基本原理を学習。
そのうえで、卵、大豆食品、肉類、魚介類、牛乳・乳製品の5大タンパク食品について、消化やアミノ酸バランス等の点から検証を加えました。

ビタミンの摂取量は、その目的をハッキリさせる必要があります。
「欠乏症予防が目的なのか、もっと積極的な生活習慣病の予防や健康増進が目的なのか、あるいは疾病や症状の緩和や治癒、つまり栄養をクスリのような目的で使うのか」。その目的によって、必要な摂取量はまったく違ってきます。

それを学んだのち、各ビタミンおよび主要ミネラルの働きを確認しました。
ビタミンCとビタミンEは相乗効果をもたらす、8種類のビタミンB群はチームワークで働く、などビタミン同士の関連性もクローズアップしました。
主要ミネラルとは、マグネシウム、亜鉛、セレンです。補酵素やスカベンジャーの面から見て、この3つをピックアップしました。

2日目は、「タンパク質とビタミン(C、E、B群)の欠乏を血液検査表から読み解く」にチャレンジしてみました。
学習したことを温熱の現場で生かすためには、あるいはお客様に伝えるためのツールとして、どうしても血液検査表は欠かせません。
まずは、使う検査項目と読み解き方の教科書的な説明。つづいて、検査表のサンプルを用いて実践的な読み解きをしました。

じっさいの読み解きは、なかなかマニュアル通りにはいきません。「習うより慣れろ」で、数をこなすことが大切です。
16例の検査表を用意して、時間ある限り読み取り練習をしようとしましたが・・・・・残念。大型台風直撃のため、2日目は午前中で終了せざるをえませんでした。
若干の消化不良を残しつつも、次へとつながる中身の濃い1日半ではありました。


年明けにも続編が開催できれば、と考えています。

2018年9月1日土曜日

サプリメントの目的②

 サプリメントを飲む目的は何といっても予防ですが、この予防目的に近いものに老化防止、つまりアンチエイジングがあります。私も数種類のサプリメントを飲んでいますが、その目的は予防でありつつも、アンチエイジングを兼ねているのが実状です。 

 アンチエイジングのサプリメントといえば、コラーゲンやプラセンタなどが思い浮かびますが、私はそういったものは飲んでいません。それらを否定してはいませんが、予防目的のサプリメントを充実させようと思えば、もう予算が回らないからです。だいいち、あまりにも種類が多いと飲むのも大変です。

 あくまでも予防のために体に必要なものをたっぷりと入れれば、結果としてアンチエイジングにもなる、ということです。予防とはすなわち代謝と免疫を上げることです。代謝や免疫を上げるために栄養を補給すれば、予防にもなり且つそれは老化を遅らせることにもつながります。つまり、この2つの境界線はあいまいです。

 わかりやすい例がビタミンC。ビタミンCの働きは、少なくとも100以上あることが判明しています。
そのなかに、白血球の働きを活性化するウイルス(核酸)の切断に働く、インターフェロンの合成に関わる、といったものがあります。これらは明らかに予防に役立つと言えます。
かたや、コラーゲンの生成を助けるといった仕事は、アンチエイジングの部類に入るでしょう。

ビタミンCの効用でもっとも知られているのが抗酸化作用。活性酸素を除去することです。
これは予防にもつながり、かつアンチエイジングにも不可欠です。
活性酸素の大量発生は、ありとあらゆる生活習慣病を引き起こします。その一方で、ビタミンCが欠乏すると、確実にシミやシワが増えます。

 ですから、予防とアンチエイジングに無理やり境界線をつくるのではなく、予防に必要な栄養素をたっぷり入れていれば、自ずと一定部分はアンチエイジングにも働く、と私は考えています。


 明日から、7月につづき愛知県春日井市に出張。東海エリアでは初めての栄養学講習を行います。
 人数的にはこじんまりとしていますが、東京会場とは違った熱気や意気込みを感じとれることを期待しています。