2018年6月4日月曜日

分子栄養学講習③

前回(昨年11月)に続き、今回の講習でも血液検査データの読み取りを学習しました。
タンパク質、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、コレステロールに加えて、初日に勉強した、そして亜鉛の過不足を推定していきます。

栄養素の過不足以外にも重要なことが読み取れます。
たとえば、尿素窒素BUNとクレアチニンCre の相対比から「脱水」または「上部消化管出血」の疑いが浮上します。上部消化管とは、食道、胃、十二指腸のことです。

これがなぜ大事かというと・・・。

脱水は、温熱療法にとって身近な存在です。
温熱療法は、言うまでもなく大量の発汗を促がします。水分補給をしなければ脱水症状を招きかねません。
ところが、ご高齢になればなるほど喉の渇きの感覚が鈍くなってきます。体は脱水に向かっているのに、それでも水を飲みたいと感じなくなるのです。

じっさいに温熱施療をやっていると、終了時に水をひと口もふくんでいない高齢者をしばしば見掛けます。これが非常によくないのです。
血液検査データから脱水を推定できる場合には、念には念を入れて水分補給をお願いすることができます。未然の事故防止策です。

上部消化管出血があると、一定量のヘモグロビンが流出するわけですから、鉄に関する検査データは軒並み下降します。
この場合の対策は、とにかく鉄を入れろ、にはなりません。入れることも大切ですが、流れる方を止めなければいけません。
つまり、上部消化管出血は摂取不足ではない鉄欠乏の推定に役立ちます


このパターンは、タンパク質でも近いケースがあります。
今回の受講者のなかに、食事ではしっかりタンパク質を摂っているはずなのに、検査データでは相当なタンパク不足が見られた方がいました。
考えられるのは消化不良です。摂っている程に吸収されていない可能性があります。

もしそうだとしたら、打てる手は「もっと入れろ」ではなく、消化の改善です。
消化酵素を飲むのもよし、腸粘膜のエネルギー源であるグルタミンを入れるもよし。あるいは、卵は半熟で、消化にすぐれた納豆を強化、など調理法や食材で消化を改善するのも一つ。
もちろん、腸の熱入れは欠かせません。

このように血液検査データを読めるようになってくると、少しずつお客様に的確なアドバイスができるようになります。
かく言う私も、まだまだ勉強不足。意識を共有する加盟店同志の方たちと、今後も研鑽を積んでいきたいと考えています。

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