2018年4月3日火曜日

10万kmの臓器

上の写真は、マイカーの走行メーター。新車3台目にして初めての10万km到達です。
10万kmというと、だいたい地球2周半分です。じっさいには地球の裏側にさえ行ったことはありませんが、前半は九州、後半は沖縄本島という限られたエリア内の運転で、それだけ走行したことになります。
そういえば昔のメーターだとゼロに戻ったので、還暦を迎えたような気分が味わえたのですが、今は普通に6桁に突入してしまいます(残念!)。

メーターの話はそこまで。
生理学の世界で10万kmと聞いてピンと頭に浮かぶ人は、かなり勉強されている方です。
人体で総延長10万kmもの長さを持つ、ある物とは・・・

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毛細血管です。血管には大動脈(静脈)、中動脈(静脈)、小動脈(静脈)、細動脈(静脈)とさまざまな血管が存在しますが、総延長の99%を占めるのは、ごく微細な毛細血管です。
毛細血管は、その外径が10ミクロン(0.01mm)、内径はわずか5ミクロン(0.005mm)。その中を赤血球などが流れて、体の隅々の細胞まで酸素や栄養を届けます。

全身のどの細胞も、毛細血管から30ミクロン(0.03mm)以内に存在しています。近くの毛細血管から流れてきた血液から酸素や栄養を受け取り、逆に二酸化炭素や老廃物を渡します。
細胞は、その生存自体を毛細血管に依存しているといっても過言ではありません。

毛細血管は全身に張り巡らされているので、脳や肝臓、腎臓といった主要な臓器でも大切な役割を果たします。

臓器のなかで、もっとも血流の多いのが脳です。脳は酸素消費量が多く、血液の約15%を必要とします。日中活動している間はもちろんのこと、寝ている間にも記憶を司る海馬に記憶を定着させるなど、脳は24時間フル回転です。
それが潤滑にいくかどうかは毛細血管の血流次第です。

肝臓も、解毒作用など肝機能を促進するために血液を送ると同時に、その機能を担当する細胞に栄養を送って肝臓の働きを支えています。
腎臓には糸球体という毛細血管のかたまりがあり、ここで血液はろ過されて尿がつくられます。ここで毛細血管が丈夫でないと、老廃物はろ過されず体内に残ってしまいます。

毛細血管は、各臓器の機能を果たすところと、それを支えるところで働いています。
(つづく)

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