2018年3月29日木曜日

生理学講習②

今回の生理学講習は、循環器系、消化器系、神経系、内分泌系・・・ と、たんに教科書的、網羅的には行いませんでした。
時間が限られていることもありましたが、すでに経験を積んでいる温熱施療師がおもな対象であったため、施療と連動させてテキストを組んでみました。

腎臓と副腎は同時に熱入れができるので同時に取り扱う。腎臓で泌尿器を、副腎で内分泌系を勉強し、それに続く仙骨で自律神経とデルマトーム(皮膚神経の分布)を学ぶ、といった感じです。
「この臓器はどこから、どちら側から入れるのか?」は、皆さんとくに関心が高かったかもしれません。

テキスト、配布資料、人体模型、一緒に持ち込んだ温熱器(ダミー)を組み合わせて説明することによって、ある程度は「施療と連動させた生理学」の形になったような気がします。
なかでも3Dで伝えられる人体模型は、リアルな”生理学”にするための必需品です。手間ひま掛けても持ち込んで正解でした。

もちろん、栄養学との関連も大切です。
たとえば、「副腎皮質ホルモンのコルチゾール(糖質コルチコイド)をつくるときに大量のビタミンCを消費する。だからビタミンCをたっぷり摂る必要がある」。一方で、「副腎皮質は脂質を材料としてつくられている。だから酸化しないようにビタミンEも充分入れておく必要がある」といった具合です。

温熱施療と栄養学を組み合わせた生理学の講習は、考えてみれば今回が初めてです。一定以上の経験者が対象の場合は、このスタイルがいいのかもしれません。
もっとも、カリキュラムづくりは簡単ではありません。さらに完成度の高いものをつくって、また違うエリアで実施できればよいと考えています。

さいごに、今回お世話になった新潟市秋葉区加盟店さんのHPをリンクいたします。



2018年3月24日土曜日

生理学講習①

20年ぶりに、やってきました新潟へ(18日)。
かつては、仕事でしばしば行き来していた所。昔をたどれば、学生時代に演奏旅行で訪れた思い出の地でもあります。

今回は、新潟市秋葉区加盟店(ヘリオトロープ小須戸本店)のお招きで、19~20日の2日間、生理学講習を行うための出張です。
↑  ↑  ↑ 新潟市秋葉区加盟店

新潟のスタッフの皆様は、昨年の栄養学講習(東京)を毎回熱心に受講されました。
今回の目的の一つは、その栄養学の理解を深めること分子栄養学は、元々分子生物学の土台の上に構築されているからです。
目的のもう一つは、温熱施療をさらに効果的なものにするためです。体のしくみや働きを深く知ることにより、与えられた時間のなかでお客様のニーズに最大限応える施療を目指すことができます。

が、その前に、3月9日付ブログで記したように、まずは臓器の正確な位置を知ることが必要です。
そこで今回は、本院にある人体模型を講習会場に持ち込みました。
(テーブルの上に臓器が散らばっています)


会場は、店舗近くにある「小須戸まちづくりセンター」。新築まもないキレイな建物で、研修室、会議室などレンタルスペースが複数あります。
地元に人気の施設で予約もままならないため、初日の午前中は和室での講習になりました。
大正琴教室のような雰囲気ですが、ど真剣の生理学講習が始まりました。

(つづく)


2018年3月17日土曜日

食べる順番

お休みの日、回転ずしに入ったら、受付にソフトバンクのペッパーが。
液晶パネルに人数をタッチすると、「○番のテーブル(カウンター)にお掛けください」と座席指定までやってくれます。あの手この手の人手不足対策です。
ただ子供が面白がってイタズラするので、それを注意する人手をとられているように見えましたが。


大戸屋は、それとは逆にアナログのよさを保っています。前回ブログに関連した話です。
大戸屋では納豆や生卵を追加で注文できる、と書きました。私は最近、大戸屋で食事をしたときは、どちらかを注文します。その理由は・・・

タンパク質の補給。

それも、なくはありません。
が、本当の理由はご飯だけが残るからです。

数ヶ月前から自宅でも外食でも行っている食べ方は、
野菜 ⇒ 主菜 ⇒ ご飯  の順番です。
これは、糖質制限食で実践されている食べ方です。私は糖質制限そのものはやっていませんが、食べる順番だけ同じにしています。

この利点として血糖値を上げにくいことがあります。糖尿病や低血糖症で糖質制限食を行う目的はこれです。
私は糖尿病でも低血糖症でもありませんが、歩く習慣が少ない沖縄ですので、今後のことも考えて予防線を張っています。

ただ、私が感じている長所は別の所にあります。
食事、なかでも主菜を美味しく、じっくりと味わえるからです。
おかずとご飯を別々に食べることに、最初は大きな違和感がありました。それでも慣れてくるものです。慣れると逆に、おかずとご飯を口の中で混ぜることに抵抗を感じるようになります。

歴史がある会席料理も、これに近い形態です。(懐石料理とは別です)
会席料理は、宴席でお酒を楽しむための料理として発展しました。お酒を引き立てるために、ご飯は最後になります(お酒とご飯は合わないですので)。
じっさいには、おかずもまたお酒に引き立てられています。

素材の旨みや料理の味付けをつぶさに味わうには、やはり「おかずはおかずだけで」がよろしいようで。そのあとに味噌汁と漬け物(+納豆or生卵)でご飯を味わいます。
大戸屋では、もちろん白米ではなくて五穀米を選びます。

2018年3月13日火曜日

大根おろしに医者いらず

出張先では、食事が普段通りにいかないのが難点です。
その点で先週の東京出張では、ホテルのすぐそばに大戸屋があったので助かりました。
野菜も魚も食べることができます。納豆や卵(生卵ですが)を追加することもできます。

しかしまあ、東京では沖縄と比較にならないくらい人手不足が目に余るようです。
フロアを1人で動き回る店長とおぼしきオジサンを見ていると、食べていても何か落ち着きません。

下の写真は、ゆっくり落ち着いて食べることができる、沖縄の大戸屋で見つけた絵です。
大根おろしに医者いらず。
「1日1個のリンゴで医者いらず」をもじっただけなのかと思っていましたが、調べるとこういう言い伝えもあるようです。知りませんでした。
大戸屋の厨房では、機械ではありますが、食事を提供する直前に大根をおろしています。そこで手づくり感をPRするために、このような額縁が置いてあったのでしょう。

大根にはジアスターゼという消化酵素が豊富です。このジアスターゼは、おろすことで酵素が活性化され、その働きが2倍にも3倍にもなることが分かっています。
すりおろして食べるのに適した野菜は、大根、にんじん、山芋のほかに、しょうが、にんにく、れんこん、たまねぎ、カブなど少なくありません。

また、アブラナ科野菜の大根には、抗ガン作用のあるイソチオシアネートというイオウ化合物が含まれています。
アブラナ科野菜は大根のほかに、キャベツ、小松菜、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、ケールなどがあります。これらの野菜を私たちが体内に取り込んだとき、イソチオシアネートがきわめて強い抗酸化作用を発揮し、ガンの予防に効果につながります。

2018年3月9日金曜日

臓器の場所

4日(日)~6日(火)にかけて東京に行ってました。
着いた日の気温は21℃越え!
「春が来た」と勘違いしたのか、狂い咲きの桜を見ることができました。
たんなる早咲きの河津桜かもしれませんが。

本院(北中城村)の今日の最高気温は16℃。南に戻ってきたつもりが、気温まで逆戻りしました。


今回の出張は、栄養学ではなくて温熱実技のフォローアップでした。
アシスタント研修を委託している恵比寿加盟店と、開業準備中の洗足加盟店(仮称)におじゃましました。
新たな施療師が続々と誕生するのは喜ばしいかぎりです。同時に、少しでも上手になっていただくために、こちらがやるべきことがまだまだあるのではないかと日々思っています。

温熱実技は、まずは(腕など一部を除いて)全身をまんべんなく、体の深部まで熱入れすることから始まります。
それが基本です。基本ではありますが、何年たっても最初のままでいいというわけではありません。
来店されたお客様が抱えている症状はさまざまです。その症状にもっとも効果的な熱入れをするために、じっさいにはメリハリをつけて施療をします。

そのメリハリをつけるために必要なのは、体のつくりや働き、どの病気がどの臓器と関連しているか、といった知識です。生理学や病理学を学習していなければ、施療師としてのレベルも上がりません。
その前提として、各臓器の正確な場所を把握していなければ話になりません。
ところが、この臓器の場所の把握が意外とやっかいです。

覚えなければいけないのは、正面あるいは背面から見た上下左右の位置関係だけではありません。前後関係、つまりお腹に近いのか、背中に近いのかも知っておく必要があります。
平面図解の出版物は、これが苦手です。奥行きが描きにくいだけではなく、臓器は重なり合っているからです。パズルのように、平面的に仕分けられてはいません。

すると、上下左右の位置関係把握にも落とし穴が現れます。
臓器は重なり合っているので、平面図解だとゴチャゴチャしてしまいます。そのため、すっきりと見やすくするために、デフォルメして意図的に位置をずらして描いた出版物も少なくありません。
それを鵜呑みにしてしまうと、臓器の位置を間違えて覚えてしまいます。

じつは私も、福岡での開業当初、こういった出版物にだまされて(だまされる方がわるいのですが)膵臓や腎臓などの場所を間違えたまま温熱をやっていました。ここを重点的に熱入れしなければいけない方に対しては、申し訳ないでは済まされません。
こういうことは何としてもなくさなければいけないし、今後はそういった研修も大切だと考えています。

その第一弾として、今月後半、新潟で生理学の研修を行う予定です。

2018年3月3日土曜日

慢性腎臓病

一昨日は、めずらしく雲一つない日本晴れでした。
写真は、住まいがある西原町のダイヤモンドヘッド(?)、西原タッチューです。
タッチューは、本土の方には馴染みがないと思いますが、先端がとがった(山)というような意味です。
有名なのは、伊江島タッチューです。







もう少し、腎臓の話を続けます。腎臓では血液を材料にして尿をつくります。
言い替えれば、血液から赤血球、アミノ酸など人体に必要なものを残し、老廃物など不要なものを排泄します。それが尿です。
これを担うのが、腎臓にある糸球体という器官です。糸球体は、その大きさがわずか0.1~0.2mmくらいで、左右に約100万個ずつ、計200万個もあります。

あまりにも小さいからなのか、その写真を見る機会はありませんでしたが、先日NHK・Eテレ「慢性腎臓病」の番組中で、鮮明な写真を映していました。

これが0.1~0.2mmというのですから、やはり人体には驚くばかりです。

この糸球体は、一度壊れてしまうと再生されることはありません。左右合わせて200万個もあるため、少々壊れても、残った糸球体の働きによって老廃物を除去することは可能です。
しかし、糸球体の破壊が進むとその機能が低下して、血液は老廃物を含んだまま体内に蓄積していきます。

腎機能が低下すると、たんぱくが尿に混じることがあります。
腎臓は、たんぱく(アミノ酸)など体に必要なものは、何回も使えるように再吸収します。しかし糸球体の破壊が進むと、この機能も低下してアミノ酸が尿中に漏れ出てしまいます。
これは、タンパク質をしっかりキープしたい分子栄養学の立場からすれば、由々しき事態です。
このように、腎臓の機能が徐々に低下し、全身にさまざまな影響が出る症状を慢性腎臓病といいます。
慢性腎臓病の原因もさまざまですが、なかでも糖尿病高血圧が大きなリスク要因と言われています。
腎臓は血圧を調整する働きも担っていますので、高血圧が慢性腎臓病を引き起こすと、それがまた高血圧を悪化させるという悪循環の恐れもあります。
結局は、普段からの予防だとしか言いようがありません。