2018年9月18日火曜日

ベースサプリメント

前回のブログで「人生は一度きりです。・・・」の言葉を引用しました。
20代から意識し続けてきたこともあり、私はそういった文言に目が止まる習性があります。
最近では、くしくも一昨年お亡くなりになった2人が述べた言葉が印象に残っています。

時間の使い方は、そのまま命の使い方になる。

渡辺和子(ノートルダム清心学園理事長)

時間って命の一部なんですよ。

平尾誠二(ラグビー日本代表、日本代表監督)

言っている内容まで近似しているのには驚きです。

どんなに予防をしても、それでも先のことは分かりません。
だから、1日でも1時間でも無為に過ごしたくないと考えます。




本題(サプリメント)に戻ります。

「まずは食事ありき」を大前提に、どのサプリメントから摂るのが適切かを考えてみましょう。
50~60年前と比べると、現代の野菜や果物から摂取できるビタミン・ミネラルは大幅に減少しています。
それを補う目的で、マルチビタミン&ミネラルのサプリメントを最初に選ぶのがよいでしょう。
マルチビタミン&ミネラルは、基本中の基本サプリメントです。

マルチビタミン&ミネラルは、数種類のサプリメントを組み合わせなくても、一通りのビタミン・ミネラルを摂取でき、購入代金も節約できる、というメリットがあります。
また、ビタミン・ミネラルはチームワークで働く栄養素です。まずは、すべてをまんべんなく摂ることが大切です。
そのうえで必要があれば、ビタミンCとかビタミンEのサプリメントを追加すればよいでしょう。

マルチビタミン&ミネラルのサプリメントは、琉球温熱のものもありますし、大手各社からも販売されています。
ここで選ぶポイントは各ビタミンの含有量です。比較してみると、その歴然とした違いがわかります。
たとえばビタミンB1B2は、琉球温熱のものは大手商品の50倍前後、ビタミンE15~20倍前後、ビタミンC7~10倍くらい含まれています。

各ビタミンの働きは、きわめて多岐にわたっています。が、それだけ多くの仕事をしてもらうには、大量に摂取する必要があります。少ない量では、仕事の数も少ないなりになってしまいます。
これが、分子栄養学が推奨するメガビタミンです。



EPA・DHAといった良質な油も摂りにくくなっているのは事実です。EPA・DHAは、青魚を中心とした魚介類に含まれる脂質です。
が、「そのほとんどは目玉付近の頭部」「天然魚に限る」といった条件がつくと、食卓の魚だけで必要量を満たすのは至難の業かもしれません。
積極的に魚介類を摂り入れた食事を心掛けて、それでも不足する分をサプリメントで補給するのが現実的です。
EPA・DHAは非常に酸化しやすい油なので、酸化防止剤としてビタミンEが入っているものを選んでください。

分子栄養学の要であるタンパク質のサプリメントはどうでしょうか。

これについては、次回にゆずります。

2018年9月15日土曜日

気が付いた人から・・・

ある栄養関連の本を読んでいたら、こんなくだりを目にしました。

「人生は一度きりです。栄養の大切さに気が付いた人達にとっては、世の中の多数派の考えが変わるまで待つ理由はありません。・・・」

これを読んでいる皆さんの周囲も、そのほとんどは栄養に無頓着なのではないでしょうか。
栄養で生活習慣病の予防やアンチエイジングが叶えられる、と聞いてもピンとこないでしょう。よもや、栄養で病気の緩和や治癒に近づけるとは思いもよらないでしょう。

90%以上の医師も、栄養には無関心です。日本の医学部には栄養学のカリキュラムがほぼ皆無なので、無理からぬことです。
というよりも、栄養で予防されたり病気が軽減してしまうと仕事が激減してしまうので、医療現場では栄養学の肩身が狭いのかもしれません。

なかでも、ブログで扱っている分子栄養学は、国が認めている(カロリー)管理栄養学でもなく、歴史も浅く文献も多くはないため、言ってみれば異端児のような存在かもしれません。
世の中のトレンドは、減らす(オフ、カット)、朝食を抜く、1日1食、断食etc. ですので、分子栄養学が説く「必要な栄養素をどんどん入れろ」という考え方はなかなか広がりません。

ですから、気が付いた人から始めて、気が付いた人から健康になっていけばよいと思います。
もちろん、気が付いた人から家族や親族、友人、知人など、身近な人に伝わっていけば、なお素晴らしいでしょう。
私も、非力ながらそう考えて、メッセージを発信し続けています。

ただ、残念ながら、多数派は10年や20年では変わらないでしょう。それを待っていたら、自分の人生は終わってしまいます。
だから、まずは自分から健康になるしかない。冒頭の文言は、きっとそういうことを言いたかったのでしょう。

2018年9月11日火曜日

サプリメントは食事にあらず

 ある加盟店の方から、「最近、チョコ(愛犬のこと)はどうしているのか?」という問い合わせがあったので、近況を少しだけ。
 生後3カ月でやってきたチョコも、2か月がたち生後5カ月に。体重も1.5kgから2.1kgに増え、パッと見ても大きくなったと感じます。
 散歩も始まりました。短い足でトコトコ走る、その表情には明らかに笑顔があふれています(人のような笑顔はできませんが、見ていると分かります)。
 やんちゃで元気よすぎるので飼い主も大変ですが、家の中がますます明るくなり、笑いがさらに増えたことは間違いありません。
 飼い主にとっても、楽しいだけではなく、健康(免疫力)にも貢献してくれます。 
今は、ドッグラン・デビューを楽しみにしています。



では、サプリメントの続きを。
サプリメント市場は、まさに百花繚乱の模様を呈しています。その中から何を飲めばよいのかは、消費者にとってむずかしい選択です。
 、有名タレントが宣伝をしているグルコサミンコラーゲンのCMを見ると、ひざ関節や美肌のために飲んでおこうかと、ついつい心が動かされます。
 しかし、これで予防になるのかというと、首をかしげます。サプリメントは場当たり的に飲むものではありません。軸となる考え方が大切です。

その軸は、サプリメントはあくまでも食事のサポートであるということです。食事からは十分に摂取できない、摂取しづらくなっている栄養素を補充するのがサプリメントです。
 サプリメントは、食事そのものではありません。まずは食事からの栄養摂取を考える、そのために食事内容を見直す、ここから始めなくてはいけません。

 これを勘違いしている人をまれに見かけます。
 毎日が激務で食事はつくれないが、経済的には余裕のある1人暮らしのAさんです。食事は荒れ放題。ほとんどをコンビニや外食で済ませ、それ以外はインスタントやレトルトといった具合に。
 これでは栄養らしきものは摂れないので、Aさんはその代わりに10数種類のサプリメントでつじつまを合わせます。

ただ、これを続けるとAさんは体調を壊す可能性が高くなります。サプリメントは自然の食べものには勝てないからです。
ピーマンとにんじんを例にしましょう。ピーマンといえばビタミンC、にんじんの場合はベータカロチンが、その栄養素の代名詞になっています。それらを調理して食べる機会がないので、ビタミンCやベータカロチンのサプリメントでその代用をしようとするのがAさんです。

だが、ピーマンとにんじんに含まれる栄養素は、ビタミンCやベータカロチンだけではありません。タンパク質や脂質をはじめ、多くのビタミン・ミネラル、ファイトケミカル、食物繊維、酵素、あるいはまだ発見されていない栄養素もあるはずです。
それらの多彩な栄養素が複合的に、そして絶妙なバランスで含まれているのが自然の食べ物です。

人類は数百年、数千年と自然の食べものを丸ごと食べて生きてきました。私たちの体もそれを受け入れるようにできています。
サプリメントは、食品から特定の栄養素を取り出したり、科学的に合成したものです。それらを寄り集めて食事の代わりに見立てても、とうてい代わりは務まらないのです。
まずは食事ありき。それを補うのがサプリメントです。

2018年9月7日金曜日

分子栄養学講習

今週3日(月)と4日(火)、愛知県春日井市にて分子栄養学講習を行いました。
この講習を東海地区で実施するのは初めてです。愛知県から3名、静岡県から1名が受講しました。
こじんまりとした人数ではありますが、その分1人ひとりとの距離が近く、本院研修室での雰囲気をそのまま会場に移したようです。

内容は、三石巌氏が説いた分子栄養学の3本柱である
1.メガタンパク
2.メガビタミン
3.スカベンジャー
に絞りました。

タンパク質については、まず「タンパク質の異化(分解)と同化(合成)のバランスを保つことが死ぬほど重要である」という基本原理を学習。
そのうえで、卵、大豆食品、肉類、魚介類、牛乳・乳製品の5大タンパク食品について、消化やアミノ酸バランス等の点から検証を加えました。

ビタミンの摂取量は、その目的をハッキリさせる必要があります。
「欠乏症予防が目的なのか、もっと積極的な生活習慣病の予防や健康増進が目的なのか、あるいは疾病や症状の緩和や治癒、つまり栄養をクスリのような目的で使うのか」。その目的によって、必要な摂取量はまったく違ってきます。

それを学んだのち、各ビタミンおよび主要ミネラルの働きを確認しました。
ビタミンCとビタミンEは相乗効果をもたらす、8種類のビタミンB群はチームワークで働く、などビタミン同士の関連性もクローズアップしました。
主要ミネラルとは、マグネシウム、亜鉛、セレンです。補酵素やスカベンジャーの面から見て、この3つをピックアップしました。

2日目は、「タンパク質とビタミン(C、E、B群)の欠乏を血液検査表から読み解く」にチャレンジしてみました。
学習したことを温熱の現場で生かすためには、あるいはお客様に伝えるためのツールとして、どうしても血液検査表は欠かせません。
まずは、使う検査項目と読み解き方の教科書的な説明。つづいて、検査表のサンプルを用いて実践的な読み解きをしました。

じっさいの読み解きは、なかなかマニュアル通りにはいきません。「習うより慣れろ」で、数をこなすことが大切です。
16例の検査表を用意して、時間ある限り読み取り練習をしようとしましたが・・・・・残念。大型台風直撃のため、2日目は午前中で終了せざるをえませんでした。
若干の消化不良を残しつつも、次へとつながる中身の濃い1日半ではありました。


年明けにも続編が開催できれば、と考えています。

2018年9月1日土曜日

サプリメントの目的②

 サプリメントを飲む目的は何といっても予防ですが、この予防目的に近いものに老化防止、つまりアンチエイジングがあります。私も数種類のサプリメントを飲んでいますが、その目的は予防でありつつも、アンチエイジングを兼ねているのが実状です。 

 アンチエイジングのサプリメントといえば、コラーゲンやプラセンタなどが思い浮かびますが、私はそういったものは飲んでいません。それらを否定してはいませんが、予防目的のサプリメントを充実させようと思えば、もう予算が回らないからです。だいいち、あまりにも種類が多いと飲むのも大変です。

 あくまでも予防のために体に必要なものをたっぷりと入れれば、結果としてアンチエイジングにもなる、ということです。予防とはすなわち代謝と免疫を上げることです。代謝や免疫を上げるために栄養を補給すれば、予防にもなり且つそれは老化を遅らせることにもつながります。つまり、この2つの境界線はあいまいです。

 わかりやすい例がビタミンC。ビタミンCの働きは、少なくとも100以上あることが判明しています。
そのなかに、白血球の働きを活性化するウイルス(核酸)の切断に働く、インターフェロンの合成に関わる、といったものがあります。これらは明らかに予防に役立つと言えます。
かたや、コラーゲンの生成を助けるといった仕事は、アンチエイジングの部類に入るでしょう。

ビタミンCの効用でもっとも知られているのが抗酸化作用。活性酸素を除去することです。
これは予防にもつながり、かつアンチエイジングにも不可欠です。
活性酸素の大量発生は、ありとあらゆる生活習慣病を引き起こします。その一方で、ビタミンCが欠乏すると、確実にシミやシワが増えます。

 ですから、予防とアンチエイジングに無理やり境界線をつくるのではなく、予防に必要な栄養素をたっぷり入れていれば、自ずと一定部分はアンチエイジングにも働く、と私は考えています。


 明日から、7月につづき愛知県春日井市に出張。東海エリアでは初めての栄養学講習を行います。
 人数的にはこじんまりとしていますが、東京会場とは違った熱気や意気込みを感じとれることを期待しています。

2018年8月28日火曜日

サプリメントの目的①

いつまでも健康であり続けるために、健康なままで歳を重ねていくためには、サプリメントは必須アイテムだと考えます。
こういう結論を冒頭にもってくると、「食事がしっかりしていれば、サプリメントなど必要ない」「昔はサプリメントなんてなかったではないか」という声も聞こえてきそうです。
私だって、できることならば食事だけで必要な栄養素を充足させたいと願っています。サプリメントへの出費がないに越したことはありません。

けれども、食べ物に含まれる栄養素や食のライフスタイルが昔とは様変わりしました。平均寿命も大きく伸びて、元気で長生きするには相応の策を講じる必要があります。 
よって、食事での栄養摂取を最大限に試みつつ、足りない分を補給するのがベター、いやセカンドベストということになるのです。
だから栄養補助食品なのです。

サプリメントを使うのに消極的な意見のなかには、サプリメントを使うと妙な安心感を得て食事が疎かになる、という考えもあるようです。しかし、そうではありません。
ごく一部を除いて、サプリメントを飲む人は、健康な食事にも気を配っています。食事に気を配っているからこそ、そこから十分には補給できない栄養素が気になってくるわけです。

ここで、あらためて書きます。
サプリメントを飲む目的、それは何といっても予防です。サプリメントは、いうまでもなく薬ではありません。「今のような食生活を続けていてはガンになるかもしれないので、今のうちから薬を飲んでおきたい」と言っても、薬は処方されません。
薬は病名がついてはじめて処方されます。そういう場合は、食生活を改善したうえで、不足している栄養素がある場合にはそれを補給する必要があります。

 サプリメントの発祥地でもあり、先進国といわれるのはアメリカです。アメリカは我が国のような国民皆保険制度ではないので、病気になると巨額の医療費がかさみます。意識の高いアメリカ人は、日頃から病気にならないように予防の策を打っているのです。
その手段の1つがサプリメントです。サプリメントは、体の生理機能を調整して免疫や自己治癒力を高め、健康増進や病気の予防に役立てるのが本来の目的です


 予防レベルで栄養素(サプリメント)を補給する場合は、その必要量はそれほど多くはありません。予算も抑えられ、無理なく継続が容易です。なおかつ、その成果を実感しやすい、すなわち病気になりにくいのが予防です。

2018年8月23日木曜日

サプリメントにはこだわりを持って

下は、少し前の雑誌記事です。

健康意識の高まりのなか、週刊誌でも「危ない国産食品はこれだ!」といったテーマと並んで、サプリメントもしばしば取り上げられます。
けれども、サプリの良し悪しを自分で判断するのは非常に難しいのではないでしょうか。先週行った研修の受講生も、同じようなことを言っていました。



さて、次の話は、5月に実施した分子栄養学講習(於東京)でのこと。
「鉄」のサプリに関する講義でのひとコマです。

鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があり、吸収率が高いのはヘム鉄の方。したがって、サプリメントで補給する場合も、ヘム鉄のものを選ぶのがベター。
ところがヘム鉄のサプリメントは、品数豊富なはずの外国製は無いに等しく、国産もきわめて少ない。

その国産ヘム鉄も、『ヘム鉄』という商品名こそ与えられているが、含まれているヘム鉄はほんの少し。残りほとんどが非ヘム鉄という『なんちゃってヘム鉄』のサプリメントが横行している」という話をしました。

具体的には、こういうことです。
「ヘム鉄含有」「鉄10mg(1日あたり)」の2つの表記を見ると、多くの人は「ヘム鉄10mg含有」だと思ってしまいますが、必ずしもそうとは限りません。ヘム鉄1mg、非ヘム鉄9mgかもしれません。
これを板書して説明していたら、まさにそのようなサプリメントを見せてくれた方がいました。
その商品がコレです。

ほとんど話した内容通りのものです。


「まさか」とは思いましたが、念のため問い合わせてみました。

それに対する回答がこちら。
「ヘム鉄として500mg、そのうち鉄として10mg」の箇所がわかりずらかったので、さらに電話で尋ねてみました。
すると、ヘム鉄として500mgと書いてある「ヘム鉄」には、鉄を結合するヘムという分子、つまりタンパク質を含むということでした。

電話したついでに原材料も聞いてみました。ヘム鉄サプリには多く場合、豚の赤血球を用います
DHCのヘム鉄も、やはりそうでした。
どうしてこんなに安く(税込486円)販売できるのか不思議でなりませんが、一応これで解決です。

大手サプリメントメーカーや製薬会社のほとんどは、どんな質問にも丁寧に答えてくれます。

例えば、それぞれのサプリメントには吸収率が高まるタイミングがあります。しかしサプリメントの場合、薬品とは違って「食後に」「食前に」といった表記が法的にできません。
それでも個別に問い合わせれば、しっかりと回答をもらうことができます。

何より大事な健康のため、摂取するものは疑問点を残さず徹底的に調べることをお薦めします。
とはいえ、何を質問するのかも難しいかもしれません。
そこで、数回にわたってサプリメントの選び方、摂取するときのポイントなどについて書いてみます。

2018年8月18日土曜日

最後の研修~修了

1週間の研修が先ほど修了しました。
ここ1~2年の加盟店研修は、実技の部分を近隣の加盟店オーナー様に委託し、修了後に本院で学科講習(生理学、栄養学)を集中して行う、という形式を採っています。

今回の受講生の方は、本業はヨガのインストラクター。やはり数週間空けることはできないので、実技は通いで、お盆休みを利用して沖縄にいらっしゃいました。
この形式を導入したことで、スケジュール調整で四苦八苦していた方でも、受講が容易になりました。


1週間の研修は、4週間かけて行うものとは多少違った空気になります。4週間の持ち時間があれば、普通にやっていれば、伝えるべき重要な項目はすべて網羅できます。
1週間と時間が限られている場合は、優先順位をハッキリさせて取捨選択していかないと、重要事項を講義できずに終わってしまうこともあります。

4週間はそれはそれで体力的にキツイですが、1週間ではより高い集中力が必要です。
が、最近では、この1週間の緊張感をも楽しんで研修を行うようにしてします。

そして、毎回思うことですが・・・
向上心の高い人と、ほどよい緊張感の中で充実した時間を過ごす。そういう場が持てることをありがたく感じています。
ここで一旦、研修はひと区切りつけようと思いますが、可能であれば何らかの形でまた実施できればと考えています。

2018年8月13日月曜日

最後の研修

本日から1週間の研修。生理学および栄養学の学科講習が中心となります。

受講生は、名古屋市からの女性。この方、復帰間もない昭和47年に家族の転勤で那覇市に移り、数年間住んでいたそうです。
私が初めて訪れた昭和60年でさえ今とはまったく違う光景でしたが、まだ右側通行だったこの頃の沖縄はどんな感じだったのでしょうか。


今回の研修は、北中城本院では最後となる予定です。
私自身も13年前に学んだ同じ部屋で、悔いが残らぬよう力を出し切りたいと考えています。

2018年8月10日金曜日

糖質オフ・サンド

犬のレシピを見せられてもなぁ~、と思っている人もいるでしょう。
だからというわけでもありませんが、先日、弁当をつくる時間がなかったときに急ごしらえした「糖質オフ・サンドウィッチ」を紹介します。
いつもながら、見栄えは切り捨てていますので、ご了承を。

使うパンは、ローソンの「ブラン入り食パン」。ブランとは、小麦のふすまのことです。
通常の食パン(6枚切り)が1枚当たり(60g)の糖質が26.6gのところ、ブラン入り食パンは13.3gで、ちょうど半分です。

それをトーストして、卵焼き(2つ分)をのせます。


その上にスライスチーズ。


野菜も大切。トマトを豪快にのせます。


レタスをかぶせます。


もう1枚の食パンではさんで完成!


糖質の合計は、私の計算で31.3gです。
カロリー(エネルギー)不足にならないように、食パンにオリーブオイルを塗る、などの手立ては講じています。


ローソンでは、ブランパン(1個当たりの糖質、わずかに2.2g)やブラン入り食パンをはじめ、10種類以上の低糖質パンやドーナツなどを販売しています。

2018年8月3日金曜日

人も犬も、まずは食事ありき

ペットショップに行くと、フードと並んでサプリメントも所狭しと並んでいます。

酵素サプリなんて、人間向け商品でもその存在を知っている人は少ないはず。ペットの健康志向も、まさに人間並みです。

もちろん、サプリ以前に普段の食事が大切なのは、人も動物も同じ。
そんな折、週刊新潮の最新号にこんな記事が掲載されていました。

安価なペットフードの多くは、ここではとても書けないほど、とんでもない原料を使用していることは知っていました。
そこで、先月から我が家に仲間入りした小犬「チョコ」には、厳選したものを与えています。
完全無添加で「人が食べられる」食材を使っています。



もう一つが、以前にも書いた。犬を飼っている知り合いなどは、卵を食べさせている話をすると、皆さん驚きます。
チョコの場合は、写真の奮発したエサよりも美味しそうにムシャムシャ食べます。

さらに卵の殻を混ぜて、犬にとって大切なカルシウムを強化するという手の込みよう。
簡単にその手順を。


まずは殻を少しだけ取って、すり鉢に入れます。

すり棒で粉砕し粉にします。

それを溶き卵に混ぜます。

柔らかめの卵焼きをつくります。

食べやすいように細かく切って出来上がり。
一食で与える量は、卵1個の3分の1。もっと出しても食べますが、ほかのフードが食べられなくなるので。

アツアツでも冷えたものでも、とにかく卵が好きなチョコ。
やはり自然の食べ物が一番なのでしょう。

完食!  皿の縁(ふち)に残った小さなかけらまでキレイに食べ尽くします。

2018年7月28日土曜日

すい炎・すい臓がんの予防②

前回のブログで、すい臓がんを発症する3大原因として、

①アルコールの過剰摂取
②胆石
③糖尿病

の3つを挙げました。②と③に関して、簡単に説明します。


胆のうでつくられてしまった胆石が何かの拍子で胆のうを飛び出すと、胆管を通って十二指腸へ向かいます。十二指腸への出口を十二指腸乳頭といいます。
胆石が大きい場合、しばしば十二指腸乳頭で詰まってしまいます。

一方、膵臓でつくられた膵液は、膵管を通って、やはり十二指腸乳頭から十二指腸に分泌されます。
つまり、胆管と膵管は十二指腸乳頭で合流しています。合流しなければいけない理由があるからですが、ここでは割愛します。

胆石が十二指腸乳頭で詰まると、膵液も流れを塞がれて、十二指腸に出れなくなります。
すると、膵管が脹れあがり、膵液の一部が漏れ出してしまいます。この膵液にはタンパク質の消化酵素(トリプシンなど)も含まれており、タンパク質でつくられるている膵臓自信を分解しようとします。
これが炎症の始まりであり、がん化の始まりでもあります。


糖尿病を発症すると、上がった血糖値を下げようとして、すい臓がインスリンを大量に分泌します。その状態が継続すると、やがてすい臓は疲弊して炎症を起こし、すい臓がんのリスクが高まります。

糖尿病の原因としては、糖質の過剰摂取、運動不足、肥満、ストレス等が考えられます。
糖尿病が進行すると、がんのリスクだけではなく、網膜症、腎不全、神経障害をはじめ、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症などのリスクも上がります。

2018年7月24日火曜日

すい炎、すい臓がんの予防

おはようございます。
現在発売されている雑誌です。

この1年だけでも、すい臓がんを患った方の話を数件聞きました。
すい臓がんは、すべてのがんの中でももっとも5年生存率が低いがんとして知られています。

その理由として
1.すぐには症状が出ない。症状が出ても、腰痛と勘違いして時間とともに進行してしまう。
2.他の臓器に隠れて体の奥深くにあるので、発見しにくい。
3.肝臓などの臓器やリンパ節に転移しやすく、発見されたときには手術不可能なケースが多い。
4.手術可能だとしても、「2」の理由から手術は非常に困難で、小さながん細胞を取り残してしまう場合が多い。

などが考えられます。

1.の「すぐには症状が出ない」は、すい臓に限ったことではありません。肝臓や腎臓にしても同じです。
ただ肝臓や腎臓の場合は、医療機関での血液検査でそれぞれ複数の検査項目があります。特定検診を定期的に受診していれば、大病する以前にシグナルを受け取ることができます。

すい臓に関する血液検査項目は、あるにはあるのですが(AMYアミラーゼ)、特定検診には記載されないために未病のサインをキャッチすることができません。
すい臓がんこそ予防の意識が大切になります。

すい臓がんには、慢性すい炎が進行して発症するタイプと、慢性すい炎を経過しないで発症するタイプがあります。
ひっくるめて、すい臓がんの3大原因を挙げると、
① アルコールの過剰摂取
② 胆石
③ 糖尿病
ということになるでしょう。

アルコールが害をもたらすのは、なにも肝臓だけではありません。
(つづく)

2018年7月17日火曜日

人も犬も「予防にまさるものはなし」②

犬の栄養学を学習していくと、さまざまなことが分かってきました。

ドッグフードの原材料表記を見ると、人の食品には必ず表記義務がある、タンパク質、脂質、炭水化物の含有量のうち、炭水化物が抜けています。
※灰分とはミネラルのことです。

どういうことなのか、調べてみると、

・犬は炭水化物(糖質)の消化酵素アミラーゼを持たない。したがって、糖質を消化することはできず、糖質が含まれていても犬の栄養にはほとんどならない。
そのため、表記義務から外されているのでしょう。

その代わりに重要になってくるのが、タンパク質。タンパク質は大量に大量に必要です。
なんだか分子栄養学とあまり変わりません。

少し違うのは、
・犬にとっての必須アミノ酸は、人の9種類にアルギニンを加えた10種類であること。
消化率がよいのは肉や魚の動物性タンパク質で、植物性タンパク質の消化率は極端に落ちる。

驚いたのは、肉や魚よりも消化率にすぐれるのはであること。

しかも、卵はほぼ糖質ゼロ(60g中、わずか0.2g)の食品ですので、その点でも犬向きです。

さらに、卵にはビタミンCを除くすべてのビタミン、およびミネラルが含まれます
そのビタミンCは、犬の場合は体内で適量を合成できるので問題ありません。
(霊長類を除く哺乳類は、ビタミンCを自ら合成できます)

ただし、生卵は厳禁。卵白に含まれるアビジンという成分が、ビタミンB群の一つビオチンの吸収を阻害するからです。
これは、人の場合も同じです。


現在のご飯は、卵1個を1日3回に分けてそぼろ状にして、ドッグフード(これも商品を吟味中)に混ぜています。


もう一つ大切なのがカルシウム。カルシウムは、体重1kg当たり100~120mgグラムくらい必要だと言われています。愛犬は今1.3kgなので、130~150mgくらい必要です。
ちなみに、成人男性の推奨量が1日600mgなので、体重当たりにすると10倍強になります。

そこで、カルシウム豊富な卵の殻を煮沸殺菌したのち粉砕し、粉にしたものをそぼろ卵にホンの少量混ぜることを始めました。
煮沸しないと、サルモネラ菌、もしくは次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤が残留している可能性があります。

殻のカルシウムは吸収にすぐれ、これは人にも有効だという研究もあります。

ちなみに、Mサイズ卵の殻1個分には約2g(2000mg)のカルシウムが含まれます。



愛犬チョコは、ヒトの年齢に直すと2歳未満。今から栄養に配慮した食事を与えてあげれば、病気をせずに長生きするでしょう。
長寿も大切ですが、なにより病気をしないでほしいと願います。
(リラックスし過ぎ)

安価なドッグフードに比べればコストも手間ひまも掛かりますが、つまるところ、それは高額な医療費が不要になります。
その考え方は、人とまったく同じです。


そんな気持ちを知ってか知らずか、チョコは幸せそうです。

2018年7月12日木曜日

人も犬も「予防にまさるものはなし」

先日、我が家に仲間が加わりました。
トイ・プードルとダックス・フンドのミックスで略称ダップーと言うそうです。

生後3か月のメス。非常に賢く、活発で甘えん坊。
甘えん坊なので「チョコ」と名付けたのですが、実際のところチョコは犬には与えてはいけない食べ物なんだそうです。中毒症状を起こすとか。

飼い主同様に、犬も食事が大切です。もちろん、運動や歯磨き、ストレス解消も。
食事については、内容もそうですが、甘やかして食べ過ぎると、すぐに糖尿病になってしまいます。

今のペットは、人が掛かる生活習慣病のほとんどを発症するようです。
そうならないように気に掛けなければいけない対象が、また1匹増えました。

2018年7月7日土曜日

研修担当として

水曜日から金曜日まで、急な出張で愛知県春日井市に行ってました。
私はかつて1年間だけ名古屋市に住んでいましたが、愛知県を訪れたのはそれ以来、15年ぶりのことです。

当時の空の玄関口は名古屋空港でしたので、中部国際空港(セントレア)に降り立つのは始めてです。とても洗練されたターミナルビルですが、一番端っこのゲートになってしまうと、じつに遠い!
行きの飛行機が遅れた都合で、300mのダッシュになってしまいました。



今回の目的は、施療実技のフォローアップ。細かな事情は長くなるので省略しますが、5年前に研修を受講された加盟店オーナーを訪ねました。
自分が研修を担当した方と5年ぶりにまとまった時間を過ごすと、さまざまなことに気づかされます。

・ 5年間、研修で伝えた通り、基本に忠実な施療をしていたこと。
・ 一方この5年間で、私の解剖学の学習にともなって、変更・改良を加えた箇所が数点あったものの、それを伝える機会がなかったこと。
・ 施療以外のことでも、伝えたいことはたくさんあり、また先方も聞きたいことが数多くあったということ。

とくに、最後の1対1のコミュニケーションはとても大切です。全国の加盟店が集まる研修では、どうしても1人1人と話せる時間は限られます。
もちろん私も体一つなので、すべての店舗に出向いて同じことを行うことはできません。それでも、仕事の組み方、スケジュールの組み方をさらに工夫して、このような時間を生み出していきたい、とあらためて感じました。


2018年7月2日月曜日

下半期もやることいっぱい

昨日は久しぶりにシネコンで映画を楽しみました。
一昨年の本屋大賞作、『羊と鋼の森』。若手ピアノ調律師の成長を描いた、人間模様のストーリーです。
かつてピアノと関わる仕事をしていた私にとっても、大変興味深く、また感銘を受ける作品でした。



さて、今年も後半に突入しました。皆さんの上半期はいかがでしたか?

私はというと、3月の新潟講習(生理学)、5月の東京講習(分子栄養学)、6月の本院研修2件を軸に過ぎて行きました。新潟講習も東京講習も2日間ずつの研修でしたが、それぞれの内容に対応したテキストを新たに作成したため、結構な準備時間を取りました。

それでも、そのテキスト作成の過程が勉強そのものですので、きわめて充実した時間ではあります。そこで勉強したことは、次回以降の研修でまた違う研修生の方に伝えることもできます。

同じテキストを用いて全く同じことを繰り返す、という手を抜く方法もありますが、どうも私の精には合わないようです。
また秋の講習に向けて、着々と準備を進めています。



秋に向けて勉強していることの一つが、もはや「わからない」では済まされない糖質制限食
糖質制限食は、なにもダイエットに限らず、うつ、パニック障害、自律神経失調症などのメンタル疾患には欠かせない食事療法になっています。

それだけではなく、十分に学習してプランを練り上げて実行したならば、がんや糖尿病に対する最強の食事療法になる可能性を秘めています。がん細胞を増殖させるのはブドウ糖のみ、血糖値を上げるのもブドウ糖(正確には糖質)のみだからです。

ただ、理屈は明快にもかかわらず、その実践はかなり難しいと言えます。糖質を大幅にカットした分のカロリーを、残るタンパク質と脂質でカバーするのが意外と高いハードルだからです。
結果としてエネルギー不足になった場合、代謝・免疫がダウンして逆効果になります。
(先月の地元紙の記事)

したがって、見よう見まねで行うのは危険です。某ノンフィクション作家や福岡県の大物政治家が、糖質制限食を続けたあとに亡くなったという話があります。海外の研究論文などでも、糖質制限食が死亡率を上昇させている、という事例が複数あります。

失敗に終わらない正しい糖質制限食をただいま研究中です。この成果を琉球温熱療法の強力な援軍アイテムにする。これが秋に向けての大きなテーマになりそうです。

が、その前に研修がまた一件決まりました。今年下半期もやることいっぱいです。

2018年6月27日水曜日

本当に伝えたいこと

約1週間の短期集中型の研修が終了しました。
今回の受講生は4名。東京から2名、神奈川から1名、沖縄県内から1名という構成。立場も、開業を控えた人、アシスタント施療師、すでに十数年の経験があるベテランの人とさまざまです。

実質5日半の中で、生理学と分子栄養学の学科講習、エネルギー測定&屋比久院長のカウンセリング、最後は私の施療実技演習で終えるという、目一杯盛り込んだ内容になりました。



分子栄養学講習でもっとも伝えたいことは、その具体的な内容もさることながら、「琉球温熱療法は熱と栄養の2本柱」という基本的な考え方、哲学です。
温熱だけでは不十分、栄養だけでも片手落ち。その両輪がうまくかみ合って回ったときに、健康レベル、代謝レベルが飛躍的に向上する、疾病が緩和、治癒の方向へと動き始めるということです。

このことを骨の髄まで理解して勉強を積み重ねた加盟店は、大きく伸びる可能性がある。そうでない加盟店は苦戦する、低空飛行に甘んずる可能性が高い。
伝えたいのは、そこです。
かく言う私も、それを理解できたのは店舗を始めて数年たってのことです。だからこそ、研修で関わった人には私のような回り道をしてほしくないという強い思いを持っています。

今回の受講生は、このあとどのような道を辿っていくでしょうか。
温かく見守りましょう。

2018年6月21日木曜日

怪しげな本

健康関連本、食事関連本は、毎月多数の新刊が出版され、玉石混交の様相を呈しています。
先日、書店で見つけた本はコレ。
正直なところ、これは「買ってはいけない」本です。

表紙の帯には、こんなフレーズが書かれています。
言ってみれば、常識の逆をいっています。なんか”売れる”臭いがします。
でも、これは「読むと逆効果」です。

それでも、少しだけ中を読んでみると、

×朝食に和食・・・和食は塩分が多いから(えっ、それだけ!)
 和食のプラス面はほとんど触れていません。また、洋食のプラスマイナスに関する記述もありません。
 別のページには、「塩などの調味料は殺菌効果があるので、弁当のうす味はよくない」。昼食であれば、塩分が多くてもよいということでしょうか?

×野菜から先に食べる・・・野菜に含まれるビタミンCやビタミンB群は、空腹時に摂ると体内蓄積時間が少なくなる ???
 では、何から先に食べたらよいのでしょうか? ビタミンB群は、肉や魚、卵、大豆食品など、主菜となりうるほとんどの食品に含まれています。
 ビタミンB群も含まれていないものといえば・・・ご飯(白米)。それでは時代と逆行もいいところです。

×食物繊維たっぷり・・・過剰な摂取はカルシウム、マグネシウム、亜鉛などミネラルの吸収を妨げる。
 これについても別のページでは、「健康的な快便のためには1000kcalに対して10gの食物繊維を摂ることが望ましい。毎日野菜をたっぷり食べるようにしていれば、自然と食物繊維もしっかり摂れるはずです」とまるで一貫性がありません。

 ようは、売りたいがために表紙と帯にショッキングな文言を印刷している、ただそれだけの本です。一部の民放健康番組みたいです。

 たとえば、食品のマイナス面を一つでも見つけて「これは食べない方がよい」と言うのであれば、ほぼすべてのものが食べられません。肉も魚も卵も乳製品も、そして米も小麦も。
 現実的には、食品や食べ方について多くのプラスマイナスを天秤に掛けて、最大公約数的な判断をするしかないと考えます

 そのためには、普段からたくさん勉強するしかありません。上のような本に右往左往されないように。
 この本、もちろん買ってはいません。立ち読みで十分です。
 みなさん、ぜひ良書を選んで読んでください。


 今日から約1週間の研修です。今回は分子栄養学が中心の学科講習。
 受講生は首都圏から3名、県内から1名の計4名。この方々には、上のような本に惑わされない実力をつけていただきたいと願っています。

2018年6月15日金曜日

怪しげなロジック

少し前の週刊誌に掲載されていた記事です。

これについての補足は後日のブログで書くとして(忘れなければ)、今回は別の組み合わせについて、個人的な意見を書いてみます。

「あつあつご飯と生卵の組み合わせ」はよくない、ということを2~3か月前にテレビ番組で取り上げていました。
もちろん答えは となるわけです。

数々の著書で有名な医学博士の白澤卓二氏が解説していました。
「納豆には血栓を溶解させるナットウキナーゼという酵素が含まれる。ただ酵素は熱に弱く、おおむね70℃くらいで活性が弱くなる。あつあつご飯は80℃前後なので、混ぜて食べるとナットウキナーゼの恩恵を受けられなくなる」。
(一言一句同じではありません。だいたいこのような内容のことを話していました)

ん?

ということは、80℃のご飯に混ぜると納豆も80℃くらいまで上昇する、ということか?

であれば、42℃の湯船につかっていたら、その人の体温も42℃に!?

そうであれば、がん患者さんは1回お風呂に入ればガン細胞が消える(ガン細胞は42℃以上で死滅すると言われています)ということになってしまいます。

そんなワケないですよね。

ちなみに琉球温熱療法の施療は、温熱器72℃を標準として1時間前後熱入れし、温熱ベッドや温熱ドームとの相乗効果で体を温めますが、施療前と施療後の体温差は平均で1.0℃前後です。
(相当な個人差がありますが、2.0℃上昇することは滅多にありません)
人体の場合は、体温が一定以上に上がると防御反応で発汗して放熱します。同列には論じられませんが、熱の拡散(移動)とはこの程度のものなのです。

そもそも炊飯ジャーから出したご飯は、その瞬間から冷め始めます。一方、冷蔵庫から出したばかりの納豆は10℃以下、もしくは10数度だと考えられます。
その納豆がご飯と混ぜて70℃以上まで一気に上昇する。これはもうナンセンスとしか言いようがありません。

むしろ、

酵素は37℃から45℃の間でもっとも活動すると言われています。あつあつご飯と混ぜることによって納豆の温度が多少上がり、あわよくば37℃まで上昇してナットウキナーゼの酵素活性がアップすれば儲けものです。
けれども、37℃までも上がらないと私は思います。確かめたわけではありませんが。

2018年6月8日金曜日

課題がまた一つ

3日間の短い実技研修が終わりました。

今回の受講生は、8年前すでに加盟店研修を終えていて、三重県津市で2年間現場に携わっていた方です。その後、「もっと深く学びたい」ということで柔道整復師の学校に通い(3年間)、国家資格を取得、接骨院で経験を積んでいました。

この秋、名古屋で独立開業する予定となり、そのタイミングで琉球温熱も復活させたいという嬉しい知らせをいただきました。
3日間の研修は、約6年間のブランクを埋める再研修という意味合いでした。

3年間、必死に勉強されただけあって、話をしていて私の方が学ぶことも多々ありました。
日頃、生理学をそれなりに勉強しているつもりでも、筋肉系や骨格系は意外と盲点になりがちです。こういう方と話をしていると、その弱い部分が浮き彫りになります。

肩こり一つとっても、「どの筋肉とどの筋肉が、どこでどのようにつながっていて・・・」といったボディメカニクスを知っていないと、効果的な施術ができない可能性があります。
次の課題が見えた、なんだか自分にとって有意義な研修になってしまいました。

この方の店舗は、10月下旬から11月上旬くらいに、名古屋市名東区で開業予定です。

2018年6月4日月曜日

分子栄養学講習③

前回(昨年11月)に続き、今回の講習でも血液検査データの読み取りを学習しました。
タンパク質、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、コレステロールに加えて、初日に勉強した、そして亜鉛の過不足を推定していきます。

栄養素の過不足以外にも重要なことが読み取れます。
たとえば、尿素窒素BUNとクレアチニンCre の相対比から「脱水」または「上部消化管出血」の疑いが浮上します。上部消化管とは、食道、胃、十二指腸のことです。

これがなぜ大事かというと・・・。

脱水は、温熱療法にとって身近な存在です。
温熱療法は、言うまでもなく大量の発汗を促がします。水分補給をしなければ脱水症状を招きかねません。
ところが、ご高齢になればなるほど喉の渇きの感覚が鈍くなってきます。体は脱水に向かっているのに、それでも水を飲みたいと感じなくなるのです。

じっさいに温熱施療をやっていると、終了時に水をひと口もふくんでいない高齢者をしばしば見掛けます。これが非常によくないのです。
血液検査データから脱水を推定できる場合には、念には念を入れて水分補給をお願いすることができます。未然の事故防止策です。

上部消化管出血があると、一定量のヘモグロビンが流出するわけですから、鉄に関する検査データは軒並み下降します。
この場合の対策は、とにかく鉄を入れろ、にはなりません。入れることも大切ですが、流れる方を止めなければいけません。
つまり、上部消化管出血は摂取不足ではない鉄欠乏の推定に役立ちます


このパターンは、タンパク質でも近いケースがあります。
今回の受講者のなかに、食事ではしっかりタンパク質を摂っているはずなのに、検査データでは相当なタンパク不足が見られた方がいました。
考えられるのは消化不良です。摂っている程に吸収されていない可能性があります。

もしそうだとしたら、打てる手は「もっと入れろ」ではなく、消化の改善です。
消化酵素を飲むのもよし、腸粘膜のエネルギー源であるグルタミンを入れるもよし。あるいは、卵は半熟で、消化にすぐれた納豆を強化、など調理法や食材で消化を改善するのも一つ。
もちろん、腸の熱入れは欠かせません。

このように血液検査データを読めるようになってくると、少しずつお客様に的確なアドバイスができるようになります。
かく言う私も、まだまだ勉強不足。意識を共有する加盟店同志の方たちと、今後も研鑽を積んでいきたいと考えています。

2018年5月30日水曜日

分子栄養学講習②

講習初日終了後は恒例の懇親会。3時間近く、それぞれ思いのたけを語りまくり、または笑い飛ばし、翌日への鋭気を養いました。
分子栄養学講習・実践編。2日目の大きなテーマは、メンタルおよび脳の疾患について。
具体的には、うつ、パニック障害、自律神経失調症、統合失調症、認知症、パーキンソン病、てんかん、などです。

琉球温熱療法院にいらっしゃる方の疾患は、がんや糖尿病、または高血圧や動脈硬化、動脈硬化が引き金の心臓病や脳卒中といったものが多数を占めます。
メンタル疾患というと、ややもすると縁遠いようにも感じます。

しかし、アメリカを源流とする栄養療法(オーソモレキュラー)は、そもそもは精神疾患の治療から始まり、領域を広げてきたという歴史があります。
その理由はわかりません。これは私の推測ですが、がんや糖尿病が紛れもなく全身病であるのに対して、脳という限定された部位の疾患のため栄養摂取の効き目が出やすいのではないでしょうか。

メンタル疾患に必要な栄養素は、タンパク質(なかでも、うつ・パニック障害の場合は、必須アミノ酸であるトリプトファン)、初日に勉強したビタミンB群(とくにB6は大切)がまず挙げられます。
疾患によっては、これにコレステロール、ビタミンE、亜鉛といった栄養素が加わります。

前回(昨年11月)と今回の講習で「血液検査表の分子栄養学的な読み解き方」を学習していますが、これを使えば上記の栄養素はすべて、その過不足を推定することができます。
講習を受講してマスターした方は、メンタル疾患のエキスパートへの第一歩を踏み出した、と言えるでしょう。



もちろん、温熱療法もメンタル疾患と無関係ではありません
メンタル疾患を抱えている方のほとんどは、ストレスや不眠などで自律神経のバランスを崩して、交感神経が優位になっています。交感神経が優位な状態では、血管は収縮して血流が滞ります。
つまり冷えがあるということです。「冷えは万病の元」はここでも当てはまります。

また、アルツハイマー型認知症のように、血流の悪化が症状を促進していると考えられる疾患もあります。
そして何より、上に挙げた栄養素も、毛細血管を流れて末端の細胞までしっかり届かなければ効果半減になってしまいます

メンタルおよび脳の疾患においても「熱と栄養」がカギであることに変わりありません。

2018年5月25日金曜日

分子栄養学講習①

20日~21日の2日間、都内にて「分子栄養学講習・実践編」を開催しました。昨年から続く連続講座で、今回が4回目です。

当初は、このように何回も行う予定はなかったのですが、受講者の皆さんの旺盛な学習意欲に乗せられて、「次もやろう。もっと突っ込んだ内容を、少しレベルを上げたことにもチャレンジしよう」という気になり、ここまで到達しました。

じっさいに、向上心溢れる方々に囲まれて一緒に勉強するのは、私にとってもテンションマックスの時間です。その日が近づくにつれて、準備作業に追いまくられながらも、気持ちの高ぶりを抑えられません。

今回は、初回から学習を積み上げている加盟店関係者に加えて、新しいメンバーが3名加わりました(4/17付ブログで紹介)。むずかしさもありましたが、新鮮な息吹を感じながら進めるのも、これはこれで楽しいものでした。


初日、重点的に学習したのは「鉄」
三石分子栄養学の3本柱は、①メガタンパク ②メガビタミン ③スカベンジャー (5/7付ブログ)ですので、ミネラルに属する鉄は、後塵を拝しているようにも思えます。

しかし、分子栄養学が目指すところの一つが「代謝アップ」であることを考えれば、鉄欠乏の状態でそれを達成することは到底かなわないと言わざるをえません。
鉄のもっとも重要な役割は酸素の運搬。ヘモグロビンに結合する鉄が不足すると、体の末端まで酸素が届かなくなります。

これはエネルギー代謝が滞ることを意味します。このエネルギー代謝こそが生命活動の根幹であり、生物にとってもっとも大切な代謝はエネルギー代謝だからです。
ここに、ビタミンCやEと同様、鉄に関しても時間を掛けて学ぶ必要を感じます。

多くの受講者には、予備学習として『貧血大国・日本』(山本佳奈著)および『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』(藤川徳美著)、近著である『最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門』(溝口徹著)を読んできていただいたので、掘り下げた内容で、かつ活発なやりとりのある時間となりました。

貧血を見る血液検査項目としては、赤血球RBCヘモグロビンHbが知られています。この2つは多くの健康診断でも含まれています。
これで鉄の過不足が判断できれば問題ないのですが、実際にはそうもいきません。そこで、さらに幅広い知識が必要になります。

上の2つ以外に鉄の過不足を推定できる項目として、フェリチン(貯蔵鉄)があります。フェリチンは、小腸上皮細胞や脾臓、肝臓、肺や膵臓などに貯蔵されている鉄のことです。
フェリチンの項目があれば、RBCやHbでは見えてこない潜在的な鉄欠乏が明らかになってきます。

ただ、①フェリチンは基本的にオプション検診のため血液検査表にない場合が多い ②フェリチンは体内で炎症を起こしている場合には大きく上昇する、といったことがあり、さらに他の項目に頼らなければいけないケースが出てきます。

他の貧血に関わる項目としては、Ht(ヘマトクリット)、MCV(平均赤血球容積)、MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)、MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)、さらにはFe(血清鉄)、TIBC(総鉄結合能)、UIBC(不飽和鉄結合能)といったものもあります。

これらを組み合わせて鉄の過不足を読み解きます。さぞかし難しそうに思えますが、一度読み方を覚えてしまえばそうでもありません。
鉄欠乏でエネルギー代謝が滞れば、ありとあらゆる不調を引き起こす可能性があります。受講された皆さんがそれを見抜いて、現場でカウンセリングしていただくことを願っています。


今回は、講習に集中するあまり、写真をまったく撮っていません。
まあ4回目ですし、いつも同じような写真なので、あらためて載せるまでもないでしょう。
(つづく)

2018年5月15日火曜日

GWに読んだ本③

もう1冊、連休に読んだのがコレです。
せっかくのGW、栄養学と生理学の本だけではもったいないですので。

帯に写っている著者の背景は、パリ・オランジュリー美術館の「睡蓮の部屋」。
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             オランジュリー美術館・入口

卵型の部屋に晩年のモネが描いた超大型の「睡蓮」が4枚。これが2部屋並んでいます。
数少なくなった「生きているうちに、どうしても観たい絵」の1つ(計8枚)です。

ちなみにモネは200枚前後の「睡蓮」を描いています。どれ一つとして同じものはありません。
国内には12箇所の美術館に所蔵されています。

モネが描写したかったのは、「睡蓮」ではなくて「水面」です。光の微妙な違いがもたらす色彩の移ろいが水面に映し出されています。 




前回の「体内時計」の関連記事が地元紙に載っていました。
激務等による平日の睡眠不足と、それを補う週末の寝だめを繰り返す睡眠変動のことを「社会的ジェットラグ(時差ぼけ)」と呼ぶそうです。
たしかに週末の寝だめで睡眠時間の帳尻は合いそうです。

しかし、これはもう体内時計が不安定になります。すると、自律神経やホルモンのバランスが崩れて、そこから肥満、血糖値の上昇、心の病など、あらゆる不調を引き起こします。
朝の光を浴びて体内時計をリセットすることも大切ですが、記事には夕方以降のブルーライト(パソコンやスマホなど)が体内時計を後退させる、とも書かれています。

私も、若い頃は体内時計が乱れまくった生活でしたが、若かったゆえ何とか病気にならなかっただけだと考えています。
現在、早寝早起きは問題ありませんが、夜のスマホ・・・そんなに長くはありませんが、もう少し控えたほうがいいかもしれません。


しっかりと体調を整えて、週末からは東京で栄養学講習です。