2018年5月15日火曜日

GWに読んだ本③

もう1冊、連休に読んだのがコレです。
せっかくのGW、栄養学と生理学の本だけではもったいないですので。

帯に写っている著者の背景は、パリ・オランジュリー美術館の「睡蓮の部屋」。
↑    ↑    ↑
             オランジュリー美術館・入口

卵型の部屋に晩年のモネが描いた超大型の「睡蓮」が4枚。これが2部屋並んでいます。
数少なくなった「生きているうちに、どうしても観たい絵」の1つ(計8枚)です。

ちなみにモネは200枚前後の「睡蓮」を描いています。どれ一つとして同じものはありません。
国内には12箇所の美術館に所蔵されています。

モネが描写したかったのは、「睡蓮」ではなくて「水面」です。光の微妙な違いがもたらす色彩の移ろいが水面に映し出されています。 




前回の「体内時計」の関連記事が地元紙に載っていました。
激務等による平日の睡眠不足と、それを補う週末の寝だめを繰り返す睡眠変動のことを「社会的ジェットラグ(時差ぼけ)」と呼ぶそうです。
たしかに週末の寝だめで睡眠時間の帳尻は合いそうです。

しかし、これはもう体内時計が不安定になります。すると、自律神経やホルモンのバランスが崩れて、そこから肥満、血糖値の上昇、心の病など、あらゆる不調を引き起こします。
朝の光を浴びて体内時計をリセットすることも大切ですが、記事には夕方以降のブルーライト(パソコンやスマホなど)が体内時計を後退させる、とも書かれています。

私も、若い頃は体内時計が乱れまくった生活でしたが、若かったゆえ何とか病気にならなかっただけだと考えています。
現在、早寝早起きは問題ありませんが、夜のスマホ・・・そんなに長くはありませんが、もう少し控えたほうがいいかもしれません。


しっかりと体調を整えて、週末からは東京で栄養学講習です。

2018年5月11日金曜日

GWに読んだ本②

ゴールデン・ウイークは栄養学の本を1冊、もう1冊は生理学に関する本を読みました。
体内時計を取り上げた、結構おもしろい内容で、やさしく書いてある生理学の本です。
この本では、健康長寿の秘訣として体内時計、自律神経、ホルモン、毛細血管の4つの要素を挙げています。
この4つが有機的につながり、影響を与えながら、絶妙のバランスの上に私たちの健康、そして若さが成り立っていると述べています。
(この本では栄養に関してはほぼ触れていませんが、それは別の本で勉強するとしましょう)

毛細血管については先月のブログに書きましたので、ここでは割愛します。
自律神経やホルモンバランスの崩れが体の不調をまねく、ということも今さら説明するまでもないと思います。知っておきたいことは、自律神経もホルモン(内分泌系)も、その中枢部、司令塔としての役割を担うのは、脳の中の視床下部という部分で共通であるということです。
そのため、自律神経の乱れはホルモンバランスの乱れにまで影響が及び、その逆も然りということになります。

興味深かったのは体内時計。不規則な生活習慣が体によくないことは、感覚的には分かるはずです。
この本では、それを自律神経、ホルモン、毛細血管との関連で解説しています。
遅寝遅起きの人、昼夜逆転の人、睡眠が浅い人などは一読の価値がありそうです。


2018年5月7日月曜日

GWに読んだ本①

大型連休が終わりました。
私は例年通り、アニバーサリーのランチをのぞいては、仕事と読書の日々でした。少し遠出しても、県民+観光客でどこもかしこも雑踏ばかり。苦手です。


連休に読んだ本。まずはコレ。

右下隅に「最新刊」と印刷されていますが、著者は21年前に亡くなっています。
この作品は、1993年に刊行された『1901年生まれ、九十二歳、ボクは現役』を改題・修正し、文庫化したものです。

三石巌氏の分子栄養学の要諦は
1.メガタンパク(タンパク質をたっぷりと)
2.メガビタミン(ビタミンを浴びるように)
3.スカベンジャー(活性酸素を除去する栄養素)
この3本柱です。

基本的にどの本でも、このことが強調されています。3本柱の解説に多くのページが割かれています。そして、この本でも同じです。
であれば「そんなに何冊も何冊も買うことはないじゃないか」と言われそうです。

それでも買って読んでしまうのは何故なんだろう、と自分でも思わなくはないのですが、これがその答えかな、と思われる一節があったので抜粋します。(63ページ)

 ボクの本は、読んだときはわかった気になるけど、あとになってみると、わかっちゃいなかった、とよく言われる。
 これはなぜか。ボクの説明は一応すじ道が通っている。これは論理的ということだ。だから、読んだ時はわかるんだ。もしそのすじ道がそらでたどれたら、それはわかったことになる。それには一回読んだだけじゃだめだ。二回でもあやしい。五回も十回も読んだら、誰だってわかるようになる

現実には、同じ本を五回も十回も読んでいたら次第に飽きてきます。だから異なった本を読み、違った表現で、違った事例で、でも結局は同じことを説明してくれるくらいが無理なく学習できてよいのかもしれません(神代説)。


もう一つ引用。著書のなかで、100%共感できる、私も日頃まったく同じことを考えている、という箇所がありましたので、これも抜粋します。(71ページ)

 ボクだって絶対ガンにならないなどとは思っていない。(中略)ボクがガンにかかる確率は十分に小さいはずだが、ゼロではないんだな。
 ボクと同じような食生活をしたらガンにかかる確率はゼロといっていいほど小さい。

「なぜ、それほどまでに予防に力を注ぐのか」と聞かれたら、私もこんなことを言うでしょう。


最後に、分子栄養学と予防に関して ”ズバッとひと言で” 表しているセンテンスがありましたので紹介します。(105ページ)

とにかく、からだのメカニズムを知ってからだの要求する物質をとっていれば、おかしなことにならずにすむことが多いんだな。

2018年5月4日金曜日

10年後も20年後も・・・

おはようございます。GW中ですので、今回は栄養とも人体とも関係のない私ごとを綴ります。

学生時代に所属していた音楽団体のOB・OG向け会報(年2回)があり、先日、春号が届きました。
なんと105年も続いているクラブなんです。卒業後何十年を経ても、OB・OG間が強い絆で結ばれています。

沖縄に住んでいる私にとっては、じっさいに会える機会が限られていますので(大学は東京で、多くの人が首都圏近辺に在住)、OB・OGや現役部員の動静を知らせてくれる会報はありがたいかぎりです。
編集に尽力なさっているOB諸氏には頭が上がりません。


この号に、僭越ながら寄稿させていただきました。
私の代までは昭和卒、一学年あとになると平成卒です。
来年になり元号が変わると、いよいよ旧世代になってしまいます。


卒業して30年ですから、現役時代も含めて、もう書きたいことは山ほどあります。
しかし、字数制限があります。
こういうときの原稿は、じつに難しい。文章力を試されます。


近況については、ギュギュッとコンパクトに記しました。
「今、○○の仕事に精を出している」と胸を張って言えるものがあってよかった、とつくづく思います。この年代になると意外とそうでない人も多い、と聞きますので。

願わくば、10年後も20年後も、「今、グラウンドゴルフに精を出しています」ではなくて、今回と同じ言葉が言えることを目指したいものです。


昨日読み終えた本、『医学常識はウソだらけ・実践対策編』(三石巌著)の最後の方にこんな一節が書いてありました。

(高齢になったときに)俳句を楽しむのも、囲碁を楽しむのも、スポーツを楽しむのも、カラオケを楽しむのも結構だ。
 しかし、楽しみと生きがいとをごっちゃにしてはいけない。


もちろん、人それぞれでよいと思います。ただ私は、上の見解に同感です。

2018年5月1日火曜日

汗でデトックス?

先日見掛けた記事です。

汗は、果たして毒出しの効果があるのか。
この記事に関する、私の見解は

当らずとも遠からず といった所でしょうか。

体から排出する老廃物の手段とおおよその割合は以下の通りです。

便     75%
尿     20%
汗      3%
髪・爪     2%

汗が3%とは、かなり少ないような印象です。
ただし、75%を占める便に含まれる老廃物は、食事から発生した未消化物や大腸内の悪玉菌など。つまり、腸から吸収されて一度も血液中に入っていないものがほとんどです。
これを同列に扱って尿や汗のパーセンテージを出す、ということ自体が少し無理があるかもしれません。仮に、便を除いた3つで百分率に直すと、汗は12%ということになります。

いずれにしても、相対的には少ないようです。なぜこのレベルに留まるのかというと、
汗の成分の99%は水分だからです。
残りの1%の7割前後は、塩分(塩化ナトリウム)やカルシウム、マグネシウム、亜鉛、重炭酸イオンなどのミネラルや電解質です。


残りの残り。おそらく全体の0.3%以下が老廃物ということになります。が、これも添加物や薬物、水銀などの有害ミネラルといった外部から侵入してきたものではありません。乳酸や尿酸など、エネルギー代謝の際に体内で発生した老廃物がほとんどです。
写真の記事に、「普段の食生活で体内に取り込む汚染物質のうち、汗で出る量は0,02%に過ぎません」と書いてあるのは、そういうことでしょう。

では、そもそも汗の役割は何でしょうか?

汗のもっとも重要な役割は体温調整です。
体温が一定以上に上昇しようとしたときに、発汗によって36,5℃付近まで戻すことです。恒常性(ホメオスタシス)の一環といえます。
この機能を備えていなければ、熱が籠って生命の危機に陥ります。

温熱療法で大量に汗が出ているということは、しっかり体が温まって深部体温が上がろうとしている証左です。
体の芯まで冷えている人の場合、1~2回目ではほとんど汗が出ないことがあります。それは、体温調整が必要なほど体が温かくないことを意味します。

2018年4月27日金曜日

貧血

一昨日のNHK「ガッテン」で貧血を取り上げていました。
貧血は一般に考えられている立ちくらみの症状に限定されたものではなく、なんとなくだるい、疲れがとれない、集中力が出ない、肩こり、肌荒れ、爪の異常など、あらゆる症状を引き起こすことを解説していました。
わかりやすい内容の番組でした。

貧血の原因として意外だと思われているのが、手足が受ける強い衝撃。衝撃によって赤血球が少しずつ壊れて、中の鉄(ヘモグロビン)が流れ出してしまいます。

番組では帝京大学ラグビー部を例にとっていましたが、ラグビーほど激しくなくても体操、走り幅跳び、バレー、バスケットなど、ジャンプ(着地)をともなう競技は衝撃による貧血が日常的に起こり得ます。

中高生の運動部や大学体育会に所属する女性部員には、このケースで貧血に悩んでいる人が多いと聞きます。顧問の先生が勉強さえしていれば解決できる問題なのですが。

貧血をさらに深く、もっと広く学習したい方にお薦めするのが、この本。
帯で出版社が隠れていますが、光文社新書です。

番組で扱った「衝撃」についても、第九章「アスリートと貧血」に詳しく書かれています。帝京大学ラグビー部のことも。
この本を参考に番組をプロデュースしたのかもしれません。

興味のある方はGWに一読してみては。

鉄に関しての基本的な知識は過去ブログで

2018年4月22日日曜日

残留農薬

イチゴが旬の季節です。
もっとも甘く、もっとも安い、夏のマンゴーと並んでフルーツ的には一番いい時期かもしれません。
最近は沖縄でもハウス栽培でイチゴが収穫されているようです。ただ生産量が少ないため、スーパーで購入するのは九州産のものがほとんどです。
九州産といえば、福岡県不動のブランド「あまおう」を真っ先に選んでいましたが、去年からは復興への願いを込めて熊本産のイチゴを意識して選んでいます。


そんなイチゴのシーズンに水を指すような記事を見つけました。
ホントに記事の通りなのかは分かりませんが、相応に農薬が残っているのは間違いないようです。


そうであれば、多少でも除去したいものです。
いくつかあるアイテムのなかで、お手頃なのはコチラ。
ホタテの貝殻を焼成して粉砕、パウダー状にしたものです。どういう原理かは知りませんが、これが農薬を吸着するようなのです。
ボウルに水を溜めてパッとひとふり、数分浸すだけです。果物、野菜以外にも米の農薬除去にも威力を発揮します。

2018年4月17日火曜日

うれしい悲鳴!

東京での分子栄養学講習が約1ヶ月後に迫ってきました。
今回で4回目。内容も、基礎固めの段階から、だんだんと実践的、応用的なレベルに移行しつつあります。
と、そこに・・・

最近アシスタント研修を終えたばかりの、いずれも新しく若い方3名から、「自分も受講したい」との申し出が。

こんなに嬉しいことはありません。未来の琉球温熱を担ってくれるであろう人たちが、積極的に勉強したいと言ってきたのですから。

ただ・・・

この講習は積み上げ式で続けているので、まったく白紙状態の人がいきなり参加するというのは、かなり無理があります。せっかく受講しても、ちんぷんかんぷんのまま終わったのでは申し訳ないし。

それでも、溢れんばかりの意欲と向上心は受け止めたい。また、首都圏エリアにおける昨年からのいい流れに棹さして、さらに盛り上げたい気持ちもあります。

そこで・・・

急きょ予定より1日早く上京して、3人のための予備講習を行うことにしました。
そのあとの講習を何とか7割くらい理解できることを目標とした、応急的な内容です。

こういう講習は、もちろんはじめてです。20日からの本講習よりも難しいような気がしますが、決めたことなのでチャレンジしてみましょう!

ここからの1カ月間は、本講習と予備講習とを並行しての準備です。

2018年4月13日金曜日

10万kmの臓器③

毛細血管の話をもう少し。
2週間ほど前、たまたまNHKでゴースト血管を取り上げた番組を放映していました。
毛細血管の劣化が進むと、まずは外側を取り囲む壁細胞が剥がれ、そして内側の内皮細胞の隙間から血液成分が漏れてしまいます。
こうなってくると毛細血管の役目を果たさなくなり、やがてゴースト化します。
毛細血管のゴースト化が引き起こす疾患は、認知症をはじめ、骨粗しょう症、肝機能、腎機能低下など、さまざまです。
なかでも、認知症は見過ごせません。近年、介護が必要となった原因として、脳卒中を抜いて認知症がトップになっています。
認知症のリスク要因として、大脳の白質病変というものが注目されています。白質病変は脳の虚血性変化、簡単に言えば血の巡りが悪くなることで発生します。
裏を返せば、毛細血管のゴースト化を防ぐことで、認知症も予防できるということです。

丈夫でしなやかな血管を維持するために、たんぱく質を十分に摂り、ビタミンCもたっぷり入れます(血管壁の材料であるⅠ型コラーゲンの生成に必要です)。
そこに血液をしっかり流さなければいけません。日頃から体を温めるのが一番です。
ビタミンEイチョウ葉エキスが、その助っ人として働きます。

2018年4月8日日曜日

10万kmの臓器②

各地で寒の戻りになっているようです。こんなときこそ温熱療法でしっかり温めて、毛細血管をしっかり拡げたいものです。

毛細血管は総延長10万kmとは言いますが、その人の血流の良し悪しで増えたり減ったりします。
筋肉や脳も鍛えなければ衰えるのと同様に、毛細血管もそこにしっかり血液を流してあげなければ、「オラ、あまり使われていないようだから、サボろ~」となって劣化していくわけです。

医療機関等で、爪の生え際の毛細血管を観察出来るスコープがあります。 

血流がよい毛細血管の場合は、1本1本がピンと立って形状がハッキリしています。
血流が悪い毛細血管の場合は、次第に原形をとどめなくなり、
この状態が続くと やがて脱落し、消えてなくなります。


このことを毛細血管のゴースト化というそうです。ゴースト化が進むと細胞への酸素、栄養の供給が滞ります。そういった細胞は生き続けることができなくなります。
毛細血管の減少とともに、細胞もまた数が減少します。
すると、時間を掛けて健康レベルが低下していきます。

それだけ血流は重要です。温熱療法で血管を広げて血流を促進する大切さは、まさにここにあります。
栄養学的には、血管の材料であるタンパク質、血管壁に存在するコラーゲンの生成に欠かせないビタミンCを十分に摂取しなければいけません。
血管を広げるビタミンE脳の場合はイチョウ葉エキスも有効です。

生活習慣でいえば、ストレスは大敵です。交感神経優位の状態では、毛細血管は収縮して血流は悪くなります。
忙しいさなかにも、合い間合い間に緊張を緩める時間を持ちたいものです。とくに夜は、心身ともにリラックスして眠りにつくことが大切です。もちろん運動や入浴も必要です。

毛細血管のゴースト化が起きても、そこから血流と栄養状態が好転すれば毛細血管は復活します。これを読んだ今から、地球2周半分の毛細血管を大事にしましょう。

2018年4月3日火曜日

10万kmの臓器

上の写真は、マイカーの走行メーター。新車3台目にして初めての10万km到達です。
10万kmというと、だいたい地球2周半分です。じっさいには地球の裏側にさえ行ったことはありませんが、前半は九州、後半は沖縄本島という限られたエリア内の運転で、それだけ走行したことになります。
そういえば昔のメーターだとゼロに戻ったので、還暦を迎えたような気分が味わえたのですが、今は普通に6桁に突入してしまいます(残念!)。

メーターの話はそこまで。
生理学の世界で10万kmと聞いてピンと頭に浮かぶ人は、かなり勉強されている方です。
人体で総延長10万kmもの長さを持つ、ある物とは・・・

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毛細血管です。血管には大動脈(静脈)、中動脈(静脈)、小動脈(静脈)、細動脈(静脈)とさまざまな血管が存在しますが、総延長の99%を占めるのは、ごく微細な毛細血管です。
毛細血管は、その外径が10ミクロン(0.01mm)、内径はわずか5ミクロン(0.005mm)。その中を赤血球などが流れて、体の隅々の細胞まで酸素や栄養を届けます。

全身のどの細胞も、毛細血管から30ミクロン(0.03mm)以内に存在しています。近くの毛細血管から流れてきた血液から酸素や栄養を受け取り、逆に二酸化炭素や老廃物を渡します。
細胞は、その生存自体を毛細血管に依存しているといっても過言ではありません。

毛細血管は全身に張り巡らされているので、脳や肝臓、腎臓といった主要な臓器でも大切な役割を果たします。

臓器のなかで、もっとも血流の多いのが脳です。脳は酸素消費量が多く、血液の約15%を必要とします。日中活動している間はもちろんのこと、寝ている間にも記憶を司る海馬に記憶を定着させるなど、脳は24時間フル回転です。
それが潤滑にいくかどうかは毛細血管の血流次第です。

肝臓も、解毒作用など肝機能を促進するために血液を送ると同時に、その機能を担当する細胞に栄養を送って肝臓の働きを支えています。
腎臓には糸球体という毛細血管のかたまりがあり、ここで血液はろ過されて尿がつくられます。ここで毛細血管が丈夫でないと、老廃物はろ過されず体内に残ってしまいます。

毛細血管は、各臓器の機能を果たすところと、それを支えるところで働いています。
(つづく)

2018年3月29日木曜日

生理学講習②

今回の生理学講習は、循環器系、消化器系、神経系、内分泌系・・・ と、たんに教科書的、網羅的には行いませんでした。
時間が限られていることもありましたが、すでに経験を積んでいる温熱施療師がおもな対象であったため、施療と連動させてテキストを組んでみました。

腎臓と副腎は同時に熱入れができるので同時に取り扱う。腎臓で泌尿器を、副腎で内分泌系を勉強し、それに続く仙骨で自律神経とデルマトーム(皮膚神経の分布)を学ぶ、といった感じです。
「この臓器はどこから、どちら側から入れるのか?」は、皆さんとくに関心が高かったかもしれません。

テキスト、配布資料、人体模型、一緒に持ち込んだ温熱器(ダミー)を組み合わせて説明することによって、ある程度は「施療と連動させた生理学」の形になったような気がします。
なかでも3Dで伝えられる人体模型は、リアルな”生理学”にするための必需品です。手間ひま掛けても持ち込んで正解でした。

もちろん、栄養学との関連も大切です。
たとえば、「副腎皮質ホルモンのコルチゾール(糖質コルチコイド)をつくるときに大量のビタミンCを消費する。だからビタミンCをたっぷり摂る必要がある」。一方で、「副腎皮質は脂質を材料としてつくられている。だから酸化しないようにビタミンEも充分入れておく必要がある」といった具合です。

温熱施療と栄養学を組み合わせた生理学の講習は、考えてみれば今回が初めてです。一定以上の経験者が対象の場合は、このスタイルがいいのかもしれません。
もっとも、カリキュラムづくりは簡単ではありません。さらに完成度の高いものをつくって、また違うエリアで実施できればよいと考えています。

さいごに、今回お世話になった新潟市秋葉区加盟店さんのHPをリンクいたします。



2018年3月24日土曜日

生理学講習①

20年ぶりに、やってきました新潟へ(18日)。
かつては、仕事でしばしば行き来していた所。昔をたどれば、学生時代に演奏旅行で訪れた思い出の地でもあります。

今回は、新潟市秋葉区加盟店(ヘリオトロープ小須戸本店)のお招きで、19~20日の2日間、生理学講習を行うための出張です。
↑  ↑  ↑ 新潟市秋葉区加盟店

新潟のスタッフの皆様は、昨年の栄養学講習(東京)を毎回熱心に受講されました。
今回の目的の一つは、その栄養学の理解を深めること分子栄養学は、元々分子生物学の土台の上に構築されているからです。
目的のもう一つは、温熱施療をさらに効果的なものにするためです。体のしくみや働きを深く知ることにより、与えられた時間のなかでお客様のニーズに最大限応える施療を目指すことができます。

が、その前に、3月9日付ブログで記したように、まずは臓器の正確な位置を知ることが必要です。
そこで今回は、本院にある人体模型を講習会場に持ち込みました。
(テーブルの上に臓器が散らばっています)


会場は、店舗近くにある「小須戸まちづくりセンター」。新築まもないキレイな建物で、研修室、会議室などレンタルスペースが複数あります。
地元に人気の施設で予約もままならないため、初日の午前中は和室での講習になりました。
大正琴教室のような雰囲気ですが、ど真剣の生理学講習が始まりました。

(つづく)


2018年3月17日土曜日

食べる順番

お休みの日、回転ずしに入ったら、受付にソフトバンクのペッパーが。
液晶パネルに人数をタッチすると、「○番のテーブル(カウンター)にお掛けください」と座席指定までやってくれます。あの手この手の人手不足対策です。
ただ子供が面白がってイタズラするので、それを注意する人手をとられているように見えましたが。


大戸屋は、それとは逆にアナログのよさを保っています。前回ブログに関連した話です。
大戸屋では納豆や生卵を追加で注文できる、と書きました。私は最近、大戸屋で食事をしたときは、どちらかを注文します。その理由は・・・

タンパク質の補給。

それも、なくはありません。
が、本当の理由はご飯だけが残るからです。

数ヶ月前から自宅でも外食でも行っている食べ方は、
野菜 ⇒ 主菜 ⇒ ご飯  の順番です。
これは、糖質制限食で実践されている食べ方です。私は糖質制限そのものはやっていませんが、食べる順番だけ同じにしています。

この利点として血糖値を上げにくいことがあります。糖尿病や低血糖症で糖質制限食を行う目的はこれです。
私は糖尿病でも低血糖症でもありませんが、歩く習慣が少ない沖縄ですので、今後のことも考えて予防線を張っています。

ただ、私が感じている長所は別の所にあります。
食事、なかでも主菜を美味しく、じっくりと味わえるからです。
おかずとご飯を別々に食べることに、最初は大きな違和感がありました。それでも慣れてくるものです。慣れると逆に、おかずとご飯を口の中で混ぜることに抵抗を感じるようになります。

歴史がある会席料理も、これに近い形態です。(懐石料理とは別です)
会席料理は、宴席でお酒を楽しむための料理として発展しました。お酒を引き立てるために、ご飯は最後になります(お酒とご飯は合わないですので)。
じっさいには、おかずもまたお酒に引き立てられています。

素材の旨みや料理の味付けをつぶさに味わうには、やはり「おかずはおかずだけで」がよろしいようで。そのあとに味噌汁と漬け物(+納豆or生卵)でご飯を味わいます。
大戸屋では、もちろん白米ではなくて五穀米を選びます。

2018年3月13日火曜日

大根おろしに医者いらず

出張先では、食事が普段通りにいかないのが難点です。
その点で先週の東京出張では、ホテルのすぐそばに大戸屋があったので助かりました。
野菜も魚も食べることができます。納豆や卵(生卵ですが)を追加することもできます。

しかしまあ、東京では沖縄と比較にならないくらい人手不足が目に余るようです。
フロアを1人で動き回る店長とおぼしきオジサンを見ていると、食べていても何か落ち着きません。

下の写真は、ゆっくり落ち着いて食べることができる、沖縄の大戸屋で見つけた絵です。
大根おろしに医者いらず。
「1日1個のリンゴで医者いらず」をもじっただけなのかと思っていましたが、調べるとこういう言い伝えもあるようです。知りませんでした。
大戸屋の厨房では、機械ではありますが、食事を提供する直前に大根をおろしています。そこで手づくり感をPRするために、このような額縁が置いてあったのでしょう。

大根にはジアスターゼという消化酵素が豊富です。このジアスターゼは、おろすことで酵素が活性化され、その働きが2倍にも3倍にもなることが分かっています。
すりおろして食べるのに適した野菜は、大根、にんじん、山芋のほかに、しょうが、にんにく、れんこん、たまねぎ、カブなど少なくありません。

また、アブラナ科野菜の大根には、抗ガン作用のあるイソチオシアネートというイオウ化合物が含まれています。
アブラナ科野菜は大根のほかに、キャベツ、小松菜、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、ケールなどがあります。これらの野菜を私たちが体内に取り込んだとき、イソチオシアネートがきわめて強い抗酸化作用を発揮し、ガンの予防に効果につながります。

2018年3月9日金曜日

臓器の場所

4日(日)~6日(火)にかけて東京に行ってました。
着いた日の気温は21℃越え!
「春が来た」と勘違いしたのか、狂い咲きの桜を見ることができました。
たんなる早咲きの河津桜かもしれませんが。

本院(北中城村)の今日の最高気温は16℃。南に戻ってきたつもりが、気温まで逆戻りしました。


今回の出張は、栄養学ではなくて温熱実技のフォローアップでした。
アシスタント研修を委託している恵比寿加盟店と、開業準備中の洗足加盟店(仮称)におじゃましました。
新たな施療師が続々と誕生するのは喜ばしいかぎりです。同時に、少しでも上手になっていただくために、こちらがやるべきことがまだまだあるのではないかと日々思っています。

温熱実技は、まずは(腕など一部を除いて)全身をまんべんなく、体の深部まで熱入れすることから始まります。
それが基本です。基本ではありますが、何年たっても最初のままでいいというわけではありません。
来店されたお客様が抱えている症状はさまざまです。その症状にもっとも効果的な熱入れをするために、じっさいにはメリハリをつけて施療をします。

そのメリハリをつけるために必要なのは、体のつくりや働き、どの病気がどの臓器と関連しているか、といった知識です。生理学や病理学を学習していなければ、施療師としてのレベルも上がりません。
その前提として、各臓器の正確な場所を把握していなければ話になりません。
ところが、この臓器の場所の把握が意外とやっかいです。

覚えなければいけないのは、正面あるいは背面から見た上下左右の位置関係だけではありません。前後関係、つまりお腹に近いのか、背中に近いのかも知っておく必要があります。
平面図解の出版物は、これが苦手です。奥行きが描きにくいだけではなく、臓器は重なり合っているからです。パズルのように、平面的に仕分けられてはいません。

すると、上下左右の位置関係把握にも落とし穴が現れます。
臓器は重なり合っているので、平面図解だとゴチャゴチャしてしまいます。そのため、すっきりと見やすくするために、デフォルメして意図的に位置をずらして描いた出版物も少なくありません。
それを鵜呑みにしてしまうと、臓器の位置を間違えて覚えてしまいます。

じつは私も、福岡での開業当初、こういった出版物にだまされて(だまされる方がわるいのですが)膵臓や腎臓などの場所を間違えたまま温熱をやっていました。ここを重点的に熱入れしなければいけない方に対しては、申し訳ないでは済まされません。
こういうことは何としてもなくさなければいけないし、今後はそういった研修も大切だと考えています。

その第一弾として、今月後半、新潟で生理学の研修を行う予定です。

2018年3月3日土曜日

慢性腎臓病

一昨日は、めずらしく雲一つない日本晴れでした。
写真は、住まいがある西原町のダイヤモンドヘッド(?)、西原タッチューです。
タッチューは、本土の方には馴染みがないと思いますが、先端がとがった(山)というような意味です。
有名なのは、伊江島タッチューです。







もう少し、腎臓の話を続けます。腎臓では血液を材料にして尿をつくります。
言い替えれば、血液から赤血球、アミノ酸など人体に必要なものを残し、老廃物など不要なものを排泄します。それが尿です。
これを担うのが、腎臓にある糸球体という器官です。糸球体は、その大きさがわずか0.1~0.2mmくらいで、左右に約100万個ずつ、計200万個もあります。

あまりにも小さいからなのか、その写真を見る機会はありませんでしたが、先日NHK・Eテレ「慢性腎臓病」の番組中で、鮮明な写真を映していました。

これが0.1~0.2mmというのですから、やはり人体には驚くばかりです。

この糸球体は、一度壊れてしまうと再生されることはありません。左右合わせて200万個もあるため、少々壊れても、残った糸球体の働きによって老廃物を除去することは可能です。
しかし、糸球体の破壊が進むとその機能が低下して、血液は老廃物を含んだまま体内に蓄積していきます。

腎機能が低下すると、たんぱくが尿に混じることがあります。
腎臓は、たんぱく(アミノ酸)など体に必要なものは、何回も使えるように再吸収します。しかし糸球体の破壊が進むと、この機能も低下してアミノ酸が尿中に漏れ出てしまいます。
これは、タンパク質をしっかりキープしたい分子栄養学の立場からすれば、由々しき事態です。
このように、腎臓の機能が徐々に低下し、全身にさまざまな影響が出る症状を慢性腎臓病といいます。
慢性腎臓病の原因もさまざまですが、なかでも糖尿病高血圧が大きなリスク要因と言われています。
腎臓は血圧を調整する働きも担っていますので、高血圧が慢性腎臓病を引き起こすと、それがまた高血圧を悪化させるという悪循環の恐れもあります。
結局は、普段からの予防だとしか言いようがありません。