2017年10月31日火曜日

三石氏の著書、復刊!

おはようございます。予告通り、本の紹介です。
我が国における分子栄養学の先駆者である三石巌氏の書籍については、このブログでも何回か紹介しました。
上記のものは、誰でも手軽に読める入門書といえます。

それ以外では、「健康自主管理システム」と表題がついた5冊シリーズの本がありました。入門書よりは多少深く掘り下げられていますが、それでも三石氏の著書のなかでは比較的読みやすく、体系的にまとめられています。
しかしながら、かなり前に絶版になり入手困難でした。

ところが、最近この5冊が揃って復刊されました。

サブタイトルにある「健康自主管理」とは、自分の判断と自分の方法で、健康レベルを極限まで高めるための努力である、と本のなかでは定義されています。
もちろん、自分の判断と自分の方法でというのは、直感とか思いつきのことを意味しません。裏づけとなる学習が必要なのは言うまでもありません。

5冊の表紙を見ると、ガンを含めた生活習慣病に関して、三石氏が活性酸素をいかに重視していたのかが分かります。

 メガタンパク
 メガビタミン
 スカベンジャー(活性酸素除去物質)

これは、三石氏が説く分子栄養学の3本柱です。

私は、このうち旧版を4冊所有していました。が、1冊目が行方知れずになったので、もう一度買って読み直しました。
右側が新版、左側が旧版です。

初版発行から30年近く経っていますが、まったく古くささを感じさせません。
やや難しい箇所は読み飛ばしても構わないでしょう。一読されることをお薦めします。

2017年10月27日金曜日

読書の秋

おはようございます。
運転免許を更新しました。初めてのゴールド免許です。
この歳になって初めてというのも恥ずかしい限りですが、甲府(山梨)、名古屋、福岡など、およそ運転マナーがいいとはいえないエリアでハンドルを握り続けてきたからだ、と言い訳をしておきましょう。

警察学校で更新手続きを済ませたあと、すぐ近くの美らSUNビーチへ。
台風接近のため、クラゲ用の防護ネットが撤去されていました。その分いい景色ではありました。
この青い海もサンゴのおかげ。サンゴが健やかに生長するには、ほどよく台風が来て海水をかき混ぜる必要があるそうです。

先週の台風は(沖縄は)肩すかし気味でしたが、今回は直撃の模様。被害が出ないことを願うのみです。


話かわって、今朝の新聞コラム。
「沖縄は電車がないから、あまり本を読まない」という話は、私も聞いたことがあります。
6年前、那覇にジュンク堂書店が開店するときには、「沖縄で成り立つのか」という声もありましたが、ふたを開けてみると盛況のようです。
じっさいに今、東京で電車に乗っても本を読んでいる人は滅多に見掛けません。鉄道の有る無しと読書量とは関係がないということでしょう。

本を読んでいる人は、言葉が豊富で会話がおもしろい。つねに進化を伴っているので、一緒にいるだけで心が弾みます。 
沖縄もようやく涼しくなってきました。読書の秋です。

次回は、ブログの読者にはぜひ読んでほしい本を紹介します。

2017年10月22日日曜日

NK細胞(続)

前回は、病原菌やウイルス、あるいはガン細胞と闘うNK細胞の話をしました。

このNK細胞、下の本を読むと、さらにおもしろいことが書いてありました。
NK細胞がどうやってガン細胞と正常細胞を見分けているのか、に関する記述です。
というのも、ガン細胞は外部から侵入した病原菌とは異なり、元々は自身の正常細胞であったため、その構造や性質に決定的な相違が見られないためです。

抗がん剤を使用すると、激しい副作用に見舞われることがあります。抗がん剤がガン細胞と正常細胞を正確に見分けることができず、正常細胞まで攻撃してしまうからです。
それでも、NK細胞はガン細胞を適切に認識して破壊します。なにを基準により分けているのでしょうか。

NK細胞はターゲットとなる細胞を発見すると、まずはその対象と両手をつなぎます。このとき、片方の手にはNK細胞の殺傷能力を活性化する機能が埋め込まれていて、もう片方にはそれを抑制する機能が埋め込まれています。
手をつないだ相手に対してどのような態度をとるのかは、この両手のバランスがどちらに傾くかによって決まります。
NK細胞は活性化に関わる手と抑制に関わる手をそれぞれ何種類も持っていて、手をつなぐ相手に応じてそれらを使い分けます。
つまり、手をつなごうと相手に手をさしのべたとき、相手がどんな手を出してくるかによって、それが敵か味方かを見分けているわけです。

スゴイですね~
くどいようですが、、このNK細胞をパワーアップさせるのは温熱療法とビタミンCです。

2017年10月17日火曜日

NK細胞

こんにちは。昨日は、南城市の垣花樋川(かきのはなひーじゃー)に立ち寄りました。
車を停めて百メートルあまりの石畳道を下りていくと、うっそうと繁った森の中腹から豊かな湧き水が流れています。
ひーじゃーとは、湧き水から引いた井戸のことです。
垣花樋川は名水百選にも選定されています。
沖縄は日中は、今でも30℃を超える真夏日ですが、ここは一服の清涼感に浸れる場所です。


話かわって、ある雑誌で目に止まった記事。
先般お亡くなりになった日野原重明さんの言葉です。
通じるところがあるかもしれませんが、医聖ヒポクラテスの言葉に「病気は人間が自らの力をもって自然に治すものであり、医者はこれを手助けするにすぎない」というのがあります。

病気を治す自らの力とは、言うまでもなく自然治癒力です。人体は病原菌やウイルスに対して、それと闘う免疫力を保持しています。
ガンに対する免疫力はというと、その中心になるのはリンパ球です。リンパ球の1つにNK(ナチュラルキラー)細胞がありますが、そのNK細胞に関して最近あらたに知ったことがあります。

NK細胞は、ガン細胞に特有な構造を認識し、それを持つ細胞に対してパーフォリンというタンパク酵素を放出します。パーフォリンはガン細胞の細胞膜に穴を空け、さらにグランザイムという酵素で死滅させます。
その見事な映像が、先日のNHKスペシャル「人体」のなかで流れていました。

ここまでは家庭向け書籍にも書いてありますし、多くの人が知っています。

それに加えて、次のような威力も備えています。

ガン細胞表面にはアポトーシス(自然死)につながるスイッチがついています。普段はこのスイッチは封印していますが、NK細胞はこれをオンにします。
ガン細胞内部でアポトーシス遺伝子を活性化させガン細胞を自殺させます

ガン細胞は栄養を大量に必要とするので、血管を自分の元に引っ張ってくる血管新生作用を持ちます。NK細胞はこの仕組みを妨害することによって血管新生を抑制し、ガン細胞を兵糧攻めにします

すごいですね、NK細胞は。そして、このNK細胞をパワーアップさせるのは、温熱療法とビタミンCにほかなりません。

2017年10月13日金曜日

腎臓はスゴイ!(続)

肝心要という言葉があります。今は肝臓と心臓になってますが、元々は肝腎要だったそうです。
そのくらい、腎臓は肝臓と並んで重要だということなのでしょう。

前回、腎臓におけるろ過の過程で、必要なものは再吸収し、過剰なものは排泄する、と書きました。
この必要か過剰かという判断は、腎臓単独で下しているのではなく、あらゆる臓器からのメッセージ物質から情報を受け取り、それによって区別しているそうです。
つまり、腎臓は各臓器とネットワークでつながっている、ということです。

このことは、各臓器が不調になれば、その影響は腎臓にも及ぶことを意味します。
たとえば、心不全など心機能が低下すれば血流量が減少します。すると腎臓のろ過がうまくいかなくなる、といった具合です。

この逆も然りで、腎臓の不調はそのまま各臓器にも影響します

肝硬変、高血圧、糖尿病 etc.  これらの生活習慣病も腎臓とまったく無関係ではありません。

これがもっとも悪い形で進行してしまうと、多臓器不全。近年、腎臓と多臓器不全の因果関係が注目されている、と番組では報告していました。

腎臓、大切にしましょうね。
家庭用温熱器をお持ちの方は、今日から腎臓もしっかり温めてください。腰のあたり、背骨から2~3cm空けた両側です。

2017年10月8日日曜日

腎臓はスゴイ!

NHKスペシャル「人体」・第1集・腎臓の録画を見ました。もう驚くことばかり。
腎臓といえば、普通は「尿をつくる場所」くらいの認識しかありませんが、じつに多様なメッセージ物質を放出して、全身のさまざまな臓器と情報交換を行っているという内容です。
だからこそ、第1集に腎臓を持ってきたのでしょう。

腎臓の内部にはネフロンという特殊な構造が存在します。そこに流入した血液は老廃物などをろ過して、きれいな血液に生まれ変わります。不要なものとして体外に排出されるのが尿です。

ところが、尿をつくると同時に、巧妙なメカニズムによってミネラルなど、血液の成分調整をしているのです。
その巧妙なメカニズムを描いたCGがスゴイ! 感動さえ覚えます。

まずは糸球体という所で、赤血球やタンパク質など大きいものを除いてろ過されていきます。
わかりますか? 網状になっている壁の穴に、吸い込まれるようにろ過されていくのです。
ろ過されたものを原尿といい、尿細管の中に入ります。

原尿の中には、アミノ酸やブドウ糖、ミネラルなど、まだまだ必要なものが残ってます。これを再吸収するのですが、このしくみがビックリ! 各々を吸い込むポンプのようなものが散りばめられています。

こうやって必要なものを再吸収しますが、すでに過剰なものに対しては、ポンプの口を塞いで入らないようにします。そして、尿と一緒に排出されます。

腎臓の本当の役割は、血液の成分を適正に調整する血液の管理者だったのです。「尿をつくるだけ」などと言っては、腎臓に怒られそうです。

2017年10月3日火曜日

人体のネットワーク

NHKスペシャル「人体」シリーズ、ご覧になりましたか。
土曜日のプロローグ編は、「人体の巨大ネットワーク」がテーマでした。

従来の常識では、「脳が全体の司令塔となり、他の臓器はそれに従う」となってました。
しかし、最新科学はその常識を覆しました。体じゅうの臓器が、脳とは関係なく互いに直接メッセージをやりとりし、あたかも会話するように情報交換することで私たちの体は成り立っている、というものでした。
たとえば、心臓と腎臓の会話で血圧の上げ下げ、腎臓と骨の会話で造血の調整、といった具合です。

その会話の手段は、ホルモンやサイトカイン、マイクロRNAといったもの。番組では、それらを総称してメッセージ物質と呼んでいました。
このメッセージ物質はがんの予防や転移にも関わっている、という事例も紹介されていました。
もちろんメッセージ物質は血管を通って移動します。つまり、メッセージ物質の効果を上げるのも血流次第ということかもしれません。

いずれにしても、私が研修等で使用している生理学のテキストも、再度見直さなければいけないかもしれません。
この番組の再放送は、今日の深夜0:10からです。

翌日放送された、第1集「腎臓が寿命を決める」は、録画したものを明日か明後日に見る予定です。
その再放送は、明日の深夜1:00からです。