2017年9月20日水曜日

酵素栄養学

前回は酵素抑制物質の話をしました。酵素抑制物質は、タンパク質消化の大きな妨げになります。
私は今、わけあって「食物の消化」について勉強し直しています。良質な栄養素をいくら口から入れても、消化しなければ、腸から吸収されなければ栄養摂取したことにはならないからです。

消化レベルを左右させる要因はさまざまありますが、そのうちの1つに消化酵素があります。胃や膵臓などの消化器で生産、分泌される消化酵素、および食物そのものに含まれ、外部から摂取可能な食物酵素を指します。

消化酵素を栄養学の視点で解明し、「タンパク質やビタミンと同様に外からも取り入れなければいけない」と初めて主張したのは、エドワード・ハウエル博士です。1985年、その著書酵素栄養学enzyme nutritionにおいて、その理論が展開されています。

そこで、私も今一度『酵素栄養学』を読み返すことから始めています。
翻訳されたものが、この本です。
まったく別物のような邦題が与えられていますが、原題は紛れもなく『enzyme nutrition』です。

ハウエル博士がこの本でもっとも言いたいことは、消化のことに限定すれば、以下に集約されます。

消化酵素は、食べたものの種類(タンパク質、炭水化物、脂質)や量によって、その消化のために必要な種類、または量の消化酵素をつくる。
裏を返せば、必要以上の消化酵素はつくらない。たとえば、タンパク質がまったく含まれないものを食べたときにはタンパク質の消化酵素はつくらない。
これを「消化酵素の適応分泌の法則」という。

このことは、消化酵素は消耗品であり温存しながら使っていくものであると言いかえることもできる。
外部から食物酵素を含む生の食物やサプリメントで補強すれば、消化作業に費やされるエネルギーは少なくて済み、消化酵素も温存でき長持ちする。その温存された量だけ代謝酵素の活性を促す。
逆に、加熱料理や加工食品など、酵素が死んでしまった食物ばかりを食べていると、消化酵素を早く使い果たしてしまい、その影響は代謝にも及ぶ。

この本は、現在中古でしか手に入りませんが、ほとんど同じ内容が書いてある下の本であれば容易に入手できます。


このブログで紹介した酵素に関する記事は、以下をご覧ください。

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