2017年8月4日金曜日

βカロチンとビタミンA

おはようございます。あまりの暑さに休日も出不精になっていたので、気分転換に海を眺めながらのランチ。
手前のメニューは、あまり栄養価のすぐれたものではないので、わざと分かりにくくしてあります。ただの逆光ですが。


前回のβカロチンとビタミンAについて補足します。
βカロチンは、体内でビタミンAに変換するためプロビタミンAとも呼ばれます。その分子構造は、ビタミンAが2個くっついたような形をしています。
ビタミンAに変換する、と書きましたが、実態は切り離されて別々のビタミンAになるわけです。

βカロチンからビタミンAへの利用効率は12から1だと書きました。正確にいうと以下の通りです。
変換以前の吸収率ですが、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」では、βカロチンの吸収率はビタミンAの1/6としています。
吸収されたあと、βカロチンからビタミンAへの体内での変換率は50%(1/2)と考えられています。

つまり、1/6×1/2=1/12ということになります。
ただし、1/6という吸収率は、実際にはβカロチンを含む食材の種類や量、一緒に調理される食材、調理法、食べる人の消化器機能のレベルなどによって、3%から96%まで大きく異なると言われています。
βカロチンは脂溶性カロテノイドですので、まずは油と一緒に摂取してください。

妊婦さんがビタミンAの摂り過ぎを心配するケースがあります。
ビタミンAは脂溶性のため体内に蓄積されるため、その量が多過ぎる場合には過剰症が懸念されます。妊婦さんの場合には、耳の形態異常などの催奇形の可能性があるという報告もあります。
その点でβカロチンは、体内で必要なときに必要な分だけビタミンAに変換されるので、心配はありません。

ビタミンAの摂り過ぎは、もう一つの問題があります。
ビタミンAとビタミンDは、細胞核にある受容体を共有しています。そのため、どちらか片方ばかりを摂取すると、もう片方の効き目を妨げてしまうからです。
とはいえ、毎日のように鰻やレバーをたくさん食べる、所要量をはるかに超えたサプリメントを飲む、でもしなければ過剰摂取は考えにくいので神経質になる必要はありません。

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