2017年3月21日火曜日

春の健康③

おはようございます。本院2階の研修室からの眺めです。ここで研修を受講した方には懐かしい光景かもしれません。

遠くには北谷の海(東シナ海)が見えます。

春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな  与謝蕪村

と言いたいところですが、雲一つない青空にもかかわらず、なんだか海が霞んでいます。
これは黄砂? ということで、今回は黄砂とそれが運んでくる物質の話を。

春になると、本土の多くの人を悩ますのがスギ花粉です。
これについても記述したいのですが、アレルギーのことを書き始めると、それだけで数回シリーズになってしまいますので、今回はもう一つの飛散物 PM2.5 を取り上げます。

春は、黄砂に乗ってPM2.5という汚染物質が観測されることが多くなります。黄砂は、中国の黄土地方の細かい砂を低気圧が空高く巻き上げ、それが偏西風に乗って日本までやってきます。
上空に巻き上げられた黄砂のうち、粒の大きいものは中国国内に落下し、日本に飛来するものは直径4μm(0.004mm)前後の非常に小さいものです。

一方でPM2.5は、大気中に浮遊している更に小さな2.5μm(0.0025mm)以下の粒子の総称です。髪の毛の太さの1 / 30 くらいの大きさです。


その発生源は、工場や自動車からの排気ガス、暖房などで使用する石炭の燃焼物、建材で使われるホルムアルデヒドアスベストなどがあります。
PM2.5には、そういった排出物単独のものと、それらに含まれる硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、揮発性有機化合物(VOC)等のガス状大気汚染物質が、大気中で化学反応して粒子化したものとがあります。

肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器だけではなく循環器への影響も懸念されます。
PM2.5に対する有効な対策は、正直なところありません。これだけの小さな粒子なので、マスクをしても防ぐことはできないでしょう。
予報値が大きいときには出来るかぎり外に出ない、くらいしか思い当たりません。
気をつけましょうね。

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