2017年12月29日金曜日

さらに上を目指して

沖縄本院は今日が仕事納めです。
私にとって今年最大のトピックといえば、東京での栄養学集中講習(2月、5月、11月)でした。
毎回の溢れでるばかりの熱気。今でもその感覚が体に残っています。
これを始めたのには経緯がありました。

2~3年に1回、沖縄本院にて全国の加盟店を対象とした「レベルアップ研修」を開催しています。前回は、昨年の11月でした。
が、この研修は時間的な制約のなかで行います。本土の加盟店オーナーにとっては、往復の時間が掛かります。こちらから4~5日の休業を強いるわけにもいかず、研修は1泊2日ですが、正味1日ほどのスケジュールです。
これでは、一つのテーマをじっくり時間を掛けて伝えることができません。じっさいに私の持ち時間は、前回2時間しかありませんでした。
そこで、私の方から加盟店のあるエリアに行って、丸2日間たっぷりやろうじゃないか、という流れだったと思います。
最初は、東京と新潟から要望の声が上がったので、都内で始まりました。単発1回きりで、と考えていましたが、受講者の方々の学習意欲が高く、やっているうちに更に更に上を目指せそうだ、という感触を得たため、結局3回やりました。
”加盟店のあるエリア”とはいっても、新潟の方々は毎回遠方から大変だったことでしょう。
けれども、新潟の施療師さん達からは、「勉強したい」という強い意慾がひしひしと伝わってきました。
この講習、まだ来年も続きます。加盟店の皆さんのレベルがジワジワと上がってきました。が、もっともっと上を目指します。
そのためには、私もこのままではいけません。自分自身をもう一段底上げする必要があります。
どうやって、何で勉強するのか。ある程度は考えました。あとは実行あるのみです。

来年も、伸びる加盟店に力をつけていただくために尽力する。そこにエネルギーを集中的に投入する。
ぶれない軸を持って仕事をします。

2017年12月26日火曜日

山梨に学べ!

こんにちは。
夜になると結構冷え込みます(本土の人には怒られそうですが)。
そんなときに少しだけ体を温めるのがココア。
砂糖もミルクも一切入っていない純ココアです。
そのままではさすがに苦いので、オリゴ糖シロップを混ぜて飲みます。
シナモンや生姜を加えるとさらに温まります。


前々回の都道府県別平均寿命の話のつづき。
平均寿命第一位は男性が滋賀県、女性が長野県です
が、この両県とも健康寿命となると、大きく順位を落とします。
滋賀県の男性が31位、長野県の女性が18位です。

では、健康寿命の第一位はというと、男女ともに山梨県
あまりパッとしない県なので、ピンとこないかもしれませんが(異論もあるでしょうけど)。
山梨県の何が健康寿命の延伸に寄与しているのでしょうか。
私もかつて一年半ほど住んでいましたが、思い浮かぶのは次のようなことでしょうか。

とにかく水がおいしい!(富士山系と南アルプス山系の伏流水)
フルーツ王国(ブドウ、桃、いちご、さくらんぼ etc.)
あっちに行っても、こっちに行っても温泉。体を温めるには事欠かない。
なんといっても田舎。の~んびりしている。

今一つ裏づけに乏しいので、調べてみたら以下のことがわかりました。

日照時間が日本一。
つまり、ビタミンD生成のチャンスに恵まれている。おのずと骨折しにくい環境である。
言っていることがよく分からない人は、過去ブログをご覧になってください。
http://shopblog.ryukyu-onnetsu.jp/2015/02/blog-post_7.html

時間のある人は、ビタミンDについての関連記事もどうぞ。

何度も書いていますが、適度な日光浴をしましょう。
沖縄でも、今の時期は紫外線が強くはありません。1日15分程度は陽にあたることをお薦めします。

もう一つ山梨県で意外なのは、1人あたりのマグロ消費量が静岡県と並んでトップクラスであること。山梨県は海に面してはいませんが、物流が発達した現代では、そんなことは関係ないみたいです。
マグロといえば、必須脂肪酸のDHAが豊富です。DHAは脳神経を活性化する作用を持っています。これは認知症、とくにアルツハイマー型認知症の予防につながります。

骨折と認知症を減らすことができれば、自然と健康寿命は伸びるでしょう。
骨折と認知症を減らす手立てはビタミンDとDHAだけではありませんが、まずはそういうことを意識して生活習慣や食事を考えることが必要なのです。

2017年12月22日金曜日

トマトと卵

こんにちは。前回の「香港に学べ」のつづきです。
香港では医食同源の好例としてスープが健康の知恵だという考えが根付いています。昼夜の食事で、気候や体調に合わせた温かいスープを多くの人が飲みます。
なかでもトマトと卵のチキンスープは、香港家庭料理の定番です。中医学では鶏が胃腸を温め、疲労回復にも有効とされていて、スープの素材にはチキンがよく使われます。

ところで、なぜトマトと卵なのでしょうか。
この組み合わせは香港、というよりは中国の食文化では日常的なようです。
中国家庭料理の定番中の定番でトマトと卵の炒め物があります。
中国語では西紅柿炒鶏蛋と書きます。西紅柿がトマト、鶏蛋が卵です。
そういえば上海出張のとき、ホテルのモーニングでは必ず大皿に盛られていました。

このトマトと卵の炒め物、調理が簡単で栄養価が高いということで人気があります。
卵のことはブログで何回も書いているので、ここでは省略します。
トマトといえばビタミンCやカリウムを豊富に含むことで知られていますが、注目度が高いのはカロテノイドの仲間であるリコピンです。リコピンは、抗酸化作用や抗がん作用があるファイトケミカルの1種です。

リコピンは、もっとも抗酸化力の強いカロテノイドといわれ、トマト以外ではスイカ、赤ピーマン、紅芋などに含まれます。リコピンはまた、前立腺がんや膀胱がん、卵巣がん、肺がんの予防に有効であることが分かっています。
リコピンは脂溶性であるため、油と一緒に取ると吸収率が高まります。また、加熱によっても吸収率が上がります。
こうなってくると、トマトと卵の炒め物が如何に理にかなった料理なのかが理解できます。

蛇足になりますが、我が家の定番料理にはトマトとエビの玉子丼があります。

2017年12月17日日曜日

香港に学べ!

沖縄県の平均寿命が男女ともに、またランクダウンしました。沖縄の健康長寿も今は昔、となりつつあります。

それを尻目に2年連続で平均寿命世界一、不動の長寿地域に躍り出たのが香港です。それに因んだ記事を目にしました。

何が長寿の理由なのか。記事にはこう書いてあります。
日本の食事は「美味しいかどうか」が優先されるが、香港ではまず「体にいいかどうか」を重要視するのだそうです。
タツノオトシゴは鎮痛や血行促進に効能がある、山羊の角は頭痛に効く、ムカデは解毒作用がある、燕の巣は滋養強壮によい・・・といったことも書いてありますが、さすがに今の香港人がこんなゲテモノを日常的に食しているとも思えません。

現実的な食文化に目を移すと、飲料については「冷えは万病のもと」という中医学の考え方が深く浸透しているようです。
日本と違って飲食店で氷の入った水は出てこない。コンビニでは当たり前のようにビールが常温で売られている
このブログでもずいぶん前に書いた気がしますが、腸を冷やすことにはことさら警戒心が強いようです。

おもしろいのが、飲茶の店で定番メニューになっているホットレモンコーラ。30℃前半くらいのコーラにレモンスライスを数枚乗せ、スプーンで潰して飲むのだそうです。
驚くべきことに、香港ではコーラを風邪薬にも転用しているとのこと。ホットレモンコーラに生姜をすりおろしたり、搾り汁を加えたりして飲みます。

この話ホントかな? と思って、ネット検索したら、「フランスでは風邪をひいたらコーラを飲む」「ノルウェーでも体調の悪いときにはコーラを飲む」など、他国の例も結構あります。
元々コーラは19世紀の終わりころ、アメリカで頭痛薬として売り出したのが始まりだと聞きます。
風邪にコーラは、どうやら香港の都市伝説ではなさそうです。

2017年12月12日火曜日

本当の基準値

こんにちは。もう少し、血液検査表の話です。

そもそも血液検査表は、血圧や糖代謝、脂質代謝、あるいは肝機能や腎機能を調べるものですが、そこに書いてある基準値の意味を正確に知らなければ、「問題ないのに病気」だと診断されてしまったり、逆に「予兆があるのに問題なし」と言われることもあります。

まず、基準値の決め方は何か。
測定数の平均値を中央として、全体の95%をカバーしている範囲を基準値内とします。この範囲の下限よりも下、あるいは上限より上だった場合、それは異常値ということになります。

ということは、全体の水準が高かったり低かったりしても、95%の人は基準値内に入ります。逆に全員が正常だった場合でも(あり得ませんが)、上と下5%の人ははじき出されて異常値と判定されます。
つまり、基準値は必ずしも正常値ではないことを理解しなければいけません。

また、検査機関や医療機関によっても基準値は変わってきます。
こう考えると、基準値は結構いい加減だと言えるかもしれません。

さらに基準値に対して異議を唱える識者がいます。
東海大学名誉教授の大櫛陽一氏(医療統計学)は、性別(男女差)と年齢差が考慮されていない項目が多く、それが考慮されないのは大きな問題だと主張します。
この2つを無視すると、高齢者に対する無駄かつ危険な検査や治療の誘因となり、若者と女性においては早期異常の見逃しが起こる、と述べています。

たとえば、LDLコレステロールやALP(アルカリフォスファターゼ)のように、閉経前女性と閉経後女性で大きく適正値が異なるはずの検査項目でも、一般には同一の基準値が用いられています。
まったくナンセンスといえます。

この考え方をもとに、男女差、年齢差を加味した独自の「新基準値」を掲載したのが、この本です。
日本人70万人の調査から科学的な統計方法で導き出した、と書かれてあります。
血液検査のうち重要25項目の「新基準値」をパッと確認することができます。
先月の栄養学講習でも、このうちの半分以上が対象でしたので、非常に役に立ちました。

2017年12月8日金曜日

ただいま奮闘中!

今週の日~月曜日は、この時期の恒例となりつつある本島北部のリゾートホテルで骨休め。
通常では泊まれないプレミアムなホテルですが、県民向け格安プランコネをフルに使って、2日間だけの優雅な時間を満喫!
この景色に癒されるために一年間頑張っている、といっても言い過ぎではないかもしれません。


その前日の土曜日には、東京で栄養学講習を受講した方が、ご家族と一緒に来院されました。
今、懸命に復習をしているそうですが、血液検査表の読み取りに関しては「なかなか習った通りにはいかない」と言ってました。

何度も書きますが、血液検査表は元々栄養素の読み取りを目的とするものではなく、それを強引に違う読み方をして、栄養素の過不足を ” 読み解く” ものです。
したがって、マニュアル通り、セオリー通りにはいかないことが多々あります。それを他の検査項目の数値も見ながら類推していくことになります。

こうなってくると、あとは場数(枚数?)です。たくさん読みこんで慣れていくしかありません。


講習受講者のアンケートが順次送られてきています。
自分の血液検査表をはじめて分子栄養学的に読んでみて、自分のタンパク質不足がよく分かった、という方。
受講の次の日、さっそくお客様の血液検査表を読んでみて、ビタミンB6の必要性などを伝えた方。
配布資料を自分なりにまとめて、小さな手帳をつくろうと考えている方。
講習前は ” 雲を掴むような感覚” だったが、配布したサンプル約20枚を ” 何度も何度も何度も” 読み返して、より深い読み取り方を学びたい、と書いている方。 etc.

おそらく受講したほとんどの方が、血液検査表を前に今、悪戦苦闘していることと思います。
しかし、その先には、学んだ分子栄養学を武器にカウンセリングを行う、という次のステージへの道が開けてきます。
私も、だんだんおもしろくなってきました。

2017年12月2日土曜日

分子栄養学講習・実践編③

 水曜日は、楽しみにしていた室内楽演奏会に。
海外や東京からも一流音楽家を招き、「沖縄でこんな上質のものが聴けるの!」というくらい、心が惹き込まれるような演奏でした。 
(これはリハーサル風景)

 ひと仕事(講習のこと)終わったあとに浸る芸術は、いつになく格別です。


 その講習の話、つづきです。東京での講習は、目黒区の閑静な集宅街にあるホテルの会議室で行います。勉強する環境はよいのですが、住宅街のため、界隈に食べる店がありません。
 そこで、昼食は仕出し弁当です。脳をフル回転させているので、お弁当は健康的で少し贅沢なものを選んでいます。
ホテルの食堂をお借りして、みんなで食べます。これも楽しい時間です。

 さて、いよいよ血液検査表の読み解きへ。

 今回用いた検査項目は、総タンパク(TP)、アルブミン(Alb)、総コレステロール(TC)、HDL、LDL、GOT(AST)、GPT(ALT)、γGPT、コリンエステラーゼ(ChE)、尿素窒素(BUN)、乳酸脱水素酵素(LDH)、CPK(CK)、C反応性タンパク(CRP)、アミラーゼ(AMY)を主とし、補助的にクレアチニン(CRE)、中性脂肪(TG)、アルカリフォスタファーゼ(ALP)などを使いました。
 はじめて学習する人にとっては、これだけでも大変だったに違いありません。

 まずは、各検査項目の一般的な読み方と分子栄養学的な読み方の解説。
 続いて、私がじっさいの検査表を2~3読んだあと、受講者それぞれが持参した検査表を自分で読んでいただきました。
 適正値や高値、低値は、すぐに暗記できるべくもありませんので、テキストを見ながらの読み取りです。それでも皆さん、四苦八苦しながらも正しく読んでいました。驚異的な理解力です。
 
 これが難しいのは、「一見すると適正値に見えるが、じつはそうではない」「上昇要因と下降要因が併存すると、相殺されて正常に見えてしまう」という、隠された部分を読まなければいけない点です。
 まだまだそのレベルまでは到達していませんが、これから数をこなしていけば必ず突破できるでしょう。

 分子栄養学的に血液検査表を読むことによって、はじめて裏づけのある栄養カウンセリングが可能になります。タンパク質が不足しているかどうかも分からないのに、「アミノ酸を買って、飲んでください」とも言いにくいですからね。
 それ以前に、血液検査表はカウンセリングをする取っ掛かりになります。カウンセリング目的で来店していないお客様に、お仕着せがましくやろうとしても、大抵は身構えてしまいます。
 そのバリアを溶かすのが血液検査表。自分の体に関する情報なのに、検査項目の意味や読み方を知っている人はほとんどいないですから。

 血液検査表の読み取りは、琉球温熱の加盟店にとって強力な武器です。
 講習終了から半年間は各自読み取り練習の期間として、来年5月、さらに深く読み込むための講習を実施します。

2017年11月28日火曜日

分子栄養学講習・実践編②

栄養学集中講習2日目は、今回のハイライトでもある「血液検査表を読み解く」
とはいっても、医師や看護師が読む読み方ではなくて(もちろん、それも分かっていなければいけませんが)、分子栄養学的なアプローチでの読み方です。

具体的には、血液検査表からタンパク質、および主要ビタミンであるビタミンC、ビタミンE、タンパク質のあらゆる代謝に関わるビタミンB6の過不足を読み取ります。それに加えて、消化機能炎症状態を把握します。
それ以外にも読み取れる栄養素はありますが、なにぶん講義する方も受講する方も初めてのため、今回は本当に重要な項目に絞りました。

そうなんです。「血液検査表を読み解く」は、今まで研修やセミナー等でも1回もやったことはありません。やりたくてもできなかった、と言ってもいいかもしれません。
受講者がこれを理解する前提として、メガタンパク、メガビタミンなど、分子栄養学の基本を押さえている必要があります。
2月、5月と講習を重ねてきて、やっとこれを実施できる環境が整った、と判断して今回チャレンジしてみました。

すべてが未知数です。与えられた時間(約7時間)でどこまでテキストを進められるのか。じっさいの血液検査表を用いた症例検討を何例できるのか。
なにより、これを分かりやすく伝えられるのか、そして理解してもらえるのか。

前々回のブログで書いたように、血液検査表は元々が栄養素の過不足を読むものではありません。肝機能や腎機能を示す項目を、まったく違う見方をして栄養素の過不足を推定するものです。
タンパク質の過不足を読むにしても、「この項目一つで分かる」というものはなく、複数の検査項目を有機的に結びつけて類推する、という具合に難易度も高くなります。

受講者もいつになく本気モード。集中力マックスで聞き入っています。
(つづく)

2017年11月24日金曜日

分子栄養学講習・実践編①

去る19日(日)~20日(月)、都内にて3回目の集中講習を行いました。
今回も、向上心あふれる学習意欲の高い15名(1日のみの方を含めて)が集結。活気に満ちた講習になりました。

第1日目のテーマは、「がんの栄養対策、食事療法について」
各加盟店ともに、少なくとも数名のがん患者さんと接しています。営業年月の長い加盟店の場合、延べ100名を越えているかもしれません。
琉球温熱療法は、あくまでも熱と栄養の2本柱。温熱療法で血流促進や毒素排泄をしつつ、そこに必要な栄養をたっぷり入れることで、効果的に代謝、免疫を引き上げていくことが可能になります。

その栄養対策に関しての基本的な考え方と必要な栄養について、十分に時間を掛けて学習しました。
必要な栄養は、このブログでも紹介した
1.メガタンパク
2.メガビタミン
3.スカベンジャー
を中心とします。

それを補完するものとして、
消化の改善、とりわけタンパク質をしっかり消化するための対策
腸内環境(免疫細胞の約7割は腸にあり!)
について、今一度復習しました。

受講者のなかには、今なお闘病中の方、再発予防に努めている方、親が進行がんを患っている方もいるため、真剣そのものです。
とはいえ、場の雰囲気は明るくて和やか。自由闊達に質問や意見が飛び交うようなシチュエーションを大切にしています。

終了後は、いつものように懇親会へ。それぞれが持っているエネルギーが弾ける熱気充満の2時間を過ごしました。
(つづく)

2017年11月17日金曜日

血液検査表と分子栄養学

おはようございます。
先週の「週刊ポスト」の記事です。

医療、なかでも検査技術が日々進化しているのは紛れもない事実のようです。
記事には、わずか50ccの血液から5種類のがんを約90%の確率で診断することに成功した、と書いてあります。従来の腫瘍マーカーを使った検査の的中率は25~50%にとどまるため大きな進歩です。
将来的には8~10種類のがんを判別できる見通しだとか。

がん検診については、見逃しの多さや放射線被曝、過剰診断(がん患者にされてしまう)などのデメリットから、私は受けようとは思いません。
が、この検査法が確立すれば、一度は試してみる価値ありかもしれません。そうであっても、がんに罹らないように日頃から予防に努めることが大切なのは変わりません。


同じ「血液検査で分かる~」でも、話が少し変わります。
血液検査表の数値からタンパク質主要ビタミンC、E、B6など)の過不足を読み取る方法があります。
これは医療関係者が見る通常の読み方とはまるで異なります。したがって、一般的に認知されたエビデンス(科学的根拠)のあるものではありません。分子栄養学を診療に取り入れている医師たちが、数千、数万の症例に基づいて、経験的に構築してきたものです。

例えば、写真にあるAST、ALT、γ-GTP、アルブミン、LDL、HDLといった検査項目。これらは、元々は肝機能や脂質代謝異常を推定するためのものです。これをまったく別のアプローチから読んで、タンパク質の過不足を推定するのです。
本来の目的とは違うことを読み取ろうとするのですから、一筋縄ではいきません。が、数多く読んでいると、さまざまなことが見えてきて面白くなります。

これを、19~20日に開催する栄養学集中講習・実践編(東京)の2日目で行います。
私にとっても初めてのチャレンジ。3年来やりたかったことです。待ち望んでいた加盟店の方もいると聞いています。
1週間後にブログで報告します。

2017年11月12日日曜日

卵+青のりレシピ

おはようございます。前回と同様、今回も蔵出し記事で卵の話です。下は、かなり前の新聞記事です。
「卵はコレステロールの上昇とは関係ない」ということが浸透しつつあるのか、卵料理のバリエーションが増えてきたのはよいことです。毎日同じものばかりだと飽きてしまいますからね。

こんな本も出版されています。
結構売れているようです。
世界一美味しい煮卵の作り方。もう書きたくて仕方ありませんが、販売を邪魔してしまうので、皆さん書店で手に取ってみてください。

私はというと、違うものを作ってみました。
作ってはみたものの、例によって見栄えが悪すぎたので、別の写真を載せました。
自慢の”お好み焼き”くらいしか使わない青のりを何とかしようということで、[ 青のり レシピ ]で検索したら出てきたものです。
めんつゆを一緒に混ぜて、焼きあげます。

簡単なのはもちろん、栄養価もなかなかです。
卵については、もう説明しなくてもよいでしょう。
しらすは、タンパク質、カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、それにEPA・DHAが豊富です。
カルシウム、マグネシウム、ビタミンDの組み合わせは、骨を丈夫にするのに適しています。

では、青のりはというと・・・

同じくカルシウムとマグネシウムが含まれますが、マグネシウムがカルシウムの2倍摂れるのがポイントです。
が多いのも青のりの特長。100gあたり75mgの鉄が含まれます。
変わったところではビタミンB12。ビタミンB12は動物性食品にしかないというイメージが強いのですが、例外的に海苔類にはたっぷり含まれます。

2017年11月7日火曜日

卵でダイエット

おはようございます。
このブログ、なんとかかんとか3年半続いていますが、研修中など多忙につき書いているヒマがないときもあります。じつは、そういうときのために2~3くらいは記事のストックがあります。
が、ストックしていることをを忘れて、そのまま寝かしてしまうこともしばしば。ちょうど今、講習準備追い込みのため書き下ろす時間が取れませんので、そのうちの一つ、4か月前に書いた記事を蔵出しします。

『日経ヘルス』7月号の表紙です。
中ほど右側に注目してください。
「朝2個のたまごでやせる」と気になる一言が。

その根拠は、以下に記しています。
注目したのは、上の記事中の「生物価」「DIAAS」。聞きなれない言葉です。
生物価とは、吸収されたタンパク質量に対して、体に保持された量の比を百分率であらわしたもの。上の表中にある「利用率」ということです。

DIAASは、「消化必須アミノ酸スコア」の略。
プロテインスコアのことは、かなり以前に書きました。

プロテインスコアはあくまでもアミノ酸量だけを評価したスコアですが、DIAASは消化吸収率も考慮したスコアです。
DIAASでは、100(1.0)を越えた場合には100とせず、そのままの値を用います。上の 1.3 がそれに当ります。
卵のプロテインスコアでも、じっさいにはメチオニンなどは100を大きく超えています。0.3分は、多分そのあたりではないでしょうか。

生物価とDIAAS、今後勉強してみる価値がありそうです。

いずれにしても、卵は吸収したあとを考慮しても秀逸ということになります。
ただし、朝、卵を食べるのであれば、半熟卵かスクランブルエッグがお薦めです。理由は次の通りです。

卵は優秀なタンパク源ではありますが、炭水化物と比べて消化に難がある、という一面も持ち合わせています。
朝は胃腸など消化器系が十分に動き出していない可能性があります。起きてから胃腸がしっかり働くには1~2時間掛かると言われています。
早起きの人は問題ありませんが、そうでない人が朝食で卵をたべると消化不良になるかもしれません。タンパク質が消化不良になると・・・・・ そうです。未分化タンパクが発生します。

未分化タンパクの発生を最小限にするには、消化率が高く、胃腸への負担が少ない調理法が適しています。
それが半熟卵であり、スクランブルエッグです。何かの本には、半熟卵の消化率は96%と書いていました。だとすると、驚異的です。
というわけで、私の朝食は卵2つをスクランブルにして、食パンの上にのせて食べます。
コショウやバジルをパラパラっとかけると乙な味ですが、今はある理由でシナモンをふりかけています。その理由は、また後日お伝えするとしましょう。
スクランブルエッグ。まずは試してみてください。

2017年11月4日土曜日

時間の重さ

おはようございます。昨日の地元紙の記事です。
のんびりムードと思われがちな沖縄にも「働き方改革」の流れが押し寄せているのでしょうか。

書店に立ち寄れば、あるある・・・
日本人の労働生産性が欧米人のそれと比べて低い、というのはよく知られた話です。
書いてあることの要諦は、生産性の高い仕事をしろ、ということのようです。

・仕事の優先順位をつけていない。
・仕事に期限を設けない。だからダラダラやる。
・中長期のプランがないから場あたり的。無駄が発生する。
・1つの仕事ばかりずーっと続ける。次第に集中力と効率が落ちる。
・仕事を組み合わせによる時間短縮をしない
・事務処理の方法や作業工程、動線の改善に関心がない。
・人に任せない。権限委譲できない。人を育てない。
・何も生み出さない会議や議論が多い。仕事をしたつもりになっているだけ。
・そもそも生産性という発想がない。自分の時間当り売上(利益)を計算していない。

おそらく、そんなことが書いてあったような気がします(サッと斜め読みしかしていません)。

かく言う私も、40歳までは超ロングタイムワークでした。
が、それを続けていると、職場以外の人と接する時間、学識や見識を深める時間が足りない、それでは人としての幅が広がらないと考え、すべてを変えてみました。

仕事のやり方については常々考えていますが、それは早く終わらせるというよりは時間を生み出すためのものです。
今月後半は、東京での栄養学講習・実践編。準備の時間を少しでも多く捻出するべく、悪戦苦闘しています。

2017年10月31日火曜日

三石氏の著書、復刊!

おはようございます。予告通り、本の紹介です。
我が国における分子栄養学の先駆者である三石巌氏の書籍については、このブログでも何回か紹介しました。
上記のものは、誰でも手軽に読める入門書といえます。

それ以外では、「健康自主管理システム」と表題がついた5冊シリーズの本がありました。入門書よりは多少深く掘り下げられていますが、それでも三石氏の著書のなかでは比較的読みやすく、体系的にまとめられています。
しかしながら、かなり前に絶版になり入手困難でした。

ところが、最近この5冊が揃って復刊されました。

サブタイトルにある「健康自主管理」とは、自分の判断と自分の方法で、健康レベルを極限まで高めるための努力である、と本のなかでは定義されています。
もちろん、自分の判断と自分の方法でというのは、直感とか思いつきのことを意味しません。裏づけとなる学習が必要なのは言うまでもありません。

5冊の表紙を見ると、ガンを含めた生活習慣病に関して、三石氏が活性酸素をいかに重視していたのかが分かります。

 メガタンパク
 メガビタミン
 スカベンジャー(活性酸素除去物質)

これは、三石氏が説く分子栄養学の3本柱です。

私は、このうち旧版を4冊所有していました。が、1冊目が行方知れずになったので、もう一度買って読み直しました。
右側が新版、左側が旧版です。

初版発行から30年近く経っていますが、まったく古くささを感じさせません。
やや難しい箇所は読み飛ばしても構わないでしょう。一読されることをお薦めします。

2017年10月27日金曜日

読書の秋

おはようございます。
運転免許を更新しました。初めてのゴールド免許です。
この歳になって初めてというのも恥ずかしい限りですが、甲府(山梨)、名古屋、福岡など、およそ運転マナーがいいとはいえないエリアでハンドルを握り続けてきたからだ、と言い訳をしておきましょう。

警察学校で更新手続きを済ませたあと、すぐ近くの美らSUNビーチへ。
台風接近のため、クラゲ用の防護ネットが撤去されていました。その分いい景色ではありました。
この青い海もサンゴのおかげ。サンゴが健やかに生長するには、ほどよく台風が来て海水をかき混ぜる必要があるそうです。

先週の台風は(沖縄は)肩すかし気味でしたが、今回は直撃の模様。被害が出ないことを願うのみです。


話かわって、今朝の新聞コラム。
「沖縄は電車がないから、あまり本を読まない」という話は、私も聞いたことがあります。
6年前、那覇にジュンク堂書店が開店するときには、「沖縄で成り立つのか」という声もありましたが、ふたを開けてみると盛況のようです。
じっさいに今、東京で電車に乗っても本を読んでいる人は滅多に見掛けません。鉄道の有る無しと読書量とは関係がないということでしょう。

本を読んでいる人は、言葉が豊富で会話がおもしろい。つねに進化を伴っているので、一緒にいるだけで心が弾みます。 
沖縄もようやく涼しくなってきました。読書の秋です。

次回は、ブログの読者にはぜひ読んでほしい本を紹介します。

2017年10月22日日曜日

NK細胞(続)

前回は、病原菌やウイルス、あるいはガン細胞と闘うNK細胞の話をしました。

このNK細胞、下の本を読むと、さらにおもしろいことが書いてありました。
NK細胞がどうやってガン細胞と正常細胞を見分けているのか、に関する記述です。
というのも、ガン細胞は外部から侵入した病原菌とは異なり、元々は自身の正常細胞であったため、その構造や性質に決定的な相違が見られないためです。

抗がん剤を使用すると、激しい副作用に見舞われることがあります。抗がん剤がガン細胞と正常細胞を正確に見分けることができず、正常細胞まで攻撃してしまうからです。
それでも、NK細胞はガン細胞を適切に認識して破壊します。なにを基準により分けているのでしょうか。

NK細胞はターゲットとなる細胞を発見すると、まずはその対象と両手をつなぎます。このとき、片方の手にはNK細胞の殺傷能力を活性化する機能が埋め込まれていて、もう片方にはそれを抑制する機能が埋め込まれています。
手をつないだ相手に対してどのような態度をとるのかは、この両手のバランスがどちらに傾くかによって決まります。
NK細胞は活性化に関わる手と抑制に関わる手をそれぞれ何種類も持っていて、手をつなぐ相手に応じてそれらを使い分けます。
つまり、手をつなごうと相手に手をさしのべたとき、相手がどんな手を出してくるかによって、それが敵か味方かを見分けているわけです。

スゴイですね~
くどいようですが、、このNK細胞をパワーアップさせるのは温熱療法とビタミンCです。

2017年10月17日火曜日

NK細胞

こんにちは。昨日は、南城市の垣花樋川(かきのはなひーじゃー)に立ち寄りました。
車を停めて百メートルあまりの石畳道を下りていくと、うっそうと繁った森の中腹から豊かな湧き水が流れています。
ひーじゃーとは、湧き水から引いた井戸のことです。
垣花樋川は名水百選にも選定されています。
沖縄は日中は、今でも30℃を超える真夏日ですが、ここは一服の清涼感に浸れる場所です。


話かわって、ある雑誌で目に止まった記事。
先般お亡くなりになった日野原重明さんの言葉です。
通じるところがあるかもしれませんが、医聖ヒポクラテスの言葉に「病気は人間が自らの力をもって自然に治すものであり、医者はこれを手助けするにすぎない」というのがあります。

病気を治す自らの力とは、言うまでもなく自然治癒力です。人体は病原菌やウイルスに対して、それと闘う免疫力を保持しています。
ガンに対する免疫力はというと、その中心になるのはリンパ球です。リンパ球の1つにNK(ナチュラルキラー)細胞がありますが、そのNK細胞に関して最近あらたに知ったことがあります。

NK細胞は、ガン細胞に特有な構造を認識し、それを持つ細胞に対してパーフォリンというタンパク酵素を放出します。パーフォリンはガン細胞の細胞膜に穴を空け、さらにグランザイムという酵素で死滅させます。
その見事な映像が、先日のNHKスペシャル「人体」のなかで流れていました。

ここまでは家庭向け書籍にも書いてありますし、多くの人が知っています。

それに加えて、次のような威力も備えています。

ガン細胞表面にはアポトーシス(自然死)につながるスイッチがついています。普段はこのスイッチは封印していますが、NK細胞はこれをオンにします。
ガン細胞内部でアポトーシス遺伝子を活性化させガン細胞を自殺させます

ガン細胞は栄養を大量に必要とするので、血管を自分の元に引っ張ってくる血管新生作用を持ちます。NK細胞はこの仕組みを妨害することによって血管新生を抑制し、ガン細胞を兵糧攻めにします

すごいですね、NK細胞は。そして、このNK細胞をパワーアップさせるのは、温熱療法とビタミンCにほかなりません。