2015年8月31日月曜日

腸内環境のまとめ③

おはようございます。昨日は、子どもたち中心で編成する弦楽合奏の演奏会を鑑賞しました(於県立芸大奏楽堂)。けっして易しくはないヴァイオリンやチェロを、未来の演奏家たちが懸命に弾いていました。最年少は、なんと小学1年生! 
なにより年少時から、よい指導者のもと、よいホールで演奏できるというのは、かけがえのない経験であり素晴らしいことです。そして、うらやしい限りです。
縄のクラシック界がもっともっとレベルアップし、また裾野が広がっていくことを願っています。


腸内環境のまとめ、最終回は便秘対策についてです。
腸内環境を改善するためには、前回記したように善玉菌を積極的に入れることが必須です。同時に、腸内腐敗を引き起こす要因を遠ざけることも大切です。
腸内腐敗の最大かつ身近なリスクは、やはり便秘でしょう。ブログでは、さまざまな便秘対策を紹介しました。

まずは食物繊維の摂取です。腸で吸収されない、つまり消化できない食物繊維は、腸にとって異物として認識されます。腸はこの異物を早く外に排泄しようとしますので、その動き(ぜん動運動)を結果的に活発にします。便秘対策の基本が食物繊維だというのは、この理由によります。
 食物繊維は野菜、果物のほかに、海藻類、大豆食品、芋類、きのこ類、麦や雑穀などに含まれます。食事が基本ではありますが、寒天粉やゴボウ茶で手軽に食物繊維を摂る方法もあります。

 オリーブオイルも便秘対策として有効です。オリーブオイルに含まれるオレイン酸という脂質が、食物繊維と同様に小腸で消化されにくいという性質をもっています。この特性が腸を刺激して、ぜん動運動を活性化します。
 オリーブオイルは、ドレッシングなど食事と一緒に摂るのが普通ですが、フランスパンに塗って食べる(バジルを振りかけるとなおGood!)などの方法もあります。直接飲用する場合には、大さじスプーン1~2杯くらいがお勧めです。飲むタイミングは、腸が動き出し便意をもよおす朝がよいでしょう。

朝といえば、排便には狙い目の時間帯ともいえます。1日のなかには、大きく腸が動く大ぜん動が数回あります。なかでも、空っぽの腸が敏感に反応する朝食後の大ぜん動は非常に激しく動きます。
 朝は、リラックス&ゆったりモードの副交感神経が優位の時間帯でもあります。消化器系が活発になるのは、活動&緊張モードの交感神経よりも副交感神経が優位の時です。
 つまり、1日でもっとも大きな大ぜん動が起こり、かつ副交感神経優位である朝食後の60分から90分の間が排便のベストタイムであると、私は考えます。

 逆をいえば、ストレスは便秘の原因のひとつです。ストレス状態は交感神経を優位にして消化器系の動きを抑制します。食の見直しのほかにストレス軽減やストレス解消に努めることも重要です。
 

 簡単ではありましたが、腸内環境について簡単にまとめてみました。来月からは、多くの方にとって関心の高い添加物(+経皮毒、電磁波)について綴ってみます。

2015年8月29日土曜日

腸内環境のまとめ②

おはようございます。お盆は昨日で終わりました。私にとっては、沖縄で過ごす3回目の旧盆でしたが、だんだん慣れてはきたものの、最初は驚きの連続でした。
たとえば、お中元。本土では、お中元は新暦の7月中旬前後に贈答されますが、沖縄では旧盆の時です。その際に配送ではなく、お中元を親戚やお知り合いに手渡しで直接渡すのが沖縄のやり方です。

なにより驚いたのが、お中元の品目。定番中の定番が“お米”。沖縄の人にとっては普通ですが、本土的には信じられません。
けれども、これはいたって実用的で、かつ合理的です。お米を使わない家庭はないですからね。値段もリーズナブル。“○○の詰め合わせ”とかなってしまうと、化粧箱がついただけで高くなってしまいます。
こういった、見栄をを張らず体裁を気にしない、自然体なやり方が個人的には気に入っています。


さて今回は、大腸の腸内細菌についてのまとめです。
大腸内では、よい働きをする善玉菌と悪い働きをする悪玉菌、そのどちらでもない中立の(ようにみえる)日和見菌がひしめきあっています。もう少し正確にいうと、全体の約7割を占めるのは日和見菌で、この割合は大きく変わりません。残りの約3割が善玉菌と悪玉菌で、この両者が陣取り合戦をしています。

全体の約7割を占める日和見菌は、健康なとき、つまり善玉菌が優位なときは中立でおとなしくしています。ところが一たび悪玉菌が優勢になると、日和見菌はその悪玉菌の加勢を始めますすると、たちどころに病原菌の繁殖、腸内腐敗、免疫力の低下が進みます。
したがって、善玉菌と悪玉菌のバランス、どちらが優勢でどちらが劣勢なのかがきわめて重要なのです。

善玉菌のなかで圧倒的に多いのはビフィズス菌です。腸の健康を維持するためには、ビフィズス菌が大きなカギを握っています。ビフィズス菌は、ヨーグルトや乳酸菌飲料に多く含まれています。
乳製品が苦手だという人には、ビフィズス菌のエサを入れるやり方もあります。そのエサとはオリゴ糖です。オリゴ糖はビフィズス菌に取り込まれて増殖を促がします。オリゴ糖を含む食品には、ごぼう、玉ねぎ、バナナ、リンゴ、あるいは大豆食品などが挙げられます。オリゴ糖シロップを使うのもよいでしょう。

ビフィズス菌よりも誰もが知っているのが乳酸菌でしょう。ビフィズス菌と同様に乳酸菌も、ヨーグルトやチーズ、乳酸菌飲料などの乳製品に豊富です。乳製品以外では、漬物、味噌、醤油などの発酵食品に多いことも見逃してはいけません。なかでも糠漬けやキムチは乳酸菌がたっぷりです。
近年では、胃のピロリ菌を減少させる、アレルギー改善効果が期待できる、NK細胞(リンパ球の1種)を活性化するなど、各社が開発した機能性を有する乳酸菌食品が販売されています。

それ以外の善玉菌では、納豆には納豆菌、食酢に含まれるのは酪酸菌が存在します。
乳酸菌、納豆菌、酪酸菌には、ビフィズス菌の生育を助ける、ビフィズス菌が棲みやすい環境をつくる、など何らかのかたちでビフィズス菌をサポートしています。

ビタミン・ミネラルと同様に、善玉菌もそれぞれチームワークで働いています。したがって、どれかに片寄らず、まんべんなく摂取する必要があります。
(次回につづく)

2015年8月27日木曜日

腸内環境のまとめ①

こんにちは。今日と明日、本院は旧盆のため、お休みです。
沖縄の旧盆は、文字通り旧暦によるお盆(旧暦の7月13~15日)で毎年月日が違います。本土では、お盆のほとんどは8月15日前後であることはご存知の通りです。
が、熊本県など一部地方では、新暦の7月15日前後にお盆をおこなうことを、福岡にいるときに知りました。つまり、日本には3つのお盆の時期が存在することになります。
私は加盟店の窓口業務も行っていますので、頭の中では“3つのお盆”を使い分けています。が、今日と明日は、こちらのご先祖様のために家をキレイにしておきたいと思います。
 

腸内環境シリーズはひとまず先週で区切りをつけましたが、途中で寄り道などがあったものの、4月から約5カ月間の長丁場になってしまいました。やや間延びした感もありますので、今回から3回にわたって腸内環境についてのまとめをします。

腸内環境の何がそこまで重要なのか、という話から始めました。
それまでに書いたタンパク質、よい脂質、およびビタミン・ミネラルは体の健康にとって不可欠なものですが、それらの栄養素は最終的にどこで吸収されるのかというと、いうまでもなく腸です。その腸の環境がよくない、つまり汚れていると、それらの栄養素の吸収に支障をきたします。
腸内環境が大切だという理由の一つは、この点です。

もう一つは、こちらのほうがより大切なのですが、腸こそが免疫の要だからです。腸は消化器系であるとともに、免疫系としても絶対に外せない臓器です。それは、病原菌やウイルスが侵入するのは口からであり、食道と胃を通過したその先に腸があるからです。
なかでも小腸には、免疫細胞の6割が集まっています。その場所は、おもに回腸という後半部分です。おおよそ、おへその下あたりです。
そこには、リンパ球の仲間であるT細胞やB細胞、または免疫グロブリンAという抗体が集まっているパイエル板という免疫組織が120個から130個くらいあります。

大腸もまた免疫力を左右する重要な臓器です。大腸の免疫は、その中にある菌、腸内細菌が司っています。
重要なのは、大腸に生息する100兆個もの細菌の内訳です。体によい働きをする細菌が多いのか、それとも悪影響を及ぼす細菌が優勢になってしまうのか。それが健康状態を大きく左右します
食生活が乱れていると、悪い細菌が優勢になります。すると、腸はたちどころに汚れてしまいます。健康レベルは低下して、あらゆる病気にまっしぐらに突き進みます。そうならないように、食事を見直して腸内環境を整えることが大切です。

結論として、小腸と大腸を合わせた腸全体で、体内に存在する免疫細胞の7割から8割が集中することになりました。ですから、なにはなくとも腸の環境をキレイにすることが大切です。

(次回につづく)

2015年8月25日火曜日

理論と知識と実践

おはようございます。週末のセミナーで、雑誌「一個人IKKOJIN」8月号を見せたところ、多くの人が飛びついてきました。
以前このブログでも紹介しましたが、もう一度掲載します。野菜についての役立つ知識が満載です。




















栄養学の理論も大切ですが、食卓に身近な知識もやはり必要です。学んだことを実践に移すことが何よりも大切だからです。
 もちろん、断片的な知識だけでは全体のバランスがとれませんので、やはり体系的な理論も必要です。
この両輪がうまく噛み合ったときに、理想的な食事と栄養摂取が実現できるのだろうと思っています。

この雑誌は、もう店頭には並んでいないはずですが、バックナンバーが残っているようです(今日現在、amazon に在庫あり)。
関心のある方はお早めに。



お休みのあいだ読んでいた本の中に、孔子の『論語』が出てきました。論語といえば、「吾 十有五にして学に志し 三十にして立ち 四十にして惑わず 五十にして天命を知る 六十にして耳順い 七十にして 心の欲する所に従いて・・・」という文言が有名です。

私はというと、その五十です。天命を知るとは、五十歳になって、天から自分に与えられた使命を悟った、つまり、自分は何をするために、この世に生まれてきた人間なのか、自分の社会における役割を自覚できるようになった」ということだそうです。

自分の社会における役割・・・。とりあえず今は、栄養を中心とした予防のための知恵や知識を、誰よりもわかりやすく多くの人に伝える、ということになるでしょうか。
とりあえず、ではいけないのかもしれませんが。

2015年8月22日土曜日

御礼

 『日本一わかりやすい栄養と食事の講座』第12「ビタミン・ミネラルは浴びるほどに」は、先ほど終了しました。旧盆前の忙しい時期に足を運んでいただいた皆様、ありがとうございました。
 今回も熱気あふれるセミナーとなり、あっという間に過ぎた2時間でした。

 なお、前回台風のために延期したこともあり、当日の来場者が読み切れませんでした。そのため、資料や並べたイスの数が足りなくなってしまい、一部の方に大変なご迷惑を掛けてしまいました。まことに申し訳ございません。

 次回は、9月26日(土)1400から。テーマは
「腸内環境こそ健康のカギ①~ 食物繊維・酵素」です。今や、健康のカギを握る最大のキーワードとも言われている腸内環境(腸内細菌)について、2回に分けて解説します。
 ぜひ、またお越しください。

2015年8月20日木曜日

酵素について④

  おはようございます。現在説明している酵素に関しては、明後日のセミナー(テーマは「ビタミン・ミネラルは浴びるほどに」)でも取り上げます。
 旧盆前の忙しい時期とは思いますが、ぜひ足をお運びください。タンパク質と同じくらい大切な話をする予定です。

 腸内環境の話からは少し離れますが、せっかく酵素を取り上げましたので、もう少し酵素の話を補足します。
 『酵素栄養学』で栄養素としての酵素の大切さを提唱したエドワード・ハウエル氏は、その著書のなかで、次のようなことを述べています。

「1日に体内でつくられる消化酵素と代謝酵素の総量は同じである」

消化酵素と代謝酵素の総量は同じということは、消化酵素を大量に使ってしまえば代謝酵素はその分だけ少なくなる、逆に、消化酵素を節約・温存したら代謝酵素はその分だけ多く使えることになります。これはシーソーのような関係です。


















 代謝酵素の働きをもう一度記述します。エネルギーを生み出す、細胞を合成または修復する、有害物質を解毒・排泄する、免疫を引き上げる、といった重要な役割を担当します。 
代謝酵素をより多くつくりだせれば、代謝機能は間違いなくアップします。
 前回までの「外からも消化酵素を入れる」ことと「限りある体内酵素を浪費しない」ことを実践すると、じつはこの代謝アップにつながるのです。

ここで一つ触れておかなければいけません。近年の断食・少食ブームです。断食や少食を扱った本が増えているのは、書店に行けば一目瞭然です。読むと、断食・少食の効果が数多く書かれています。その中の一つに、消化酵素の温存による代謝酵素の増産があるようです。

ただ、少し考えてください。食べなければ消化酵素をまったく使わないのは当たり前です。それで代謝が上がる。そんな単純なことでしょうか。
 一時的には、そういうことになるのかもしれません。しかし、長い目で見るとリスクといえます。体の材料であるタンパク質脂質はどうするのでしょうか。代謝や免疫の維持・向上のために必要なビタミンミネラルは、どうやって補給するのでしょうか。

 断食・少食の是非そのものは、簡単に論じることはできません。ただ、このブログの目的は、短期的な体質改善を目指したものではありません。

半永久的な予防と健康増進のために、必要な栄養は何でどのくらいか、を書き続けています。その立場から、断食や少食に対しては一定の距離を持ちたいと考えます。

2015年8月18日火曜日

酵素について③

 おはようございます。現在発売されている雑誌「Tarzan」の特集がなかなか興味を引きます。
 
 
 この記事の面白いところは、食事からでは容易に摂取できないビタミン・ミネラルを、年代別に取り扱っているところです。サプリメント選びの参考になるかもしれません。

 もっとも、このブログでも何回も書いているように、ビタミン・ミネラルはすべてチームワークで働きます。こういった記事を読んで、ビタミンB1とか鉄というように、個別のサプリに走ってしまうのは考えものです。
 まずはマルチビタミン&ミネラルを摂り、それでも不足しているものを個別で補うとよいでしょう。


 前回は「外からも消化酵素を入れる」「限りある体内酵素を浪費しない」という話をしました。では一体、それは何のために、何を目的として実践するのでしょうか。
 今まで熱心にブログをお読みいただいた方は、もう正解が頭に浮かんでいることと思います。

 それは○○○○○○○をつくらないためです
正解はこちら
  ⇓ ⇓ ⇓  
 (2014//25のブログ)

ちょうど真ん中あたりのデカ文字が答えです。

それがまき散らす毒素によって腸内環境が悪化させないのが目的です。タンパク質をしっかり分解するためには、それだけ消化酵素を生産しなければいけません。

その環境づくりのために、日頃から「外からも消化酵素を入れる」「限りある体内酵素を浪費しない」という習慣をつけることが大切です。
それは、「体でつくられる酵素は、歳を重ねるにしたがい減少する」(エドワード・ハウエル・『酵素栄養学』)からです。
(次回につづく)

2015年8月15日土曜日

酵素について②

 おはようございます。酵素の話の続きです。

 酵素の生産力低下は、おおむね40歳くらいを境に顕著になるといいます。つまり40歳以降は、何か策を打たなければ消化も代謝も衰えていくことになります。
 ここで講じる手だては、まず「外からも消化酵素を入れる」ことです。
 生の食物には酵素がたっぷり含まれています。野菜、果物に海藻類、お刺身もそうです。1日1回は生野菜サラダを食べるのがよいでしょう。生野菜を食べると、それに含まれる酵素が自身を分解してくれるので、体の消化酵素は最少限で済みます。

前々回のブログで記した「消化の負担が軽い」朝食とは、生野菜サラダやフルーツ、もしくは生ジュースやスムージーなどが入ったメニューということです。
 パイナップルやメロン、パパイア、キウイなどには、タンパク質を分解する酵素があることで知られています。酢豚のなかにパイナップルを入れるのも、イタリア料理で生ハムにメロンを添えるのも、酵素の作用を狙っているのでしょう。
 消化効率を上げるためには、サプリメントで酵素を補給するのも1つの手です。

 つぎに「限りある体内酵素を浪費しない」、言いかえれば節約法で酵素の減少をカバーします。ちょっと前に述べた、過食、とくに肉の食べ過ぎをまず控えてください。そして、「食べてすぐ寝る」ことと「起きてすぐ食べる」ことにも注意を払ってください。
 それ以外では、次のことが酵素の無駄づかいと考えられます。
・砂糖、および砂糖を使った菓子類やドリンクの摂り過ぎ
・酸化油やトランス脂肪酸を使った食品の食べ過ぎ
・添加物や残留農薬が多い食品の摂り過ぎ
・アルコールの過剰摂取、喫煙(もってのほかですが)
・薬の大量飲用、長期飲用
・電磁波や放射線の大量被曝
・強いストレス、長期にわたるストレス

上記の項目は、活性酸素や化学物質、発ガン物質、アルコール、薬物などの解毒・分解のために代謝酵素が浪費されます。
(次回につづく)

2015年8月13日木曜日

酵素について①

おはようございます。今日から数回にわたって、腸内環境とも関係のある酵素について説明します。前回のブログで「朝食には消化の負担が軽いものを」と書きましたが、そこに酵素が少なからず関わってきます。

酵素は人間のありとあらゆる生命活動を支えています。そのサイズは、1ナノメートル(1ミリの100万分の1)単位と限りなく小さく、顕微鏡でも見られません。それゆえ、酵素のことを「生命の神秘」と呼ぶ人もいるほどです。

その酵素は、大きく分けると消化酵素代謝酵素の2つに分類できます。
消化酵素は、口から入れたタンパク質、脂質、炭水化物を、腸から吸収できる小さな分子に切り刻む作業をおこないます。
代謝酵素は、吸収された栄養素がさまざまな活動を営むときに、それを媒介します。
たとえば、エネルギーを生み出す、細胞を合成または修復する、有害物質を解毒・排泄する、免疫を引き上げる、といった重要な役割を担当します。

 消化酵素と代謝酵素は、ともに体内で合成できます。ということは・・・。
「外から摂り入れる必要はない」「ならば、栄養学や食事療法の対象にはなりえない」。
おそらくは、このように考えられて、酵素の研究は大きく遅れをとることになります。

 ところが、体でつくられる酵素は、歳を重ねるにしたがい減少することが分かってきました。このことは1985年、エドワード・ハウエル氏が、その著書『酵素栄養学』で、はじめて世に提唱しました。わずか30年前です。
酵素の知名度がまだまだ低いのは、このような事情もあります。

(次回につづく)

2015年8月11日火曜日

ライフスタイルも見直しを

 おはようございます。今日は興南高校の試合があるので、午後は熱狂する人も多いことでしょう。
 私の出身校はというと神奈川県の県立高で、強豪ぞろいの神奈川の中にあって甲子園は遥か遠いものでした。強豪ぞろいでもありますが、何といっても神奈川県は出場校が多いのです。ちなみに今年は196校です。一方で、少ない県を探すと、30校未満というのもあります。
 政治の世界では1票の格差是正のために「合区」が設けられるようですが、高校野球の「1校の格差」は1対2どころではないですね。こういうことは、あまり議論にならないようですが・・・

 
 今週も、腸内腐敗の原因です。ライフスタイルの乱れも腸を汚す一因です。夜更かし族が増え、深夜にものを食べる、つまり「寝る前に食べる」ことが体にダメージを与えます。
 人間は眠りにつくと体のメンテナンス、つまり修復をはじめます。別の言葉でいうと新陳代謝、体の材料を古いものから新しいものに入れ替える作業です。
人体は、この作業にできるかぎり専念するために、ほかの作業を休もうとします。それが消化活動です。寝る前に食べると、十分に消化できずに未分化タンパクをつくってしまう可能性があります。

 「朝起きてすぐにガッツリ食べる」のも注意が必要です。寝ているあいだは消化器官がほとんど止まります。それは長い時間にわたるため、起床してもすぐには動き始めません。胃や腸がしっかり活動するには、起きてから1~2時間くらい掛かります。
しかし多くの人は、朝食までそんなに待てないはずです。私も含めて。その場合には、消化の負担が軽いものを中心に食べるとよいでしょう。

ほかに腸内細菌バランスが乱れる原因は、ストレスです。ストレスで交感神経が優位になると、唾液や消化液の分泌、胃腸のぜん動運動が抑制されてしまいます

抗生物質の使い過ぎも腸にはダメージです。悪い菌だけではなく、よい菌まで殺してしまいます。下剤も同様に考えてください。善玉菌と悪玉菌の区別なく流してしまいます。下剤は緊急の場合のみにして、この章で述べた便秘対策を実践してください。
(次回につづく)

2015年8月8日土曜日

タンパク質は諸刃の剣?

おはようございます。 「琉球温熱健康だよりNo.16」が発行されています。 屋比久先生の原稿は解毒(デトックス)について、私の原稿は「カロリー計算の落とし穴」続編です。

















 本院もしくは各加盟店で入手可能です。


 腸が汚れる原因をさらに探りましょう。いうまでもなく、食べ過ぎはよくありません。分解できる能力を超えた量を入れても、消化不良になるのは目に見えています。
なかでもタンパク質の摂り過ぎが、腸を汚す大きな一因になることもあります。

ここで思い出してください。タンパク質はアミノ酸が数百から数千個結合したものです。その結合が消化器の働きで断ち切られて、アミノ酸まで分解されてはじめて、腸から吸収されます。ただ、このアミノ酸への分解には相当な困難を伴います。
アミノ酸まで分解されなかった未分化タンパクは、腸を移動しながら、あらゆる毒素をまき散らします。当然、腸の環境はたちどころに汚れてしまいます。

タンパク質は体をつくる材料として絶対に必要です臓器や血管、筋肉、皮膚をはじめ、骨の主要部分、免疫の要である白血球、ホルモンのほとんどもタンパク質です。
しかも、古いものと新しいものが日々速いスピードで入れ替わっていますから、新鮮な材料を毎日十分に入れる必要があります。

とはいえ、むやみやたらと入れるものでもありません。摂り方を間違えるとマイナスも大きくなります。その意味では、タンパク質は諸刃との剣ともいえます。
 タンパク質をしっかり摂取しつつ、未分化タンパクを極力つくらないことが大切です。そのコツは、来週の酵素でお話しします。
(次回につづく)

2015年8月6日木曜日

冷たいビールで腸は疲労困ぱい

おはようございます。読谷村(先週末)の話をもう一つ。残波岬からの海ももちろん素晴らしいのですが、焼き物好きな私にとっては、「やちむんの里」は欠かすことができません。やちむんの里は壷谷焼きの陶工が集まっている場所で、中心部に大きな登り窯もあります。



















 そしてもう一つ、琉球ガラスの名工・稲嶺清吉氏の工房と工藝館もここにあります。今回は時間の都合で、工藝館にある名作の鑑賞に絞りました。
どれもこれも感銘を受けますが、私が気に行った2点は、これです。

















私の審美眼はかなり独特ですので、見てもピンと来ないかもしれません。
これ以外の多くの作品も、じかに見ることができます。まだ行ったことのない人にはお薦めです。


さて、本土の各地では連日記録的な猛暑が続いています。こう暑い日が続くと、キーンと冷えたビールをぐびっと飲み干したくなる人もいるでしょう。
しかし、そこまで冷えたビールを飲むのは、じつは日本とアメリカくらいです。本場のドイツでも13~15℃くらいのほどよい温度でビールを楽しんでいます。
驚かれるかもしれませんが、中国では常温でビールを飲むのが長年の習慣です。ビールを含めて冷え過ぎたドリンクを飲むことは、そのまま体も冷やしてしまうことを経験的に感じ取っているのでしょう。

しかも冷やしてしまうのは、肝心かなめの腸です。液体は口から入ると、固形物とは違って、胃や十二指腸をサッと通過して腸に届きます。
すでにお伝えしているように、腸は免疫細胞の約8割が集まっている免疫の要です。そこが冷たい液体にさらされると、腸壁が傷つくなどして環境が悪くなります。夏に大量の冷えたビールを飲んでいると、腸は荒れて体調が悪くなります。

いきなり常温のビールは口に合わないかもしれませんが、多少でも温く(ぬるく)してから飲みたいものです。
もちろん、ビールに限らずドリンク類すべてに当てはまることです。さらに、甘いジュースやノンアルコール飲料などには、大量の砂糖が使用されています。大量の砂糖が腸内環境によくないことは、前回述べました。
「だから“ノンシュガー”や“シュガーレス”“砂糖不使用”の表記のあるものを選んでいる」という人もいるかもしれません。しかし、安心できません。砂糖の代わりにヤバい人工甘味料が使われている場合がほとんどだからです。

人工甘味料を含めた添加物に関しては、腸内環境シリーズが終わったら連載する予定です。

2015年8月4日火曜日

「スイーツは別腹っ!」は大問題

  おはようございます。週末は読谷村で出張講演をさせていただきましたが、読谷村に行ったのは約4年ぶりでした。けっして広くはない島なのに、住みはじめると意外と遠く感じてしまうものです。
 読谷村といえば残波岬です。こちらは10年以上行ってなかったので、ちょっと寄り道をして海を眺めました。
 


















 この青い海と青い空を目に焼き付けたあとに講演を行ったので、テンションも高く、全体的に活気づいたのかもしれません。


 今週と来週は、便秘以外に考えられる腸内腐敗の原因を探っていきます。
 まずは砂糖です。「スイーツは別腹っ!」とか言って、ケーキやパフェ、アイス、チョコ、ドーナツなどを歯止めなしに食べてはいませんか。
そういう人には少し厳しいアドバイスをしなければいけません。それは肥満への警告ではありません。太ること以上に怖いのは、砂糖の過剰摂取による腸内腐敗です

砂糖の主成分はショ糖といいます。白砂糖の99・6%、ほとんど全部がショ糖です。ショ糖は1つのブドウ糖と1つの果糖という糖類が結合したものです。ブドウ糖も果糖も、それ自体はエネルギー源となる栄養素です。
ところが、このブドウ糖と果糖の結合が強いために、簡単には分解されません。砂糖を大量に摂取すると、分解が間に合わずに一定量がショ糖のまま腸に流れ込みます。

これが大問題です。ショ糖は胃でも、小腸でも、大腸でも、悪玉菌や真菌、ウイルス等のエサになってしまいます。悪玉菌は猛然と増殖して、腸内細菌バランスは崩壊します。もちろん腸は腐敗して、健康レベルが低下します。
あくまでも私の所感ですが、「甘いものには目がない」という人は、肌荒れが多いように感じます。これも、腸内環境と無関係ではないようです。

(次回につづく)