2015年3月12日木曜日

ファイトケミカル②

おはようございます。京野菜の漬物の話、ちょっとだけ補足します。
 京都の冬を代表する漬物に〈すぐき〉があります。すぐきは、酢茎菜(すぐきな)というカブの一種を漬けこんでつくります。
 この〈すぐき〉に強力な乳酸菌、ラブレ菌が発見されたことで注目されています。ラブレ菌は、大規模調査によってインフルエンザの予防効果があることが分かっています。すぐきが冬の逸品であるところが絶妙ですね。
 もう今年はその時期は過ぎようとしていますが、次の冬のインフルエンザ対策にどうでしょうか(ビタミンCも忘れずに)。


ファイトケミカルの話を続けます。
アメリカ国立がん研究所が作成した「抗がん作用が認められる食品のピラミッド」というものがあります。(写真がやや不鮮明です。すみません。)














そのピラミッドの頂点に君臨するのはニンニクです。これは、ニンニクに含まれるファイトケミカルのアリシンによるものです。その次に位置するキャベツには同じくイソチオシアネートが、人参にはアルファカロチンという強力な抗がん作用を持つファイトケミカルが存在します。

 それ以外に有名なところでは、赤ワインに含まれる今注目のレスベラトロール、ブルーベリーやぶどうのアントシアニン、トマトやすいかのリコピン、人参やかぼちゃのベータカロチン、ねぎ・玉ねぎ・ニラの硫化アリル、ほうれんそう・ケールのルテイン、みかんのヘスペリジンなどがあります。
 
ファイトケミカルはほとんどの野菜・果物に含まれますが、それ以外の食物にもあります。緑茶に含まれるカテキン、大豆のイソフラボン、そば粉のルチン、ごまのリグナン、えび・かに・鮭の赤い色素であるアスタキサンチン、きのこ類のベータグルカン、海藻類のフコイダンなどが挙げられます。(ルテインとルチンは別物です)

 ある食事法を推奨する団体は、「南方系の野菜・果物は、体を冷やすからよくない」ということを謳っています。
 その真偽はともかくとして、南方系、たとえば沖縄で栽培される作物は、きわめて強い紫外線を受けて育ちます。すると、その強い紫外線から身を守る武器を備えなければいけません。それが強力なファイトケミカルです。
 ですから、そういう野菜・果物を食べることは体によいことであり、とくに抗がん作用において如何なく力を発揮してくれるはずです。

 そもそも「南方系の野菜・果物は、体を冷やすからよくない」のであれば、沖縄が長いあいだ誇った健康長寿をどう説明するのでしょうか。

(次回につづく)

0 件のコメント:

コメントを投稿