2015年2月10日火曜日

カルシウム

おはようございます。春を告げる春告鳥(ウグイス)は、心の中に希望をもたらします。一方で、聞くだけでも寒々しい寒苦鳥という鳥をご存知ですか。
ただし、寒苦鳥はインドのヒマラヤにすむという想像上の鳥です。夜は寒さに苦しめられて、朝になったら棲みかをつくろうと考えます。が、朝になると寒さを忘れて、棲みかをつくっても仕方ないと考えを変えます。
仏教では、修行を怠るものの例えだそうです。私も寒苦鳥にならないように、もっと修行を積む必要があるかもしれません。


今週と来週はミネラルの話をします。まずは、体にもっとも多く含まれるミネラルであるカルシウムです。
体内のカルシウムの99%は骨や歯に存在します。そのため「骨を丈夫にするために」「骨粗しょう症の予防に」ということで、とにかくカルシウムさえ摂れば、と考える人も多いようです。
しかし、このブログをお読みいただいている方は、そうは考えないと思います。タンパク質でも何でも同様ですが、「吸収されてこその栄養素」だということです。

カルシウムの吸収にビタミンDが必要なことは、先週も書きました。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるだけではなく、骨へのカルシウムの沈着を促進する、骨からのカルシウム溶解量を少なくする、などの方法で丈夫な骨を維持します。
魚介類はカルシウムだけではなくビタミンDも豊富です。骨を強くするには、ビタミンDがほとんど含まれていない牛乳ではなく、魚のほうが好ましいといえます。

丈夫な骨づくりにはマグネシウムも必要です。マグネシウムは、カルシウムとともに骨を構成する重要な成分です。また、カルシウムの沈着ではビタミンKも活躍します。
もちろん、タンパク質も必須です。骨の芯ともいえる基質という部分はタンパク質(コラーゲン)だからです。
つまり、「骨=カルシウム」という単純な方程式ではないことを覚えてください。

そのほかにもカルシウムは、成長ホルモンをはじめとするホルモンの分泌、血液の凝固、神経の興奮を抑制する、など生理機能全般に関わっています。

「神経の興奮を抑制」ということは、カルシウムが不足すると、イライラする、神経過敏、興奮を抑えられない、といった症状が出る可能性があります。
 そのため、カルシウムのことをリラックスのミネラルともいいます。

2 件のコメント:

  1. おはようございます。寒苦鳥ですか・・・神代さんは博学でほんとにいろんなことを知っていますね、尊敬します。最近では栄養学の話と同じくらい楽しみに読んでいます。ありがとうございます。

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  2. いつもお読みいただきありがとうございます。私は、まだまだ知らないことばかりです。歴史や文学、自然科学など、触れたいことはいっぱいありますが、なかなか時間がなくて・・・と言っているあいだに人生の折り返しを過ぎました。

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