2015年2月28日土曜日

御礼

『日本一わかりやすい栄養と食事の講座』
第7回「サプリメントについて~何を摂るか、どれを選ぶか」は先ほど終了しました。
今回も満席になりました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。


 これだけ多種多様なサプリメントが販売されるなか、何から摂ればいいのか、どれを選べばいいのかは意外とむずかしいものです。
 その基本的な考え方や選ぶ判断基準が、少しでも伝わったならば幸いです。
 

次回は、3月28日(土) 午後2時からです。

テーマは「添加物・電磁波・経皮毒~メディアで伝えない○○をコッソリ教えます」です。


 ところで、NHKスペシャル「腸内フローラ~」をご覧になりましたか?
あらためて「腸こそが健康のカギを握る」ことを思い知らされたないようでした。
ガンをはじめとする生活習慣病になるもならないも腸の環境次第。肥満防止やアンチエイジング、美肌も腸で決まる。腸と脳の切っても切れない関係についても取り上げていましたね。

 日本ではまだ行われていない「腸内細菌を入れ替える」治療には驚きました。今後の医療は、腸内細菌を無視することができなくなるのは確実です。

2015年2月26日木曜日

ビタミン・ミネラルは生命の鎖・2

おはようございます。22日(日)は、大手町で“60分間の用事”を済ませたあと、すぐ近くの東京駅に向かいました。

東京駅は昨年100周年を迎え、その前年に創建当時の赤レンガ駅舎に復元されました。私は幼少の頃から八角形屋根の駅舎を見続けていたので、はじめて見るドーム駅舎は新鮮そのものでした。

この駅舎、遠景が美しいのはいうまでもありませんが、細かなディティールに至るまで精巧につくられています。たとえばレンガとレンガの間を埋める目地が、かまぼこ型に成型されています。おそるべき“こだわり”です。(写真でわかりますか?)

ほんの一瞬の「観光」を終えて、沖縄に戻りました。


ビタミン・ミネラルはチームプレーで働くという話の続きです。
じっさいに8種類あるビタミンB群は、あらゆる場面で相互作用しています。それ以外にも、ビタミンCとビタミンEの同時摂取は相乗効果をもたらす、ビタミンDがビタミンAの吸収を助ける、ビタミンAはビタミンCを酸化から守る、など持ちつ持たれつの関係でそれぞれが働いています。

ビタミンとミネラルの連携も同様です。というよりも、ミネラルの大きな仕事の1つに「ビタミンの働きを助ける」ことがあります。たとえば、亜鉛はビタミンA、リンはナイアシン(ビタミンB群の1つ)の吸収を助けます。ビタミンB群の多くは、マグネシウムがないと仕事をすることができません。

ビタミン・ミネラルは、まずはすべてをまんべんなく摂る必要があります。
特定の栄養素にスポットを当てた本を読んだり、テレビ番組を見て、「明日からビタミンAをしっかり摂ろう」とか「もっとマグネシウムを増やさなければ」と考えて、それだけ実行しても、その効果は限定的だといえます。鎖の輪の一部が切れている可能性があるからです。

まずは、すべてのビタミン・ミネラルをまんべんなく摂取することをお薦めします。その意味からも、最初にくるサプリメントはマルチビタミン&ミネラルといえるでしょう。

そのうえで、何らかの生理的な効果を狙って特定の栄養素を大幅に上乗せすることは、有効かもしれません。市販されている特定のビタミンやミネラルのサプリメントは、このような考えで使うとよいでしょう。

2015年2月24日火曜日

ビタミン・ミネラルは生命の鎖

おはようございます。東京出張のなかから一部を報告します。
21日(土)は、琉球温熱療法院・恵比寿加盟店を訪れました。山手線・恵比寿駅から徒歩5分という交通至便な場所にあり、首都圏におけるフラッグシップ(旗艦店)のような位置づけです。

 

店内はシックで落ち着いた雰囲気です。ちゅらさんベッドが2台あり、それぞれ個室になっています。
施療は、経験の長い最上谷留美オーナーとアシスタント施療師で行っています。施療だけではなく、栄養のこと等いろいろ相談にのっていただけます。東京近郊の方、ぜひ1度、足をお運びください。


ブログ本題に戻ります。ここ2~3週間は、個々のビタミン・ミネラルについて解説しました。今週からは、ビタミン・ミネラルの総括的な話を進めてまいります。

分子栄養学の先駆者の一人であるロジャー・ウイリアムズ博士は、その著書『生命の鎖』のなかで、こう説いています。
「生命の鎖の強さ、つまり健康のレベルは、体に不可欠な栄養素がどれもバランスよく摂られなければ高い水準には維持できない。他の栄養素がいくら十分に摂られていても、一つでも不足していれば、全体の健康レベルはその不足したもののレベルにまで低下してしまう」。

その「不足してはいけない」栄養素として、具体的に8種類の必須アミノ酸(今では9種類)のほかに、20種類のビタミンと16種類のミネラルを挙げています。
これらの栄養素は個人プレーをしているのではなく、全体の鎖の一つ一つの輪としてチームプレーをすることが大事だということです。そのときはじめて、必須アミノ酸も、ビタミン・ミネラルも最大限の効果を発揮するのです。

(次回につづく)

2015年2月21日土曜日

腸内細菌パワー!

 こんばんは。めずらしくテレビ番組のご案内です。

明日夜9時からNHK総合テレビで、NHKスペシャル「腸内フローラ~解明!驚異の細菌パワー」を放送します。
 腸内細菌の生態系は、近年きわめて注目を浴びています。腸内環境の良し悪しが健康のカギを握るといっても過言ではありません。病気になるもならないも腸の環境次第ということです。

 その腸内環境をきめるのが、腸内細菌です。最先端の研究結果なども紹介されるようです。期待しましょう。
 なお、腸内環境、腸内細菌については、このブログでも「ビタミン・ミネラル」のあとに連載する予定です。


 さて、私はというと、明日午後に”60分間の用事”を済ませて沖縄に戻ります。9時には帰宅する予定ですが、NHKスペシャルは録画するとして、風呂に入って寝ることになるでしょう。
 東京出張のことについては、後日また報告します。

2015年2月20日金曜日

セレン

こんばんは。今日から、諸々の用事で東京に来ています。
当然ながら「寒い!」です。 かつては自分も住んでいたはずなのに、もう一気に北国に来たような感覚です。少なくとも体だけは「郷に入っては郷にしたがえ」になりつつあるようです。


ミネラルの最終回はセレンです。セレンというミネラル、これはミネラルのなかでも注目株です。セレンは強い抗酸化作用があり、その力はビタミンCやEを凌ぐといわれています。
この強力な抗酸化作用の結果なのか、別のメカニズムが働くのかは分かりませんが、近年セレンが脚光を浴びているのは、ガンや心臓病を予防する作用です。

地球上には、土壌の中にセレンが豊富な地域があり、アメリカのネブラスカ州やサウスダコタ州などがそれに当たります。そういった地域では、当然のことながら食物からのセレン摂取量が多くなります。
それらの州ではセレン濃度が低い州と比べて、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、肺がん、直腸がんの発症率が低いことで知られています。セレンのがん予防効果については、まだまだ研究途上ですので、今後の解明が楽しみです。

逆に、中国黒竜江省克山県というところは、他の地域と比べて土壌中のセレン濃度がはるかに低いことで知られています。ここでは、克山病といわれる特異的な心筋症の患者が大量に発生しています。とくに、食物をその地域での作物に頼っている人は、9割以上もの確率で克山病に罹っています。
その後、この地域に対して大規模なセレンの予防投与が行われると、克山病も著しく減少しました。セレンとの因果関係が、ほぼ明らかになりました。

セレンは、魚介類やネギ、卵などに含まれます。
セレンについても、以前の「メタビオン2」では、1日当たりの摂取目安量(15粒)に含まれる量は47μgでしたが、新しいマルチビタミン&ミネラルでは、多少増える予定です。


もう一つ、このセレンと前回紹介した亜鉛は、水銀やカドミウム、アルミニウム、鉛、ヒ素、スズなどの有害ミネラルの毒性を抑える、あるいは排出作用を持つことで知られています。これらは、有益ミネラルの働きを邪魔しますので、セレンと亜鉛のこの働きは重要です。

2015年2月19日木曜日

亜鉛

おはようございます。先日、那覇市の与儀公園で桜が満開でした



 沖縄の桜というと、本部町の八重岳や今帰仁城址、名護城公園など北部のスポットが有名です。北部の桜はすでに散っていますが、南部では今頃のようです。
 桜は「南から始まって北上する」のが50年近くのの常識でしたが、沖縄では逆です。私にとっては、まだまだ不思議なこといっぱいです。


マグネシウムに続いては亜鉛です。亜鉛というと、一般的には味覚のミネラルとか、性のミネラルとかいわれます。しかし、それはあくまでも一面に過ぎません。
亜鉛は、マグネシウムに次いで250種類以上もの酵素を支える、準エース級のミネラルです。

タンパク質の合成を助ける、ビタミンCとともにコラーゲンの生成に関わる、皮膚や髪、爪の代謝に関わる、インスリン(血糖値を調整するホルモン)の生成を助けて糖尿病の予防に働く、記憶力の維持、前立腺の機能維持、など挙げれば切りがありません。

あるいは、肝臓における添加物やアルコールの分解を助ける役割もあります。ということは、コンビニや外食、加工食品が多く添加物を山ほど口から入れている人、もしくは大酒飲みの人は、それだけ体内の亜鉛が消費されて欠乏している可能性があります。
それをやめることが先決だとは思いますが、とにかく亜鉛を十分に摂取しなければいけません。
          
また近年では、風邪の早期回復やインフルエンザの予防効果があること注目されています。今の時期にしっかり摂取したいミネラルです。
だからなのかどうかは分かりませんが、亜鉛の含有量が圧倒的に多い食品は冬の味覚、牡蠣です。
牡蠣以外では、カニ、うなぎ、帆立貝をはじめ、牛肉や豚肉に豊富です。

以前の「メタビオン2」では、1日当たりの摂取目安量(15粒)に含まれる亜鉛の量は4,mgでしたが、新しいマルチビタミン&ミネラルでは、大幅に増量する予定です。


2015年2月17日火曜日

マグネシウム

おはようございます。
2012年に内閣府消費者委員会が実施した、「消費者の『健康食品』の利用に関する意識調査」というものがあります。
その調査では、健康食品のイメージとして下のような結果が出ました。

行き過ぎた宣伝・広告が目立つ    48,8%
簡単に栄養補給ができて便利      46,6%
高額                     39,2% 
                                                                             
病気の予防に効果がある        18,6%
食品だから安心              13,8%

これを見るかぎりでは、サプリメントを含めた健康食品は、まだまだ正しく理解されていないようです。
来週のセミナーは、サプリメントを正しく理解していただくための内容を用意しています。


先週は、骨やヘモグロビンの材料という研究の歴史が長かったこともあり、まずはミネラルの代名詞であるカルシウムと鉄を紹介しました。
一方で、体内でのあらゆる化学反応にミネラルが不可欠であることは、半世紀前くらいになって、やっと判明したに過ぎません。それからというもの、ミネラルは一躍栄養学の最先端テーマに浮上しました。
今週は、カルシウムと鉄以外のミネラルを紹介します。

アール・ミンデル著『ビタミン・バイブル』には、「ビタミンはたしかに重要なものだが、ミネラルなしでは何の働きもしない。ミネラルこそが栄養素の世界のシンデレラなのである」と、その重要性を説いています。
ここでいうミネラルは、いうまでもなく補酵素の役割のことです。この補酵素という役割において、カルシウムや鉄以上に強力なミネラルが存在します。

たとえばマグネシウム。ミネラルは、酵素の働きを助ける、酵素を活性化させる、など補酵素として機能することを以前に記述しました。マグネシウムは、その補酵素として最強のミネラルといえるかもしれません。何といっても、マグネシウムは300種類以上もの酵素を手助けできる最強のプレーヤーなのです。

マグネシウムは、カルシウムと互いに反対の作用を行うことによりバランスを保っています。反対の作用とは、カルシウムが筋肉や血管、神経の収縮に働くのに対して、マグネシウムはその逆で、筋肉や血管、神経の拡張に働きます。

よって、カルシウムが優位になり過ぎると、けいれんや不整脈、高血圧などの症状が起きます。マグネシウムはこういった症状の予防にはたらきます。この2つはバランスが重要であり、カルシウムさえ摂っていればよいのではありません。

カルシウムとマグネシウムの理想的な比率は2:1くらいだと長らく言われ続けています。しかし、マグネシウムの重要さが見直されるにつれ「1:1が適切ではないのか」という見解が増えています。

マグネシウムは、大豆食品や海藻類、イワシ、かぼちゃ、アーモンド、カシューナッツ、玄米(発芽玄米)などに豊富です。

(次回につづく)

2015年2月15日日曜日

鉄(その2)

おはようございます。今月のセミナーのお知らせです。

28日(土) 午後14:00~16:00

テーマは『サプリメント~何を摂るか、何を選ぶか』です。

サプリメントの基本的な考え方から、何から摂ればよいのか、飲むタイミング、さらに成分表記の読み方、そして怪しいサプリの見破り方までお伝えします。
来場したからって、サプリを買わされるなんてことはありませんので。念のため。


鉄の必要摂取量の話です。吸収率の平均を10%とした場合、成人で10mg / 日 必要です。
ただし、閉経前女性の場合、月経による喪失を考えると、その倍にあたる20mg / 日 が必要です。男性と同じ量では不足気味になります。閉経前の女性が鉄欠乏性貧血になりやすいのはこのためです。鉄を十分に摂取しないといけません。

貧血症状が出たときに、病院で処方される鉄剤に頼るひとがいます。たしかに症状は改善するし、ヘモグロビン値も上がります。緊急的に必要な場合にはそれも理解できますが、鉄剤を継続的に飲み続けると、ある問題が出てきます。

前回、ヘモグロビンはヘム鉄+グロビン(タンパク質)という話をしました。鉄は、このようにタンパク質と結合していると安定した状態を維持します。一方で、タンパク質と結合していない、つまり裸の状態の鉄は安定性を欠き、活性酸素を発生します
この裸の鉄を大量に入れるのが鉄剤です。ですからリスクを伴うのです。

鉄剤に頼るよりは、ヘム鉄のサプリメントやヘム鉄関連食品のほうがよいでしょう。ヘム鉄のサプリメントは少ないですが、あるにはあります。
ヘム鉄関連食品では、ファンケル㈱の「フェミニーナ」(飲料・トクホ)やアサヒビール薬品㈱の「Feプルーン」(ゼリー・トクホ)、日本たばこ産業㈱の「Feルーナ」(飲料)といったものがあります。
自分では試したことがないので、どれがお薦めとかは書けません。


最後になりますが、ヘモグロビンの合成には銅が必要です。銅はレバー(ここでも!)、魚介類、豆類などに豊富です。結局ここでも、「ヘモグロビン=鉄」ということではなく、さまざまな食品を幅広く摂ることが大切だということに変わりはありません。

2015年2月13日金曜日

鉄(その1)

おはようございます。『健康だより2月号』が出来上がっています。



屋比久先生の原稿は「病気は冷えと血液の汚れから」、私の原稿は「病気は食の悪さから」です。どちらも、予防ための基本の基本が書いてあります。
本院、もしくは各加盟店で入手できます。

今日は鉄の話です。鉄は赤血球にあるヘモグロビンの構成要素です。ヘモグロビンは体の隅々まで酸素を運搬して、エネルギーを生み出すときに大切な働きをします。
ただし、ヘモグロビンの材料は鉄だけではありません。ヘモグロビンは、ヘム鉄+グロビンです。このグロビンとは、タンパク質のことです。したがって、エネルギー不足にならないためには、鉄にくわえてタンパク質も必要です。

鉄には2種類あります。レバーや赤身の肉、マグロ、カツオなどに多いヘム鉄と、ひじきや小松菜、ほうれん草などに豊富な非ヘム鉄です。
このうち吸収率の高いのがヘム鉄です。高いとはいっても吸収率は3割に満たず、おおよそ23~28%です。では非ヘム鉄はどうかというと、その吸収率は1割にもなりません(2~5%)。
ならばヘム鉄を中心に摂取したいところですが、ヘム鉄が圧倒的に多いのがレバー、それに次いで多いのが赤身の肉と大型の魚です。

レバーは鉄以外にも、ビタミンA、ビタミンB2、パントテン酸(ビタミンB群の1つ)、葉酸(同)などで、含有量が他を引き離して断トツです。その一方で、レバーは肝臓であり解毒器官であるので有害物質が溜まっているから注意が必要だ、という見解もあります。
赤身肉の過剰摂取は活性酸素を大量発生させる、マグロやカツオの過剰摂取は水銀蓄積が心配など、どれも帯に短しタスキに長しです。 

ここで救世主となるのがビタミンCとタンパク質です。ビタミンCとタンパク質はヘム鉄非ヘム鉄にかかわらず、鉄の吸収率を高める働きを持っています。食事から鉄を摂取するときには、ビタミンCとタンパク質を含む食品も組み合わせてください。 

(次回につづく)

2015年2月11日水曜日

予防にまさるものなし

 こんにちは。先日行った、観光客にも人気の南城市のカフェです。なんといっても海の眺望が抜群!
 おいしいカレーとともに、くつろぎのひとときを過ごしました。


 
 今日は午前中、お一人の温熱施療を行いました。
 その方は、私と同年齢で、昨年6月にはじめて本院に訪ねて来られました。そのときもたまたま私が担当したのですが、五十肩の症状などをお持ちで、およそ体調がすぐれているとはいえない状態でした。
 ところがその後、熱心に温熱に通うかたわら、セミナーに参加するなどして、食事・栄養に関しての学習をなさったようです。一つひとつ改善を試みた結果、五十肩もよくなり、とても体調がいいとのことです。

 なによりも印象的だったのは、「未病のうちにケアをすることの大切さを知った」とおっしゃっていたことです。
 そこなのです。そこに気づいた時から健康になっていきます。病気から遠ざかります。
 私たちが強力にお手伝いができるのも、まさにそこです。今一度「予防にまさるものなし」と申し上げておきます。

 とても気分よく施療をさせていただきました。

2015年2月10日火曜日

カルシウム

おはようございます。春を告げる春告鳥(ウグイス)は、心の中に希望をもたらします。一方で、聞くだけでも寒々しい寒苦鳥という鳥をご存知ですか。
ただし、寒苦鳥はインドのヒマラヤにすむという想像上の鳥です。夜は寒さに苦しめられて、朝になったら棲みかをつくろうと考えます。が、朝になると寒さを忘れて、棲みかをつくっても仕方ないと考えを変えます。
仏教では、修行を怠るものの例えだそうです。私も寒苦鳥にならないように、もっと修行を積む必要があるかもしれません。


今週と来週はミネラルの話をします。まずは、体にもっとも多く含まれるミネラルであるカルシウムです。
体内のカルシウムの99%は骨や歯に存在します。そのため「骨を丈夫にするために」「骨粗しょう症の予防に」ということで、とにかくカルシウムさえ摂れば、と考える人も多いようです。
しかし、このブログをお読みいただいている方は、そうは考えないと思います。タンパク質でも何でも同様ですが、「吸収されてこその栄養素」だということです。

カルシウムの吸収にビタミンDが必要なことは、先週も書きました。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるだけではなく、骨へのカルシウムの沈着を促進する、骨からのカルシウム溶解量を少なくする、などの方法で丈夫な骨を維持します。
魚介類はカルシウムだけではなくビタミンDも豊富です。骨を強くするには、ビタミンDがほとんど含まれていない牛乳ではなく、魚のほうが好ましいといえます。

丈夫な骨づくりにはマグネシウムも必要です。マグネシウムは、カルシウムとともに骨を構成する重要な成分です。また、カルシウムの沈着ではビタミンKも活躍します。
もちろん、タンパク質も必須です。骨の芯ともいえる基質という部分はタンパク質(コラーゲン)だからです。
つまり、「骨=カルシウム」という単純な方程式ではないことを覚えてください。

そのほかにもカルシウムは、成長ホルモンをはじめとするホルモンの分泌、血液の凝固、神経の興奮を抑制する、など生理機能全般に関わっています。

「神経の興奮を抑制」ということは、カルシウムが不足すると、イライラする、神経過敏、興奮を抑えられない、といった症状が出る可能性があります。
 そのため、カルシウムのことをリラックスのミネラルともいいます。

2015年2月7日土曜日

ビタミンD

おはようございます。春が待ち遠しい今日この頃です。
春告鳥はウグイス、春告魚はニシン、そして春告草といえば梅のことです。ただし沖縄では、梅の花はほとんど見かけません(咲かないわけではないようです)。
その代わりに、ということではありませんが、琉球温熱療法院がある北中城村のある所では、今ひまわりが満開です。
しかし、ひまわり・・・。う~ん、春告草というには鮮やかすぎますね。


今日は、近年ひときわ脚光を浴びているビタミンDを詳しく説明します。ビタミンDは、「カルシウムの吸収を助ける」ということ以外には、あまり目立った作用はないと思われてきました。
ところが、このビタミンDにガンの抑制効果があると、近年注目されているのですから驚きです。これは、アメリカのガーランド兄弟の調査研究によるものです。

ビタミンDは、食物からの補給以外に、日光の紫外線によって皮膚で生成できることが知られています。ここに目をつけたガーランド兄弟は、日照量の多いアメリカ南西部から日照量の少ない北東部にかけてのガン発症率を調べました。 
すると、南西部から北東部にいくにつけて、白人男性の結腸ガンが増加する傾向があることに気づきました。これをきっかけに、彼らは日光浴とガンに関する調査研究を進め、2006年に発表しました。

それ以降、関連学会では、ビタミンDとガンに関する論文が激増しているようです。
ガン抑制にとどまらず、ビタミンDは風邪の早期回復、インフルエンザ予防の効果も期待できます。さらにアレルギーリウマチ1型糖尿病などの自己免疫疾患の抑制効果があることでも注目されています。
これらの効果は、ビタミンDが免疫系全体をコントロールする「免疫調整ホルモン」の役割を担っていることにあるようです。

ビタミンDを豊富に含むのは、圧倒的に魚介類です。魚介類のほかには、干しシイタケやキクラゲ等のキノコ類と卵に少々含まれます。
食物からの不足分を補うのが、日光浴によるビタミンD生成です。これはコストのかからないビタミンDといえます。
ところが女性の多くは日光浴、つまり紫外線を極端に敬遠します。とくに、私が住む沖縄では、その傾向が顕著です。紫外線は南にいくほど強くなるので、無理もないですが。

それでも朝夕や冬場など、紫外線の弱いときに15~20分くらいは太陽の光に当たるほうが健康のためです。本土の場合は、真夏の日中を除き、1日30分は日光浴をしたいものです。

もっとも、これについては人それぞれの考えがありますので、これ以上強く言うつもりはありません。
ですが、紫外線をシャットアウトするならば魚をしっかり食べましょう。魚をあまり食べない人は、やはり日光浴をおすすめします。

2015年2月4日水曜日

ビタミンA

こんにちは。立春です。が、まだまだ寒いですね。ここ北中城村でも冷やっとします。本土の人にそういうと叱られそうですが。
前回、恵方巻きの話で「縁起」という言葉をつかいました。この縁起を少し調べてみたら、もともとは仏教用語だそうです。
すべての物事は何一つそれ自体で成り立つものではなく、無数の関係(縁)のよって生じている(起)ことを表す言葉のようです。私たち一人ひとりの人間も、縁起によって生かされているのかもしれません。


今日はビタミンAの話です。
脂溶性であるビタミンAは、まずは「粘膜の保護、強化」する働きがあります。これは、ビタミンAが上皮細胞の分化に関与しているということです。ビタミンAが不足すると、皮膚が弱ってしまうために感染症になりやすくなります。
近年増え続けているアレルギー疾患の方のほとんどは、皮膚や気管支、鼻腔、腸などの粘膜が弱っています。粘膜強化のためにビタミンAを大量に摂取する必要があります。

次に「視力を保持する」目によいビタミンで知られています。これは、網膜に含まれる色素タンパクのロドプシンの合成を行うからです。不足すると夜盲症といって、暗い所でものが見えづらくなってしまいます。
ただし、「視力の向上」まで望めるわけではありませんので、過剰な期待は禁物です。

そして、ビタミンAといえば「抗酸化作用」でしょう。ビタミンAはもともと、カロチノイドと呼ばれる橙色の化合物の一群に属し、にんじんの橙色色素のカロチン、トマトの赤色色素のリコピンもこの仲間に入ります。
ビタミンAが不足したときには、その不足分だけβカロチンがビタミンAに変換される、ということはご存じだと思います。それだけ分子構造が近い、というよりも、βカロチンはビタミンAが2つ結合した構造をしています。

 ビタミンAを含む食品というと、うなぎやレバーを筆頭に、にんじん、かぼちゃ、卵、牛乳、チーズ、春菊、モロヘイヤ、明日葉などが挙げられます。
琉球温熱のサプリメントでは、「ビルベリールテイン」の中のビルベリーに大量に含まれています。
また、ビタミンAは体内でタンパク質と結合して運ばれるため、タンパク質と一緒に摂取するのがポイントです。

 なお、ビタミンAを過剰摂取すると、吐き気、めまい、運動障害や細胞膜の障害を起こす、ということがいわれますが、うなぎやレバーを毎日のように過食する習慣でもない限り、そういうことにはならないでしょう。


2015年2月3日火曜日

ビタミンE

おはようございます。節分です。
節分というと近年にわかに有名になったのが恵方巻き。恵方巻きは、節分に食べると縁起がよいとされている太巻き寿司で、大阪を中心にその習慣があったようです。
ただし、「恵方巻き」という名称は、平成10年にセブンイレブン(沖縄にはないコンビニ)が全国発売するにあたり使われ、全国に広がりました(と、ウィキペディアに書いてあります)。
今年の恵方は「西南西やや右(!?)」だそうです。縁起をかつぐ人は、ぜひ・・・

今週は、脂溶性ビタミンの話をします。
水溶性ビタミンとは違って、体内で貯蔵できる場所が十分にあるのが脂溶性ビタミンです。文字通り、脂質に溶けやすいビタミンのことです。脂溶性ビタミンが貯蔵されるのは細胞膜です。細胞を覆う細胞膜は、その材料のほとんどが脂質であるからです。
脂溶性ビタミンには、ビタミンA、D、E、Kの4つがあります。

「水溶性の横綱ビタミンCに対して、脂溶性の横綱ビタミンE」とでもいいましょうか。脂溶性ビタミンの筆頭に君臨しているのは、ビタミンEといってもよいでしょう。
ビタミンCと同じく抗酸化作用があり、とくに酸化されやすい細胞膜を活性酸素の攻撃から守って安定化する役割があります。

さらに、ビタミンEはビタミンCと一緒に摂ると相乗効果が得られます。活性酸素除去の仕事が終わったビタミンCが、ビタミンEから電子を1つ受け取ることによって、もう1度働くことができます。その逆、ビタミンEがビタミンCから電子を1つ受け取って復活する、というパターンもあります。
Cは水溶性ビタミン、Eは脂溶性ビタミンですので、そもそも抗酸化作用の効き場所が違います。ですから、ビタミンCもビタミンEも両方しっかり摂る必要があります。

抗酸化作用以外では、
・毛細血管を広げて血流を促進する
・粘膜の炎症を防いで細胞膜の安定化に働く
・アルツハイマーやパーキンソン病の予防
などビタミンEも数十にのぼる作用を及ぼします。

ビタミンEは、全粒粉とくに小麦胚芽、大豆、ナッツ、かぼちゃ、里芋、アボガドなどに含まれます。

琉球温熱が販売している「小麦胚芽油」は、1トンの小麦からわずか100グラム前後しか摂れない貴重なもので、良質なビタミンEが豊富です。

※前回紹介した「甘酒+りんご+シナモンパウダー」の写真をアップしましたのでご覧ください。かなり美味しかったですよ。