2015年1月13日火曜日

サポート役なのにメジャーな栄養素②

おはようございます。現在発売中の日経トレンディという雑誌に、
「1000人にアンケート!医者だけが知っている治療&健康法の真実」という特集が組まれています。
このなかで、「自分の子供が風邪を引いたら、どのように対応しますか?」という問いがあります。その結果は、以下の通りです(5位以下省略)。
薬を飲ませる     375人
安静・睡眠・栄養   167人
水分補給のみ     111人
何もしない      109人
薬を飲ませる375人に対して、飲ませないは387人と上回っています。けれども、病院の現場では、ほぼ全員に薬だと思うのですが・・・
今「医者の嘘」という本が売れているようですし、この手の話は“吐いて捨てるほど”あるようです。患者側も、イエスマンではなく賢くならなければいけない時代になっています。


ビタミン・ミネラルは、酵素のサポート役という話をしました。酵素が主役で、ビタミン・ミネラルは脇役ということです。
その割には、主役である酵素は知名度も低く、研究の歴史も浅いのに対して、脇役であるビタミン・ミネラルは誰もが知っています。多くの学者が長いあいだ研究をし続け、酵素と比べるとその解明はかなり進んでいます。
この「逆転現象」は、どういう経緯で起こったのでしょうか。

栄養素としての酵素の研究が遅れた理由の一つに、体内で作れるか作れないか、という点がありました。ビタミン・ミネラルは、一部のビタミンを除き体内では合成できないために、当初から食物として補う必要がありました。そのために、栄養学や食事療法の研究対象になりやすく、学者たちが実験や治験を繰り返して研究を進め、その重要性を説いてきました。
一方で酵素は、私たちの体内で日夜作り続けられます。だから研究対象になりにくいわけです。とくに、20世紀初頭に広がった「体内の酵素は、死を迎えるまで永遠に作り続けられる」という説が、酵素研究を遅らせたといってもいいでしょう。

しかし厳密にいえば、年齢を重ねるほど酵素の生産能力は低下しますので、無制限ということではありません。エドワード・ハウエル氏が、そのことを含め50年にもわたる酵素研究の集大成として書いた『Enzyme Nutrition(酵素栄養学)』を出版したのは、1985年、わずか30年前のことです。栄養学の関係者がやっと酵素に注目し始めたのは、せいぜいこの10数年くらい、今世紀になってからのことです。

生命のカギを握る酵素がかくもマイナーで、サポート役のビタミン・ミネラルがメジャーになってしまったのは、こんなところに理由があるようです。

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