2015年1月31日土曜日

甘酒

 こんにちは。前回はビタミンB群について書きました。ビタミンC同様にたっぷり摂っていただきたい栄養素群です。
 現在、琉球温熱療法院では、新しいマルチビタミン&ミネラル・サプリメントを開発中です。従来品よりもビタミンB群の含有量が大幅に増える予定です。それ以外の栄養素についても、おおむねバージョンアップする見込みです。
 発売は3月くらいになるかと思います。もうしばらくお待ちください。

 今回は、ビタミンB群にも因んだ、そして今の季節にピッタリの食品を紹介します。
 甘酒です。甘酒の原料は、大きく分けて酒粕と米麹の2種類です。病院で使用される点滴と似た成分で「飲む点滴」といわれているのは、米麹から作られた甘酒です。
 あれだけ甘いにもかかわらず砂糖不使用で、甘酒と名乗ってはいますがノンアルコールです。
 購入するときは、米麹のものを選んでください。

 甘酒には、腸にたまった有害物質を排出してくれる食物繊維、ビフィズス菌のエサになって善玉菌を増やすオリゴ糖が豊富です。
 免疫細胞の7~8割は腸に集中していることが分かっています。甘酒を飲むと腸内環境を整えることができるので、免疫力アップが期待できます。
 そして、米麹の甘酒にはビタミンB群もたっぷり含まれています。

「甘酒は甘ったるくて、どうも・・・」という人には、豆乳ミックスという手があります。 サラッとした口当たりになり飲みやすくなります。
 これは我が家でも好評です。甘酒と豆乳を2:1から1:1の間で混ぜてください。
 違う飲み方として、一口大に切ったリンゴを入れて、さらにシナモンパウダーを振りかける、というデザート風の楽しみ方もあります。ぜひ1度試してみてください。



 早いもので1月も今日で終わりです。2月も充実した1カ月にしたいですね。
 風邪やインフルエンザには、くれぐれもご注意してください。ビタミンCをたっぷり摂りましょう。

 

2015年1月29日木曜日

ビタミンB群について

おはようございます。冬ということもあってか、温熱療法が忙しくなっています。私は、男性のお客様が3~4名重なったときに温熱施療を行いますが、ここのところ出動回数が増えています。
そして昨日は、加盟店(福岡)のときのお客様が来院されました。はるばる鹿児島から時々福岡にお越しいただいていた方です。約2年半ぶりでしたが、熱入れを始めると、その方の特徴や症状などを思い出します。やはり体で覚えていたようです。


今回は、もう一つの水溶性ビタミンであるB群のことを書いてみます。ビタミンB群はビタミンCと比べて、何となく影が薄い栄養素です。8種類あって、そのなかでビタミンCのように飛び抜けた存在がいないために、そう感じるのかもしれません。

けれども、そのように結論づけるのは早合点です。ビタミンB群のなかにも飛び抜けた存在がなくはないのですが、それよりも8つの構成要員がガッチリとスクラムを組んでいるところがビタミンB群の特長であり、強みだといえます。ビタミンB群は、それぞれがお互いをサポートする、活性化するなど、チームワークで働くことが知られています。

糖質からエネルギーへの変換に必要なビタミンB1、胎児や乳幼児の発育に不可欠な葉酸は比較的知られています。
ビタミンB2は、活性酸素の親玉ともいわれている過酸化脂質を分解します。
ナイアシンは、500種類以上の酵素をサポートする補酵素として働きます。
ビタミンB6は、すべてのアミノ酸の代謝(合成や分解など)に関与します。
一つとして不足していいものはありません。


ビタミンB群8つ合わせれば、その働きは軽く100や200は超えます。単純な比較はできませんが、その総合力はビタミンCに負けてはいないでしょう。
もし、サプリメント等で栄養補給する場合には、ビタミンCだけではなくビタミンB群にも目を向けてほしいと思います。そのときは、B1とかB2とか単独ではなく、8種類をまんべんなく摂取するのが望ましいのは、いうまでもありません。

2015年1月27日火曜日

ビタミンCについて③

 おはようございます。昨日はとても温かく、最高気温は24℃。
うららかな春の日のようでした。


 そして、この青い海と青い空!


 宜野湾市のトロピカルビーチです。
 ここにいると、今が何月なのかを完全に忘れてしまいました。

 



 週をまたぎましたが、ビタミンCの話を続けます。

ビタミンCは、浴びるほどに摂ったほうがよさそうです。
今の季節、風邪インフルエンザが流行したときに、自分は感染、発症したくないという場合もあります。その場合は、緊急的に1日2000ミリグラム以上摂ったほうがよいかもしれません。
琉球温熱の屋比久先生は、毎日このレベルで摂っているようです。

このように、ビタミンCの必要摂取量は、個々人のニーズによって変わってきます。
確実にいえることは、ビタミンCが100以上の仕事をするといっても、それ相応の量を摂った場合に限るということです。少量の摂取では、それなりの仕事しかしません。

一方で、ビタミンCをこれだけ大量に摂っても「無駄だ」という見解もあります。その根拠は、ビタミンCが水溶性ビタミンであることです。
ビタミンは、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分かれます。ビタミンCと8種類からなるビタミンB群は、そのうちの水溶性ビタミンに属します。

水溶性ビタミンは、体の中で貯蔵できる量が多くはありません。体内にほとんど貯蔵できないので、大量に摂取しても高価なオシッコになるだけだというコメントも耳にします。
そのウィットには賛辞を送りますが、生理学的にはそれほど単純なものではありません。

重要なのは、その栄養素の最終的な運命ではなく、血管や組織を通過していく途中で何をしたのかです。体内に存在したその時間の中で、血中濃度を高めて「太く短く」仕事をすることも大事なのです。
その点もクローズアップしなければいけません。

一つ注意しなければならないのは、調理による損失です。水溶性ビタミンは水に溶けやすいので、ゆでたときにゆで汁に溶け出してしまうことです。また、農薬を気にするあまり、野菜を洗い過ぎて、水溶性ビタミンまで流してしまうこともあります。

もう一つ、たばこを吸う人は要注意です。たばこを1本吸うと、25~50ミリグラムのビタミンCが消失するからです。

もっとも、このブログをお読みの方で、たばこを吸っている人がいるとは思えませんが・・・

2015年1月24日土曜日

御礼

『日本一わかりやすい栄養と食事の講座』
第6回「世界一の和食~その栄養学的な素晴らしさ」は、先ほど終了しました。



私たちのご先祖様が、長い年月をかけて築いてきた和食。それが、美味しいだけではなく、栄養学的にも傑出していることを学習していただけたと思います。
やっぱり日本人は和食ですね!

次回は、2月28日(土) 14:00からです。

テーマは「サプリメントについて~何を摂るか、どれを選ぶか」です。

天然ものと合成物のメリットとデメリット、成分表記の読み方、”とんでもない”サプリの見破り方など、聞き逃せない内容がギッシリです。
また次回もご参加ください。

2015年1月22日木曜日

ビタミンCについて②

おはようございます。今週日曜日の日本経済新聞で、脂質の摂り方に関する記事が組まれていました。
それによると、EPA・DHA(オメガ3)とリノール酸(オメガ6、サラダ油や菜種油などに多い)の比率は、「1 : 4が望ましい」と記述してありました。また、ある大学教授は、「個人的には1 : 2くらいがよいと思う」とコメントしています。
この比率は、ブログ(12/1付)で書いたのと同じです。ぜひ、もう一度見てください。


ビタミンCの必要量の話です。ビタミンCはどのくらい摂るのが望ましいのでしょうか。
懐血病さえ予防できればよい、というのであれば、必要量は100ミリグラムで足りることになります。しかし、この量では風邪予防もままなりません。ビタミンCは白血球を活性化してウイルスや病原菌を攻撃し、風邪を予防します

懐血病でも触れましたが、ビタミンCにはコラーゲンの生成を助ける働きがあります。皮膚のシワの原因は、多くの場合ビタミンCの欠乏です。
とくに女性であれば、お肌をいきいきと保ちたいと思うのは当たり前でしょう。ビタミンCをたっぷり摂る必要があります。そこで、未然に風邪を防ぎ、シワをつくらないためには、500~1000ミリグラムは必要ではないでしょうか。

また、現代人に付きものなのがストレスです。ストレスを抱えると体内のビタミンCを消耗することがわかっています。それは、ストレスに対抗するホルモンを生産するときにビタミンCが必要だからです。
そのホルモンをつくるのは、おもに副腎という臓器です。じつは、体内でビタミンC濃度がもっとも高い臓器は副腎ということがわかっています。
ビタミンCの摂取量が少ないと、ストレス対抗のために優先的に使われて、そのほかの役割に回らなくなる可能性があります。

それに加えて、ビタミンCの抗酸化力で高齢になったときの白内障を予防して、お肌のシミもつくりたくないという人がいたらどうでしょう。
この場合には、さらに量を増やさなければいけません。1日に1000~2000ミリグラムくらいは必要かもしれません。
私はストレスこそありませんが、この1000ミリグラム / 日は摂るように努力しています。
(次回につづく)

2015年1月20日火曜日

ビタミンCについて①

こんにちは。今日は大寒です。ところが、沖縄ではコスモスが咲いています。


 この写真は、自宅のある町の一角に、今や盛りと咲き誇っているようすです。
 本土の人が聞いたら驚くに違いありません。秋桜ではなく冬桜ですね。
 私も、この季節に咲くコスモスはまだピンときませんが、なにはともあれキレイな花はやっぱり心洗われます。


今週は、ビタミンのエース格であり、ビタミンの代名詞といってもいいビタミンCの話です。ビタミンCは、わかっているだけでも100以上の作用があります。まさにオールラウンドプレーヤーの名をほしいままにする栄養素です。

ビタミンCで大切なことは、タンパク質と同様に、毎日どのくらい摂取するのかということです。一つの目安として、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」があります。それによると、ビタミンCは1日に100ミリグラム、と表記されています。
100ミリグラムのビタミンCは、おおよそですが、ピーマン1個、みかん2個、トマト1個、さつま芋1個を食べることにより摂取できます。

では、この100ミリグラムはいったい何を基準に算定されているのでしょうか。ここで再び、先週説明した欠乏症が登場します。ビタミンCが欠乏すると懐血病になるのでしたね。
驚かれるかもしれませんが、「日本人の食事摂取基準」は、この懐血病を予防するために必要な量だということです。懐血病なんて今では聞くこともなくなった病気です。

「日本人の食事摂取基準」の100ミリグラムを毎日しっかり摂っていても、それで確約されるのは「懐血病」にはならない。それだけです。
最低限のなかの最低限、そんな言葉はありませんが、そういう量です。あまりにも消極的でディフェンシブな予防だとは思いませんか。


では、ビタミンCはどのくらい摂るのが望ましいのでしょうか。

2015年1月17日土曜日

ビタミン・ミネラルの欠乏症②

おはようございます。1週間後の24日(土)には、今年最初のセミナーを開催します。


  今回のテーマは、世界無形遺産にも登録された「和食」です。我が国の伝統的な一汁一菜(+主食)が、いかに栄養学的にも優れているのかを解説します。
 ここまでにお話しした、タンパク質、脂質、ビタミン・ミネラル、ファイトケミカル、食物繊維、善玉菌、酵素、すべての復習にもなります。
 ぜひ足をお運びください。






ビタミン・ミネラルの欠乏症の話を続けます。
脚気の時代から、さらにさかのぼって、16~18世紀の大航海時代には、壊血病という病気が船員にとっては海賊以上に恐れられました。壊血病とは、体のさまざまな部位から出血して、症状が進むと衰弱して、やはり命を落としてしまう病気です。

この原因はビタミンCの欠乏でした。ビタミンCは体内でコラーゲンを合成するときに不可欠な栄養素です。コラーゲンの材料はタンパク質ですが、ビタミンCの助けが必要です。
コラーゲンというと「お肌」というイメージが強いですが、コラーゲンは細胞と細胞をつなぐ接着剤のようなもの。お肌にかぎらず全身に存在します。血管もコラーゲンです。

懐血病は、コラーゲンがつくれないために、体じゅうの血管がボロボロになって出血する病気です
冷蔵設備もない長期にわたる航海では、食糧は保存食中心になり、柑橘類や野菜は持ち込めなかったでしょう。スペインやポルトガルなど、ヨーロッパ諸国から大海に乗り出した船員の多くが、壊血病によって死亡したといわれています。

これ以外にも、ビタミンAの不足による夜盲症、ビタミンB群の一つであるナイアシン不足によるペラグラ皮膚炎ビタミンB12不足による悪性貧血ビタミンDの不足によるくる病などがあります。
ミネラルもあなどれません。鉄不足による貧血はご存知でしょう。亜鉛不足による味覚障害、あるいはマグネシウムが不足すると、手足のしびれ、けいれん、不整脈が起きます。

このように、ビタミン・ミネラルの歴史は欠乏症の歴史とともに歩んできました。ここでビタミン・ミネラルの欠乏症を紹介しているのは、後日もう1回登場するからです。 

2015年1月15日木曜日

ビタミン・ミネラルの欠乏症①

おはようございます。前回の日経トレンディ「1000人にアンケート!医者だけが知っている治療&健康法の真実」のなかからもう一つ。医師への質問で「健康診断の基準値について、どのように考えますか」という項目がありました。その結果は以下の通りです。
現在の基準値が適正だと思う   26%
一部厳しすぎる         16%
一部緩すぎる           9%
性別・年齢で分ける必要がある   6%
わからない・その他       43%
現在の基準値が適正だと考える割合よりも、妥当でないと考える割合のほうが高いことを示しています。「緩すぎる」を除いても、「厳しすぎる」と「性別・年齢で~」を合わせると、適正の割合に肉薄します。
この基準値についても、患者側での知識武装が必要みたいです。これについては、8月にこのブログで書きました(「健康ネタ」カテゴリー)。ぜひ読み返してください。


 ビタミン・ミネラルの続きです。
ビタミン・ミネラルが不足すると、代謝や健康に少なからず影響が出てきます。それは過去の歴史が物語っています。
ビタミン・ミネラルの歴史は、欠乏症の歴史といってもよいでしょう。
具体例でみていきます。

明治初期の軍隊を悩ませた病気に脚気(かっけ)がありました。脚気とは、神経障害によって下肢の「むくみ」や「しびれ」などの初期症状が出て、進行すると、運動障害、意識障害、呼吸困難などが起こり、最悪の場合は死に至る病気です。
この脚気により兵士が次々と倒れ、戦どころではなくなりました。

兵士の食事には、当時とても珍重されていた白米ご飯が提供されていました。ところが、パンを主食とするイギリスの軍隊では脚気の被害がありませんでした。
イギリス留学経験があった海軍軍医総監は、食事内容を替えることによって脚気を防げるのではないかと考えます。
その仮説は的中。海軍はその後、白米に麦を混ぜたご飯にしたところ、脚気患者は激減しました。


兵士を脚気から救ったのは、麦に含まれるビタミンB1でした。ビタミンB1は、神経系の正常な働きに関与します。
脱穀した米から糠と胚芽をはぎ取った白米には、ビタミンB1はほぼ含まれません。その白米を主食にしたことから、結果としてビタミンB1の欠乏をまねき、脚気を発症させていたのでした。

一方で陸軍の軍医総監は、「食事なんかで脚気が治るか!」と海軍の動向には見向きもしませんでした。その結果、陸軍では以前として脚気が続出し、戦よりも脚気によって多くの命が奪われた、という有名な話があります。
この陸軍軍医総監こそ森林太郎、作家の森鴎外です。
(次回につづく)

2015年1月13日火曜日

サポート役なのにメジャーな栄養素②

おはようございます。現在発売中の日経トレンディという雑誌に、
「1000人にアンケート!医者だけが知っている治療&健康法の真実」という特集が組まれています。
このなかで、「自分の子供が風邪を引いたら、どのように対応しますか?」という問いがあります。その結果は、以下の通りです(5位以下省略)。
薬を飲ませる     375人
安静・睡眠・栄養   167人
水分補給のみ     111人
何もしない      109人
薬を飲ませる375人に対して、飲ませないは387人と上回っています。けれども、病院の現場では、ほぼ全員に薬だと思うのですが・・・
今「医者の嘘」という本が売れているようですし、この手の話は“吐いて捨てるほど”あるようです。患者側も、イエスマンではなく賢くならなければいけない時代になっています。


ビタミン・ミネラルは、酵素のサポート役という話をしました。酵素が主役で、ビタミン・ミネラルは脇役ということです。
その割には、主役である酵素は知名度も低く、研究の歴史も浅いのに対して、脇役であるビタミン・ミネラルは誰もが知っています。多くの学者が長いあいだ研究をし続け、酵素と比べるとその解明はかなり進んでいます。
この「逆転現象」は、どういう経緯で起こったのでしょうか。

栄養素としての酵素の研究が遅れた理由の一つに、体内で作れるか作れないか、という点がありました。ビタミン・ミネラルは、一部のビタミンを除き体内では合成できないために、当初から食物として補う必要がありました。そのために、栄養学や食事療法の研究対象になりやすく、学者たちが実験や治験を繰り返して研究を進め、その重要性を説いてきました。
一方で酵素は、私たちの体内で日夜作り続けられます。だから研究対象になりにくいわけです。とくに、20世紀初頭に広がった「体内の酵素は、死を迎えるまで永遠に作り続けられる」という説が、酵素研究を遅らせたといってもいいでしょう。

しかし厳密にいえば、年齢を重ねるほど酵素の生産能力は低下しますので、無制限ということではありません。エドワード・ハウエル氏が、そのことを含め50年にもわたる酵素研究の集大成として書いた『Enzyme Nutrition(酵素栄養学)』を出版したのは、1985年、わずか30年前のことです。栄養学の関係者がやっと酵素に注目し始めたのは、せいぜいこの10数年くらい、今世紀になってからのことです。

生命のカギを握る酵素がかくもマイナーで、サポート役のビタミン・ミネラルがメジャーになってしまったのは、こんなところに理由があるようです。

2015年1月11日日曜日

サポート役なのにメジャーな栄養素①

こんにちは。今日はめずらしく日曜日の更新です。
日曜日の午前中は、数十分ヨガをします。

以前、スポーツクラブで4~5年ほどやっていました。ヨガは、腹式呼吸、冥想、ストレッチの3つが体をバランスよく整えてくれます。終わったあとは、ほどよく汗もかき心身ともに爽快です。
本当はインストラクターと一緒にやるのが好ましいのですが、なかなか時間がとれないので、ヨガマットを敷いて自宅でやっています。
 

さて、説明の順番が前後しましたが、ここでビタミンとミネラルの違いを記述します。
ビタミンは炭素や水素、酸素、窒素からできている化合物です。そのために、いくつかのビタミンは体内で合成できます。
それに対してミネラルは、その4つを除いた元素の総称で、一つひとつのミネラルは単体の元素そのものです。元素そのものは体内で合成できません。

いずれにしても、一見すると目立たないがきわめて重要。それがビタミン・ミネラルです。
ビタミン・ミネラルは3大栄養素のありとあらゆる代謝に不可欠、という話をしました。が、この説明も本当であることには違いありませんが、正確に言い当ててもいません。
3大栄養素のありとあらゆる代謝に直接働きかけるのは、じつはビタミン・ミネラルではなくて、酵素という物質です。

酵素は「ありとあらゆる代謝に働く」というよりも、体内で起こるすべての化学反応を触媒する物質とでもいえばよいでしょうか。
少しむずかしい表現になりましたが、平たく言えば、酵素は「生命活動を潤滑に行うための作業員」のような存在です。この酵素なくしては、動くことも、話すことも、書くことも、読むことも、食べることも、考えることも何一つできません。

本題であるビタミン・ミネラルは、この酵素の働きを助ける、酵素を活性化する、などの働きをします。つまり、酵素のサポート役ということです。

そのため栄養学の世界では、ビタミン・ミネラルのことを補酵素とか助酵素とかいったりします。酵素が主役で、ビタミン・ミネラルは脇役ということです。

2015年1月9日金曜日

ビタミン・ミネラルは何をしているのか②

おはようございます。一昨日は、韓国から団体さんがお見えになりました。そして、そのうちの一人の温熱施療をしました。
始めようとして気がついたのは、言葉が通じないことです。ハングル語はまったくダメなので、テキトーな英語を使ってみました。
Hot?」とか「Next  shoulder」とか。ところが、うつ伏せから仰向けになる場面になって、はて?なんて言っていいのか分からなくなりました。
そのとき頭をよぎったのがリバーシというゲーム(オセロのことです)。そこで「Reverse!」と言ったら、仰向けになってくれました。
ホントにそれでよかったのでしょうか。


前回はビタミン・ミネラルの役割について書きました。ビタミン・ミネラルは、タンパク質と脂質を上手に利用しコーディネートしてくれる助っ人です。
それぞれの栄養素を吟味し、必要なものを消化・吸収して、不用なものは排出する。吸収したもので体の材料となるタンパク質や脂質を合成する。寿命がきたら分解し、あるいは違う物質につくり替える(変換)。このどれもがビタミンとミネラルなしでは成立しません。 
さらに、タンパク質を材料とする臓器、白血球などの免疫細胞、神経細胞、これらを正常に働かせるのにもビタミンとミネラルが必要です。

炭水化物も同じです。炭水化物はエネルギー源として欠かせない栄養素です。じっさいには炭水化物が分解されてブドウ糖になり、ブドウ糖がエネルギーに変換されます。
ただしブドウ糖という材料だけではエネルギーはつくれません。ブドウ糖がエネルギーに変換されるまでには、あまりにも多くのプロセスを経由しなくてはいけません。そのプロセスの一つ一つの過程で、多くのビタミン・ミネラルが関わっています。それらのビタミン・ミネラルが不足してしまうと、エネルギー代謝が滞って、力が入らない、疲れが残る、などの症状が出ます。

つまりタンパク質、脂質、炭水化物の3大栄養素は、それだけあっても利用できません。ビタミン・ミネラルの働きがなければ役に立たないということです。
ビタミン・ミネラルは、一部のミネラルを除いて、それ自体は体の構成要素にはなりませんし、エネルギーの材料でもありません。それでも、3大栄養素のありとあらゆる代謝の場面にビタミン・ミネラルが登場します。人間の成長、活動、健康のすべてにおいて、ビタミンとミネラルは不可欠です。

2015年1月7日水曜日

ビタミン・ミネラルは何をしているのか①

こんにちは。一昨日の「情報の蓄積量が最大になるのが50歳代、情報処理能力が最大になるのが60歳代」という話。これを大学の同期でやっているmixi(コミュニティサイト)でも投稿したら、
「伊能忠敬(江戸時代の測量家)は55歳になってから全国行脚して日本地図をつくった」というコメントが。
そうですねぇ。健康寿命を伸ばすには、脳を使うだけではなく、たくさん歩くことも必要です。沖縄の人がもっとも実行できないことですが。

本日から、栄養のブログを再開します。新年はビタミン・ミネラルから始めます。
ビタミンとミネラル。この言葉を聞いたことがない人は、おそらくいないと思います。では、ビタミンとミネラルが体のどこで何をしているのか。言葉だけは知っていても、これに答えられる人は意外と少ないようです。
手頃な家庭医学書などを見ると、「体の調子を整える」とか「生体機能をコントロールする」などと書いてあります。ある本には「生命活動に必須の有機物」と書いてありました。
これはこれでウソではないのですが、とても具体的なイメージが湧きません。勉強熱心な読者の皆様が、この抽象的な説明では納得しないでしょう。

大前提として、タンパク質と脂質、それに炭水化物を合わせた3大栄養素と関連づけて、ビタミンとミネラルを考えてください。ビタミン・ミネラルと3大栄養素はもちろん別個の物質ですが、まったく違う場所に存在してバラバラに機能しているのではありません
タンパク質と脂質は体の主要な構成成分でしたが、タンパク質と脂質という材料さえあれば体をつくれるのではありません。
たとえとして、食材で考えてみましょう。夕食をつくるために、肉、野菜、魚、豆腐などを買い揃えます。では、その食材だけで今晩の食事をつくれるかといえば、そうはいかないでしょう。火や油がなければ料理はできません。水も必要です。もちろん調味料や調理器具もなければいきません。

タンパク質と脂質も同様です。それらを上手に利用し、コーディネートしてくれる助っ人が必要です。栄養学的にいうと、消化や代謝に働く触媒のことです。それがビタミンでありミネラルです。つまり、夕食の材料に該当するのがタンパク質と脂質で、火や油、水、調味料に当てはまるのが、ビタミン・ミネラルです。


2015年1月5日月曜日

チャレンジ・続

  こんにちは。今日より、また職場からの更新です。

 昨日は、まるで小春日和のような暖かさで、しかも雲ひとつない快晴!
 近くのビーチに行って青い海を眺めました。ということで、久しぶりにプロフィール写真を更新しました。


  さて一昨日、新規チャレンジの話題について書きました。しかし、なかには「記憶力もどんどん衰えているし、今更新しいことに取り組むのは・・・」と二の足を踏む人もいるかと思います。
  本当に脳は衰えていくものでしょうか。

  たとえば、私が今勉強しているテキストのあるページには、こんな記述があります。
 加齢にともなう体の変化として「脾臓や胸腺の細胞数減少が最も著しく」「心臓、肺、脳など生命維持により重要な組織の細胞数減少は緩やか」であると書かれています。

 また、この休み期間中、上記のテキストを除いて唯一読んだ本、『健康常識100のウソ』(三石巌著)にも、「死後、脳の検査をすると、脳の重量の減少は非常に遅いことが分かる。肝臓・脾臓・腎臓など他のすべての臓器が重量を大きく減らしているにもかかわらず、脳はなかなかその重量を減らさない」と、ほとんど同じようなことが書いてありました。

 また、別のページには、「情報の蓄積量が最大になるのは50歳代、情報処理能力が最大になるのは60歳代である」とまで書かれています。
 昨秋50歳を迎えた私が勇気づけられたのは、いうまでもありません。

 ところで、上記の本の著者である三石巌氏は、我が国における分子栄養学の先駆者の一人として知られています。琉球温熱療法院の屋比久先生も、三石氏の理論をお手本にしています。
 ただ、三石氏の著作は難解なものがほとんどで、初心者にはハードルが高すぎるという問題がありました。

 『健康常識~』は昨年暮れに出版された本で、三石氏の生前の著書を再編集して、最重要なところが「やさしく」書き直されています。没後18年を経過していますので、陳腐になってしまった項目もなくはないですが、その大半は今でもバイブルとして通用するものです。

 三石氏の本を読んだことがない方は一読をおすすめします。

2015年1月3日土曜日

チャレンジ

  こんにちは。お正月をどうお過ごしですか?

  新年になると宣伝が活発になるものの一つに通信講座があります。年の初めに意を決して、何かにチャレンジしようとする人は多いようです。
  通信講座でも他のものでもいいでしょう。何歳になっても、学ぶこと、新しいことに取り組むは素晴らしいと、私は思います。
正月はそういうキッカケになりやすいのかもしれません。

  では、世の流れに同調しない私はというと・・・

  先月の中旬頃、たまたま取得したい資格を発見しました。そして、年明けを待たずに翌日から勉強を始めました。もっとも、そこから起算しても試験まで2ヶ月ちょっとしかないので、年明けを待っていたら合格が危うくなるという事情もありましたが。

   そういうわけで、年末年始も午前中を中心に数時間は勉強しています。
 もっとも夜は、のんびりテレビを見たりしています。昨晩の「とんねるずのスポーツ王」は腹を抱えて笑いました。とくにテニスを。

  皆さんは、今年何にチャレンジしますか?


2015年1月1日木曜日

新年に思うこと

  あけましておめでとうございます。いい新年を迎えられましたか?

  年のはじめにあらためて肝に銘ずることは、以下の言葉です。

数日前に紹介した、星野富弘さんの詩と絵です。

 1日1日を大切に、できるならば1日に1センチでも1ミリでも前に進みたい、そう思いながら今年も仕事をしようと決めています。

 本年もよろしくお願いします。