2014年12月13日土曜日

酸化油

 こんにちは。今日は、さっそく本題に入ります。
 トランス脂肪酸以外に、もう一つ注意すべき脂質について書かなくてはいけません。
 ここまでは、EPA・DHAやリノール酸など、脂質を分類別にして説明してきましたが、今回説明するのは、すべての脂質に起こりうる、ある現象についての話です。

 それは、酸化です。酸化とは空気に触れて変質する、物質によっては錆びてしまうことです。リンゴを切ったまま置いておくと変色するのは、誰でも知っているでしょう。
 油でも同じです。てんぷら油は、使っているあいだに黒く変色します。どのような油でも、空気や光、熱に当たると同時に酸化が始まります。酸化した油を大量に摂取すると、体を錆びつかせてしまう活性酸素を発生させて、体内の細胞や組織を破壊します。

 近年、活性酸素は健康を考えるうえでのキーワードになっています。 
 私たちがエネルギーを生み出すために吸い込んでいる酸素のうち、1~2%は活性酸素になります。ですから、活性酸素をゼロにすることは不可能です。活性酸素は必要悪です。
 ただ、この程度の活性酸素は、体内にはそれを除去する栄養素やしくみが備わっていますので、健康を害するレベルではありません。問題は、それが大量になった場合です。

 大量の活性酸素は、細胞のDNAを傷つけてシミシワをつくり、老化を促進します。それにとどまらず、動脈硬化や発がんの原因にもなります。大量の活性酸素をつくりだす要因として、悪しき食生活のほかに、ストレス、激しすぎる運動、抗生物質を含む化学薬品、排気ガス、電磁波、経皮毒など、さまざまです。
 食事とライフスタイルを見直し、活性酸素の発生を少しでも抑えることは、確実に予防へとつながります。

 話は脂質に戻りますが、結局の所どんなによい油であっても酸化してしまっては元も子もない、ということです。食卓でよく使われるサラダ油、菜種油、ごま油などのリノール酸も、もちろん酸化します。が、それ以上に酸化しやすいのが、積極的に摂りたいと推奨したEPA・DHAです。
 こうなってくると、やはり酸化に無関心ではいられません。

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