2014年12月30日火曜日

御礼参り

 おはようございます。早いもので、今年も残すところあと2日です。
 そして、このブログも100回目の投稿となりました。ここまでで8000PV(ページビュー)を超えています。拙いブログにもかかわらず、お読みいただいている方に、あらためて感謝申し上げます。

 その感謝の意味も込めて、ちょっといい(と私が思い込んでいる)話を一つ。

 私が15年以上、年末の恒例としている習慣があります。大晦日に神社に行くことです。神社に行って何をするのか。
 願い事はしません。苗字に「神」の1字を持ちながら、私は神も仏も信じていません。ですから、5円や10円のお賽銭で願い事が叶うとも思っていません。ちょっと虫がよすぎるような気もしますし。
 
 願い事ではなく、1年間のお礼を言いに行くのです。この1年お世話になった人、教えてくれた人、助けてくれた人、遊んでくれた人、その一人ひとりの顔を思い浮かべながら、感謝の言葉を伝えます。
 これが思い切りできるのは、初詣よりも大晦日です。ほとんど誰もいないからです。後ろからのプレッシャーもなく、落ち着いて、気の済むまでお礼を言うことができます。

 私は毎年、大晦日の御礼参りを終えて、気持ちよく1年を締めています。
 ご関心のある方は、大掃除を終えたあと、ぜひ神社に出かけてください。

 では皆様、風邪などに気をつけて、よい新年をお迎えください。
 

2014年12月29日月曜日

暮れの1日

おはようございます。12月末だというのに、昨日はとても温かい1日でした。

ポカポカ陽気につつまれながら、思い出したのが左の詩です。
 さざんかをハイビスカスに置き換えると、まるで昨日の沖縄のようです。

 この詩と絵は、詩画家・星野富弘さんのものです。星野さんは、若いときの事故で手足の自由を奪われ、それでも不屈の闘志で口に筆をくわえて絵や詩を書き始めました。

 故郷の群馬県と、どういうわけか熊本県に美術館があります。私は、熊本のほうに2回ほど行っていますが、一つひとつの絵と詩に心を打たれました。

 
 元々、詩は好きなのですが、文学や芸術は忙しくなるとついつい頭の隅に押し込められてしまいます。が、忙しいときこそ、こういう質素でしとやかな絵や詩が、本当に必要なんですけれど・・・。
 年末年始は、久しぶりに詩と向かい合ってみようかと思います。


 琉球温熱療法院・本院(北中城)は、本日が仕事納めです。明日30日から、1月4日までは、お休みです。

 ブログは、お休み中も更新する予定です。たぶん。ヒマでヒマで仕方がないというときにでも、覗いてください。
 

2014年12月26日金曜日

外食の裏事情②

 おはようございます。今朝のカーステレオで聴くFMからは、バッハのピアノ曲(原曲はハープシコード)が流れていました。クリスマスの宴のあとに心を落ち着かせるには、案外打ってつけの曲のような気がします。
 今年もあと1週間を切りました。やり残していることが多い人は、ギアを上げていきましょうね。

 
 さて、外食・中食のメニューには、なぜ揚げ物が多いのでしょうか。
 それは、食材の品質がよくなくても、鮮度が落ちても、極端なことをいえば捨てる直前でも、揚げてしまえば立派な1品として蘇るからです。いわば飲食店にとっては、揚げ物メニューは救世主なのかもしれません。
 安価な油はいたるところで購入できます。その油の交換回数を減らせば、さらにコストは下がります。原価率を厳しく管理する店にとっては、たいへん使い勝手がよいのです。

 言いかたを変えれば、揚げ物なしでは飲食店の経営は非常にむずかしい、ということかもしれません。飲食店の食材原価は30%前後だといわれています。そこに、人件費、家賃、水道光熱費、宣伝広告費、消耗品費等を差し引いたものが利益です。食材原価を膨らましてしまったら、肝心の経営が成り立たないこともあります。

 もちろん、すべての飲食店が低質で酸化した油を使っているとはいいません。おいしく、健康にもよい揚げ物を出す店もあることは知っています。
 ただ、新鮮で品質のよい油を使って、その油を頻繁に取り換えるとなると、相当なコスト高になります。価格競争では到底勝ち目はないでしょう。「それだけの金額を払っても、質の高い料理を食べたい」というリピーターに支持されなければいけません。

 本来ならば、消費者がもっと学習して、そのような店の経営が安定するような社会であってほしいと思います。そうであれば、私もおいしいカツ丼やてんぷらを、ときどきは外で食べたいのですが。

 ところで、スーパーの総菜売場に並んでいる揚げ物ですが、油もさることながら、食材そのものにも注意を払ったほうがよさそうです。これについては、来年のどこかで詳しく説明します。
 勘の鋭い人は、もう気づいているかもしれませんが・・・。 
 

2014年12月24日水曜日

外食の裏事情①

Merry Christmas! クリスマス、どう過ごしていますか?
 このブログを真剣に読み過ぎてしまうと、クリスマスケーキの生クリームやフライドチキンなど、どれも気になってしまいます。が、それはそれ。
 大事なのは、日常しっかりと体の健康を考える習慣をつけることです。イベントは心から楽しまないと面白くありません。心から楽しむというのも、また免疫を引き上げる秘訣です。

 一昨日アップした写真はどうも見にくかったので、もう1回別の角度で撮ってみました。それほど高性能なカメラを持っていないので、ややボヤけていますが・・・。


ピアノ教室の生徒さんは、とても喜んでくれているようです。
これは、ちょっとした冬の楽しみになりそうです。


 ブログ本題に戻ります。
 私がハンバーガーチェーンにいたこともあって、フライドポテトやフライドチキンばかりが話題になりましたが、外食・中食で気をつけなければいけないのは、それだけではありません。
 てんぷら、唐揚げ、魚やエビのフライ、コロッケ、とんかつ、串あげ、かきあげ、などの油にも要注意です。スーパーの売場に並べられている総菜の揚げ物は論外です。酸化している可能性が高い油で揚げたものを、さらに空気にさらし続けているのですから。

 ところで、ファフトフードや各種レストラン、または持ち帰り弁当、コンビニ弁当のメニューをじっくりと眺めたことがありますか? 私も、こういう勉強をする以前はとくに何も感じませんでした。
 今あらためて見てみると、その揚げ物の多さに驚きます。試しに10分あるのなら、インターネットで調べて見るとよいでしょう。その事実を確認できるはずです。
 いったい、なぜこれほどまでに外食・中食には揚げ物が多いのでしょうか。
(次回につづく)

 

2014年12月22日月曜日

外食は害食? ③

 おはようございます。クリスマスウイークです。我が家でも、ささやかながらイルミネーションが輝いています。

 

 これは、自宅でピアノ教室をやっているため、子どもたちに少しでも喜んでもらいたいと思って、今年から始めたものです。このサンタ(プレゼントを持っています)を見て、「今年は何がもらえるかな」と、今ごろワクワクしているでしょうね。
 毎年、少しずつ増やしていこうと考えています。


 さてさて、イルミネーションとは似つかわしくない油の話を続けます。
 外食や中食での揚げ物メニューは、過酸化脂質やアクリルアミドに注意する必要がありそうです。では、フライドポテトやフライドチキンを、いったい何の油で揚げていると思いますか?
 私が勤めていた店舗では、なんとショートニングを使用していました。信じられますか。酸化とか、揚げる温度以前の話です。

 少し実況します。灯油缶のようなケースに、白濁した固形燃料のごとく脂が詰まっています。それが、常温でも固体であるトランス脂肪酸のショートニングです。それをスコップですくって、適量ずつフライヤー(揚げ物調理器)に落としていきます。
 当時20代の私は、ショートニングが何たるかも知らず、のんきに揚げていました。が、今になって考えると、そこでつくっているフライドポテトは、「危ないショートニングが酸化して、さらに過酸化脂質やアクリルアミドが大量発生した」油で包まれている商品ということになります。

 今年の夏、件の期限切れ鶏肉問題のあと、チキンナゲットをやめてフライドポテトにした、という声を耳にしましたが、かえって危険です。まあ、五十歩百歩かもしれませんが。
 誤解のないように注釈しておきますが、すべてのハンバーガーチェーンがショートニングを使用してはいません。また、油の温度も多少の違いはあるはずです。
 そのあたりは、よく調べて利用してください。

 かくも悪しき油が、なぜ世の中に溢れているのでしょうか。それは、消費者の健康よりも利益優先で考える企業が圧倒的に多い、ことにあります。もちろん、消費者の健康を真剣に考える良識ある企業もあることは、私も知っています。
 とはいっても、作った商品が売れなければ、企業は生き延びることはできません。便利さ、安さ、口当たりのよさは、売れるかどうかの大きなバロメーターです。そこに危険な脂質が入り込む隙間が生まれます。

 私たちは、企業の論理に惑わされず、正しい知識を得て、自らの健康を守りたいものです。
 

2014年12月20日土曜日

御礼

 今年最後のセミナー『日本一わかりやすい栄養と食事の講座』第5回「冷え症・インフルエンザ(風邪)対策 ~ この冬を乗り切るために」は、さきほど終了しました。
 暮れも押し迫ったこの時期に、しかも雨が降るなか足を運んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

 新年最初のセミナーは、1月24日(土) 午後2時からです。
 テーマは「世界一の和食について ~ その栄養学的な素晴らしさ」です。年明けにふさわしい極上の内容をお届けします。

 以降の日程は、次の通りです。

 2月28日(土) 「サプリメントについて ~ 何を摂るか、どれを選ぶか」

 3月28日(土) 「添加物&電磁波・経皮毒 ~ メディアでは伝えない○○をコッソリ教えます」  

 以前お知らせした内容とかなり変わっています。より充実させたつもりです。

2014年12月19日金曜日

外食は害食? ② 

 おはようございます。明日は、今年最後のセミナーです。
 テーマは「冷え症・インフルエンザ(風邪)対策 ~ この冬を乗り切るために」です。
冷えやインフルエンザ(風邪)に負けない体づくりを、栄養学的な切り口で解説します。解説をしつつ、ここまでのセミナーでお伝えしたタンパク質やビタミンの復習、および酵素の(大事な)補足をします。
 年の瀬のお忙しい時期とは思いますが、ぜひ足をお運びください。


 外食で使われる油の話の続きです。酸化油とともに気をつけたいのが過酸化脂質です。油を高温調理したときに発生します。
 過酸化脂質は文字通り酸化した脂質ですが、これのタチがわるいのは周囲の細胞を連鎖的に酸化させることです。活性酸素の親玉であることは前々回に書きました。。
 過酸化脂質は、揚げる温度が上がるほど増加します。とくに油の温度が170℃を超えると、飛躍的に過酸化脂質が増えることが分かっています。

 フライドポテトやフライドチキンの多くは、170℃はおろか、店舗によっては180℃前後という高温で揚げています。温度を上げると食感がよくなるからです。あのサクサク感やカリカリ感は、健康リスクと表裏一体ということです。
 外食での揚げ物は避けて、自宅でテンプラやコロッケを調理する人もいるかと思います。その場合は、過酸化脂質の発生を少なくするために、温度計を用いて160℃前後で揚げることをおすすめします。
 
 高温で揚げると増加するのは、過酸化脂質だけではありません。でんぷん質の食材を高温で調理すると、アクリルアミドという発がん性の疑いを強く持たれている物質が発生します。フライドポテトは、でんぷんが多いジャガイモが材料ですので、その有害性が憂慮されます。
 そして、ここでもポテトチップが要警戒です。ジャガイモを薄くスライスするので、すべての部分が油と接し、アクリルアミドまみれだからです。

 油の話から外れますが、圧力釜を使って高温で玄米を炊くと、この場合もアクリルアミドが発生します。健康のために食べている玄米に、まさか発がんリスクが潜んでいるとは・・・。
 油断もスキもあったもんじゃないですね。

2014年12月17日水曜日

外食は害食? ①

 おはようございます。すごい天候になってます。沖縄でも恐らく今年一番の寒さで、冷たい風も吹いています。
 が、本土はそれどころではないみたいですね。とくに北海道をはじめ、風、吹雪の強いところは、くれぐれも身の安全第一で行動してください。


 酸化油や過酸化脂質の話をしましたが、それを提供する側の現実はどうなのか。飲食店を例にしましょう。

 私は、飲食業界から社会人のスタートを切りました。ハンバーガーチェーンの最大手です。その会社は今年、中国工場によるチキンナゲットの製造過程で、期限切れ鶏肉を使用するという問題を起こしました。
 使用食材の原産国や賞味期限、色、形などには敏感な人が多いようです。食材のクオリティはもちろん重要です。ただ、その食材を揚げている油のクオリティにもスポットを当てなければいけません。

 まずは酸化しているかどうか。これは答えを待つまでもないでしょう。外食や中食で使う油の、ほぼすべてが使い回しとみて間違いありません。それも数十回、数百回、場合によっては千回以上の使い回しです。
 コストの事情ももちろんあります。熾烈な競争下にある飲食業界では、少しでも利益を確保するために、いかにコストを切り詰められるのかが喫緊の課題です。
 もう一つは、フライヤーの洗浄・殺菌を含めた、油の交換作業が大変だからです。油を頻繁に取り換えていたのでは、コスト的にもオペレーション的にも店舗運営が成り立ちません。

 私がかつて働いていたお店では、使う油を丸ごと交換するのは、1週間に1回だったと記憶しています。あとは減った分だけ補充するのです。
 東京都心部のお店で、1日の客数が700~800人。揚げる回数までは憶えていませんが、少なく見積もっても200回以上。だとすると、単純に計算しても、やはり千回は超えています。
 これだけでも恐ろしいことです。が、恐ろしいことは、まだ続きます。
(次回につづく) 

2014年12月15日月曜日

過酸化脂質

 おはようございます。選挙も終わり、年の瀬が押し迫ってきました。ところで、なぜ「年の瀬」なのかご存知ですか?
 瀬は、川の流れが浅いところ、または急流のことです。1年を川に見立てると、暮れも押し迫ったこのころは瀬に当たるということのようです。
 年賀状書き、大掃除、あるいは仕事の締め。早め早めに手をつけていれば年末もゆったりと過ごせるのでしょうけど、なかなかそうはいきません。
 私の場合は、なぜか年末になると”やりたいこと”が見つかって、それも加わって「急流」になってしまいます。ということで、今日もテキパキといきます。


 前回は、油の種類が何であれ酸化には要注意、という話をしました。酸化は、おもに油が空気に触れることによる現象です。が、それよりも怖いのは、油を高温で調理したときに発生する過酸化脂質です。
 過酸化脂質は広い意味での活性酸素ですが、体内で強い毒性を持ちます。過酸化脂質が体に入ると細胞を傷つけるので、トランス脂肪酸の場合と同様に、細胞膜は本来の機能を失ってしまいます。

 さらに過酸化脂質は、周囲の細胞や組織を連鎖的に酸化させていくという、極めつけの悪玉です。そのため、ある栄養学者は過酸化脂質のことを「時限爆弾の小包」と呼びました。小包がほどけると、活性酸素がたちどころに広がるからです。
 別の専門家は、がんは過酸化脂質による細胞膜異常からくる増殖性疾患、だと言っています。この悪の連鎖を知れば、わかるような気もします。

 ちなみに、過酸化脂質が多いものは、ポテトチップ、かりんとう、インスタントラーメンなど、高温で揚げた加工食品です。なかでも「ヤバい」のはポテトチップでしょう。薄い食材を油で覆っていますので、ほとんど過酸化脂質を食べているも同然です。インスタントラーメンも”細い”ので、五十歩百歩ですが。
 長いあいだ日光や空気にさらされる、魚の干物、煮干し、しらす干しも、過酸化脂質が多くなります。

 このような脂質を好んで摂り続けていたのでは、健康レベルが大きくダウンしてしまいます。にもかかわらず、酸化油や過酸化脂質に対して、世の多くの人は関心が薄いようです。外食、中食、加工食品を問わず、揚げ物が氾濫している状況を見れば、それがわかります。
 もっとも、カロリー制限目的で揚げ物を避けている人はいるようですが、本当に用心すべきはそれ以外のところです。

 そこで、少しでも注意を喚起するために、酸化油や過酸化脂質を提供する側の現実を、次回お話しましょう。
 
 

2014年12月13日土曜日

酸化油

 こんにちは。今日は、さっそく本題に入ります。
 トランス脂肪酸以外に、もう一つ注意すべき脂質について書かなくてはいけません。
 ここまでは、EPA・DHAやリノール酸など、脂質を分類別にして説明してきましたが、今回説明するのは、すべての脂質に起こりうる、ある現象についての話です。

 それは、酸化です。酸化とは空気に触れて変質する、物質によっては錆びてしまうことです。リンゴを切ったまま置いておくと変色するのは、誰でも知っているでしょう。
 油でも同じです。てんぷら油は、使っているあいだに黒く変色します。どのような油でも、空気や光、熱に当たると同時に酸化が始まります。酸化した油を大量に摂取すると、体を錆びつかせてしまう活性酸素を発生させて、体内の細胞や組織を破壊します。

 近年、活性酸素は健康を考えるうえでのキーワードになっています。 
 私たちがエネルギーを生み出すために吸い込んでいる酸素のうち、1~2%は活性酸素になります。ですから、活性酸素をゼロにすることは不可能です。活性酸素は必要悪です。
 ただ、この程度の活性酸素は、体内にはそれを除去する栄養素やしくみが備わっていますので、健康を害するレベルではありません。問題は、それが大量になった場合です。

 大量の活性酸素は、細胞のDNAを傷つけてシミシワをつくり、老化を促進します。それにとどまらず、動脈硬化や発がんの原因にもなります。大量の活性酸素をつくりだす要因として、悪しき食生活のほかに、ストレス、激しすぎる運動、抗生物質を含む化学薬品、排気ガス、電磁波、経皮毒など、さまざまです。
 食事とライフスタイルを見直し、活性酸素の発生を少しでも抑えることは、確実に予防へとつながります。

 話は脂質に戻りますが、結局の所どんなによい油であっても酸化してしまっては元も子もない、ということです。食卓でよく使われるサラダ油、菜種油、ごま油などのリノール酸も、もちろん酸化します。が、それ以上に酸化しやすいのが、積極的に摂りたいと推奨したEPA・DHAです。
 こうなってくると、やはり酸化に無関心ではいられません。

2014年12月12日金曜日

読書ゼロ?

 おはようございます。一昨日のクローズアップ現代(NHK)をご覧になりましたか? テーマは「読書ゼロ」。
 あるアンケート調査では、1カ月に1冊も本を読まない人が47%と約半分近くにまでなったということです。また、大学生の本離れも進んで、大学図書館の貸し出し数も激減中。
 この背景にはインターネット、スマートフォンの普及があり、本がなくても世界中の情報が取り込めるようになったことが原因のようです。
 
 活字離れがいわれて久しいですが、上の数字には少しビックリです。
 たしかに、インターネットを使えばあらゆる情報が入手できます。が、それは断片的な情報の集合体であって、「つながり」や「まとまり」のある情報かどうかはわかりません。ストーリー性や情報の背後にある事実といった広がりや深みも今一つです。著者の主張、そこに至った経過なども読み取れません。
 なにより読書にとって大切なことは、想像力が掻き立てられることです。だから、インターネットは読書の代わりにはならないのではないか。世の流れと逆走する私は、そんなことを考えていました。

すると、昨日の朝刊の一角に、左のクイズが。
 答えは③。順位はどうでもいいとして、月間ではなく年間で3.3冊とは…。
 おそらくこの数字は、一部のヘビーユーザーと多くのゼロ冊ユーザー(?)の平均値ではないかと思います。




 
 では私はというと、もちろん一部のヘビーユーザーの1人です。最近は、読みたい本があれば、県内すべての図書館の蔵書から選んで、近くの図書館で受け取れます。こういうときこそインターネットの出番です。たぶん多くの都道府県でも、同様のシステムが稼働しているはずです。ぜひ調べてみてください。

 さて、昨日借りた本がこれです。
 
 
 1万円以上する本なので、いきなり買うというわけにはいきません。で、どこから取り寄せたかというと・・・。
 ラベルの文字読めますか? 石垣島です。まさか来るとは思っていませんでしたけど、ホントに来ちゃいました。
 図書館って、結構使えますよ。どんなに使っても無料だし…。

 図書館以外では、Amazon の中古本をよく購入します。1円本(送料257円)は本当に助かります。
 私は、かなりのコスパ(コストパフォーマンス)男なのかもしれません。
 あれっ、こんなに書いてしまいました。ブログの本題は、また明日。

2014年12月10日水曜日

トランス脂肪酸②

  おはようございます。「Yahoo!検索大賞2014」なるものが発表されて、その飲料部門で『グリコ アーモンド効果』という商品が受賞していました。私はまったく知りませんでした。
 この商品は、文字通りアーモンドをドリンクにしたものです。 アーモンドに多いビタミンEと食物繊維が摂れることを宣伝文句にしています。ビタミンEは、成人女性の1日分といわれる8mg入っていますが、食物繊維は、3,2mg(同20~30mg)にとどまっています。ただ、それ以外にもアーモンドは、カルシウム、マグネシウム、鉄など栄養が豊富です。


 












 さっそく買って、飲んでみました。アーモンドの味がふわっと口の中に広がります。
 「アーモンド効果」を素直に喜びたいところですが・・・・。
 成分表を見ると、首をかしげる表記が2、3箇所。性分ですねぇ。
 これについては、3月に予定しているセミナー『添加物について』で詳しくお話しします。


 前回は、マーガリンを例にしてトランス脂肪酸の説明をしました。マーガリンがつくられた当初は、これが体にとって有害だとは思われていませんでした。が、その後に高倍率、高精度な顕微鏡が開発されると、これは自然な脂肪酸とはまったく構造が異なることが分かってきました。
 マーガリンの分子構造を顕微鏡で覗いてみると、なんとプラスチックとそっくりだそうです。ということは、石油のようなものを食べているといっても過言ではありません。

 トランス脂肪酸が体の細胞膜に入り込むと、細胞膜は本来の役割を果たせなくなります。細胞膜は単に細胞を覆っているもの、細胞内と細胞外を隔てる仕切りではないことは、10月30日のブログで説明しました。
 つまり、細胞の構造保持、栄養素や老廃物のやり取り、情報の伝達、局所ホルモンの合成などが正しく機能しなくなるということです。

 それ以外にも、トランス脂肪酸が体内に蓄積すると、LDLコレステロールを増やし、HDLコレステロールを減らします。これが動脈硬化の引き金になって、心臓病や脳卒中の原因になるといわれています。
 ハーバード大学医科大学院グループの研究では、トランス脂肪酸の摂取によって、糖尿病のリスクが高まることも分かっています。
 バターと比べて安いから、という理由で使ってしまうと、その代償はかえって高くつきます。

 トランス脂肪酸が含まれている商品は、マーガリンだけではありません。コーヒークリーム、アイスクリーム、即席めん、カレールー、マヨネーズなどにも含まれています。
 あるいは、ショートニングとか加工油脂などと名前を変えて、トランス脂肪酸はあらゆる商品の中に紛れ込んでいます。ショートニングとは、マーガリンから水分と添加物を除いて純度を高めたものです。単体で販売される商品ではありませんが、ショートニングの使用例はきわめて広範囲です。

 多くの食パンや菓子パン、ケーキ、クッキー、ドーナツ、スナック菓子(とくにポップコーン)に使われています。あのサクサク感やフワフワ感はショートニングの賜物です。食パンはなかなか他社製品との差別化がむずかしいので、食感をよくするために使用するのです。
 けれども、今後は添加物と同様に、成分表をチェックする習慣をつけてください。美食にばかり走っていると、知らず知らずのうちに毒物を体の中にため込むことになります。

2014年12月8日月曜日

トランス脂肪酸

  おはようございます。6日(土)付日本経済新聞の別刷り(N I KKE I プラス1)に、「サプリメントどう使う?」という記事が掲載されていました。それによると、1番のベースサプリメントはマルチビタミン&ミネラルであり、それから始めるのがよいだろう、と書いてありました。
 サプリメントについてはブログでもいずれ取り上げますが、基本的には同じ見解です。サプリメントはあくまでも栄養補助食品であり、日頃の食事で十分に摂取しづらいものを補給する、というのが基本的な考え方です。

 この記事の隅のほうに「発酵食品などで腸内を良好に」というコラムが添えられていました。腸内細菌の状態がよくないと、せっかく摂取した成分も吸収されにくい、というのが要旨です。
 このことは、先月のセミナーでお話ししました。タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、摂るべき栄養素はいろいろありますが、その前にやるべきことは、まず腸内環境を整えることかもしれません。腸内環境に関しても、必ずブログで連載します。

 先々週より、積極的に摂りたい脂質(EPA・DHA+オリーブオイル)、適量でよい脂質(リノール酸+アラキドン酸)の説明をしました。そのあとにくるのは危険な脂質です。展開としては見事にハマっていますが、そんな能天気なことをいっている場合ではありません。
 健康な体づくりのためには、「いいものを入れて、悪いものを入れない」の両方が必要です。EPA・DHAやオリーブオイルのプラス作用を帳消しにしないためにも、ここは押さえておく必要があります。

 危険な脂質とはトランス脂肪酸と呼ばれるものです。トランス脂肪酸を説明するには、その代名詞でもあるマーガリンを例にとれば理解しやすくなります。
 動物油のバターは飽和脂肪酸を多く含み、摂り過ぎると動脈硬化が気になります。そこで、植物油を原料に開発されたのがマーガリンです。しかし融点が低い植物油は、常温では液体です。それではバターの代用品として使えません。

 ところが、そこに水素を添加すると、特有の化学反応で固体化します。マーガリンはこうしてつくられます。材料は植物油であっても、人為的に水素を加えて化学反応させた自然界には存在しない脂質です。これが、トランス型といわれる人工的な脂肪酸です。
 自然界には存在しないマーガリンを窓際に置いても、ハエ1匹アリ1匹たかりません。それを人間は食べる。ちょっと怖いと思いませんか?
(次回につづく)

2014年12月5日金曜日

アラキドン酸②

 おはようございます。「そろそろ…」と思い、年賀状を買いました。
近年は若い人を中心に、賀状を省略して、メール、facebook、LINE 等で新年の挨拶を済ませるケースが増えています。となると、年賀状の売上は減る一方。
 そこで、郵便局もいろいろと知恵を絞っているようです。

たとえば左のハローキティー年賀状。一見すると、ありふれたものにしか思えませんが、よーく見ると隅にQRコードが。このQRコードは、スマートフォンかタブレット端末にしか対応していません。
 旧来型の紙媒体に最新の I T を融合させた、といったところでしょうか。

 このQRコードにかざすと・・・。それは、やめときましょうね。おもしろくないから。

 

 アラキドン酸の続きです。肉類に多いアラキドン酸を過剰に摂取すると、リノール酸の過剰摂取と同じマイナスの症状がでることがあります。
じつはリノール酸を摂取すると、その多くは体内でいくつかの化学変化を経て、アラキドン酸に変換されます。つまり、途中で同じものになるということです。その先です。
 
 アラキドン酸は、さらに変換されて局所ホルモンというものがつくられます。局所ホルモンとは、正確にはホルモンではありませんが、ホルモンのような強力な作用を持つ物質の総称です。その名の通り局所、つまり限られた部位でつくられて、局所で働きます。

 この局所ホルモンには、プラスのものとマイナスのものがあります。リノール酸が数回変換されてアラキドン酸からつくられる局所ホルモンはマイナスです。マイナスの局所ホルモンが、炎症、アレルギー・・・といった症状を引き起こします。肉類は、マイナスの局所ホルモンをつくる1つ手前のアラキドン酸を、ダイレクトに摂取することになります。

                                   肉類
                      ジホモ          ⇓
リノール酸 → γ-リノレン酸 → γ-リノレン酸 → アラキドン酸 → 局所ホルモン(ー)
                                        

 その正反対の作用をするプラスの局所ホルモンは、EPAからつくられます。EPAとDHAは体内で相互変換されますので、間接的ではありますが、DHAからもプラスの局所ホルモンがつくられると考えてよいでしょう。

DHA ⇔ EPA → 局所ホルモン(+)

 まとめると、こうです。昔はほとんどなかったはずの、さまざまな現代病が激増しています。その一因として、摂る脂質の変化であることは疑いの余地がありません。
 具体的には、リノール酸の過剰摂取が1つ。もう1つは、魚(EPA+DHA)の消費量減少に反比例するように肉類(飽和脂肪酸+アラキドン酸)の消費量が増加していることが拍車をかけている、とみて間違いなさそうです。

2014年12月3日水曜日

アラキドン酸

 おはようございます。「健康だよりNo.12」が発行されています。
 屋比久先生の原稿は、体の冷えに関することです。グッと冷え込んできたこの時期に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
 私の原稿は、前回のブログでちょっとだけ登場した海藻を取り上げてみました。先月から説明している脂質のバランスを整えるために、海藻は欠かせません。合わせてお読みください。



  沖縄本院もしくは全国の加盟店で入手できます。


 リノール酸のほかに、「少なすぎず、かつ多すぎないように」摂りたい油が、もう1つあります。正確にいうと、あと2つというべきですが、いずれも肉類に多く含まれる脂質のため、まとめて説明します。
 肉類の脂質については、タンパク質の「肉」でも触れましたが、1つは飽和脂肪酸でした。飽和脂肪酸は細胞膜の材料の一部であり、やはり適量は必要な脂質ですが、融点が高く体内で固まりやすいために、過剰に摂ると動脈硬化のリスクを高めます。

 今回は、肉に多いもう1つの脂質、アラキドン酸を説明します。アラキドン酸は、乳児の脳や体の発達に必要不可欠な成分です。そのほかにも、免疫機能や神経機能を調整する効果、学習力や記憶力を向上する効果があります。
 ですから適量は摂ったほうがよいのですが、過剰摂取するとプラスがマイナスに転じてしまう、という厄介さがあります。そのマイナスとは、炎症やアレルギー、血液凝固、血圧や中性脂肪を上げる、などが挙げられます。

 そうです。これはリノール酸の過剰摂取と同じ症状です。どういうことなのか、それを次回解説します。
(次回につづく)

2014年12月1日月曜日

リノール酸③

 おはようございます。12月、師走です。1年の締めくくりの月を、満ち足りた思いで充実させたいものです。できれば、せかせかと慌ただしくするのではなく、じっくり落ち着いて・・・。
 月明けと同時に、強い寒気団が南下してきました。今年はインフルエンザの流行も早いようです。まずは体調管理に気を配ってください。


 週をまたぎましたが、リノール酸の続きです。リノール酸は、適量は必要な脂質であるが、過剰に摂取すると弊害が現れます。その作用は、EPA・DHAのプラス効果とほぼ正反対に働きます。
 EPA・DHAとリノール酸は、拮抗関係にあります。互いに反対の作用が同時に働いて、均衡を保っているということです。だから、これは別々に考えることではありません。そのバランスが重要なのです。

 その理想的なバランスは、EPA・DHA:リノール酸が1:1のようです。ただ、1:1はあまりにもハードルが高く、現実的ではありません。実行可能な比率は1:2から1:4くらい。せめて1:4を目指しましょう、と受け取っていただいても結構です。
 
 ところが今の日本人は、1:4どころか、1:10以上にリノール酸に片寄っている人がほとんどです。魚はまったく食べない、外食・中食や加工食品ばかり、という人の場合は、1対数十というくらいにバランスが崩れているに違いありません。これでは、さまざまな症状が現れてもおかしくありません。

 11月のセミナー「腸内環境」で、アレルギーの大きな原因の一つが腸内環境の悪化、つまり腸内腐敗であるという話をしました。そして、腸内腐敗とともにアレルギーを増加させている一因が、EPA・DHA対リノール酸のバランスの崩れであるといわれています。
 アレルギーは、半世紀前にはほとんど存在しなかったものです。この半世紀間の食の変化を振りかえれば、その原因は突き止められるはずです。

 食生活における脂質の摂取方法は、EPA・DHAを積極的に、リノール酸は控えめにするのがよいでしょう。その意味でも、魚や海藻類が食卓に並ぶ和食がおすすめです。不足するEPA・DHAはサプリメントで補給するのも有効です。
 逆に、外食・中食での揚げ物や中華料理の食べ過ぎは要注意です。
 
 鍋やフライパンで使う油をオリーブオイルにすることは、酸化防止だけではなく、この均衡を維持する効果も期待できます。
 なお、食卓でよく使われる紅花油は、もともとはリノール酸が中心の商品でしたが、近年の品種改良でオリーブオイルに近い成分になりました。心配することなく使用してください。