2014年11月8日土曜日

EPA・DHA③

 おはようございます。ここまでのブログ(脂質について)で、「脂質」と「」が注釈なしで一緒に使われていました。もう一つの「あぶら」である「」とともに、遅ればせながら説明します。
 常温で液体のものが油です。オリーブオイル、ごま油など、食用油はすべてそうです。EPA・DHAも、もちろん油です。一方で、バターや肉の霜降りといった、常温で固体のものが脂です。この両方を総称して脂質といいます。

 では、「脂質」と「脂肪」はどう違うのでしょうか。
 脂質は栄養学で使う用語です。タンパク質や糖質も「質」がつきますね。脂肪は生化学で使う用語です。生化学とは、生命現象を化学的方法を用いて研究する学問のこと。ちょっと難しいですね。
 実体としては、脂質も脂肪も同じものであると考えてよさそうです。日常的には脂肪という言葉を使いますが、このブログはもちろん栄養学がベースですので、脂質と表記します。

 さてEPAとDHAは、通常ペアで扱われますが、「その違いは?」と聞かれることがあります。両者の働きは半分以上が共通ですが、それぞれ独自のものもあります。
 ただ実際には、EPAだけ摂る、DHAだけ摂る、ということはありません。どの魚にもEPAとDHAが一定の割合で混ざっていますし、サプリメントも同様です。またEPAとDHAは、摂取したあと体内で相互変換されますので、これを区別して摂ることは大きな意味はありません。
 
 EPAとDHAは、アジやイワシ、サバ、サケ、サンマなどの青魚や、ジャコ、イリコといった小魚に多く含まれます。なかでも豊富なのは、頭部の目玉周辺です。ただしそれは、海藻やプランクトンから栄養を摂り入れている天然魚に限ります
 天然魚でも、大きな魚はあまり頻繁に食べないほうがよいでしょう。たしかにマグロはDHAがいっぱいですが、一方で水銀の蓄積が気掛かりです。自然界の食物連鎖で、よいものだけではなく、悪いものも濃縮されるからです。

 もちろん、サプリメントでの摂取も効果的です。ただし、1つ注意点があります。EPAとDHAは、いいことづくめの働きがある反面、たいへん酸化しやすいという欠点を抱えています。
 したがって、酸化防止の策が必要です。多くのメーカーではビタミンEを添加して酸化を食い止めています。購入するときには、念のためにその箇所を確認してください。

 そういえば、北海道・浦河町の港に大量のイワシが打ち上げられた、というニュースが昨日ありました。そのイワシ、EPAに使用されるのでしょうか。

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