2014年11月10日月曜日

亜麻仁油について

 おはようございます。昨日は、親族のヴァイオリニストがソリストを務めたコンサートを鑑賞しました。そのソリストが弾いた、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、他のソリストが出演した、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲」とウォルトン「ヴィオラ協奏曲」の豪華3曲でした。
  どの曲も、涙が出そうなくらいの熱演でした。まさに至福のとき。 「また聴きたい!」。そう余韻に浸りながら、帰路につきました。
 
 沖縄ではクラシックコンサートの回数が増えているようです。それだけ生演奏に触れる機会があるというのは、私にとって喜ばしい限りです。
 もっとも、クラシックファンの裾野が広いとはいえない沖縄で演奏会を運営するのは、とても大変なようです。協奏曲の場合はオーケストラを伴うため、奏者を集める苦労も並大抵ではないということ。もちろんお客様も集めなければならないし。
 今後、プレーヤーもファンも、さらに拡大することを願わずにはいられません。
 

 先週はEPAとDHAのことを書きました。EPA・DHAについては、8月のセミナーで話をしましたが、そのときに「亜麻仁油はどうなのですか?」という質問を受けました。
 亜麻仁油ってご存知ですか?亜麻という、中央アジアや南ヨーロッパで育つ植物から抽出した油です。この中に、EPA・DHAと同じグループ(オメガ3といいます)に入るα-リノレン酸という油が豊富に含まれます。もちろん同じグループですから、その働きもEPA・DHAのように”いいことづくめ”です。

 そのため、健康志向の高い人のあいだでは、ちょっとした亜麻仁油ブームのようです。じっさいに亜麻仁油は、多くの健康関連本で取り上げられています。『頭のいい人は亜麻仁油を飲んでいる』(南清貴著)や『医者も知らない亜麻仁油パワー』(D・ラディン&C・フェリックス共著、今村光一訳)など、それがタイトルになっている本もあります。
 じつは私も、拙著『40代からのガン予防法』のなかで亜麻仁油を推奨しました。

 ところが・・・・・です。そのあと勉強を重ねてみると、どうも亜麻仁油に関する事実が怪しいことが分かってきました。
 亜麻仁油が体内に入ると、中に含まれるα-リノレン酸が体内でEPAに変換されます。また、EPAとDHAは体内で相互変換されます。結果的に亜麻仁油がEPA・DHAと同じような働きをするのは、そのためです。
 そして、ある物質が違う物質に変わるためには、化学反応を起こす何らかの酵素が必要です。
 
 その酵素をδ(デルタ)6不飽和化酵素といいます。が、ヒトはこの酵素をあまり持ち合わせてはいない、とくに日本人はこの酵素に乏しいようだ、ということを学習しました。だとすると、亜麻仁油(α-リノレン酸)を摂ってもEPAに変わらないことになります。「とくに日本人は」という理由は、はっきりとは分かっていませんが、次のような説があります。

 日本は海に囲まれた海洋国家です。日本人は、昔から海で獲れる魚を常食してきました。その魚からEPA・DHAをしっかり摂ることができるのですから、なにも他の油(α-リノレン酸)をEPAに変える必要がなかった。だから、そういう酵素が発達しなかった、という見方です。この説の真偽はわかりませんが・・・。
 
 この亜麻仁油、値段はというと、200グラムにも満たない小さなビンに入っているものでも千円以上と、相当な高額商品です。私もかつては時々買っていました。
 が、この話を聞いてからは慎重に、というより、やめました。EPA・DHAをしっかり摂ったほうが確実かもしれません。
 
 

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