2014年10月30日木曜日

脂質はどこにあるのか②

 おはようございます。今朝、ブログを更新しようとしてインターネットを開いたら、Yahoo!ニュースにこんな記事が。
 「英医学誌ブリティッシュ・イングリッシュ・ジャーナル(世界5大権威雑誌の一つです ※神代注)で29日に発表されたスウェーデン人を対象とした調査では、牛乳摂取量の多い人は、少ない人と比べて寿命が短く、女性では骨折が増えるとの結果が示されたという」。

 この手の調査研究論文は、すでに幾多もあります。このブログでも取り上げていますので(9 / 26 および 9 / 30付)、ここでは繰り返しません。
 インターネットも広告で支えられている部分が大きいので、Yahoo!ニュースにこれが載っていたのには、少し驚きました。が、広告依存度の高いテレビや新聞、週刊誌では、このような記事はまず取り上げません。
 消費者にとっての真の情報を逃さないためには、情報チャンネルをつねに広げておく必要があります。

 「脂質は量もさることながら質」のつづきです。脂質の中身が重要なのは、それが材料となる細胞膜の役割にあります。細胞膜は、文字通り細胞を覆うもの、細胞と他の細胞を分け隔てる仕切り。そう考えるのが普通でしょう。
 ところが細胞膜の機能は、それにとどまりません。例を挙げると、

ホルモンの受容体、つまり受け皿です。ホルモンが結合すると、そこを中継して細胞の核に作用します。細胞膜の質が悪いと、この受容体も働きが鈍くなります。すると、ホルモンの作用が弱くなります。。

②やや専門的になりますが、エイコサノイドという、ありとあらゆる生理活性に関わるホルモンのような物質があります。細胞膜は、その材料であり、供給源です。本によっては、エイコサノイドのことをプロスタグランジンと表記しているものもあります。

細胞内外の物質輸送に関わります。具体的には、ナトリウムとカリウム、カルシウムとマグネシウム、などの出し入れです。これらは拮抗関係にあり、細胞の内と外で一定のバランスが保たれていないといけません。そのための輸送を担います。

 細胞膜が単なる仕切りでないことが、ご理解いただけたでしょうか。そして、これらが順調に機能するには、「よい」脂質でつくられた細胞膜である必要があります。「悪い」脂質を材料にした細胞膜は、悪いなりの機能しか持ちえません。いずれは身体に異常をきたすでしょう。

 タンパク質でも「推奨するもの、しないもの」があることを、以前書きました。
 脂質も同様です。むしろタンパク質以上に、そのよし悪しをしっかり区別する必要があります。悪い油の摂り過ぎが原因とみられる疾患が、着実に増えているからです。アレルギーや生活習慣病の多くは、脂質のクオリティが少なからず関わっている可能性があります。

 現代の食生活では、よい油の摂取が減る一方で、悪い脂質が氾濫し過ぎてます。だからこそ今、その見極めができる知識を身につけたいものです。

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