2014年10月16日木曜日

小麦のタンパク質①

 おはようございます。沖縄はちょうど心地よい陽気ですが、本土では急に冷え込んでいるようです。体調を崩さないようにご注意ください。
 
 又聞きの話ですが、一昨日の健康関連バラエティ番組で、次のような場面があったそうです。
 血管研究が専門という医師が、「血管の柔軟性を維持するためには、EPAやDHAが豊富な秋魚を食べるのがよい」という発言をしました。ここまではいいでしょう。問題は、その次です。
「秋魚を食べるなら、天然よりも養殖がよい。養殖のほうが栄養が多いから」と。
 その場で見ていたらひっくり返ったかもしれません。ちょっと大げさですが。

 9 / 10付けブログで書きましたが、海に生息している海藻やプランクトンを小魚が食べ、それをもう少し大きい魚が食べ・・・という食物連鎖があるからこそ、天然魚にはEPA・DHAが豊富なのです。
養殖では、そうはいきません。現在、養殖業者で多く使用されているエサにMP(モイストペレット)というものがあります。原材料は、脱脂粉乳、鶏卵、米糠、小麦、ビール酵母、大豆油粕、大豆レシチンなどです。EPAやDHAはないですね。
 もっとも、件の医師が言うように、栄養はそれなりにありそうです。ですが、防カビ剤、酸化防止剤などの添加物も加わっていることを忘れてはいけません。

 
 かなり日数が空きましたが、牛乳シリーズのなかでカゼインタンパクというものを取り上げました。胃の中で凝固し、べとついて腸壁にへばりつき、栄養分の吸収を妨げる悪玉タンパクでした。
 ここではもう一つ、避けるのが望ましいタンパク質を紹介します。が、それは現代の食生活の隅々にまで入り込んでいるので、牛乳のように一筋縄ではいきません。

 その正体は、小麦や大麦、ライ麦などに含まれる植物性タンパク質のグルテンです。グルテンは生地に粘り気を出す働きもあるため、使い勝手がいいようです。
 ところが、グルテンを消化する酵素を人間は持ち合わせていないようです。そのため、アミノ酸がまだつながった状態(ペプチドといいます)で小腸に到達します。
 このペプチドが小腸に炎症を起こして栄養素が吸収できなくなり、それが原因で栄養失調、貧血、神経障害を起こします。これをセリアック病をいいます。

 あるいは、ペプチドが腸壁のバリアを破壊して、ペプチド状態のまま、つまりアミノ酸に分解されていない状態で吸収されることがあります。すると、本来それは血液中にあってはならないものなので、免疫システムがそれを異物と判断して攻撃を仕掛けます。
 このプロセスを経て、アレルギー疾患、リウマチなどの膠原病、橋本病(甲状腺機能低下)、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病の原因になることがあります。
(次回につづく)

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