2014年8月6日水曜日

卵①(メチオニンとシスティン)

 おはようございます。しばらくタンパク質の話を中断していましたが、今回より再開します。
 ここまでのブログで、タンパク質を毎日しっかりと、具体的には体重の千分の一、もしくは+αを摂る必要があることを、まず書きました。次いで、ただ闇雲に摂ればいいというものでもなく、アミノ酸のバランス(プロテインスコア)や分解・消化も考えて、食べる食品を選ぶ必要があることを説明しました。
 同じタンパク食品とはいっても、卵、大豆、肉、魚、牛乳・乳製品をさまざまな要素から比較すると、優劣の差が大きく開くからです。そこで、それぞれの食品を検討してみましょう。

 まずは卵です。卵を最初にもってきたのは、プロテインスコアがすぐれているからです。卵はプロテインスコア100、つまり含まれるアミノ酸の比率が、体内のアミノ酸の比率と全く同じです。
 プロテインスコア100の食品は、卵とシジミのみです。シジミは毎日の食卓に加えるというものでもありません。卵は、事実上唯一の完全タンパク食品といえるかもしれません。

 卵には、20種類すべてのアミノ酸がバランスよく含まれています。なかでも豊富なのが、メチオニンという必須アミノ酸、システィンという非必須アミノ酸です。この2つを含硫アミノ酸(「硫」は硫黄。つまり硫黄を含んでいるアミノ酸)といいます。
 
 このうち、システィンから合成されるメタロチオネインというタンパク質は、重金属をくっつけて体外に排泄する作用があります。メタロチオネインは細胞の中に存在し、水銀やカドミウム、鉛、ヒ素などがあると、それらと結合して、爪や毛髪からの排出を促進させます。
 メタロチオネインの材料は、非必須アミノ酸のシスティンですが、そのシスティンを体内で合成するときに、その材料はメチオニンです。結局は、メチオニンとシスティンで重金属を排泄していることになります。
 その意味でも、卵は有能です。

 重金属については、いずれ説明しますが、これが体に蓄積していると、せっかく摂っている栄養素が、その役目を果たさないことがあります。重金属の排泄は、栄養療法を実践するにあたって無視できない要素です

 本日は、このあと9:30から温熱施療が入っていますので(時々やってますよ~)、ここでおしまい。
(次回につづく)

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