2014年8月30日土曜日

御礼

 こんちには。『日本一わかりやすい栄養と食事の講座』第1回は、先ほど終了しました。定員を上回る22名の方にお越しいただきました。ありがとうございました。
















 お聞きになっている方の真剣味がひしひしと伝わり、ほどよい緊張感の中で話すことができました。
 質問も多かったですね。まだまだ勉強途上なので全ての質問には答えられませんが、今日はなんとかかんとかセーフでした。

 次回は、9月27日(土) 午後2時からです。

テーマは「タンパク質の正しい理解」。私たちが推奨する分子栄養学の本丸です。定員20名。すでに半分以上が埋まってしまいました。ご希望の方はお早めに。

098-935-0078

2014年8月29日金曜日

夏レシピ

こんにちは。今日はチョー簡単な夏レシピの紹介。ゴーヤーと人参のナムルです。
















作り方 : 薄切りしたゴーヤーと千切りした人参をボールに入れ、ゴマ油と塩で味を調えるだけ。写真では煎りゴマを振り掛けています。


 ゴーヤーというとビタミンCのイメージが強いですが、もっとも多くビタミンCが含まれるのはどの部分かというと・・・・・ワタだそうです。圧倒的に。
 といっても、どうやって調理するのか見当がつきにくいですが、COOK PAD のサイトを見ると、「ゴーヤわたのレシピ 223」と出ていました。チーズ焼き、オリーブオイル炒め、かきあげetc.と、皆さんいろいろ考えますね。
 私も一度やりかけましたが、種を取るのが面倒でやめてしまいました。

 同様に、カボチャに含まれるβカロチンは、ワタが一番豊富です。こちらは、スープとかムースがよさそうです。

 話は多少それますが、写真で使っている皿は、お気に入りの備前焼です。私は、若い頃から焼き物には目がありません。とりわけ無類の備前焼好きで、窯元(岡山県・伊部)にも数回足を運びました。
 それ以外では、美濃焼(岐阜県)の志野と織部。志野の「白」と織部の「緑」には深みを感じます。
 萩焼のやさしい風合いも、心を落ち着かせます。京都・楽焼の黒茶碗は垂涎(すいぜん)ものです。
 焼き物の話を始めると止まらないので、この辺でやめておきますが、ともかく食事は器とともに楽しみたいものです。

2014年8月27日水曜日

大豆④(食べ合わせが大切)

 こんにちは。本日の午前中は、めずらしく立て続けに温熱施療でした。温熱施療は激しい動きをするわけではありませんが、神経を集中させるためか、終わると非常にお腹がすきます。だから、ゴハンが旨い!
 
 30日のセミナー『日本一わかりやすい栄養と食事の講座』は、あと4~5名ほど申し込み可能です。この機会に勉強を始めたい方は、お早めに。

 さて大豆食品は、メチオニンという必須アミノ酸が少ないために、プロテインスコアは56にとどまっている、という話でした。これを補うために、他の食品との組み合わせを考えることにします。
 もちろん、メチオニンが豊富な食品との組み合わせが好都合です。それによって、大豆食品のプロテインスコアを事実上引き上げることになります。

 ご記憶のよい人は、すでにピンときているでしょう。メチオニンが多いのは卵でした(8/6付ブログ)。卵に含まれるメチオニンは必要量100をかなり超えているので、他の食品へのお裾わけも可能です。
 豆腐炒り卵(沖縄だったら豆腐チャンプルー)や納豆オムレツなどはいかがでしょうか。

 卵以外にメチオニンが多いものとして、海藻類、かつお節、ごま、ご飯(米)などがあります。もうお気づきのように、どれも和食に欠かせない素材ですね。しかも、大豆食品と一緒に食べるものばかりです。
 ワカメと豆腐の味噌汁、冷や奴にかつお節、ごまかけご飯に納豆・・・。まさか私たちの祖先が、プロテインスコアとか、制限アミノ酸とかを知っていたとは思えません。それとは関係なく、ごく自然にこういう食べ合わせをしていたことになります。おそらく「体調がいい」「病気をしない」など、経験的にそれがいいと感じていたのでしょう。

 つまり、伝統的な和食を中心とした食事をしていれば、大豆食品のプロテインスコア56はそれほど神経質にならなくてもよい、といえるのかもしれません。
 そもそも私たちの体内におけるアミノ酸組成は、なぜ現状の比率になったのでしょうか。それは、日本人が何百年、あるいは千年以上食べてきたものによって”そうなった”とは考えられないでしょうか。

 We are what we eat  我々の体は我々が食べたものでしかできていない

 これは、6 / 3付、最初のブログに書いたことです。
 これをいうと暴論といわれるかもしれませんが、伝統食をしっかり食べてさえいれば、プロテインスコアは自ずと整う・・・と思うのですが。

2014年8月25日月曜日

大豆③(タンパク質について)

 こんにちは。日曜朝の健康番組で「健康寿命」を取り上げていました。健康寿命とは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことです。
 長野県が平均寿命日本一なのは知られていますが、健康寿命日本一はというと、静岡県だそうです。静岡県といえば、お茶の名産地。お茶に含まれるカテキンは、胃ガンの予防作用があります。昔はガンの代名詞といえば胃ガン。今でも、高齢者はピロリ菌感染率が高く、胃ガンの発症率は高止まりです。
 推測にすぎませんが、「お茶=長寿」はまったく無関係ではなさそうです。

 大豆食品の続きです。前回、前々回と大豆の栄養価について書きました。なかでもイソフラボンのホルモンブロック作用や大豆サポニンの過酸化脂質抑制作用は、ガンの予防にもつながります。
 アメリカ国立がん研究所が作成した「がん予防に効く食品」というピラミッド型をした図表でも、その上位に大豆は位置しています。大豆食品がどれだけ優れているのかは、それを見てもお分かり頂けると思います。

 では、肝心のタンパク質はどうでしょうか。アミノ酸のバランスを表す指標、プロテインスコアは56です。これだけ見ると、「卵の半分強しかタンパク質はないのか」と早合点してしまいそうです。ここで、もう一度プロテインスコアの説明を思い出してください(7 / 9、7 / 11、7 / 14、7 / 16付けブログ参照。時間のない方は7 / 16だけでも見てください)。

 プロテインスコアの数値は、体内のアミノ酸の比率に対して、もっとも少ない必須アミノ酸ただ一つで決まります。たとえ他の8つがパーフェクトに含まれていたとしても、それはプロテインスコアの数値には反映されません。
 プロテインスコアの100未満の食品からタンパク質を摂る場合にはプロテインスコアを決定づけるアミノ酸(これを制限アミノ酸といいます)が何で、それ以外のバランスはどうなのか、を知ることが大切です。

 大豆の場合も、プロテインスコアを56に決定づけるメチオニンという制限アミノ酸が存在しています。メチオニン以外は、ある1つのアミノ酸が90ですが、残りはパーフェクトです。
 つまり、全体的に半分程度しかないということではありません。大豆食品のみを食べ続けた場合には、タンパク質の利用効率は半分強になりますが、納豆だけ、豆腐だけ、という食事は、現実にはありえません。

 そこで、大豆食品と何を組み合わせるか、ということがポイントです。
(次回につづく)

2014年8月22日金曜日

大豆②(イソフラボンetc.)

 おはようございます。前回、”夏こそ温熱”と書きましたが、少しだけ補足を。
 エアコンもなかった昔と違って、今はどこもかしこも「これでもかっ」といわんばかりに冷やします。
それに加えて、歯にしみるほどの冷たいドリンクやアイスなどを食べます。こういうことを続けていると、夏に冷え症の原因をつくってしまいます。
 私は弱冷房派です。温熱の仕事をやっているうちに、体がそれに慣れました。冷たい食品の飲み食いはしますが、ドリンクは常温に近づけて、スイーツは少量と決めています。

  ところで、頭がキーンとするくらいの冷たいビールを飲むのは、日本とアメリカくらいだということを知っていましたか。最近ではフローズンビール(泡を凍らせたビール)というのもありますね。さぶ~~っ!
 昨日たまたまテレビを付けると、BSジャパン『ガイアの夜明け』の中で、香港(中国)では常温のビールを飲む、という場面を映していました。理由は、胃の調子が悪くなるから。こちらのほうが良識に近いかもしれません。健康のことを考えると・・・。

 前置きが長くなりましたが、大豆食品には、前回紹介したもの以外にも、体の調子を整える成分、予防に役立つ成分がいくつか含まれています。

 まずはイソフラボン。イソフラボンは女性ホルモンに構造が近く、ホルモンの代役のような働きをします。それによって、更年期障害の緩和や閉経後女性の骨粗しょう症予防に役立ちます。
 乳がんの予防にもなる、というと驚かれるでしょうか。乳がんの約7割と一部の子宮体がん、卵巣がんは、ホルモン依存性がんといって、過剰なホルモンがそのがんの増殖につながるという性質を持っています。しかし、がん細胞の近くにイソフラボンがあると、ホルモンの身代わりとなって増殖をブロックします。

 大豆サポニンは、肝臓や血液中のコレステロール値を下げる過酸化脂質の発生を抑える、などの働きをします。過酸化脂質とは酸化した油のことですが、これが周囲の細胞や組織を連鎖的に酸化させていくので、非常にタチが悪いのです。
 これを防御するのが大豆サポニンです。豆乳は、大豆サポニンがもっとも多いことで知られています。

 今回もまた納豆に限定の成分ですが、納豆キナーゼは見逃せません。納豆キナーゼは、血液が固まってできる血栓を溶かします。血栓は動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めます。
 納豆キナーゼは効き目が最大12時間程度も持続します。脳梗塞や心筋梗塞は、明け方3時~5時頃に多く起こります。夜納豆を食べるとそれらを減らせる、といわれるのはそのためです。
(次回につづく)
 


2014年8月20日水曜日

大豆①(脂質・ビタミンetc.)

 おはようございます。相変わらず暑い日が続いています。それでも温熱療法は、健康意識の高いお客様で連日にぎわっています。なかでも女性が多いですね。
 これは非常に好ましいことです。冷えやすい女性にとっては、夏は冷やすのではなく、体の芯までしっかり温めることが、秋冬に向けた対策にもなります。
「この暑い中、温熱かよ~」って声も聞こえてきそうですけど、じつは”夏こそ温熱”なのです。

 今週から来週にかけて、大豆食品について説明します。
 日本人にとって大豆食品は、古来より摂取してきたタンパク源といってもよいでしょう。日本独自の納豆は、なんと弥生時代には作られていたという説があります。豆腐も、奈良時代には中国から伝えられたようです。
 食糧事情が悪く、卵や肉が高価だった時代でも、納豆、豆腐、煮豆などが、食卓には並んでいました。
 沖縄では、濃厚で重量感のある島豆腐が、昔も今も大切にされている食材です。

 では、大豆食品の栄養価はどうなのか。タンパク質は一旦後回しにして、それ以外のものを先にみていきましょう。
 脂質には、卵でも登場したレシチンがあります。琉球温熱では「大豆レシチン」のサプリメントを販売していますので、ご存知の方も多いでしょう。レシチンは、細胞膜の材料です。
  ビタミンは、B1、B2、B6、葉酸、パントテン酸、E、K。ミネラルは、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、セレンなどです。卵にはなかった食物繊維も豊富です。

 さらに大豆には、善玉菌のエサとなり腸の環境を改善するオリゴ糖も含まれています。納豆の場合は、オリゴ糖に加えて、納豆菌があります。納豆菌は、乳酸菌などと同じ善玉菌です。
 我が家では、納豆とキムチを一緒に混ぜて食べます。すると、キムチに含まれる乳酸菌を納豆菌が活性化する、つまり1+1=2以上の相乗効果が期待できます。

 まだまだありますが、1回ではとても書き切れないですね。
(次回につづく)

2014年8月18日月曜日

健康診断の話③

 おはようございます。気分転換にプロフィール写真を替えてみました。せっかくなので沖縄の海をバックに、と思ったのですが・・・。撮影した昨日はあいにくの曇り空で、海はそれほど青くありませんでした。
 本土の人が描くイメージとは違って、沖縄は意外と晴れの日が少ないですね。また違う日に仕切り直しをしましょう。

 健康診断における、新基準と従来値との乖離(かいり)の話でした。これは端的にいえば、基準値そのものが恣意的に変えられてきたから、といってもよいでしょう。たとえば血圧や血糖値、コレステロール値であれば、「低く」変えられました。
 
 血圧を例に挙げて説明しましょう。60歳~65歳の人の場合、2000年以前は、最高血圧160、最低血圧95までは問題なしとされていました。
 ところが2000年、日本高血圧学会のガイドラインによって、それが最高血圧140以上、最低血圧90以上を降圧目標(この言葉の意味がわかりにくいのですが、即治療とはいかなくとも警告に近いニュアンスのようです)としました。 それにとどまらず2004年には、降圧目標が最高血圧130以上、最低血圧85以上に引き下げられました。
 消費税の2段階上げならぬ、血圧値の2段階下げとでもいうのでしょうか。

 それも驚くことに、これらの降圧目標を裏付ける日本人でのエビデンス(科学的根拠)は乏しいようです。このことは、大櫛陽一著『ちょいメタでも大丈夫』という本に書いてあります。

 基準値が意図的に変えられた理由は何でしょうか。賢明な皆様は、すでにピンときているはずです。
 基準値が下がれば患者が増えて、薬剤の使用量が増大するからです。あるデータによると、1988年には約2千億円だった降圧剤の売上が2008には1兆円超、と5倍にまでなったそうです。
 基準値見直しは、患者を増やすための魔法の杖とも呼べそうです。

 血糖値、コレステロール値も、おおむね似たようなプロセスを経て、現在の基準値に至っています。
 これはもう、情報に対して受け身ではいけないということを、我々に教えているのかもしれません。知らないのは怖いことです。なかなか世間に出回らない情報でも、貪欲にキャッチしたいものです。
 ところがところが、上記の『ちょいメタ~』は、出版して数年と経たないうちに、とある事情から絶版になってしまいました。その理由は、もう書きません。想像してください。
 ちなみに中古ではまだ購入可能です。
 

2014年8月15日金曜日

健康診断の話②

 こんにちは。今回はいつもと違う時間帯での更新です。
 本土ではお盆の真っ最中だと思います。あるいは、もうUターンされた人もいるのでしょうか。
 私の場合は、幼少のときを除いて、お盆に帰省ということがほとんどありませんでした。だからというわけでもありませんが、30代後半、福岡県・博多駅の近くで仕事をしていた時は、帰省客であふれる駅の雰囲気だけでも感じるのが好きでした。
 それはさておき、週明けから仕事が始まる人は、この週末はしっかりお盆疲れを取ってください。

 さて、健康診断「新基準」の話でした。 日本人間ドッグ学会を中心とする委員会が、なぜ今更ながらに新基準を発表したのか。
 理由の一つに、そもそも基準値が病院によってバラバラだという事実があります。これだけでも驚きますよね。じっさいに、学会が示している基準を使ったり、独自に基準値を定めたり、と各施設に委ねているのが現状です。

 そこで委員会は、平成23年に人間ドッグを受けた約150万人の中から、健康な成人を約1万人を抽出。血圧や肥満度、血中コレステロール値など、基本検査27項目を調べました。
 その結果、従来の学会の基準値を大きく外れていたり、性別や年齢によって数値にばらつきのある項目があることが判明しました。この結果を受けて、委員会が発表した新基準は以下の通りです。






















「健康」基準、緩めます 血圧・肥満度など、学会見直し:朝日新聞デジタル  ← クリック

 血圧や肥満度もさることながら、コレステロール値の変わりようには目を見張ります。
 女性の場合は、年代別に3パターンに分かれました。これは妥当な見解でしょう。女性ホルモンがコレステロールを原料にしている関係で、閉経前と閉経後とでは血中コレステロール値が変わるのは当然です。画一基準だった今までが不自然だったといえます。

 血圧にしても、動脈の弾力性が失われていく高齢者の場合は、ある程度高めでないと血液がしっかりと流れません。にもかかわらず、子どもから高齢者まで基準値がおなじというのは、どう考えても腑に落ちないわけです。
 新基準では一定の幅が設定されていますが、おそらく年齢差を考慮したものではないでしょうか。

 さて、新基準では従来値と比べて、かくもここまでの数値の開きがあるのでしょうか。その核心の部分を、次回お伝えします。

2014年8月14日木曜日

健康診断の話①

 おはようございます。昨日は、隣町の病院で健康診断を受けてきました。この病院は少しユニークで、健診が終わったあとに食事がついてきます。朝食抜きで空腹に違いないから、という計らいでしょう。
 あくまでもサービスで提供される食事なので、内容はまったく期待していませんでしたが、意外や意外・・・。これです。
















 野菜サラダ、モズク、マグロの刺身、冬瓜、天ぷら4種、きんぴら、ご飯、味噌汁、デザート(ムース)。天ぷらに箸をつけようかどうか迷いましたが(油は大丈夫?)、それはさておき健診後の食事にしてはスゴイです。ミニ懐石料理といってもいいかもしれません。
今や病院もサービス業。客の、いや患者の奪い合いの様相が、こんなところにも出るのですね。

 さて、健康診断に関して、この春、ちょっとしたトピックがあったのをご存知でしょうか。
 日本人間ドッグ学会などがつくる専門委員会が、健康診断で健康の基準とされる値について、従来の数値よりも上限や下限を緩和した「新基準」を発表しました。従来では基準値を外れて再検査や精密検査の対象であった人の一部が、新基準だと「健康」になるのです。
 異常と診断されて治療を受けた、あるいは受けている一部の人にとっては、一体その診断は何だったんだ、ということになってしまいます。

 その新基準が医療の現場で採用されるかどうかは不透明です。おそらくは採用されないでしょう。
 なぜ今頃そのような発表があったのか、その背景には何があるのか、医療現場でなぜ採用されないのか。このあたりを次回のブログで書いてみます。


屋比久先生のセミナー「糖尿病と高血圧の対策」

8月16日(土) 14:00~

まだ若干の申し込みが可能です。お早めに。



2014年8月12日火曜日

卵③(生卵について)

 おはようございます。昨日は、お盆明けの休業日でしたので、ゆっくりと過ごしました。
 オフの過ごし方は、幾つかのパターンがあります。昨日は、午前中は集中して勉強(読書)、午後はのんびりリラックス、という一番多いパターンでした。
 昨日のリラックスタイムは、録画していた「寅さん」と印象派絵画の番組を鑑賞。笑いと芸術。どちらも心の免疫力を高めますよ。

 卵の3回目。補足をして終わります。
 紹介したように、かぎりなくパーフェクトに近い栄養価を持つ卵ですが、気をつけていただきたい点があります。

 まずは生卵。生卵で心配なのは、サルモネラ菌です。日本では出荷前に処理をしている、とは聞いていますが、まったく残存していないとは言い切れません。
 さらに、ビタミンB群の1つであるビオチンという栄養素の吸収を妨げる物質(アビジン)が、生卵には残っていることも知られています。
 熱いご飯に卵と醤油をぶっかけて食べるのは、究極のB級グルメかもしれませんが、健康のことを考えるとおすすめできません。

 もう一つ気にしてほしいことは、価格です。一概に高いものはいい安いものはだめ、とはいいません。ただ、安いものには安いなりの理由があるのが、世の常識です。
 安くするためには、養鶏場での生産効率を上げなければいけません。そのため数千から数万羽の鶏が、ひしめくように並んだケージで育てられます。ワクチンの投与もストレスも多くなります。エサは安価なコーンなどです。

 ケージ飼い養鶏場の方は、大変なご苦労を重ねて、安い卵を生産していることと思います。その方々には申し訳ないのですが、やはり体のことを考えて、せめてパッケージに「平飼い」とか「自然な飼料のみを使用」という表記のあるものを選びたいものです。

 ときどき質問されるのですが、有精卵と無精卵とでは、栄養価の優劣はまったくありません。
 同様に、茶色い卵と白い卵の比較でも、栄養価に差はありません。

 

2014年8月8日金曜日

卵②(卵白と卵黄)

 おはようごいざいます。沖縄では、ひと足早くお盆に入りました。沖縄の旧盆は、本土よりも遅いことがほとんどですが、今年は一週間ほど先になりました。
 これは旧暦からくるものですが、暦に疎い私は、「月の満ち欠けが・・・・・」とか聞いても、さっぱり分かりません。
 それでも、ご先祖様を大切にする風習が根強く残っていることは、本土の核家族の中で育った私にとっては、素晴らしいことだと思っています。

 卵の話を続けましょう。唐突ですが、卵に含まれるタンパク質は、どこにあるかご存知ですか。
 これを聞くと、多くの方は「黄身」と言います。が、答えは、卵黄ではなく卵白「白身」です。じつは、日本語のタンパク=蛋白という言葉には、卵の白身、つまり卵白と同じ意味があるということです。
 タンパク質という表記が一般的になる以前、蛋白質ではわかりにくいので、卵白質と書いた栄養学者がいたそうです。結局、それは広がりませんでしたが・・・。
 今でもタンパク質を語るときに卵が最初に登場するのは、そのあたりにも理由がありそうです。

 その卵白は、調理法によって消化器系への負担が若干違います。もっとも負担を掛けないのは、半熟です。胃の滞留時間でみると、半熟が1時間30分、生卵が2時間30分、卵焼きが2時間45分というデータがあります。
 スクランブルエッグは簡単に手早くできますし、塩とコショウを振りかけてパンにのせるだけで、おいしい食事になります。時間に余裕のあるときには、ゆで卵を温泉卵にするのもよいでしょう。
 最近、大きな雑貨店や通販では、温泉たまご器というものを販売しています。いつも半熟というわけにもいきませんが、時々は意識してメニューに加えてみてください。

 卵は、タンパク質だけではなく、脂質も良質です。卵黄に含まれるレシチンという脂質は、細胞膜の主要成分で、細胞を若々しく保つためには不可欠です。
 後日出てくる大豆にもレシチンが含まれていますが、卵黄レシチンはとりわけ脳の材料になり、脳機能の維持に働きます。脳機能といえば、卵には脳を活性化するDHAという脂質もあります。
 明晰な脳をいつまでも維持するために、卵は欠かせません。

 それ以外にも、卵黄にはβカロチンというファイトケミカルがあり、体が錆びるのを防いでくれます。ビタミン・ミネラルもまんべんなく揃っています。ないのは、ビタミンCだけです。
 もう一つ、ないものといえば食物繊維です。ということは、ビタミンCと食物繊維が豊富な野菜か果物と、卵を一緒に食べると、合わせ技で完全食品になります。
(次回につづく)
 

2014年8月6日水曜日

卵①(メチオニンとシスティン)

 おはようございます。しばらくタンパク質の話を中断していましたが、今回より再開します。
 ここまでのブログで、タンパク質を毎日しっかりと、具体的には体重の千分の一、もしくは+αを摂る必要があることを、まず書きました。次いで、ただ闇雲に摂ればいいというものでもなく、アミノ酸のバランス(プロテインスコア)や分解・消化も考えて、食べる食品を選ぶ必要があることを説明しました。
 同じタンパク食品とはいっても、卵、大豆、肉、魚、牛乳・乳製品をさまざまな要素から比較すると、優劣の差が大きく開くからです。そこで、それぞれの食品を検討してみましょう。

 まずは卵です。卵を最初にもってきたのは、プロテインスコアがすぐれているからです。卵はプロテインスコア100、つまり含まれるアミノ酸の比率が、体内のアミノ酸の比率と全く同じです。
 プロテインスコア100の食品は、卵とシジミのみです。シジミは毎日の食卓に加えるというものでもありません。卵は、事実上唯一の完全タンパク食品といえるかもしれません。

 卵には、20種類すべてのアミノ酸がバランスよく含まれています。なかでも豊富なのが、メチオニンという必須アミノ酸、システィンという非必須アミノ酸です。この2つを含硫アミノ酸(「硫」は硫黄。つまり硫黄を含んでいるアミノ酸)といいます。
 
 このうち、システィンから合成されるメタロチオネインというタンパク質は、重金属をくっつけて体外に排泄する作用があります。メタロチオネインは細胞の中に存在し、水銀やカドミウム、鉛、ヒ素などがあると、それらと結合して、爪や毛髪からの排出を促進させます。
 メタロチオネインの材料は、非必須アミノ酸のシスティンですが、そのシスティンを体内で合成するときに、その材料はメチオニンです。結局は、メチオニンとシスティンで重金属を排泄していることになります。
 その意味でも、卵は有能です。

 重金属については、いずれ説明しますが、これが体に蓄積していると、せっかく摂っている栄養素が、その役目を果たさないことがあります。重金属の排泄は、栄養療法を実践するにあたって無視できない要素です

 本日は、このあと9:30から温熱施療が入っていますので(時々やってますよ~)、ここでおしまい。
(次回につづく)

2014年8月4日月曜日

お知らせ

おはようございます。
今回は、お知らせです。今月から、私のセミナーを再開します。

日本一わかりやすい栄養と食事の講座

8月30日(土) 14:00 ~ 16:00

場所:琉球温熱療法院(北中城村安谷屋)

第1回・テーマ
「栄養とカロリーの違い」「よい油・わるい油」
の2つです。

ブログとの連動企画です。
はじめての方でも無理なく理解できる、
やさしい栄養学のセミナーです。

今回は、4回シリーズの予定です。
第2回  9月27日(土) 「タンパク質の正しい理解」
第3回 10月25日(土) 「ビタミン・ミネラルの正しい理解」
第4回 11月22日(土) 「腸内環境こそ健康の決めて」

参加は無料。ただし定員20名ですので、
お早めに電話でご予約ください。

☎ 098-935-0078

いつものことですが、本土と離島の皆様にはゴメンナサイ!
近いうちに動画配信などの環境が整備されるといいですね。

2014年8月1日金曜日

ビタミンCお風呂

 おはようございます。8月です。暑さに負けない免疫力をつけて、今月も乗り切っていきましょう。
 夏を乗り切るためには、まずは日々の疲れをしっかり取ること。となってくると、やっぱりお風呂です。
 が、先月ある専門家の講演で、「一番風呂は体によくない」という意外なコメントを聞きました。どういうことかというと、水道水の殺菌消毒に使っている塩素が、活性酸素を発生させるからだそうです。
 
 活性酸素については、今後このブログでも頻繁に出てくる予定です。酸化力、つまり体を錆びつかせる力の強い酸素のことです。
 私たちは、空気中から酸素を取り入れて、エネルギー発生のために使っています。その際に、取り入れた酸素の1~2%が活性酸素になることがわかっています。
 ただ、その程度であれば、体への大きな支障はありません。

 ところが、そこに別の要因が加わることによって、おびただしい量の活性酸素が出現します。その要因とは、喫煙、ストレス、悪しき食事内容、悪しきライフスタイル、排気ガス、電磁波、放射線、紫外線、添加物、農薬、化学薬品、抗生物質、環境ホルモン、重金属、経皮毒などです。
 悪しき食事内容については、今後1つずつ説明を加えていく予定です。最後の経皮毒とは、石鹸やシャンプー、歯磨き粉、洗剤などに使用されている、注意を要する化学物質のことです。
 上記の要因が重なって、あまりにも大量の活性酸素が発生すると、それが原因となって、ガンや動脈硬化のリスクを高めます。そこが問題なのです。

 さて、本題に戻ります。「一番風呂がよくない」とはいっても、一人暮らしの場合は言わずもがな、家族の誰かは一番風呂です。では、どうするか。調べてみると・・・
 ビタミンCが塩素を中和する ことが分かりました。
 そこで、近くのスーパーで入浴剤の棚を探していると・・・。ありましたっ !!


ビタミンC入りのバスクリンです。
(この写真では、それがわからないですね。スミマセン)
ビタミンCを入れると、湯船に足を入れたときのジーンとした感じ(あれが塩素だったんですね)がなくなり、やわらかくなります。

 ということで、我が家ではビタミンCお風呂で癒されています。