2014年7月14日月曜日

アミノ酸のバランス③

 おはようございます。夏真っ盛りの沖縄では、セミが力いっぱい鳴いています。いつもは、クラシック音楽を掛けながら運転していますが、しばしBGMを止めて、セミの鳴き声に耳を傾けました。

 さて、先週のプロテインスコアの説明は、お分かりいただけたでしょうか。たぶん、分かりにくかった人が多かったのではないでしょうか。
 私は、研修でもセミナーでも原稿でも、プロテインスコアを説明するときには、ことさら腐心します。そのくらい分かりにくいのですね。私自身が、プロテインスコアについては、長いあいだ「分かるような分からないような」状態でした。頭の中でクリアになったのは、やっと昨年くらいだったでしょうか。

 分からなかったのは、例えばプロテインスコア70の食品があったとして、残りの30に満たない部分は、どこでどうなるのか、ということです。「無駄になる」と表現する専門家もいますが、消化、代謝のどのプロセスで無駄になってしまうのか。これを明確に書いてある本が見当りません。案外、著者も分かっていないのかもしれません。

 プロテインスコアを説明するときに、よく板張りの桶が使われます。(『体の温め方と栄養力』75ページ)が、これを見てもやはり、疑問はまったく解決しません。むしろ、桶からこぼれおちた水は、「吸収されない」ものを連想してしまいます。実際には、プロテインスコアがいくつであっても、アミノ酸に分解されてさえいれば、腸から吸収されます

 そういうこともあって、今回は桶を使わずに、A:B:Cで説明しました。アミノ酸として吸収されたあと、アミノ酸プールというところで一旦蓄えられます。蓄えられたアミノ酸を材料にして、必要に応じてタンパク質を合成します。そのときに、食物のプロテインスコアと体のアミノ酸組成がアンバランスな状態だと、使用されないアミノ酸、つまり無駄が生じるということです。

「別にそこまで分かっていなくても…」という人もいると思います。が、このしくみが分かっていると、来月あたりのブログで予定している、プロテインスコアの低い食品の活かし方につながります。そのメリットの大きさから、プロテインスコアの説明には多少こだわりを持っているのです。

 ただ、プロテインスコアをしっかり理解するには、タンパク質合成のプロセスを勉強されたほうがいいかもしれません。タンパク質合成については、いくつかの本で扱っています。私がお薦めするのは、先週も紹介した、Newton別冊「人体は”なにで”作られているのか」(2013年3月発行)の第2章です。あまり理解力がよくないので、グラフィックがたっぷり入っていないと、頭の整理がつかないのです。

 学習意欲の高い方は、ぜひバックナンバーを取り寄せて、チャレンジしてください。 

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