2014年7月30日水曜日

かんてんぱぱ

 おはようございます。7月最後の投稿です。
 7月のことを別名「文月」といいますね。これは七夕で飾る短冊に、詩歌や願い事を書いて笹につけたことから来る、というのが定説のようです。
 正月に立てた目標も、この頃になると、もう忘れてしまっている人が多いでしょう。年の半ばに、あらためて夢や希望を考えてみることは、大人にとっても大切かもしれません。
 でなければ、「暑い、暑い」とか言っているうちに、年末がなってしまう・・・・なんてことも。

 タンパク質の話はひと休みにして、今回と次回は、今月仕入れた健康ネタを書きます。

 寒天粉って、ご存知でしたか?
 東京での勉強会で、他の参加メンバーから教えてもらいました。文字通り寒天を粉にしたものです。沖縄に戻って、近くのスーパーで探してみたら・・・・ありました。


 寒天の原料は、テングサとかオゴノリといった海藻類です。海藻類は、食物繊維、とりわけ有能な水溶性の食物繊維が豊富です。
 食物繊維は、お通じをよくする、腸内の有害物質を排出する、などの働きがあります。
 それにくわえて水溶性食物繊維がすぐれているのは、善玉菌のエサになって腸内細菌バランスを整えてくれることです。また、ブドウ糖の吸収を緩やかにする効果もありますので、糖尿病の人にもうってつけです。

 この寒天粉を使って、ゼリーを作るのもよし、はちみつと混ぜて飲むのもよいでしょう。写真にあるように、ご飯などあらゆるものに振りかけてもよい、ということで手軽に使えます。
 ちなみに、クックパッドのサイトをみると、「寒天粉のレシピ 8051品」という表記が出てきました。

 ただ、商品名の「かんてんぱぱ」というギャグ。若い人には、まったく分からないでしょうね。
 

2014年7月28日月曜日

タンパク質の消化③

 おはようございます。明日は土用丑の日です。昨年とは打って変わって、今年はウナギの稚魚が豊富なようで、例年並みの価格で楽しめそうです。
 ただ私は、ウナギを食べるときは、この時期を外しています。それは、なぜか。
 日本人のウナギの消費量は、あまりにも夏の土用の時期に集中しています。養殖する側からみれば、この時期に集中して出荷することになります。すると、ウナギがひしめき合う養殖場では、何が与えられるだろうか・・・。
 あとは推して知るべしです。ま、ちょっと、考えすぎかもしれませんが。

 前回は、未分化タンパクという、恐るべき悪玉を紹介しましたが、少し補足します。
 腸が置かれている環境は、①温度は37℃で一定 ②栄養分がある ③水分がある、という特徴があります。
 これは、微生物が増殖しやすい条件です。まさに今(真夏)の時期の生ゴミです。ものすごいスピードで腐り、とんでもない臭いを発します。

 こうした条件は、とくにタンパク質を分解する悪玉菌には絶好の環境です。腸内でこれに相当するのが、未分化タンパクだということです。悪玉菌のエサになって、アンモニアをはじめとする毒性物質をつくりだしてしまう。これが腸内腐敗の原因です。
 口から入れたタンパク質が、小腸に到達するまでにアミノ酸に分解されているかどうか。それが如何に重要なのか、ご理解いただけたでしょうか。

 そこで消化酵素の出番になります。7 / 23付ブログ『屋比久先生の食事』でも紹介した、キウイをはじめ、パイナップル、パパイア、メロンなどのフルーツには、タンパク質を分解する酵素が豊富です。ただ、旬の時期や価格などの面から、いつもいつも食べられるものでもありません。
 そういう場合に、サプリメントが有効です。琉球温熱療法院で扱っているのは、「パパイア酵素」です。私は、卵や魚、肉類を食べるときには、必ず1粒飲んでいます。

 まとめです。タンパク質は、体を構成するうえで絶対に必要です。しかも、古いものと新しいものが常に入れ替わっていますから、毎日十分な量が必要です。
 が、摂り方によってはマイナスの側面もある、諸刃の剣ともいえます。何グラム食べたのかも、もちろん大切ですが、何グラム吸収されたのかも、それ以上に重要です。
 来週からは食品別の話に移りますが、タンパク質の量だけでなく、消化にもスポットを当ててみます。

 次回と次々回は、今月仕入れた健康ネタを紹介する予定です。



2014年7月25日金曜日

タンパク質の消化②

 おはようございます。加盟店のオーナー様から、今が旬の桃を送っていただきました。果肉はやわらかく、果汁の甘さには品がありました。やはり、旬のものは美味しいですね。
 じつは私、桃は皮ごと食べます。やさ~しく洗えば、表面の産毛は取れます。手間ひま掛からず、皮に豊富なカリウムなどの栄養も摂取できます。
 桃農園の人たちも、多くは皮も一緒に食べることを薦めているようです。一度、お試しを・・・

 1回休みましたが、タンパク質は、ただ食べればよいのではなく、食べたものを消化することも大切だ、という話の途中でした。
 私たちが最終的に摂取するべき栄養素は、タンパク質ではなくてアミノ酸だということです。アミノ酸まで分解された場合のみ、腸から吸収されて体の材料になるのですから、その割合を高める必要があります。

 ところで、アミノ酸まで分解されなかったものは、いったいどうなるのでしょうか。大腸を通過してそのまま排泄されるのであれば、毒にも薬にもならず、で大きな問題は生じません。
 しかし、現実には、毒そのものになってしまいます。

 分解されなかった、つまり未分解のタンパク質のことを、文字通り
「未分化タンパク」といいます。この未分化タンパクは、腸を移動しながら、アンモニアをはじめ、インドール、硫化水素、フェノールといった、あらゆる毒素をまき散らします。その中には悪玉菌のエサになるものや、他の物質との化学反応で発ガン物質を発生させるものもあります。

 もちろん、腸の環境はたちどころに汚れてしまいます。栄養素を吸収するのも腸、有害物質を排泄するのも腸、そして免疫の要が腸(これについては、あらためて説明します)です。
 腸が腐敗すると、そのいずれもが滞って機能低下しますので、とうてい健康状態を維持できません。こうなっては逆効果です。

 さらに悪いことは続きます。タンパク質は、アミノ酸まで分解されてはじめて腸から吸収される、のが原則でした。ところが、腸が腐敗している場合、その腸壁で炎症が起こり、バリアが壊れてしまいます。
 すると、本来は通過するはずのない未分化タンパクが、腸壁から吸収されて血液中に入ってしまいます。これが血管を汚したり、詰まる原因になったり、アレルギー疾患の原因になります。もう、こうなると手がつけられません。
(次回につづく)
 

2014年7月23日水曜日

屋比久先生の昼食

 おはようございます。あるお客様から「屋比久先生は、いったいどんなものをたべているのか?」と質問がありました。そこで、先生のある日の昼食内容を公開します。

















・(下)  手羽先、人参、しめじ、アーサのジューシー(沖縄の炊き込みご飯)
・(右上)プルーン、キウイ、トマト
・(上中)温泉たまご
・(左上)白ゴーヤー、モウイ(赤瓜)のドラゴンフルーツ漬け

 先生曰く「これを作るのに10分も掛からない」ということです。

 当然のこと、卵は入っています。しかも、半熟卵。半熟は、焼いたり茹でたりするよりも、胃の滞留時間が短く、消化によいといわれています。 さらにキウイには、タンパク質の分解酵素が入っています。 昨日のブログ「タンパク質の消化」を、誰よりも実践している内容の昼食でした。

 また、夏野菜もしっかり入っています。けっして、ブログ内容に合わせたわけではありませんので。くれぐれも・・・・

 これを機に、「職員の弁当シリーズを始めましょうか」と言ったら、拒否されました。(笑)

2014年7月22日火曜日

タンパク質の消化①

 おはようございます。この時期、入道雲をよく見かけます。うだるような暑さの中、恵みの雨を降らせてくれる頼もしい味方です。
 入道とは頭を剃って仏門に入ることだそうですが、雲の頭が坊主に見えることから、そう呼ばれるようになったそうです。私はどちらかというと、かき氷のように見えますが・・・

 先週までは、タンパク質はただ大量に摂るのではなく、アミノ酸のバランス(プロテインスコア)も考える必要がある、という話をしました。
 今週はもう一つ、タンパク質を摂取するときに大切なことを取り上げます。消化こそ大切だ、ということです。

 すでに説明したように、タンパク質はアミノ酸が数百から数千個結合したものです。その結合が消化器系の働きで断ち切られて、最小単位であるアミノ酸まで分解されてはじめて、腸から吸収されます。

 ただ、その説明の文末に、「順調にいけば、の話です」と書いてあったのを覚えていますか。そうです。口から入れたタンパク質は、すべてが自動的にアミノ酸まで分解されるのではありません。いいかえれば、10グラムのタンパク質を食べた=10グラムのタンパク質を摂取した、ことには必ずしもならないということです。

 炭水化物や脂質と比べて、タンパク質の分解は、もっとも難を伴います。タンパク質は、どの程度がアミノ酸として吸収されているのかが、いまだに不明です。厳しい見方をする専門家は、分解されているのは全体の1~2割くらいだろう、といっています。

 タンパク質の分解が困難な理由は、その構造にあります。タンパク質はアミノ酸が数百から数千個結合したものですが、ただ単に数珠つなぎに並んでいるわけではありません。並んだものが複雑に折り畳められ、隣どうし以外のアミノ酸とも、あちらこちらで結合しています。単純に鎖を断ち切っていくようにはいかない、ということです。

 そのタンパク質の分解を左右するのは、次のさまざまな要素があります。
①どのタンパク食品なのか ②その量 ③その調理法 ④食事の時間帯、および起床・就寝時刻との関係 ⑤年齢 ⑥胃の消化力 ⑦腸の環境 ⑧消化酵素、つまりタンパク質を分解する酵素が含まれている食品(サプリメントも含めて)を一緒に摂っているか、などが挙げられます。

 (次回につづく)

 

2014年7月18日金曜日

夏には夏野菜

 おはようございます。先週の台風の影響で、野菜が値上がりしているようです。この時期、ゴーヤーやナーベラー(へちま)、冬瓜(夏なのに冬瓜?)などが安く手に入るはずですが、軒並み高めです。早く落ち着くのを願いましょう。

 ところで旬の野菜、今だったら夏野菜を食べていますか。先日カウンセリングをしたお客様から、「トマト、レタス、キュウリなどの夏野菜は、体を冷やすからよくないのでは?」という質問を受けました。勉強しているからこそ、出る質問です。たしかに私も、そう書いてある本を、何回か見掛けた記憶があります。
「体を冷やす」といえば、マイナスイメージが強くなりますね。 ものは言い方次第ですが、猛暑の夏に「体温をほどよく調整する」といえば、それほど重大なことではありません。

 そんなことよりも、旬のものを食べる、ということが大事です。何といっても旬の野菜・果物には、ビタミンやミネラルが豊富です。季節外のものと比べると、数倍レベルです。
 もっとも、数十年前と比べてしまうと、含まれる栄養素が激減していることは確かです。これは土壌が変わり果ててしまったからです。だからこそ、旬のものを旬なときに摂る必要があります。

 それに加えて、旬の野菜ほど残留農薬が少ない、ということをご存知でしたか。農薬は紫外線を浴びることによって、ほとんどは分解されます。ビニール栽培だと、紫外線が直接当たらないので、その効果が薄れます。太陽の光で育つ、露地栽培の野菜は、その点でもすぐれてます。
 それに、ビニール栽培の野菜と比べて、値段も安いですし・・・

 関連した話を1つ。「生野菜は体を冷やすからよくない」と謳っている食事法があります。マクロビオティックです。が、これも時代遅れとなりました。近年になって、酵素の存在がクローズアップされてきたからです。
 生の食物には、酵素がたっぷり含まれます。これを食べると、その酵素の働きで、食物をある程度は自己消化します。食物を消化する酵素は、体内でもつくってはいますが、酵素入り食物を摂ることで、体内酵素を節約することができます。
 
 体内酵素を節約すると → その分を代謝に関わる酵素に回せる → エネルギー産生が活発になる → 体温が上がる という図式が成立します。
 これについては、いずれ酵素栄養学で詳しく説明します。

 結論として、旬の野菜、生野菜にこそ、生きている栄養素が満載されている、ということです。 

 

2014年7月16日水曜日

アミノ酸のバランス④

 おはようございます。今日は、台湾から2名のお客様が来院されるようです。「はるばる台湾から!?」と一瞬思いましたが、冷静に考えてみると、台北であれば鹿児島と同じ距離ですね。しかも、最近は航空チケットも安くなっているし・・・。
 安いチケットといえば、LCC・格安航空会社のピーチが、今週末から沖縄-福岡便を飛ばすそうです。最安値は片道4290円!! 福岡および近県の方、ぜひ気軽にお越しください。

 プロテインスコアの話、もう少し付け加えて終わりにします。
 タンパク食品のプロテインスコアは、パーフェクトの100もあれば、当然100未満もあります。プロテインスコアの数値は、少し意外ですが、9種類の必須アミノ酸のただひとつで決まります。体内の必須アミノ酸の比率に対して、もっとも少ないアミノ酸の、必要量に対する割合で決まります

 たとえば、ある必須アミノ酸が必要量に対して半分しかない場合、その食品のプロテインスコアは50になります。たとえ他の8つが100%充足されていても、それとは関係なくプロテインスコアは50です。プロテインスコア50といっても、すべてのアミノ酸が半分程度しかない、ということではありません。このことが、あとで重要になりますので、ぜひ覚えておいてください。

 非必須アミノ酸についても触れておきましょう。7月9日付けブログで説明したように、”非必須”とは体内で合成可能なので「食事から摂らなくてもすぐには欠乏しない」という意味です。額面通りに「必要がない」とか「アミノ酸として重要でない」ということでは決してありません。
 また、「食事から摂らなくてもすぐには欠乏しない」ということは、「食事から摂る必要がない」と同義語でもありません。

 非必須アミノ酸は、合成可能ゆえに、食事内容との関連が薄くなってしまいがちです。しかし、合成可能とはいっても、その材料は必要です。非必須アミノ酸のなかには、その材料が必須アミノ酸であるものも、いくつかあります。非必須アミノ酸を食事からまったく摂らなければ、その分の材料として必須アミノ酸が使われてしまいます。
 その状況では、プロテインスコアを意識して必須アミノ酸を摂っても、体内のアミノ酸バランスが崩れてしまいます。

 やはり、非必須アミノ酸も、食物からの摂取に気を使う必要がありそうです

 
 

2014年7月14日月曜日

アミノ酸のバランス③

 おはようございます。夏真っ盛りの沖縄では、セミが力いっぱい鳴いています。いつもは、クラシック音楽を掛けながら運転していますが、しばしBGMを止めて、セミの鳴き声に耳を傾けました。

 さて、先週のプロテインスコアの説明は、お分かりいただけたでしょうか。たぶん、分かりにくかった人が多かったのではないでしょうか。
 私は、研修でもセミナーでも原稿でも、プロテインスコアを説明するときには、ことさら腐心します。そのくらい分かりにくいのですね。私自身が、プロテインスコアについては、長いあいだ「分かるような分からないような」状態でした。頭の中でクリアになったのは、やっと昨年くらいだったでしょうか。

 分からなかったのは、例えばプロテインスコア70の食品があったとして、残りの30に満たない部分は、どこでどうなるのか、ということです。「無駄になる」と表現する専門家もいますが、消化、代謝のどのプロセスで無駄になってしまうのか。これを明確に書いてある本が見当りません。案外、著者も分かっていないのかもしれません。

 プロテインスコアを説明するときに、よく板張りの桶が使われます。(『体の温め方と栄養力』75ページ)が、これを見てもやはり、疑問はまったく解決しません。むしろ、桶からこぼれおちた水は、「吸収されない」ものを連想してしまいます。実際には、プロテインスコアがいくつであっても、アミノ酸に分解されてさえいれば、腸から吸収されます

 そういうこともあって、今回は桶を使わずに、A:B:Cで説明しました。アミノ酸として吸収されたあと、アミノ酸プールというところで一旦蓄えられます。蓄えられたアミノ酸を材料にして、必要に応じてタンパク質を合成します。そのときに、食物のプロテインスコアと体のアミノ酸組成がアンバランスな状態だと、使用されないアミノ酸、つまり無駄が生じるということです。

「別にそこまで分かっていなくても…」という人もいると思います。が、このしくみが分かっていると、来月あたりのブログで予定している、プロテインスコアの低い食品の活かし方につながります。そのメリットの大きさから、プロテインスコアの説明には多少こだわりを持っているのです。

 ただ、プロテインスコアをしっかり理解するには、タンパク質合成のプロセスを勉強されたほうがいいかもしれません。タンパク質合成については、いくつかの本で扱っています。私がお薦めするのは、先週も紹介した、Newton別冊「人体は”なにで”作られているのか」(2013年3月発行)の第2章です。あまり理解力がよくないので、グラフィックがたっぷり入っていないと、頭の整理がつかないのです。

 学習意欲の高い方は、ぜひバックナンバーを取り寄せて、チャレンジしてください。 

2014年7月11日金曜日

アミノ酸のバランス②

 おはようございます。明日12日(土)は、午後2時から屋比久先生のセミナーがあります。今回のテーマは「肝臓と腎臓について」。肝臓も腎臓も、タンパク質からつくられています。肝臓はまた、タンパク質を合成する場所でもあります。
 興味深い話がいろいろ出てくると思います。まだ席の余裕が若干ありますので、ぜひお出かけください。

 さて前回は、必須アミノ酸のバランスを示す、プロテインスコアの話をしました。少しわかりにくかったと思いますので、簡略化した例を使って、もう一度説明します。

 AとBとCの3種類の必須アミノ酸があり、それぞれが体内に存在する比率は、

 A:B:C=3:2:1  であるとしましょう。
 
 それに対して、あるタンパク食品に含まれる必須アミノ酸の比率

 A:B:C=1:2:3  であるとします。

 Aは、体の材料としての要請が高いものの、この食品にはあまり含まれていません。この比率の食事を続けた場合、いずれAのアミノ酸が不足する恐れがあります。
 Cのアミノ酸はその逆で、余ってしまいます。せっかく蓄えても使われない可能性があります。これは、無駄の多いタンパク質の摂取といえます。

 一方で、必須アミノ酸の比率が、

 A:B:C=3:2:1  

 つまり、体内の比率と同じであるタンパク食品を食べ続けたとします。
 この場合は、含まれるアミノ酸は、すべて効率よく使用されることになります。このように、体内のアミノ酸の比率に対して全く同じ、あるいは全く不足が生じていない場合、プロテインスコア100といいます。

 体の材料であるタンパク質を摂取するときは、不足もなく余剰もないのが理想的だということです。
 このあたりは、やや難しいかもしれませんので、ゆっくり進むことにします。
(次回につづく)

    
 

2014年7月9日水曜日

アミノ酸のバランス①

 こんにちは。沖縄では、最強クラスといわれた台風も過ぎ去り、それに続く特別大雨警報も落ち着いてきたようです。が、これから台風ルートとなる地域、記録的な大雨が予想されている地域の方は、念には念を入れて警戒にあたってください。

 先週までの内容で、タンパク質を十分に摂る必要がある、ということはご理解いただけたかと思います。
 つぎに、どの食品からタンパク質を摂取するのが望ましいか、という話に移ります。タンパク食品であれば、なんでもかんでも闇雲に食べればいいというものでもありません。
 そのタンパク質の中身はどうなのか、分解・消化のしやすさはどうなのか、タンパク質以外の栄養素の質やバランスはどうなのか、ということも考えなくてはいけません。

 ここでは、タンパク質の中身について取り上げます。
 タンパク質は、その基本単位(最小単位)であるアミノ酸から構成されています。アミノ酸が数百から数千結合したものが、体を構成するタンパク質です。タンパク質を摂取すると、消化器系でその結合が断たれて、最終的に一つ一つのアミノ酸に分解されて、腸から吸収されます(順調にいけば、の話です)。

 腸から吸収されたアミノ酸は、一旦蓄えられたのち、体の要請に応じて、再びタンパク質を合成する材料として用いられます。それが、以前に説明した、構造タンパク質と機能タンパク質(6 / 25と6 / 27付ブログ)です。これを簡単に書くと、

タンパク質 → (分解) → アミノ酸 → (吸収・貯蔵)(合成) → タンパク質 ということです。

 アミノ酸には、20種類あり、必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分かれます。
 必須アミノ酸とは、体内で合成できない、つまり食物から摂らなければいけないアミノ酸のことです。必須アミノ酸は9種類です。それ以外は非必須アミノ酸といい、体の要請に応じて体内で合成できます。

 食事からタンパク質を補給する場合、大切なのは必須アミノ酸のバランスです。体を構成する必須アミノ酸の比率と同じ、もしくは近い比率で必須アミノ酸が含まれているものほど、効率がいいということになります。
 この摂取効率を示す指標を、プロテインスコアといいます。健康関連本のなかには、アミノ酸スコアという言葉もよく見かけますが、考え方はほとんど同じです。プロテインスコアと比べると、やや基準が甘く、アミノ酸バランスの優劣が少々分かりにくくなります。
 しかがって、このブログではプロテインスコアを用いて説明させていただきます。

 いずれにしても、この説明だけでは分かりにくいと思いますので、次回もう少し噛み砕いて記述します。
(次回につづく)
 

2014年7月7日月曜日

タンパク質の本

 おはようございます。週末、また勉強のため東京に行ってました。
 沖縄と羽田は、片道2時間半あまり。空港アクセスの時間を含めると、6時間以上も乗り物の中ということになります。もちろん、貴重な読書の時間です。 
 
 今回カバンの中に入れたのは、『たんぱく質入門』(武村政春著・講談社ブルーバックス)。たしか2回目の読み返しです。比較的読みやすく、ぜひ手に取ってほしい1冊です。

 タンパク質は、勉強しても勉強しても奥が深く、なかなか理解し切れません。タンパク質を理解するということは、単に「栄養素としてのタンパク質を知る」ことにとどまりません。
 生理学(生体の機能とそのメカニズムを解明する学問)が分からないと、タンパク質も理解できたことにはなりません。ブログでも記述したように、体の構造そのものがタンパク質だからです。
 私にとってタンパク質の勉強は、半永久的なものになりそうです。

 『たんぱく質入門』のあとは、少し難解になりますが、『タンパク質の一生』(永田和宏著・岩波新書)という本も、なかなか勉強になります。タイトル通り、タンパク質の合成 → 成長・成熟 → 正しい場所への輸送 → 機能 → 寿命がきて分解、までを解説した内容です。
 
 どうもこのような本は苦手だ、という人には、『Newton別冊・人体は”なに”でつくられているのか』(2013年3月発行)がおすすめです。グラフィックがふんだんに盛り込まれているので、右脳を使って理解することができます。

 とりあえずは、ブログの続きを読んでください。極力わかりやすく書きますので・・・。

2014年7月3日木曜日

体重の千分の一 +α 

 おはようございます。今、スーパーの果物売場には、ビワが並んでいます。産地は、長崎産と福岡産が中心で、和歌山産もときどき見かけます。ビワのように旬の短い果物が店頭に並ぶと、ほんの一瞬だけ季節が感じられます。もうすぐ店頭から消えてしまいますので、ぜひ一度は召し上がって下さい。

 体重の千分の一のタンパク質を、どうやって摂取するかという話でした。
 卵や魚、大豆食品などを欠かさず食べて、なおかつ体重が40キロ台の人であれば、何とかなるかもしれません。ただし、これは1日あたり、つまり平均して毎日という前提です。
 
 誰だって時々は、カレーライスやチャーハンなどのご飯もの、麺類やパン食、ピザなどの小麦粉食品も食べたいでしょう。このようなタンパク質の少ない、炭水化物中心の食事を組み合わせると、途端に体重の千分の一が遠のきます。
 十分なタンパク質の摂取は、このことからも容易ではないことがわかります。

 しかも、1日に体重の千分の一という必要量は、「健康な人の場合は」という条件があります。
 これに該当しない例として、まずは消化力が落ちている人。胃酸の分泌が悪い、ピロリ菌がある人などです。口からタンパク食品を入れても、消化器系でしっかり分解されなければ、入れた分だけの吸収ができません。
 
 代謝全般が低下している人。先日、分解されたアミノ酸の70~80%がリサイクルされると書きました。代謝が低下している人は、そのリサイクル率も下がるので、+αの材料が必要になります。
 
 体に慢性炎症がある人。具体的には、ガンや糖尿病、リウマチなどの膠原病、脂肪肝、肝炎、腎炎、胃炎、膵炎など。慢性炎症が起きていると、タンパク質の分解が亢進(こうしん:機能が通常の状態より高まること)します。発熱しているときやストレスがかかっているときも、タンパク質の分解が一時的に亢進するので、+αの材料が必要です。
 
 これらの症状がある場合、いずれも体重の千分の一では不足します。さらに10~20%を上乗せしなくてはいけません。こうなると、いくら理屈はわかっていても、実践は難しくなります。

 だからといって、ただやみくもに口から放り入れればいい、というものでもありません。後日あらためて説明しますが、それをやると逆効果になるからです。体重の千分の一+αを摂取する場合には、慎重にやらなくてはいけません。

 タンパク質は、健康な人でも、意識して十分に摂る必要があります。健康でない人はなおさらです。それを理解することが、栄養改善の第一歩です。