2014年12月30日火曜日

御礼参り

 おはようございます。早いもので、今年も残すところあと2日です。
 そして、このブログも100回目の投稿となりました。ここまでで8000PV(ページビュー)を超えています。拙いブログにもかかわらず、お読みいただいている方に、あらためて感謝申し上げます。

 その感謝の意味も込めて、ちょっといい(と私が思い込んでいる)話を一つ。

 私が15年以上、年末の恒例としている習慣があります。大晦日に神社に行くことです。神社に行って何をするのか。
 願い事はしません。苗字に「神」の1字を持ちながら、私は神も仏も信じていません。ですから、5円や10円のお賽銭で願い事が叶うとも思っていません。ちょっと虫がよすぎるような気もしますし。
 
 願い事ではなく、1年間のお礼を言いに行くのです。この1年お世話になった人、教えてくれた人、助けてくれた人、遊んでくれた人、その一人ひとりの顔を思い浮かべながら、感謝の言葉を伝えます。
 これが思い切りできるのは、初詣よりも大晦日です。ほとんど誰もいないからです。後ろからのプレッシャーもなく、落ち着いて、気の済むまでお礼を言うことができます。

 私は毎年、大晦日の御礼参りを終えて、気持ちよく1年を締めています。
 ご関心のある方は、大掃除を終えたあと、ぜひ神社に出かけてください。

 では皆様、風邪などに気をつけて、よい新年をお迎えください。
 

2014年12月29日月曜日

暮れの1日

おはようございます。12月末だというのに、昨日はとても温かい1日でした。

ポカポカ陽気につつまれながら、思い出したのが左の詩です。
 さざんかをハイビスカスに置き換えると、まるで昨日の沖縄のようです。

 この詩と絵は、詩画家・星野富弘さんのものです。星野さんは、若いときの事故で手足の自由を奪われ、それでも不屈の闘志で口に筆をくわえて絵や詩を書き始めました。

 故郷の群馬県と、どういうわけか熊本県に美術館があります。私は、熊本のほうに2回ほど行っていますが、一つひとつの絵と詩に心を打たれました。

 
 元々、詩は好きなのですが、文学や芸術は忙しくなるとついつい頭の隅に押し込められてしまいます。が、忙しいときこそ、こういう質素でしとやかな絵や詩が、本当に必要なんですけれど・・・。
 年末年始は、久しぶりに詩と向かい合ってみようかと思います。


 琉球温熱療法院・本院(北中城)は、本日が仕事納めです。明日30日から、1月4日までは、お休みです。

 ブログは、お休み中も更新する予定です。たぶん。ヒマでヒマで仕方がないというときにでも、覗いてください。
 

2014年12月26日金曜日

外食の裏事情②

 おはようございます。今朝のカーステレオで聴くFMからは、バッハのピアノ曲(原曲はハープシコード)が流れていました。クリスマスの宴のあとに心を落ち着かせるには、案外打ってつけの曲のような気がします。
 今年もあと1週間を切りました。やり残していることが多い人は、ギアを上げていきましょうね。

 
 さて、外食・中食のメニューには、なぜ揚げ物が多いのでしょうか。
 それは、食材の品質がよくなくても、鮮度が落ちても、極端なことをいえば捨てる直前でも、揚げてしまえば立派な1品として蘇るからです。いわば飲食店にとっては、揚げ物メニューは救世主なのかもしれません。
 安価な油はいたるところで購入できます。その油の交換回数を減らせば、さらにコストは下がります。原価率を厳しく管理する店にとっては、たいへん使い勝手がよいのです。

 言いかたを変えれば、揚げ物なしでは飲食店の経営は非常にむずかしい、ということかもしれません。飲食店の食材原価は30%前後だといわれています。そこに、人件費、家賃、水道光熱費、宣伝広告費、消耗品費等を差し引いたものが利益です。食材原価を膨らましてしまったら、肝心の経営が成り立たないこともあります。

 もちろん、すべての飲食店が低質で酸化した油を使っているとはいいません。おいしく、健康にもよい揚げ物を出す店もあることは知っています。
 ただ、新鮮で品質のよい油を使って、その油を頻繁に取り換えるとなると、相当なコスト高になります。価格競争では到底勝ち目はないでしょう。「それだけの金額を払っても、質の高い料理を食べたい」というリピーターに支持されなければいけません。

 本来ならば、消費者がもっと学習して、そのような店の経営が安定するような社会であってほしいと思います。そうであれば、私もおいしいカツ丼やてんぷらを、ときどきは外で食べたいのですが。

 ところで、スーパーの総菜売場に並んでいる揚げ物ですが、油もさることながら、食材そのものにも注意を払ったほうがよさそうです。これについては、来年のどこかで詳しく説明します。
 勘の鋭い人は、もう気づいているかもしれませんが・・・。 
 

2014年12月24日水曜日

外食の裏事情①

Merry Christmas! クリスマス、どう過ごしていますか?
 このブログを真剣に読み過ぎてしまうと、クリスマスケーキの生クリームやフライドチキンなど、どれも気になってしまいます。が、それはそれ。
 大事なのは、日常しっかりと体の健康を考える習慣をつけることです。イベントは心から楽しまないと面白くありません。心から楽しむというのも、また免疫を引き上げる秘訣です。

 一昨日アップした写真はどうも見にくかったので、もう1回別の角度で撮ってみました。それほど高性能なカメラを持っていないので、ややボヤけていますが・・・。


ピアノ教室の生徒さんは、とても喜んでくれているようです。
これは、ちょっとした冬の楽しみになりそうです。


 ブログ本題に戻ります。
 私がハンバーガーチェーンにいたこともあって、フライドポテトやフライドチキンばかりが話題になりましたが、外食・中食で気をつけなければいけないのは、それだけではありません。
 てんぷら、唐揚げ、魚やエビのフライ、コロッケ、とんかつ、串あげ、かきあげ、などの油にも要注意です。スーパーの売場に並べられている総菜の揚げ物は論外です。酸化している可能性が高い油で揚げたものを、さらに空気にさらし続けているのですから。

 ところで、ファフトフードや各種レストラン、または持ち帰り弁当、コンビニ弁当のメニューをじっくりと眺めたことがありますか? 私も、こういう勉強をする以前はとくに何も感じませんでした。
 今あらためて見てみると、その揚げ物の多さに驚きます。試しに10分あるのなら、インターネットで調べて見るとよいでしょう。その事実を確認できるはずです。
 いったい、なぜこれほどまでに外食・中食には揚げ物が多いのでしょうか。
(次回につづく)

 

2014年12月22日月曜日

外食は害食? ③

 おはようございます。クリスマスウイークです。我が家でも、ささやかながらイルミネーションが輝いています。

 

 これは、自宅でピアノ教室をやっているため、子どもたちに少しでも喜んでもらいたいと思って、今年から始めたものです。このサンタ(プレゼントを持っています)を見て、「今年は何がもらえるかな」と、今ごろワクワクしているでしょうね。
 毎年、少しずつ増やしていこうと考えています。


 さてさて、イルミネーションとは似つかわしくない油の話を続けます。
 外食や中食での揚げ物メニューは、過酸化脂質やアクリルアミドに注意する必要がありそうです。では、フライドポテトやフライドチキンを、いったい何の油で揚げていると思いますか?
 私が勤めていた店舗では、なんとショートニングを使用していました。信じられますか。酸化とか、揚げる温度以前の話です。

 少し実況します。灯油缶のようなケースに、白濁した固形燃料のごとく脂が詰まっています。それが、常温でも固体であるトランス脂肪酸のショートニングです。それをスコップですくって、適量ずつフライヤー(揚げ物調理器)に落としていきます。
 当時20代の私は、ショートニングが何たるかも知らず、のんきに揚げていました。が、今になって考えると、そこでつくっているフライドポテトは、「危ないショートニングが酸化して、さらに過酸化脂質やアクリルアミドが大量発生した」油で包まれている商品ということになります。

 今年の夏、件の期限切れ鶏肉問題のあと、チキンナゲットをやめてフライドポテトにした、という声を耳にしましたが、かえって危険です。まあ、五十歩百歩かもしれませんが。
 誤解のないように注釈しておきますが、すべてのハンバーガーチェーンがショートニングを使用してはいません。また、油の温度も多少の違いはあるはずです。
 そのあたりは、よく調べて利用してください。

 かくも悪しき油が、なぜ世の中に溢れているのでしょうか。それは、消費者の健康よりも利益優先で考える企業が圧倒的に多い、ことにあります。もちろん、消費者の健康を真剣に考える良識ある企業もあることは、私も知っています。
 とはいっても、作った商品が売れなければ、企業は生き延びることはできません。便利さ、安さ、口当たりのよさは、売れるかどうかの大きなバロメーターです。そこに危険な脂質が入り込む隙間が生まれます。

 私たちは、企業の論理に惑わされず、正しい知識を得て、自らの健康を守りたいものです。
 

2014年12月20日土曜日

御礼

 今年最後のセミナー『日本一わかりやすい栄養と食事の講座』第5回「冷え症・インフルエンザ(風邪)対策 ~ この冬を乗り切るために」は、さきほど終了しました。
 暮れも押し迫ったこの時期に、しかも雨が降るなか足を運んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

 新年最初のセミナーは、1月24日(土) 午後2時からです。
 テーマは「世界一の和食について ~ その栄養学的な素晴らしさ」です。年明けにふさわしい極上の内容をお届けします。

 以降の日程は、次の通りです。

 2月28日(土) 「サプリメントについて ~ 何を摂るか、どれを選ぶか」

 3月28日(土) 「添加物&電磁波・経皮毒 ~ メディアでは伝えない○○をコッソリ教えます」  

 以前お知らせした内容とかなり変わっています。より充実させたつもりです。

2014年12月19日金曜日

外食は害食? ② 

 おはようございます。明日は、今年最後のセミナーです。
 テーマは「冷え症・インフルエンザ(風邪)対策 ~ この冬を乗り切るために」です。
冷えやインフルエンザ(風邪)に負けない体づくりを、栄養学的な切り口で解説します。解説をしつつ、ここまでのセミナーでお伝えしたタンパク質やビタミンの復習、および酵素の(大事な)補足をします。
 年の瀬のお忙しい時期とは思いますが、ぜひ足をお運びください。


 外食で使われる油の話の続きです。酸化油とともに気をつけたいのが過酸化脂質です。油を高温調理したときに発生します。
 過酸化脂質は文字通り酸化した脂質ですが、これのタチがわるいのは周囲の細胞を連鎖的に酸化させることです。活性酸素の親玉であることは前々回に書きました。。
 過酸化脂質は、揚げる温度が上がるほど増加します。とくに油の温度が170℃を超えると、飛躍的に過酸化脂質が増えることが分かっています。

 フライドポテトやフライドチキンの多くは、170℃はおろか、店舗によっては180℃前後という高温で揚げています。温度を上げると食感がよくなるからです。あのサクサク感やカリカリ感は、健康リスクと表裏一体ということです。
 外食での揚げ物は避けて、自宅でテンプラやコロッケを調理する人もいるかと思います。その場合は、過酸化脂質の発生を少なくするために、温度計を用いて160℃前後で揚げることをおすすめします。
 
 高温で揚げると増加するのは、過酸化脂質だけではありません。でんぷん質の食材を高温で調理すると、アクリルアミドという発がん性の疑いを強く持たれている物質が発生します。フライドポテトは、でんぷんが多いジャガイモが材料ですので、その有害性が憂慮されます。
 そして、ここでもポテトチップが要警戒です。ジャガイモを薄くスライスするので、すべての部分が油と接し、アクリルアミドまみれだからです。

 油の話から外れますが、圧力釜を使って高温で玄米を炊くと、この場合もアクリルアミドが発生します。健康のために食べている玄米に、まさか発がんリスクが潜んでいるとは・・・。
 油断もスキもあったもんじゃないですね。

2014年12月17日水曜日

外食は害食? ①

 おはようございます。すごい天候になってます。沖縄でも恐らく今年一番の寒さで、冷たい風も吹いています。
 が、本土はそれどころではないみたいですね。とくに北海道をはじめ、風、吹雪の強いところは、くれぐれも身の安全第一で行動してください。


 酸化油や過酸化脂質の話をしましたが、それを提供する側の現実はどうなのか。飲食店を例にしましょう。

 私は、飲食業界から社会人のスタートを切りました。ハンバーガーチェーンの最大手です。その会社は今年、中国工場によるチキンナゲットの製造過程で、期限切れ鶏肉を使用するという問題を起こしました。
 使用食材の原産国や賞味期限、色、形などには敏感な人が多いようです。食材のクオリティはもちろん重要です。ただ、その食材を揚げている油のクオリティにもスポットを当てなければいけません。

 まずは酸化しているかどうか。これは答えを待つまでもないでしょう。外食や中食で使う油の、ほぼすべてが使い回しとみて間違いありません。それも数十回、数百回、場合によっては千回以上の使い回しです。
 コストの事情ももちろんあります。熾烈な競争下にある飲食業界では、少しでも利益を確保するために、いかにコストを切り詰められるのかが喫緊の課題です。
 もう一つは、フライヤーの洗浄・殺菌を含めた、油の交換作業が大変だからです。油を頻繁に取り換えていたのでは、コスト的にもオペレーション的にも店舗運営が成り立ちません。

 私がかつて働いていたお店では、使う油を丸ごと交換するのは、1週間に1回だったと記憶しています。あとは減った分だけ補充するのです。
 東京都心部のお店で、1日の客数が700~800人。揚げる回数までは憶えていませんが、少なく見積もっても200回以上。だとすると、単純に計算しても、やはり千回は超えています。
 これだけでも恐ろしいことです。が、恐ろしいことは、まだ続きます。
(次回につづく) 

2014年12月15日月曜日

過酸化脂質

 おはようございます。選挙も終わり、年の瀬が押し迫ってきました。ところで、なぜ「年の瀬」なのかご存知ですか?
 瀬は、川の流れが浅いところ、または急流のことです。1年を川に見立てると、暮れも押し迫ったこのころは瀬に当たるということのようです。
 年賀状書き、大掃除、あるいは仕事の締め。早め早めに手をつけていれば年末もゆったりと過ごせるのでしょうけど、なかなかそうはいきません。
 私の場合は、なぜか年末になると”やりたいこと”が見つかって、それも加わって「急流」になってしまいます。ということで、今日もテキパキといきます。


 前回は、油の種類が何であれ酸化には要注意、という話をしました。酸化は、おもに油が空気に触れることによる現象です。が、それよりも怖いのは、油を高温で調理したときに発生する過酸化脂質です。
 過酸化脂質は広い意味での活性酸素ですが、体内で強い毒性を持ちます。過酸化脂質が体に入ると細胞を傷つけるので、トランス脂肪酸の場合と同様に、細胞膜は本来の機能を失ってしまいます。

 さらに過酸化脂質は、周囲の細胞や組織を連鎖的に酸化させていくという、極めつけの悪玉です。そのため、ある栄養学者は過酸化脂質のことを「時限爆弾の小包」と呼びました。小包がほどけると、活性酸素がたちどころに広がるからです。
 別の専門家は、がんは過酸化脂質による細胞膜異常からくる増殖性疾患、だと言っています。この悪の連鎖を知れば、わかるような気もします。

 ちなみに、過酸化脂質が多いものは、ポテトチップ、かりんとう、インスタントラーメンなど、高温で揚げた加工食品です。なかでも「ヤバい」のはポテトチップでしょう。薄い食材を油で覆っていますので、ほとんど過酸化脂質を食べているも同然です。インスタントラーメンも”細い”ので、五十歩百歩ですが。
 長いあいだ日光や空気にさらされる、魚の干物、煮干し、しらす干しも、過酸化脂質が多くなります。

 このような脂質を好んで摂り続けていたのでは、健康レベルが大きくダウンしてしまいます。にもかかわらず、酸化油や過酸化脂質に対して、世の多くの人は関心が薄いようです。外食、中食、加工食品を問わず、揚げ物が氾濫している状況を見れば、それがわかります。
 もっとも、カロリー制限目的で揚げ物を避けている人はいるようですが、本当に用心すべきはそれ以外のところです。

 そこで、少しでも注意を喚起するために、酸化油や過酸化脂質を提供する側の現実を、次回お話しましょう。
 
 

2014年12月13日土曜日

酸化油

 こんにちは。今日は、さっそく本題に入ります。
 トランス脂肪酸以外に、もう一つ注意すべき脂質について書かなくてはいけません。
 ここまでは、EPA・DHAやリノール酸など、脂質を分類別にして説明してきましたが、今回説明するのは、すべての脂質に起こりうる、ある現象についての話です。

 それは、酸化です。酸化とは空気に触れて変質する、物質によっては錆びてしまうことです。リンゴを切ったまま置いておくと変色するのは、誰でも知っているでしょう。
 油でも同じです。てんぷら油は、使っているあいだに黒く変色します。どのような油でも、空気や光、熱に当たると同時に酸化が始まります。酸化した油を大量に摂取すると、体を錆びつかせてしまう活性酸素を発生させて、体内の細胞や組織を破壊します。

 近年、活性酸素は健康を考えるうえでのキーワードになっています。 
 私たちがエネルギーを生み出すために吸い込んでいる酸素のうち、1~2%は活性酸素になります。ですから、活性酸素をゼロにすることは不可能です。活性酸素は必要悪です。
 ただ、この程度の活性酸素は、体内にはそれを除去する栄養素やしくみが備わっていますので、健康を害するレベルではありません。問題は、それが大量になった場合です。

 大量の活性酸素は、細胞のDNAを傷つけてシミシワをつくり、老化を促進します。それにとどまらず、動脈硬化や発がんの原因にもなります。大量の活性酸素をつくりだす要因として、悪しき食生活のほかに、ストレス、激しすぎる運動、抗生物質を含む化学薬品、排気ガス、電磁波、経皮毒など、さまざまです。
 食事とライフスタイルを見直し、活性酸素の発生を少しでも抑えることは、確実に予防へとつながります。

 話は脂質に戻りますが、結局の所どんなによい油であっても酸化してしまっては元も子もない、ということです。食卓でよく使われるサラダ油、菜種油、ごま油などのリノール酸も、もちろん酸化します。が、それ以上に酸化しやすいのが、積極的に摂りたいと推奨したEPA・DHAです。
 こうなってくると、やはり酸化に無関心ではいられません。

2014年12月12日金曜日

読書ゼロ?

 おはようございます。一昨日のクローズアップ現代(NHK)をご覧になりましたか? テーマは「読書ゼロ」。
 あるアンケート調査では、1カ月に1冊も本を読まない人が47%と約半分近くにまでなったということです。また、大学生の本離れも進んで、大学図書館の貸し出し数も激減中。
 この背景にはインターネット、スマートフォンの普及があり、本がなくても世界中の情報が取り込めるようになったことが原因のようです。
 
 活字離れがいわれて久しいですが、上の数字には少しビックリです。
 たしかに、インターネットを使えばあらゆる情報が入手できます。が、それは断片的な情報の集合体であって、「つながり」や「まとまり」のある情報かどうかはわかりません。ストーリー性や情報の背後にある事実といった広がりや深みも今一つです。著者の主張、そこに至った経過なども読み取れません。
 なにより読書にとって大切なことは、想像力が掻き立てられることです。だから、インターネットは読書の代わりにはならないのではないか。世の流れと逆走する私は、そんなことを考えていました。

すると、昨日の朝刊の一角に、左のクイズが。
 答えは③。順位はどうでもいいとして、月間ではなく年間で3.3冊とは…。
 おそらくこの数字は、一部のヘビーユーザーと多くのゼロ冊ユーザー(?)の平均値ではないかと思います。




 
 では私はというと、もちろん一部のヘビーユーザーの1人です。最近は、読みたい本があれば、県内すべての図書館の蔵書から選んで、近くの図書館で受け取れます。こういうときこそインターネットの出番です。たぶん多くの都道府県でも、同様のシステムが稼働しているはずです。ぜひ調べてみてください。

 さて、昨日借りた本がこれです。
 
 
 1万円以上する本なので、いきなり買うというわけにはいきません。で、どこから取り寄せたかというと・・・。
 ラベルの文字読めますか? 石垣島です。まさか来るとは思っていませんでしたけど、ホントに来ちゃいました。
 図書館って、結構使えますよ。どんなに使っても無料だし…。

 図書館以外では、Amazon の中古本をよく購入します。1円本(送料257円)は本当に助かります。
 私は、かなりのコスパ(コストパフォーマンス)男なのかもしれません。
 あれっ、こんなに書いてしまいました。ブログの本題は、また明日。

2014年12月10日水曜日

トランス脂肪酸②

  おはようございます。「Yahoo!検索大賞2014」なるものが発表されて、その飲料部門で『グリコ アーモンド効果』という商品が受賞していました。私はまったく知りませんでした。
 この商品は、文字通りアーモンドをドリンクにしたものです。 アーモンドに多いビタミンEと食物繊維が摂れることを宣伝文句にしています。ビタミンEは、成人女性の1日分といわれる8mg入っていますが、食物繊維は、3,2mg(同20~30mg)にとどまっています。ただ、それ以外にもアーモンドは、カルシウム、マグネシウム、鉄など栄養が豊富です。


 












 さっそく買って、飲んでみました。アーモンドの味がふわっと口の中に広がります。
 「アーモンド効果」を素直に喜びたいところですが・・・・。
 成分表を見ると、首をかしげる表記が2、3箇所。性分ですねぇ。
 これについては、3月に予定しているセミナー『添加物について』で詳しくお話しします。


 前回は、マーガリンを例にしてトランス脂肪酸の説明をしました。マーガリンがつくられた当初は、これが体にとって有害だとは思われていませんでした。が、その後に高倍率、高精度な顕微鏡が開発されると、これは自然な脂肪酸とはまったく構造が異なることが分かってきました。
 マーガリンの分子構造を顕微鏡で覗いてみると、なんとプラスチックとそっくりだそうです。ということは、石油のようなものを食べているといっても過言ではありません。

 トランス脂肪酸が体の細胞膜に入り込むと、細胞膜は本来の役割を果たせなくなります。細胞膜は単に細胞を覆っているもの、細胞内と細胞外を隔てる仕切りではないことは、10月30日のブログで説明しました。
 つまり、細胞の構造保持、栄養素や老廃物のやり取り、情報の伝達、局所ホルモンの合成などが正しく機能しなくなるということです。

 それ以外にも、トランス脂肪酸が体内に蓄積すると、LDLコレステロールを増やし、HDLコレステロールを減らします。これが動脈硬化の引き金になって、心臓病や脳卒中の原因になるといわれています。
 ハーバード大学医科大学院グループの研究では、トランス脂肪酸の摂取によって、糖尿病のリスクが高まることも分かっています。
 バターと比べて安いから、という理由で使ってしまうと、その代償はかえって高くつきます。

 トランス脂肪酸が含まれている商品は、マーガリンだけではありません。コーヒークリーム、アイスクリーム、即席めん、カレールー、マヨネーズなどにも含まれています。
 あるいは、ショートニングとか加工油脂などと名前を変えて、トランス脂肪酸はあらゆる商品の中に紛れ込んでいます。ショートニングとは、マーガリンから水分と添加物を除いて純度を高めたものです。単体で販売される商品ではありませんが、ショートニングの使用例はきわめて広範囲です。

 多くの食パンや菓子パン、ケーキ、クッキー、ドーナツ、スナック菓子(とくにポップコーン)に使われています。あのサクサク感やフワフワ感はショートニングの賜物です。食パンはなかなか他社製品との差別化がむずかしいので、食感をよくするために使用するのです。
 けれども、今後は添加物と同様に、成分表をチェックする習慣をつけてください。美食にばかり走っていると、知らず知らずのうちに毒物を体の中にため込むことになります。

2014年12月8日月曜日

トランス脂肪酸

  おはようございます。6日(土)付日本経済新聞の別刷り(N I KKE I プラス1)に、「サプリメントどう使う?」という記事が掲載されていました。それによると、1番のベースサプリメントはマルチビタミン&ミネラルであり、それから始めるのがよいだろう、と書いてありました。
 サプリメントについてはブログでもいずれ取り上げますが、基本的には同じ見解です。サプリメントはあくまでも栄養補助食品であり、日頃の食事で十分に摂取しづらいものを補給する、というのが基本的な考え方です。

 この記事の隅のほうに「発酵食品などで腸内を良好に」というコラムが添えられていました。腸内細菌の状態がよくないと、せっかく摂取した成分も吸収されにくい、というのが要旨です。
 このことは、先月のセミナーでお話ししました。タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、摂るべき栄養素はいろいろありますが、その前にやるべきことは、まず腸内環境を整えることかもしれません。腸内環境に関しても、必ずブログで連載します。

 先々週より、積極的に摂りたい脂質(EPA・DHA+オリーブオイル)、適量でよい脂質(リノール酸+アラキドン酸)の説明をしました。そのあとにくるのは危険な脂質です。展開としては見事にハマっていますが、そんな能天気なことをいっている場合ではありません。
 健康な体づくりのためには、「いいものを入れて、悪いものを入れない」の両方が必要です。EPA・DHAやオリーブオイルのプラス作用を帳消しにしないためにも、ここは押さえておく必要があります。

 危険な脂質とはトランス脂肪酸と呼ばれるものです。トランス脂肪酸を説明するには、その代名詞でもあるマーガリンを例にとれば理解しやすくなります。
 動物油のバターは飽和脂肪酸を多く含み、摂り過ぎると動脈硬化が気になります。そこで、植物油を原料に開発されたのがマーガリンです。しかし融点が低い植物油は、常温では液体です。それではバターの代用品として使えません。

 ところが、そこに水素を添加すると、特有の化学反応で固体化します。マーガリンはこうしてつくられます。材料は植物油であっても、人為的に水素を加えて化学反応させた自然界には存在しない脂質です。これが、トランス型といわれる人工的な脂肪酸です。
 自然界には存在しないマーガリンを窓際に置いても、ハエ1匹アリ1匹たかりません。それを人間は食べる。ちょっと怖いと思いませんか?
(次回につづく)

2014年12月5日金曜日

アラキドン酸②

 おはようございます。「そろそろ…」と思い、年賀状を買いました。
近年は若い人を中心に、賀状を省略して、メール、facebook、LINE 等で新年の挨拶を済ませるケースが増えています。となると、年賀状の売上は減る一方。
 そこで、郵便局もいろいろと知恵を絞っているようです。

たとえば左のハローキティー年賀状。一見すると、ありふれたものにしか思えませんが、よーく見ると隅にQRコードが。このQRコードは、スマートフォンかタブレット端末にしか対応していません。
 旧来型の紙媒体に最新の I T を融合させた、といったところでしょうか。

 このQRコードにかざすと・・・。それは、やめときましょうね。おもしろくないから。

 

 アラキドン酸の続きです。肉類に多いアラキドン酸を過剰に摂取すると、リノール酸の過剰摂取と同じマイナスの症状がでることがあります。
じつはリノール酸を摂取すると、その多くは体内でいくつかの化学変化を経て、アラキドン酸に変換されます。つまり、途中で同じものになるということです。その先です。
 
 アラキドン酸は、さらに変換されて局所ホルモンというものがつくられます。局所ホルモンとは、正確にはホルモンではありませんが、ホルモンのような強力な作用を持つ物質の総称です。その名の通り局所、つまり限られた部位でつくられて、局所で働きます。

 この局所ホルモンには、プラスのものとマイナスのものがあります。リノール酸が数回変換されてアラキドン酸からつくられる局所ホルモンはマイナスです。マイナスの局所ホルモンが、炎症、アレルギー・・・といった症状を引き起こします。肉類は、マイナスの局所ホルモンをつくる1つ手前のアラキドン酸を、ダイレクトに摂取することになります。

                                   肉類
                      ジホモ          ⇓
リノール酸 → γ-リノレン酸 → γ-リノレン酸 → アラキドン酸 → 局所ホルモン(ー)
                                        

 その正反対の作用をするプラスの局所ホルモンは、EPAからつくられます。EPAとDHAは体内で相互変換されますので、間接的ではありますが、DHAからもプラスの局所ホルモンがつくられると考えてよいでしょう。

DHA ⇔ EPA → 局所ホルモン(+)

 まとめると、こうです。昔はほとんどなかったはずの、さまざまな現代病が激増しています。その一因として、摂る脂質の変化であることは疑いの余地がありません。
 具体的には、リノール酸の過剰摂取が1つ。もう1つは、魚(EPA+DHA)の消費量減少に反比例するように肉類(飽和脂肪酸+アラキドン酸)の消費量が増加していることが拍車をかけている、とみて間違いなさそうです。

2014年12月3日水曜日

アラキドン酸

 おはようございます。「健康だよりNo.12」が発行されています。
 屋比久先生の原稿は、体の冷えに関することです。グッと冷え込んできたこの時期に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
 私の原稿は、前回のブログでちょっとだけ登場した海藻を取り上げてみました。先月から説明している脂質のバランスを整えるために、海藻は欠かせません。合わせてお読みください。



  沖縄本院もしくは全国の加盟店で入手できます。


 リノール酸のほかに、「少なすぎず、かつ多すぎないように」摂りたい油が、もう1つあります。正確にいうと、あと2つというべきですが、いずれも肉類に多く含まれる脂質のため、まとめて説明します。
 肉類の脂質については、タンパク質の「肉」でも触れましたが、1つは飽和脂肪酸でした。飽和脂肪酸は細胞膜の材料の一部であり、やはり適量は必要な脂質ですが、融点が高く体内で固まりやすいために、過剰に摂ると動脈硬化のリスクを高めます。

 今回は、肉に多いもう1つの脂質、アラキドン酸を説明します。アラキドン酸は、乳児の脳や体の発達に必要不可欠な成分です。そのほかにも、免疫機能や神経機能を調整する効果、学習力や記憶力を向上する効果があります。
 ですから適量は摂ったほうがよいのですが、過剰摂取するとプラスがマイナスに転じてしまう、という厄介さがあります。そのマイナスとは、炎症やアレルギー、血液凝固、血圧や中性脂肪を上げる、などが挙げられます。

 そうです。これはリノール酸の過剰摂取と同じ症状です。どういうことなのか、それを次回解説します。
(次回につづく)

2014年12月1日月曜日

リノール酸③

 おはようございます。12月、師走です。1年の締めくくりの月を、満ち足りた思いで充実させたいものです。できれば、せかせかと慌ただしくするのではなく、じっくり落ち着いて・・・。
 月明けと同時に、強い寒気団が南下してきました。今年はインフルエンザの流行も早いようです。まずは体調管理に気を配ってください。


 週をまたぎましたが、リノール酸の続きです。リノール酸は、適量は必要な脂質であるが、過剰に摂取すると弊害が現れます。その作用は、EPA・DHAのプラス効果とほぼ正反対に働きます。
 EPA・DHAとリノール酸は、拮抗関係にあります。互いに反対の作用が同時に働いて、均衡を保っているということです。だから、これは別々に考えることではありません。そのバランスが重要なのです。

 その理想的なバランスは、EPA・DHA:リノール酸が1:1のようです。ただ、1:1はあまりにもハードルが高く、現実的ではありません。実行可能な比率は1:2から1:4くらい。せめて1:4を目指しましょう、と受け取っていただいても結構です。
 
 ところが今の日本人は、1:4どころか、1:10以上にリノール酸に片寄っている人がほとんどです。魚はまったく食べない、外食・中食や加工食品ばかり、という人の場合は、1対数十というくらいにバランスが崩れているに違いありません。これでは、さまざまな症状が現れてもおかしくありません。

 11月のセミナー「腸内環境」で、アレルギーの大きな原因の一つが腸内環境の悪化、つまり腸内腐敗であるという話をしました。そして、腸内腐敗とともにアレルギーを増加させている一因が、EPA・DHA対リノール酸のバランスの崩れであるといわれています。
 アレルギーは、半世紀前にはほとんど存在しなかったものです。この半世紀間の食の変化を振りかえれば、その原因は突き止められるはずです。

 食生活における脂質の摂取方法は、EPA・DHAを積極的に、リノール酸は控えめにするのがよいでしょう。その意味でも、魚や海藻類が食卓に並ぶ和食がおすすめです。不足するEPA・DHAはサプリメントで補給するのも有効です。
 逆に、外食・中食での揚げ物や中華料理の食べ過ぎは要注意です。
 
 鍋やフライパンで使う油をオリーブオイルにすることは、酸化防止だけではなく、この均衡を維持する効果も期待できます。
 なお、食卓でよく使われる紅花油は、もともとはリノール酸が中心の商品でしたが、近年の品種改良でオリーブオイルに近い成分になりました。心配することなく使用してください。

2014年11月29日土曜日

リノール酸②

 おはようございます。あらためて次回のセミナーのご案内です。


 テーマは、「冷え症・インフルエンザ対策」とありますが、おそらく時間が余ってしまうと思いますので、もう一つ加えます。
 先週のセミナーで酵素について触れましたが、時間の都合で十分には話をできませんでした。じつは酵素を知れば、それが冷え症の対策にもつながりますので、その点を補足したいと考えています。
 また、酵素に関して非常に鋭い質問をいただきましたが、それについても少し説明を加えます。
 そこで「酵素のつづき(補足)」を追加します。年末の忙しい時期ではありますが、ぜひ足をお運びください。


 
 前々回は、家庭でよく使われている油の多くが、リノール酸というカテゴリーのものだという話をしました。しかし、リノール酸があるのは家庭の台所だけではありません。
 外食や中食(調理済みの持ち帰り食品)で使用されている油のほとんどが、このリノール酸であると思って間違いありません。理由は、やはり安価だからです。競争が激しい外食・中食業界にあって、コストの圧縮は至上命題です。高価・高品質な油は、使いたくても使えないという事情があります。

 では、リノール酸の良し悪しをみていきましょう。
 リノール酸は人体で合成できないので、食事から摂取しなければいけません。リノール酸は、細胞膜の材料になるほか、血圧をさげるなどの働きがあります。不足すると、肝臓障害、胃腸障害、皮膚炎、感染症にかかりやすくなる、といったことが指摘されています。つまり、適量は摂取する必要があります。
 が、現代の食生活では、適量をはるかに超えて過剰に摂取してしまいがちです。私たちは、リノール酸を「いかに摂らないか」を考えたほうが、現実的といえそうです。

 じっさいにリノール酸を過剰に摂取するとどうなるのか。具体例を挙げると、炎症の促進、アレルギー症状の促進、血圧を上げる、中性脂肪を上げる、血栓をつくる(血液を固める)、脳細胞機能を低下させる、といったマイナス面が考えられます。さらに、リノール酸の摂り過ぎが大腸がん、乳がん、前立腺がんを促進させる、という研究結果もあります。
 もうお気づきかもしれません。EPA・DHAのプラス作用(11 / 4 および11 / 6 付ブログ)と、ほぼ正反対に働きます
(次回につづく)

 

2014年11月27日木曜日

冬の日光浴(ビタミンD)

 おはようございます。まずは、今日の朝刊(琉球新報)に掲載されていた記事を、抜粋して紹介します。

「国立環境研究所などの研究チームは、食事で足りないビタミンDを補うために必要な日光浴の時間を、札幌市、つくば市(茨城県)、那覇市で算出し発表した。
 12月の晴れた正午ごろに顔と両手を露出した場合、札幌市では2時間19分と長い日光浴が必要。つくば市では41分、那覇市では14分で足りるとの結果になった。」

「ビタミンDは骨の形成や免疫の働きを助ける。近年、紫外線は有害との考えから日光を避ける傾向が強まり、ビタミンD不足の一因になっていると考えられている。」


 ビタミンDは、一般的には「カルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にする」ことで知られています。ビタミンDは魚介類や干しシイタケ、キクラゲなどに含まれますが、魚をあまり食べない場合には食事だけでは充足できません。
 そこで、その分を補給するのが日光浴です。人の体はビタミンDを自ら合成することが可能です。紫外線が皮膚にあるコレステロールに当たることによって、ビタミンDを生成します。

 紫外線は緯度が低くなり(つまり南にいくほど)、標高が高くなるほど強くなります。したがって沖縄の人、とくに女性は、記事にあるように日光を極端に避ける傾向があるようです。
 ただ、紫外線はいつも同じ強さではなく、日中に比べて朝夕は弱く、夏に比べて冬は弱くなります。ですから、そういう時間帯を中心に「15分でいいから太陽の光を浴びましょう」と、私は沖縄に来てからも言い続けています。
 今朝の記事は、はからずもその援軍のような内容でした。

 本土の場合は、真夏の日中等を除けば、積極的に日光浴をしてもよいのではないでしょうか。紫外線によるシミが気になるかもしれませんが、その分ビタミンCをはじめとする抗酸化栄養素を摂取していれば防ぐことができます。
 なかには皮膚がんを警戒する人もいるかもしれません。しかし、日本人のような黄色人種の場合、皮膚がんはガン全体のなかの1%未満です。その1%未満に神経質になるよりは、次に述べるビタミンDによる免疫強化を獲得するほうが現実的ではないかと、私は思います。

 そのビタミンDによる免疫強化が、近年大きく注目を浴びています。骨粗しょう症の予防のみならず、がん予防アレルギー予防にも効果があるという研究結果が世界で相次いで出ています。
 もう一つ、これからの季節に気になるインフルエンザ対策にもビタミンDが有効という調査が、国内の研究者から発表されています。
 したがって、来月のセミナー「冷え症・インフルエンザ対策」(12月20日)でも、ビタミンDについて詳しく説明します。

2014年11月25日火曜日

リノール酸①

 こんにちは。沖縄は最高気温27℃と夏のようです。
 ここ数日は、高倉健さん主演の映画が各局で放送されています(たしか今夜も)。私は、まだ見ていなかった遺作『あなたへ』を鑑賞しました。
 しっとりとした味のある健さんの演技と郷愁を誘う昔懐かしい風景(長崎県平戸市)に、すっかり引き込まれてしまいました。皆さんは、どれか見てみましたか。

 
 今週は、「積極的に摂ってほしい」でもなく、「摂らないでほしい」でもない、適量の摂取にとどめたい脂質を取り上げます。
 ほどよく、ほどほどに、適度に、過不足なく・・・。頃合いのよさを表す語彙が日本語には豊富ですが、これが見事に当てはまる脂質があります。適量は必要だが、過剰になるとよくない油です。

 こう書き出しているということは、過剰に摂取しがちな特定の脂質に警鐘を鳴らそうとしているのです。それは何か。 専門用語は極力使いたくありませんが、リノール酸というカテゴリーの脂質です。
 用語に関しては覚える必要はありません。覚えてほしいのは、そのリノール酸が多く含まれる油、あるいは商品です。

 たとえば、大豆油、コーン油、ごま油、なたね油、ひまわり油、綿実油、などです。スーパーの店頭に並んでいるサラダ油も、これらの油をブレンドしたものです。それ以外でも、マヨネーズ、ドレッシング、ラードなどに一定量のリノール酸が含まれます。
 「我が家で使っている油のほとんどではないか」と思った人も多いのではないでしょうか。

 どうして、EPA・DHAやオリーブオイルではなく、上記の油のほうが幅を利かせているのか。それは、説明するまでもなく安いからです。とくに大豆とコーンはコストが抑えられることで知られています。
 その原料はもちろん輸入もの。ほとんどがアメリカ産です。そしてアメリカ産の大豆とコーンは、遺伝子組み換えである可能性が高いとみてよいでしょう。

 その意味でも、こういった油はパスしたいところです。が、リノール酸過剰摂取の弊害は、また別のところにあります。
(次回につづく)
 
  

2014年11月22日土曜日

御礼

 日本一わかりやすい栄養と食事の講座・第4回「腸内環境について」はさきほど終了しました。今回も20名を超える方にお集まりいただきました。心より御礼申し上げます。
 「腸内環境の悪化(腸内腐敗)があらゆる病気を引き起こす」ことを、お聞きになった方にはご理解いただけたと思います。キレイな腸を目指して、できることから1つずつ実践に移してください。


 次回は、12月20日(土)午後2時からです。
 テーマは「冷え症・インフルエンザ対策~この冬を乗り切るために」です。風邪を含めたこれらの対策を、栄養面からのアプローチで解説します。楽しいクリスマス&年末年始を過ごすために、まずはコンディションを万全にしましょう。
 通常は第4土曜日に開催していますが、来月は第3土曜日です。お間違えのないようにお願いします。

2014年11月21日金曜日

久家本家・茅乃家だし

 おはようございます。福岡から戻り、また沖縄からのブログです。 
 九州では、11月中旬ということもあって、行く道々で紅葉を見ることができました。3年ぶりです。


 ただ、地元の人の話だと、この秋は冷え込みがゆるやかで、紅葉の色付きも今一つだということ。
 じっさいに、ジャケットを持ってはいきましたが、使う場面はないほどの陽気でした。
 やはり紅葉は寒い地方のほうがよろしいようで。


 さて、前回紹介した久家本家・茅乃家だしです。普通に通販でも購入できますが、送料節約のために、バッグに詰めて持ち帰りました。


 素材は、焼きあごのほか、かつお節、真昆布、うるめいわし、天草灘の海塩。上質なものだけを厳選しています。
 もちろん、家庭でだしをとることが大切なのですが、時間がないときには大いに助かります。





 福岡みやげといえば、まず思いつくのは明太子でしょう。博多が全国に誇る名物の一つですからね。
 けれども、私は明太子をめったに買いません。買わない理由があります。それは、また添加物のシリーズに入ったら説明します。


 明日はセミナーです。テーマは「腸内環境」。
 腸内環境は、病気にならないカギであり、老化を遅らせるカギであり、お肌を美しく保つカギでもあります。
 お時間のある方は、ぜひお越しください。
  

2014年11月19日水曜日

福岡周辺の食材③あご

 こんばんは。今日は長崎に行きました。約3年ぶりです。
 長崎に行きたがるのは、風情ある坂の街であること、途中の列車から見える有明海が素晴らしいこと、などいろいろあります。が、じつは路面電車(別称チンチン電車)が好きなんですね。
 九州では、長崎、熊本、鹿児島の3都市で今でも走っています。鹿児島はさすがに福岡から遠いですが、この路面電車乗りたさに、長崎や熊本にはしばしば足を運びました。物好きですねぇ。

 ということで、長崎の海産物です。やはり「あご」でしょうか。あごはトビウオの別名で、長崎ではこの名称で呼ばれています。
 長崎県北部に位置する五島や平戸の海は、あごの産地として知られています。毎年、季節風が吹き始める9月ごろになると、この一帯にあごの大群が押し寄せてきます。

 このあごを獲って、港の近くの加工場で新鮮なうちに炭火で焼いたのが「焼きあご」です。ほとんどの加工場で備長炭を使って焼き上げています。遠赤外線であごの旨みをギュッと閉じ込めます。素材のよさを手間暇かけて引き出しているのです。
 それもあって、五島や平戸の焼きあごは長崎の特産物になっています。焼いた香ばしさと潮の香りが漂う濃厚な味は、酒の肴やご飯のお供に打ってつけです。

 あごを贅沢に使うならば「焼きあごだし」です。長崎の焼きあごは、最高級のだしとして料亭でも使われています。
 味噌汁、煮物、おでん、うどん、そして高級ラーメン(?)のだしにも使われています。これからの季節は鍋物でしょうね。お正月が来たらお雑煮のだしにするとか。沖縄ではお雑煮の習慣はありませんが。

 この焼きあごを使った、福岡の「久家本家・茅乃舎だし」が、全国的に人気が出ています。もちろん明日、博多で買って帰る予定です。
 ネット通販でも購入できますよ。

2014年11月18日火曜日

福岡周辺の食材②イカ

 こんばんは。福岡の朝夕は寒いですね。まだまだ11月。これから1月、2月に向けてグッと冷え込むのですが、沖縄で2年過ごすと今でも十分に寒さを感じます。
 私が住んでいた姪浜など海に近いところは、玄界灘からの北西の風が吹きすさぶので、実際の気温以上に冷たさを感じます。昨日紹介した糸島半島の海岸も、春から秋にかけては風光明媚で気持ちがよいのですが、真冬は近づこうとも思いませんでした。

 その糸島半島は、福岡市の西隣に位置しています。さらに西へ行くと佐賀県との県境。そこから20kmあまり進むと、唐津市の呼子(よぶこ)という町にたどり着きます。
 呼子は日本3大朝市の一つとして有名ですが、イカの水揚げ漁港としても知られています。周辺にはイカ料理専門店が軒を並べ、なかには「イカ道楽」なんて、どこかで聞いたような店名もあります。

 コース料理の目玉は、当然イカ刺し。店内には活けすがあり、新鮮なままのイカを堪能できます。 イカって白いものだと思っていませんか? さばいた直後のイカは透けています。こういうのを楽しめるのも港町の醍醐味です。
 イカ刺し以外では、呼子名物イカシュウマイも見逃せません。なにかとカニに対抗したいのでしょうか。

 イカの栄養素で真っ先に出てくるのはタウリンです。タウリンがもつ有益な作用は多く
1.血中のコレステロールを下げる
2.血圧を下げる
3.肝臓での解毒作用を助ける
4.筋肉疲労の回復促進
5.強心作用・抗不整脈作用
6.胆石の生成を阻止する
など多岐にわたります。イカ100グラム中には、約350mgのタウリンが含まれます。

 それ以外では、銅、亜鉛などのミネラルやビタミンEなどがあります。
 タンパク質の含有量は、100グラム中に15~16グラムと、ほかの魚と比べると低めです。しかし、アミノ酸のバランス(プロテインスコア)は高く、消化吸収も良好です。

  ところで、イカ漁といえば、夜の海の沖合に煌々と灯る漁火が、ともすれば幻想的な光景に思えます。私はこれを見たさに、学生時に青森県・下北半島の突端の町に行った憶えがあります。夜中に民宿の自転車を借りて・・・。
 この漁火、昨今の原油の高騰でLEDに代わっているようです。ノーベル物理学賞の功績が、こんなところにも波及しているのですね。

2014年11月17日月曜日

福岡周辺の食材①カキ

 こんばんは。今日から所用で福岡に来ています。2年2カ月ぶりです。お気に入りだった公園などのスポットを巡ったり、行きつけの店に入ったり•••。うーん、懐かしい。
 ま、私の感慨はさておいて、今週は福岡とその周辺で食べることができる海産物を紹介します。

 第1回目はカキ(牡蠣)。カキといえば広島や宮城、北海道の厚岸が有名ですが、福岡県の糸島半島という所でも10年以上前からカキの養殖が盛んです。毎年冬になると、つまりこの時期になると、港の近くにカキ小屋がオープンし、新鮮なカキを炭で焼いて食べることができます。

 糸島半島は、私が住んでいた姪浜という街から車で30分ほどです。ドライブするだけでも気持ちいい場所。もちろん冬場に1回はアツアツのカキをほおばっていました。
 ずいぶん前のビールのCMでやっていましたが、カキが焼き上がると殻がカパッと見事に開きます。その瞬間のたまらないこと!
 ただ、車でないと行けない場所なので、ビールが飲めないのが辛いところでした。

 カキの養殖は海であればどこでも、というわけにはいきません。後背地からの豊富なミネラルが流れ込む入江に限られます。土壌と地形という条件が満たされる必要があります。
 ミネラルが多い土壌ということは、ここで収穫される野菜は当然ながらミネラルたっぷり。糸島の野菜は美味しいことで知られています。糸島のある直売所は、全国一の売上だと聞いています。

 カキの栄養素は、ビタミンB群、鉄、銅、マンガン、亜鉛、カルシウム、ヨードなどです。特筆すべきは、亜鉛の含有量が、全食品中で断トツのナンバー・ワンということです。
 亜鉛は、味覚のミネラルとか性のミネラルとかいわれます。ですが、じつはもっとマルチな働きをします。亜鉛は、200種類以上の酵素をサポートする補酵素として働きます。といっても、よくわからない人が多いでしょう。酵素、補酵素については、このブログでもビタミン・ミネラルに入ったら説明します。

 

2014年11月14日金曜日

オリーブオイル②

沖縄にも紅葉が!?
 これは、先日の研修時に愛知県の方からいただいたお煎餅です。お煎餅に印刷されているのかと一瞬思いましたが、本物の紅葉が押し花のようにくっついていました(驚)。紅葉の名所・香嵐渓の1枚でしょうか。 
 成分表を見てみると、さらに驚き。何番目かに「紅葉」の文字が。完全に食品扱いです。こういうのを粋なお菓子というのでしょうね。

 酸化しにくいオリーブオイルの続きです。オリーブオイルはそれ以外にも、過剰なLDLコレステロールを下げるという作用もあります。LDLコレステロールは、血管壁の材料であり必要なものですが、過剰になると動脈硬化の原因になってしまいます。オリーブオイルは、その調整弁の役割を担ってくれます。
 オリーブオイルが食文化に浸透している地中海沿岸地域では、動脈硬化が引き金となる狭心症や心筋梗塞が、他の地域に比べて少ないというデータがあります。

 さらに、便秘の人には朗報です。オリーブオイルには、お通じをよくする効果があるようです。そのカギは、オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸という脂質にあります。
 オレイン酸は小腸で吸収されにくいため、そのまま大腸まで到達します。吸収されないということは、腸にとっては”異物”扱いで、早く排出しようと反応します。結果として、大腸を刺激して内容物を押し出す動き、ぜん動運動を促すのです。こうやって排便を助けます。

 地中海地域では、昔から便秘になったときにはオリーブオイルが用いられていました。子どもであれば大さじスプーン1杯、大人の場合は大さじ2杯摂るのが習慣だったようです。
 わが国でも、この知恵を実践している人が多いと聞きます。103歳の現役医師である日野原重明氏も、毎朝オリーブオイル入りのジュースを飲んでいることは有名です。
 「直接飲むのはどうも…」という人は、フランスパンにオリーブオイルを塗って食べる、トマトサラダのドレッシングにする(バジルを振り掛けるといいですよ)、といった摂り方もあります。

 オリーブオイルに多いオレイン酸は、アボガド、アーモンド、キャノーラ油にも含まれます。また紅花油も、近年の改良でオレイン酸主体のものになっているようです。

2014年11月12日水曜日

オリーブオイル①

 おはようございます。一昨日と昨日は、本院において加盟店レベルアップ研修を開催しました。今回の研修は、初期研修を昨年受講し、開業して1年前後経つ店舗に限定したものです。


 私も、加盟店を運営していたときには、この2年目というのが結構しんどい時期でした。「あと何が足りないのだろうか」「栄養学の何を勉強すればいいのか」「今やっている施術は、本当にこれでいいのだろうか」。そんなことを日々考えながら過ごしていたような記憶があります。

 そういうこともあって、研修&加盟店の担当になった時から、同じ時期を迎える店舗に向けた研修をやりたい、否やらなければいけない、と考え続けていました。それを今週実施しました。
 屋比久先生をはじめ多くの方の協力を得て、中身の濃い研修が実施できたと思います。参加した4つの加盟店が、これを節目に上昇していただくことを祈っています。

 
 今回と次回は、EPA・DHAにつづいて、もう一つ推奨したい脂質を紹介します。オリーブオイルです。

 伝統的な日本食は、今では世界に冠たる健康食として有名になりましたが、世界を見渡すと、きわめて体によい食事をしている地域がほかにもあります。スペイン、イタリア、ギリシャに代表される地中海地域です。その地中海地域でおもに使われる油が、オリーブオイルです。

 オリーブオイルは、風味がよいだけではなく、ビタミンA・D・E・Kが含まれ、なかでもビタミンEが豊富です。
 もっとも、オリーブオイルを薦める最大の理由は、熱に強く、酸化しにくいことです。脂質が酸化すると、過酸化脂質というものに変性します。これが体に入ると、周囲の細胞や組織が連鎖的に酸化、つまり錆びてしまいます。この細胞の酸化がガンの遠因ともいわれていますので、日頃から意識して発生させないことが大切です。

 この理由から、加熱料理で鍋やフライパンに油を使う場合には、熱に強いオリーブオイルがよいでしょう。
 オリーブオイルにもいろいろ種類がありますが、エキストラバージンと書かれたものを選ぶのがよいでしょう。酸化しにくさの目安である「酸度」という数値が低く、化学的な処理が少ないからです。

2014年11月10日月曜日

亜麻仁油について

 おはようございます。昨日は、親族のヴァイオリニストがソリストを務めたコンサートを鑑賞しました。そのソリストが弾いた、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、他のソリストが出演した、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲」とウォルトン「ヴィオラ協奏曲」の豪華3曲でした。
  どの曲も、涙が出そうなくらいの熱演でした。まさに至福のとき。 「また聴きたい!」。そう余韻に浸りながら、帰路につきました。
 
 沖縄ではクラシックコンサートの回数が増えているようです。それだけ生演奏に触れる機会があるというのは、私にとって喜ばしい限りです。
 もっとも、クラシックファンの裾野が広いとはいえない沖縄で演奏会を運営するのは、とても大変なようです。協奏曲の場合はオーケストラを伴うため、奏者を集める苦労も並大抵ではないということ。もちろんお客様も集めなければならないし。
 今後、プレーヤーもファンも、さらに拡大することを願わずにはいられません。
 

 先週はEPAとDHAのことを書きました。EPA・DHAについては、8月のセミナーで話をしましたが、そのときに「亜麻仁油はどうなのですか?」という質問を受けました。
 亜麻仁油ってご存知ですか?亜麻という、中央アジアや南ヨーロッパで育つ植物から抽出した油です。この中に、EPA・DHAと同じグループ(オメガ3といいます)に入るα-リノレン酸という油が豊富に含まれます。もちろん同じグループですから、その働きもEPA・DHAのように”いいことづくめ”です。

 そのため、健康志向の高い人のあいだでは、ちょっとした亜麻仁油ブームのようです。じっさいに亜麻仁油は、多くの健康関連本で取り上げられています。『頭のいい人は亜麻仁油を飲んでいる』(南清貴著)や『医者も知らない亜麻仁油パワー』(D・ラディン&C・フェリックス共著、今村光一訳)など、それがタイトルになっている本もあります。
 じつは私も、拙著『40代からのガン予防法』のなかで亜麻仁油を推奨しました。

 ところが・・・・・です。そのあと勉強を重ねてみると、どうも亜麻仁油に関する事実が怪しいことが分かってきました。
 亜麻仁油が体内に入ると、中に含まれるα-リノレン酸が体内でEPAに変換されます。また、EPAとDHAは体内で相互変換されます。結果的に亜麻仁油がEPA・DHAと同じような働きをするのは、そのためです。
 そして、ある物質が違う物質に変わるためには、化学反応を起こす何らかの酵素が必要です。
 
 その酵素をδ(デルタ)6不飽和化酵素といいます。が、ヒトはこの酵素をあまり持ち合わせてはいない、とくに日本人はこの酵素に乏しいようだ、ということを学習しました。だとすると、亜麻仁油(α-リノレン酸)を摂ってもEPAに変わらないことになります。「とくに日本人は」という理由は、はっきりとは分かっていませんが、次のような説があります。

 日本は海に囲まれた海洋国家です。日本人は、昔から海で獲れる魚を常食してきました。その魚からEPA・DHAをしっかり摂ることができるのですから、なにも他の油(α-リノレン酸)をEPAに変える必要がなかった。だから、そういう酵素が発達しなかった、という見方です。この説の真偽はわかりませんが・・・。
 
 この亜麻仁油、値段はというと、200グラムにも満たない小さなビンに入っているものでも千円以上と、相当な高額商品です。私もかつては時々買っていました。
 が、この話を聞いてからは慎重に、というより、やめました。EPA・DHAをしっかり摂ったほうが確実かもしれません。
 
 

2014年11月8日土曜日

EPA・DHA③

 おはようございます。ここまでのブログ(脂質について)で、「脂質」と「」が注釈なしで一緒に使われていました。もう一つの「あぶら」である「」とともに、遅ればせながら説明します。
 常温で液体のものが油です。オリーブオイル、ごま油など、食用油はすべてそうです。EPA・DHAも、もちろん油です。一方で、バターや肉の霜降りといった、常温で固体のものが脂です。この両方を総称して脂質といいます。

 では、「脂質」と「脂肪」はどう違うのでしょうか。
 脂質は栄養学で使う用語です。タンパク質や糖質も「質」がつきますね。脂肪は生化学で使う用語です。生化学とは、生命現象を化学的方法を用いて研究する学問のこと。ちょっと難しいですね。
 実体としては、脂質も脂肪も同じものであると考えてよさそうです。日常的には脂肪という言葉を使いますが、このブログはもちろん栄養学がベースですので、脂質と表記します。

 さてEPAとDHAは、通常ペアで扱われますが、「その違いは?」と聞かれることがあります。両者の働きは半分以上が共通ですが、それぞれ独自のものもあります。
 ただ実際には、EPAだけ摂る、DHAだけ摂る、ということはありません。どの魚にもEPAとDHAが一定の割合で混ざっていますし、サプリメントも同様です。またEPAとDHAは、摂取したあと体内で相互変換されますので、これを区別して摂ることは大きな意味はありません。
 
 EPAとDHAは、アジやイワシ、サバ、サケ、サンマなどの青魚や、ジャコ、イリコといった小魚に多く含まれます。なかでも豊富なのは、頭部の目玉周辺です。ただしそれは、海藻やプランクトンから栄養を摂り入れている天然魚に限ります
 天然魚でも、大きな魚はあまり頻繁に食べないほうがよいでしょう。たしかにマグロはDHAがいっぱいですが、一方で水銀の蓄積が気掛かりです。自然界の食物連鎖で、よいものだけではなく、悪いものも濃縮されるからです。

 もちろん、サプリメントでの摂取も効果的です。ただし、1つ注意点があります。EPAとDHAは、いいことづくめの働きがある反面、たいへん酸化しやすいという欠点を抱えています。
 したがって、酸化防止の策が必要です。多くのメーカーではビタミンEを添加して酸化を食い止めています。購入するときには、念のためにその箇所を確認してください。

 そういえば、北海道・浦河町の港に大量のイワシが打ち上げられた、というニュースが昨日ありました。そのイワシ、EPAに使用されるのでしょうか。

2014年11月6日木曜日

EPA・DHA②

 おはようございます。沖縄はここにきてやっと涼しくなり、本を読むにも打ってつけの時期だと感じます。
 読書の秋です。本、読んでますか。「本は心の栄養」とか、時代がかった言い回しをすれば「本は心の糧」とかいったりします。栄養も、タンパク質、脂質、ビタミン・ミネラル・・・といろいろ必要なように、書物も幅広く受け入れたほうが本当はいいようです。

私は、今でこそ多読家かもしれませんが、中学生までは本1冊すらまともに読んでいません。高校に進んでしばらくして、授業がほとんど分からなくなります。退屈になったので”仕方がなく”校内の庭園で本を読み始めた、というのがキッカケだったと覚えています。
 とんだ事始めではありましたが、何がどう転ぶかわかりません。まだまだ読みたい本は百千ありますが、心に響く本、折に触れて読み返したい本を1冊でも増やしたいと願っています。


  前回は、EPA・DHAが体の中で固まりにくく、結果として動脈硬化のリスクを下げることを書きました。今回は、それ以外のメリットをみていきます。EPA・DHAがすぐれているのは、それだけではありません。

 炎症を抑える、アレルギー症状を抑える、血圧を下げる、中性脂肪を下げる、記憶・学習能力を高める、肝機能の維持・向上など、体に多様なプラス作用をもたらします。
 近年では、乳がん、前立腺がん、大腸がんの抑止効果があるとの研究結果が注目されています。これらはホルモン依存性がんといって、ホルモンの過剰分泌がそのがん細胞の増殖に働いてしまうタイプのがんです。EPA・DHAがホルモンの暴走を抑制しているのかもしれません。
 ちなみに上記のがんは、発症率の増加が顕著ながんのトップスリーです。

 このように考えると、3つのがんをはじめ、昔はほとんどなかったはずの病気が、その後に激増したのには、日本人の魚の摂取量が減少したことと無関係ではないような気がします。

 じつは、まだまだあります。手元に『Nutrition Reporter 2013年版(日本語訳)』という冊子があります。これは、栄養学に関する最新の研究論文のなかから特筆すべきものを抜き出し、ジャック・チャレム氏という専門家が中立的な立場でコメントを加えた医学誌です。
 その中には、EPAとDHAを取り上げた論文が20以上もあります。あくまでも研究段階ではありますが、その及ぼす効果として、うつ病やアルツハイマー、リウマチ、ドライアイ、精神的ストレスの改善、あるいは攻撃的行動の抑止、細胞の老化防止など、挙げればきりがありません。
 今後、EPAとDHAがさらに注目されることは、容易に予想がつきます。
(次回につづく)
 

2014年11月4日火曜日

EPA・DHA①

 おはようございます。昨晩10時から、ヴァイオリニスト・五嶋みどりさんのドキュメンタリーを見ました。五嶋さんは、少女時代にアメリカ等で鮮烈デビューし、35年あまり経った今も、世界で指折りの奏者です。
 1音1音けっして妥協を許さない厳しい姿勢には驚きました。1つ1つのコメントにしても、言葉自体は平凡でシンプルなものですが、その持つ意味は重く、ズシリと響きます。
 まるで別の世界に生きる人という感想を抱きました。
 
 そこまで傑出した人でも、毎日1時間大切にしているのは、「ド~レ~ミ~ファ~♪」の基礎練習。耳をはじめ、肩、腕などのウォーミングアップをして本練習に入るそうです。意外でしたが、その継続によって日々の演奏が支えられていたのですね。
 何事も基本が大切。何年たっても何十年たっても基本が大切。そんなことをあらためて教えられた番組でした。

 今週は、「積極的に摂りたい脂質」として、EPA・DHAを取り上げます。
 昨今、テレビ通販や折り込みチラシ等で、EPA・DHAの宣伝を見る機会がやたらと増えています。これだけ目に触れるということは、よほどすぐれた成分が含まれているのか、と推測したくなります。
 じっさいに、その通りです。魚介類に豊富なEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、積極的に摂りたい脂質の筆頭格です。

 EPAやDHAがすぐれているのは、体内で固まりにくいため動脈硬化を予防するからです。魚は10~20℃前後の水の中をスイスイ泳ぎ、この水温で固まらない脂質が蓄積していると考えられます。
 融点(固体が溶けて液体化する温度)は、EPAがマイナス54℃、DHAがマイナス44℃です。37℃前後である人体で固まることはありえません。

 それに対して、牛や豚の体温が39℃前後です。お肉の中には、この温度でも液体にならない脂質が含まれます。その融点は、70℃(ステアリン酸)や63℃(パルチミン酸)と、魚とは比較にもなりません。
 肉を焼いたときに出てくる肉汁は、この脂質(一部、他の栄養素も含む)です。焼いて「やっと」溶ける温度だという動かぬ証拠です。

 それを食べると、人間の体内でも固まりやすいのは、言うまでもありません。固まって血管に付着している、それらの脂質を溶かして洗い流すのが、EPAでありDHAです。
(次回につづく)

2014年10月31日金曜日

お知らせ

祝・ホークス優勝!

福岡を離れて2年あまりになりますが、今でも応援しています。
あの底抜けに明るいチームカラーが元気を与えてくれます。
昨夜は少し夜更かしをして、歓喜にひたりました。
が、これが「お知らせ」ではありません。

琉球温熱療法院のホームページにスマホ版が加わりました
これは、とても喜ばしいことです。予防や食事の見直しといったことは、なにも中高年だけに必要なのではありません。
若い頃からの冷えや栄養状態の悪さ、ライフスタイルの乱れ等が、積もり積もって中高年になって(早い人ではその前に)病気という結果になります。

だから、若い人にも健康への関心を持っていただきたかったのです。今まで琉球温熱とは縁遠かった人にも身近になることを期待しています。
このブログも見れるようです。「情報端末はスマホのみ」という人にもメッセージを発信できるようになります。そのような人が周りにいたら、ぜひ教えてあげてください。
若い女性にありがちな冷え症や便秘の対策といったコンテンツも、今後は取り上げたいと思います。


今日で10月も終わり。今年も残すところ、あと2カ月です。
「もう2カ月しかない」と考えますか?
それとも「まだ2カ月もある」と考えますか?
この考え方の違いによって、61日間の中身にも差がつくようです。
私はもちろん・・・・・・(書かなくても分かりますよね)。

2014年10月30日木曜日

脂質はどこにあるのか②

 おはようございます。今朝、ブログを更新しようとしてインターネットを開いたら、Yahoo!ニュースにこんな記事が。
 「英医学誌ブリティッシュ・イングリッシュ・ジャーナル(世界5大権威雑誌の一つです ※神代注)で29日に発表されたスウェーデン人を対象とした調査では、牛乳摂取量の多い人は、少ない人と比べて寿命が短く、女性では骨折が増えるとの結果が示されたという」。

 この手の調査研究論文は、すでに幾多もあります。このブログでも取り上げていますので(9 / 26 および 9 / 30付)、ここでは繰り返しません。
 インターネットも広告で支えられている部分が大きいので、Yahoo!ニュースにこれが載っていたのには、少し驚きました。が、広告依存度の高いテレビや新聞、週刊誌では、このような記事はまず取り上げません。
 消費者にとっての真の情報を逃さないためには、情報チャンネルをつねに広げておく必要があります。

 「脂質は量もさることながら質」のつづきです。脂質の中身が重要なのは、それが材料となる細胞膜の役割にあります。細胞膜は、文字通り細胞を覆うもの、細胞と他の細胞を分け隔てる仕切り。そう考えるのが普通でしょう。
 ところが細胞膜の機能は、それにとどまりません。例を挙げると、

ホルモンの受容体、つまり受け皿です。ホルモンが結合すると、そこを中継して細胞の核に作用します。細胞膜の質が悪いと、この受容体も働きが鈍くなります。すると、ホルモンの作用が弱くなります。。

②やや専門的になりますが、エイコサノイドという、ありとあらゆる生理活性に関わるホルモンのような物質があります。細胞膜は、その材料であり、供給源です。本によっては、エイコサノイドのことをプロスタグランジンと表記しているものもあります。

細胞内外の物質輸送に関わります。具体的には、ナトリウムとカリウム、カルシウムとマグネシウム、などの出し入れです。これらは拮抗関係にあり、細胞の内と外で一定のバランスが保たれていないといけません。そのための輸送を担います。

 細胞膜が単なる仕切りでないことが、ご理解いただけたでしょうか。そして、これらが順調に機能するには、「よい」脂質でつくられた細胞膜である必要があります。「悪い」脂質を材料にした細胞膜は、悪いなりの機能しか持ちえません。いずれは身体に異常をきたすでしょう。

 タンパク質でも「推奨するもの、しないもの」があることを、以前書きました。
 脂質も同様です。むしろタンパク質以上に、そのよし悪しをしっかり区別する必要があります。悪い油の摂り過ぎが原因とみられる疾患が、着実に増えているからです。アレルギーや生活習慣病の多くは、脂質のクオリティが少なからず関わっている可能性があります。

 現代の食生活では、よい油の摂取が減る一方で、悪い脂質が氾濫し過ぎてます。だからこそ今、その見極めができる知識を身につけたいものです。

2014年10月28日火曜日

脂質はどこにあるのか①

  おはようございます。各地から紅葉の映像が届きはじめています。今は北海道から東北、北関東あたりが見ごろのようです。
 このエリアの紅葉で印象に残っているのは、奥入瀬渓流でしょうか。学生時に太宰治の『津軽』を読んだのがきっかけで、青森にたびたび出かけたのを憶えています。その旅の一つ、十和田湖から奥入瀬渓流を歩いた時の真っ赤に染まった紅葉が、今でも目に焼き付いています。
 もう一度見てみたいのですが、沖縄から青森へはホントに遠いです。札幌よりは手前ですが、じっさい行くとなると直行便もないので大変です。またいつかの楽しみにしましょうか。

 今回から脂質の話をスタートします。脂質、脂肪と聞いて何を連想しますか?脂肪=太る=よくない。もちろん、あまりにも摂り過ぎれば肥満の元になりますし、内臓脂肪の蓄積による生活習慣病のリスクも高まります。
 だからといって、摂らなければいいというほどに単純なことではありません。脂質はタンパク質に次ぐ体の成分です(6 / 20付ブログ)。体にとって何のために必要かというと、細胞膜を形成するためです。

 人間の体は、若い人の場合、約60兆個の細胞でつくられていて、その一つ一つが細胞膜で覆われています。その細胞膜が脂質でなければならない理由は、水では状況的にまずいからです。
 水は一定気温以上になると蒸発するので、それが細胞膜の材料では生命を維持できません。体の約3分の2は水で構成されていますが、その水分を守るためにも、細胞は大気中に蒸発しない脂質で囲われる必要があるのです。

 「それは分かった。過剰でない程度に油は摂っているから大丈夫」という声が聞こえてきそうです。その通りです。意図的なダイエットでもしない限りは、今の日本で脂質が不足することは滅多にありません。
 では、この「脂質」シリーズは読む必要がないのかというと、残念ながら、そうは問屋が卸しません。脂質で大切なのは、量もさることながら、質が求められるからです。油だったら何でもいい、というわけにはいきません。
(次回につづく)


2014年10月25日土曜日

御礼

 こんにちは。『日本一わかりやすい栄養と食事の講座』第3回「ビタミン・ミネラル・酵素」は、先ほど終了しました。
 今回もほぼ満席で、気持ちよく話をさせてもらいました。途中で投げかけられる質問も、結果的にセミナーの内容を掘り下げることになりますので、大いに助かっています。今日は、ビタミンC大量摂取に関しての質問をいただき、大切な補足をすることができました。
 ご来場の皆様、ありがとうございました。


 次回は、11月22日(土)です。テーマは「腸内環境こそ健康の決めて~汚れた腸は病気へまっしぐら」。なんか意味深なタイトルですが、病気を遠ざける大きなヒントがここにあります。お聞き逃しのないように。


















 12月以降の予定も決まっています。

12月20日(土) 冷え症・インフルエンザ対策 ~ この冬を乗り切るために

 1月24日(土) アンチエイジングのすべて ~ 40歳の前と後では何が変化するのか

 2月28日(土) コレステロールのすべて ~ まだ卵をダメだと思っているのですか
 
 3月28日(土) 添加物・電磁波 ~ メディアでは伝えない○○をコッソリ教えます

※内容は変更になる場合もあります。

2014年10月24日金曜日

「変わらないね」と言われるためには

 おはようございます。道頓堀の名物「グリコの看板」が6代目にリニューアル。あれって、見ているだけで元気が出てくる不思議な看板ですよね。一時期、携帯の待ち受け画面にしていたこともありました。
 看板も素晴らしいですが、「1粒300メートル」という、あまりにも分かりやすいキャッチコピーも秀逸だと感心しています。「1粒300メートル」をお手本に、私も具体的で分かりやすいメッセージを発信し続けたいと思いあらたにしています。


 4か月にわたったタンパク質の話も、ひとまず今日で終わりにします。最後に書くのは、あらためてタンパク質を十分に摂取してほしいということです。とくに40代以上の人の場合は
 タンパク質は、誰でも1日に体重の千分の一は摂る必要があると書きました(6 / 30付ブログ)。毎日一定量のタンパク質が分解(異化)され、また再合成(同化)される。ただ、分解されたタンパク質、つまりアミノ酸のすべてが再合成に回されるわけではないので、その不足分を食物で補わなければならない。それが、おおむね体重の千分の一でした。

 この分解(異化)と再合成(同化)のバランスは、年代によって変化します。20代までは、身体や機能を高めていく時期であり、異化よりも同化が圧倒的に上回ります。30代は、イーブンといったところでしょうか。それまでの貯金を使うことができるので、そこまでの努力をしなくても身体は維持できます。
 ところが40代になると、異化が同化を上回るようになります。それまでと同じタンパク摂取では、身体や機能を維持するのは困難になります。まして向上させようとしたら、相当な努力が必要になります。















 40を過ぎたら、より積極的にタンパク質を摂らなければいけない理由は、こういうことです。健康増進、老化予防、身体機能維持のためには、同化が異化に負けないように、ことさらタンパク質を摂取する必要があります
 がんや糖尿病、リウマチなど、全身的な炎症を起こしている人、ストレスをため込んでいる人は、異化が亢進(進んでしまうこと)することも、以前書きました。このような人は、なおのこと意識してタンパク質を摂取しなくてはいけません。タンパク質を極力控える玄米菜食などは”もってのほか”です。

 私は先日50歳を迎えましたが、昔の、たとえば40年以上前の50代はどうだったでしょうか。自分の祖父や祖母を見ると、いかにも”おじいちゃん”と”おばあちゃん”であったと、幼少時に記憶しています。戦中戦後から昭和30年代の食糧事情を考えると致し方ないのですが、やはりタンパク質が十分ではなかったのではないでしょうか。今の50代で同じくらいの容貌だと、相当老けていると感じてしまいます。

 私は、今でも、また今後も、できるならば60歳を過ぎても「変わらないね」と言われたいと願っています。人から「変わらないね」と言われるためには、同化と異化のバランスを保つ努力が不可欠です。
 

 

2014年10月22日水曜日

タンパク質のサプリメント② 

 おはようございます。つい半月前に行った札幌の最高気温が、すでに10℃未満、最低気温は0℃近く。一気に冷え込んでいるのでしょうか。日中と夜の寒暖の差も、各地で大きいようです。紅葉の色づきには期待が持てるかもしれませんが、その前に体調管理には万全を期してください。

 前回のつづきです。タンパク質を体重の千分の一、あるいはプラスアルファ摂取するために、まずは日々の食事を見直すことからはじめます。ただ、どうしても食事のなかでタンパク質が不足している場合には、必要量をサプリメントで補給すると効果的です。
 タンパク質のサプリメントというと、プロテインとアミノ酸が知られています。この2つは一般の人にはほとんど区別がつきませんが、実際には「似て非なるもの」です。
 
 プロテインはタンパク質そのものです。タンパク質のことを英語でプロテインといいます。すでに説明したように、タンパク質はアミノ酸が数百から数千個結合したものです。
 プロテインのサプリメントを飲んだ場合、消化器系でその切断作業を行う必要があります。胃や膵臓、小腸に負担を掛けることになります。

 それでも、全部がアミノ酸まで分解できればまだしも、そうでないときは大変です。分解し切れなかったタンパク質(これを未分化タンパクといいます)が、腸の中で毒素をまき散らし、腸内環境を悪化させるからです。腸は免疫細胞の7~8割が集中している免疫の要です。腸が汚れるということは、すなわち免疫の低下につながります。
 胃酸の出が悪いなど、消化能力が弱い人がプロテインを摂取すると、逆効果になりかねないこともあります。慎重に考えなくてはいけません。

 アミノ酸のサプリメントは、その点で心配ありません。アミノ酸に分解された状態で飲むことができるので、すべてが吸収されます。消化器系にも負担を掛けず、未分化タンパクも発生しません。
 琉球温熱療法院では、消化吸収にこだわってアミノ酸のサプリメントを3種類揃えています。


 先月リニュールしたプロアミノ(写真右)は、従来よりもアミノ酸の量を増やし、お手頃な価格設定にしました。


医療機関での血液検査のなかに、タンパク質の項目(総蛋白やアルブミンなど)があります。プロテインを飲んでも飲んでもこの数値が上がらなかった人が、アミノ酸に変えたら改善した、という話は何回も聞いています。吸収してこそのタンパク質です

 サプリメントでタンパク質を補給する場合には、アミノ酸がお薦めです。

2014年10月20日月曜日

タンパク質のサプリメント①

 おはようございます。今日は、はじめてになりますが、私の弁当を公開します。

左側は、レタス、ブロッコリースプラウト、トマト、キムチです。 右側は、玉子焼き、野菜炒め、ご飯に梅干しです。
 野菜炒めは、醤油麹で味付けしています。この日は本当にめずらしく豚肉が入っていました。
 ご飯は、白米と発芽玄米を1:1の割合でブレンドしたものにアマランサスという雑穀を混ぜています。
 ドレッシングは、ビエトロ社・塩麹オリーブオイルです。

 良質なタンパク質、良質な脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、乳酸菌(キムチ)など一応すべて含んでいます。ブロッコリースプラウトに多いスルフォラファンというファイトケミカルには、強力なガン抑制効果があります。
 昼食は「おいしく、健康にもよい」内容を心掛けています。
 

 6 / 25から約4カ月間続いてきたタンパク質の記事も、今週でひとまず終わります。
 ここまで、タンパク質をさまざまな角度から、あるいは食品別に検討してみました。簡単にまとめると、

① タンパク質の必要量は、健康な人で体重の千分の一
② 消化代謝機能が低下、あるいは慢性炎症がある場合には、
  さらに10~20%が必要
③ アミノ酸のバランス(プロテインスコア)にも気を配るとよい
④ 消化、つまりアミノ酸まで分解しているかどうかは、非常に重要
⑤ 卵は完全なタンパク食品。
  大豆食品も組み合わせ次第でパーフェクト
⑥ 肉も比較的良質なタンパク源。が、どちらかというと、魚をより多く
⑦ 牛乳のカゼインは避けたほうが無難。
  小麦に含まれるグルテンも少なめに

 ①の「体重の千分の一」を摂取するのも、たやすいことではないと書きました。それに加えて、アミノ酸のバランスや分解のことも考慮する、牛乳は極力少なくする、といった条件まで付きました。それだけでも、通常の食事だけですべてをクリアにするのは大変です。

 しかも毎日のことです。ときどきはラーメン、うどん、パスタなどの麺類も食べたいでしょう。今日のお昼はパン、ということもあるでしょう。カレーやチャーハン、ピザだって、たまには食べたいですよね。
 しかし、タンパク質が少ない食事が1つ入るだけで、その日の「千分の一」はいよいよ困難になってきます。

 そこで助けを借りたいのが、サプリメントです。サプリメントは栄養補助食品という通り、あくまでも食事が基本であり、どうしても足りない分を補うという考え方が大切です。食事をおろそかにして「サプリメントを飲むから大丈夫」というのは本末転倒です。
(次回につづく)

2014年10月17日金曜日

小麦のタンパク質②

 こんにちは。現在発売されている『Newton11月号』に、400号記念 大特集「人体大図鑑」が組まれていたので購入しました。



Newton のよいところは、わかりやすいグラフィックが豊富なこと。難しい文章で説明されてもサッパリ理解できない私は、このグラフィックにかなり助けられています。

 琉球温熱療法院・加盟店研修の学科講習では、栄養学の前にまず解剖学(生理学ともいいます)を学習します。「ビタミンEは細胞膜の酸化を防ぎ・・・」とかいっても、細胞膜を含めた細胞のつくりや働きが分かっていないと、本当の意味での理解につながらないからです。

 本来このブログも、解剖学から始めるのが正しい順番なのかもしれません。けれども現実の問題として、それでは多くの人が退屈してしまうので省いています。
 ですから、時間のあるときにでも、このNewton のようなやさしい本で勉強されることをお薦めします。


 前回は、小麦タンパクのグルテンが消化吸収に難がある、という話をしました。
 とはいえ小麦は、とくにヨーロッパでは、何千年も前から主食とされてきた穀物です。その中にふさわしくないタンパク質があると言われても、今一つピンときません。

 が、ここで問題にしているのは古代の小麦のことではなく、品種改良が繰り返された現代の小麦です。現代の小麦は、面積当たりの収穫量を上げるために、交配、異種交配、遺伝子移入が重ねられました。そのため、北米の平均的農家の収穫量は、1世紀前と比べると約10倍と増大しました。その代償として、含まれるタンパク質も変性してしまい、これほどに問題のある小麦になり果ててしまったようです。

 とはいえ小麦食品は、今や私たちにとって、あまりにも身近なものになりました。パンをはじめ、うどん、パスタ、ラーメンなどの麺類、ケーキ、クッキー、ドーナツなどの菓子類、揚げ物やピザ、お好み焼きなど、バラエティに富みます。小麦食品がなくては生きてはいけない、という人もいるでしょう。

 だから、まずは食べ過ぎないことです。主食は、米飯である和食にすることから始めましょう。外食のときも、出来るかぎり和食中心がよいでしょう。
 自宅で小麦粉を使うときには、グルテンを多く含む強力粉を避けて、薄力粉を選んでください。あるいは、最近増えてきた米粉を使うという手もあります。

 もちろん、口に入れないのがベストであることは間違いないでしょう。食べなければ欠乏する栄養素というのも見当たりませんので・・・

2014年10月16日木曜日

小麦のタンパク質①

 おはようございます。沖縄はちょうど心地よい陽気ですが、本土では急に冷え込んでいるようです。体調を崩さないようにご注意ください。
 
 又聞きの話ですが、一昨日の健康関連バラエティ番組で、次のような場面があったそうです。
 血管研究が専門という医師が、「血管の柔軟性を維持するためには、EPAやDHAが豊富な秋魚を食べるのがよい」という発言をしました。ここまではいいでしょう。問題は、その次です。
「秋魚を食べるなら、天然よりも養殖がよい。養殖のほうが栄養が多いから」と。
 その場で見ていたらひっくり返ったかもしれません。ちょっと大げさですが。

 9 / 10付けブログで書きましたが、海に生息している海藻やプランクトンを小魚が食べ、それをもう少し大きい魚が食べ・・・という食物連鎖があるからこそ、天然魚にはEPA・DHAが豊富なのです。
養殖では、そうはいきません。現在、養殖業者で多く使用されているエサにMP(モイストペレット)というものがあります。原材料は、脱脂粉乳、鶏卵、米糠、小麦、ビール酵母、大豆油粕、大豆レシチンなどです。EPAやDHAはないですね。
 もっとも、件の医師が言うように、栄養はそれなりにありそうです。ですが、防カビ剤、酸化防止剤などの添加物も加わっていることを忘れてはいけません。

 
 かなり日数が空きましたが、牛乳シリーズのなかでカゼインタンパクというものを取り上げました。胃の中で凝固し、べとついて腸壁にへばりつき、栄養分の吸収を妨げる悪玉タンパクでした。
 ここではもう一つ、避けるのが望ましいタンパク質を紹介します。が、それは現代の食生活の隅々にまで入り込んでいるので、牛乳のように一筋縄ではいきません。

 その正体は、小麦や大麦、ライ麦などに含まれる植物性タンパク質のグルテンです。グルテンは生地に粘り気を出す働きもあるため、使い勝手がいいようです。
 ところが、グルテンを消化する酵素を人間は持ち合わせていないようです。そのため、アミノ酸がまだつながった状態(ペプチドといいます)で小腸に到達します。
 このペプチドが小腸に炎症を起こして栄養素が吸収できなくなり、それが原因で栄養失調、貧血、神経障害を起こします。これをセリアック病をいいます。

 あるいは、ペプチドが腸壁のバリアを破壊して、ペプチド状態のまま、つまりアミノ酸に分解されていない状態で吸収されることがあります。すると、本来それは血液中にあってはならないものなので、免疫システムがそれを異物と判断して攻撃を仕掛けます。
 このプロセスを経て、アレルギー疾患、リウマチなどの膠原病、橋本病(甲状腺機能低下)、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病の原因になることがあります。
(次回につづく)

2014年10月14日火曜日

有害ミネラルのチェック

 おはようございます。沖縄は、やっと台風一過ともいえる穏やかな秋晴れです。連休中は生活のペースがかなり崩れましたが、今日から巻き返していきたいところです。

 さて、少し時間がさかのぼりますが、9月12日のブログで、魚介類などに含まれる水銀をはじめとした有害ミネラルの話題を取り上げました。続く9月18日には、有害ミネラルの体内蓄積を簡便的に検査するオリゴスキャンの話をしました。
 ところが・・・・・。この有害ミネラルを含む毒素系のチェックを、ここ琉球温熱療法院・本院で行っていたのです!そこで勤務していながら、私も先月末にはじめて知りました。
 こういうのを「灯台もと暗し」というのでしょうね。


 写真の文字が小さくて分かりづらいとは思いますが、データは細かく出ます。
 有害ミネラルは、水銀、アルミニウム、カドミウム、鉛、ヒ素、など10数項目。水銀については「水銀アマルガム(歯の詰め物)」という別項目もあります。
 それ以外では、放射線、X線、紫外線。なかには、モルヒネ、コカイン、アヘンも!

 これは、本院で行っているエネルギー・ポイント・チェックという測定メニューです。ありとあらゆるメニューを用意していますが、有害ミネラルや栄養バランス、腰痛、肩こり、関節痛、便秘、下痢、肥満などのなかから3つだけチョイスして測定する場合には、3000円(税別)で受けることができます。
 オリゴスキャンの最安値が一万円前後ですので、きわめて手頃な価格です。
 全身細部にわたる測定に屋比久先生のカウンセリングが加わると5000円(税別)です。

 さて、私の有害ミネラル測定の結果です。子どものときに歯に入れた詰め物が、いったい何だったのかが気なっていたのですが・・・。水銀は問題なし。が、その代わりに銀アマルガムの項目がやや高めに出ました。どうやら詰め物は銀だったようです。銀には有害性はありません。ひとまずは安心です。

2014年10月11日土曜日

お知らせ

おはようございます。本日予定していた屋比久先生のセミナーは、台風のため延期になりました。

  10月18日(土) 午後2時からあらためて開催します。



沖縄の皆様、週末はくれぐれも気をつけてお過ごしください。

私のセミナーは、その次の週です。まだ数名の申し込みが可能です。
  

2014年10月10日金曜日

ワーク・ライフ・バランス

 おはようございます。昨日はお休みをいただき、那覇市でセミナーを聞きました。講師は、㈱ワーク・ライフバランス・代表取締役の小室淑恵さんという方です。自らの会社の経営やコンサルティングだけではなく、著書も多数あります。
 公務も多くこなし、内閣府・男女共同参画会議「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)に関する専門委員会」委員などを歴任。現在は、産業競争力会議の有識者メンバーに加わっています。


写真撮影にやや難がありますが、とてもキレイな女性です。
それは、数多くの経験を積み、さまざまな局面を乗り越えてきた、その人の内側から湧き出てくる美しさです。




 
 
 このワークライフバランスとは、単にワークとライフのバランスをとることではありません。個人の働き方や会社の制度を見直すことで、両方が相乗効果を生み出し、ワークもライフも充実したものにするという考え方です。
 会社は当初、出産・育児と仕事の両立をサポートするサービス提供が中心でしたが、近年は介護と仕事の両立をサポートするサービスの提供に注力しています。
 社長も全社員も残業ナシで、創業以来8年間、増収増益を続けているそうです。スゴイ!

 このセミナーは午後3時半に終わり、私は次の予定があったので、小室さんが舞台袖に引っ込むやいなや席を立ち、会場をあとにしました。すると、建物(県立博物館美術館)の玄関で小室さんとバッタリ。彼女はタクシーに乗り込み、サーっと消えて行きました。
 じつはこれ、そのまま飛行機に飛び乗って東京に戻り、保育園にお迎えにいくために急いでいたのです。スゴすぎる!! 

 とても同じことは真似できませんが、この考え方にはたいへん共感できます。ワークもライフも私にとっては大切です。どちらか一方を犠牲にするのでは、人生が消化不良です。
 もっとも、若いときの一定期間はがむしゃらに働いて力をつけるのも否定はしません。じっさいに私も、20代終盤から40歳までは仕事漬けの毎日でした(一定期間というには長すぎましたが)。代償もそれなりにはありましたが、得たものはそれをはるかに凌ぎ、後悔はまったくありません。

 そういうこともあり、40歳を節目に、働き方を含めた生き方全般の見直しに入ったのです。それまでとは違った世界での充実感、心の豊かさに気づきはじめることになります。しかも、そこに健康という2文字まで加わるのですから、これ以上のことはありません。
 会社の制度はともかくとして、ライフを素晴らしいものにすることで、ワークのクオリティも上げていく。今後もそれを楽しみながら目指したいですね。

 というわけではありませんが、ワークとはほとんど関係ないライフ中心の「もう一つのプロフィール」を書いてみました。おヒマな方は、ご覧になってください。
 ブログアーカイブの「2013」というところをクリックすると見ることができます。

 今日は、ブログ本題の話がありませんでした。また、来週から。

 

2014年10月8日水曜日

牛乳⑤(補足)

 おはようございます。今日からまた、沖縄からの投稿です。戻ってきたら心なしか涼しくなっています。天高く馬肥ゆる秋・・・に沖縄もなったのでしょうか。
北海道からのブログ、事情により写真をアップできなかったので、後付けですが掲載しました。

遅れましたが、『健康だより』最新号No.11が発行されています。
『健康だより』は、琉球温熱療法院をご愛用いただいているお客様に、温熱療法や栄養・食事に関して綴っているシートです。
 偶数月の発行。表面が屋比久先生の原稿、裏面が神代の原稿です。
 本院、もしくは各加盟店で入手してください。有料か無料かは、まちまちです。本院では1部30円で販売しています。


 



 補足というわけでもないのですが・・・。先週、先々週に書いた牛乳シリーズを読むと、「健康のために牛乳を飲み続けていた」という人にとっては、やはり青天の霹靂(へきれき)でしょう。
 「牛乳を飲むほど、骨が強くなるどころか弱くなる」「牛乳を飲み続けると、ある種のがんのリスクが高まる」は、にわかには信じがたい、と思うのも当然かもしれません。しかも、私のブログですから。

 そこで、牛乳のデメリット、危険性が記述されている著書を挙げてみました。私の本棚からザッとピックアップしただけでも、これだけの著書がありました。

山田豊文著 『病気になりたくない人はこうしなさい!』
   〃     『「食」を変えれば人生が変わる』
   〃    『細胞から元気になる食事』
鶴見隆史著 『代謝を上げると健康になる』
   〃    『酵素が体の疲れをとる!』
南 清貴著  『じつは体に悪い19の食習慣』
森下敬一著 『ガンは食事で治す』
幕内秀夫著 『体によい食事ダメな食事』
澤登雅一著 『細胞から「毒」が逃げ出す生き方』
真弓定夫著 『自然流食育のすすめ』
松田麻美子著『女性のためのナチュラル・ハイジーン』
ハーヴィー・ダイアモンド&マリリン・ダイアモンド著、松田麻美子訳
『フィット・フォー・ライフ』
T・コリン・キャンベル・&トーマス・M・キャンベル著、松田麻美子訳
『葬られた「第二のマクガバン報告」』上および中
ジェイン・プラント著、佐藤章夫訳 『乳がんと牛乳』

お時間がありましたら、1冊からでもお読みになってください。

なお、最後の『乳がんと牛乳』に関しては300ページ超あるので読むのが大変です。そこで、拙著『40代からのガン予防法』のなかで、その要点を3ページほどにまとめました。よろしければ、そちらの方も・・・
 

 

2014年10月6日月曜日

北海道の食材④(メロン)

おはようございます。札幌での仕事を終えて、屋比久先生と私は今日の飛行機で沖縄に戻る予定でしたが、欠航のため帰れるのかどうか分かりません。近畿から東日本の皆様も、くれぐれも身の安全第一でお過ごしください

(追記)新千歳空港に着いたら、一転して「運航」の表示が。無事、沖縄に戻ることができました。

 北海道の食材、最後はメロンといきましょうか。メロンといえば夕張。夕張メロンといえば高級フルーツの代名詞です。ただ、植物学上では、メロンはウリ科で野菜に属します。スイカもそうですね。

 メロンの栄養価といえば、ビタミンC,カリウム、βカロチン、水溶性食物繊維などが知られています。
 が、ここでは、タンパク質分解酵素のククミシンにスポットを当ててみます。
 イタリア地方のメニューで、生ハムにメロンという食べ合わせがあります。生ハムに含まれるタンパク質の分解を、ククミシンが助けるのです。「これだと胃腸に負担が掛からない」といった、経験的に編み出された食べ合わせなのでしょう。
 同じ例として、酢豚とパイナップルの食べ合わせもあります。

 このブログでも強調しているように、タンパク質は分解が重要です(7 / 22,25,28 付参照)。このように、酵素を含む食材を上手に組み合わせることは大切です。
 その食材が食卓にない場合には、酵素サプリメントで補給するのが有効です。

2014年10月5日日曜日

北海道の食材③(じゃがいも)

 こんにちは。今日は、札幌コンベンションセンターでの『北海道元気まつり』に参加させていただいています。ブース出展している札幌琴似加盟店様のお手伝いです。


   来場者に15分程度の温熱を体験していただき、店舗での施療を促そうという企画です。短い時間で温熱のよさを伝えるのはなかなか難しいですが、終わって爽快な顔をしていた方は、きっと来店してくれるでしょう。


 北海道の食材、今回はじゃがいもです。じゃがいもはビタミンCを多く含み、「畑のりんご」とも呼ばれています。そのビタミンCは、熱に弱いことで知られています。が、じゃがいもは豊富なデンプンが熱から保護してくれます。したがって加熱料理にも強いのが特長です。

 そのデンプンがより多いのは、メークインではなく男爵いもです。わが国ではじめて男爵いもの栽培に成功したのは明治時代、北海道のようです。じゃがいも=北海道のイメージが強いのは、そういう歴史もあるのですね。

 また、畑のりんごといえば、りんごに多い水溶性食物繊維のペクチンが、じゃがいもにも豊富です。ペクチンには、コレステロール値を下げる、ブドウ糖の吸収を緩める(糖尿病対策の有効)などの働きがあります。

 ともあれ、ホクホクじゃがいもにバターをつけて・・・なんていうのは最高です。バターについては先日触れましたが、その程度の量を気にすることはないでしょう。

2014年10月4日土曜日

北海道の食材②(ホッケ)

 こんにちは。今日は札幌琴似加盟店の別室で、屋比久先生は個別相談会、私はセミナー『日本一わかりやすい栄養と食事の講座 in 札幌』を開催させていただきました。


セミナーは、20名くらいの方にお越しいただきました。北海道の皆様、お忙しいなか本当にありがとうございました。皆様とても集中して聞いて下さっていたので、私も話しやすかったですよ。
ぜひ、1つでも2つでも実行に移して、予防に努めてください。

 北海道の食材、今日はホッケです。ホッケで忘れられないのが、22歳の夏。青函連絡船最後の年となるその夏、周遊券と数万円の現金を手に、北海道をぐるぐる10日間くらい回りました。その道中、稚内駅近くの飲み屋で食べたホッケ、その身の柔らかさが今でも舌が忘れていません。



 
←昨日食べたホッケです








 

 そんな話はともかく、ホッケにはビタミンA、B1、Dなどのビタミン、カルシウムなどのミネラルが含まれています。
 なかでもビタミンAの含有量は抜きん出ています。ビタミンAは、その抗酸化作用によって生活習慣病の予防に効果を発揮します。さらに、昨日のアスタキサンチンと同様に目の栄養素でもあり、眼精疲労の解消や視力保持にも働きます。
 またビタミンAは、皮膚や粘膜の保護作用もあり、皮膚病や感染症の予防効果が期待できます。

 もう一つ、カルシウムの含有量も、魚のなかではトップクラスです。その量は、今が旬であるサンマの2倍以上。アジの4倍以上にもなります。それにくわえて、カルシウムの吸収を助けるビタミンDもしっかり含みます。
 先週、「牛乳は骨を強くするどころか弱くする」ことを書きましたが、骨粗しょう症予防には、明らかにホッケのほうが優っているようです。
 

2014年10月3日金曜日

北海道の食材①(かに)

 こんばんは。本日から屋比久先生と札幌に来ています。
 札幌琴似加盟店のオーナー・和島ご夫妻からのご招待によるものです。和島ご夫妻は、琉球温熱の開業前、はるばる私がやっている福岡の店舗へ視察(?)に来ていただきました。遠からぬ縁を感じている方です。
 今日は、アシスタント施療師としてお店を支えている村谷さんの温熱実習をいたしました。とても丁寧に丁寧に熱を入れる施療師さんです。


  お店も、キレイでおしゃれ、落ち着いた雰囲気です。(右写真。ベッドは2台あります。)
 これから、ますます寒くなります。札幌近郊の方、ぜひ店舗に足をお運びください。

 さて、せっかく札幌に来ていますので、ブログの方は「北海道の食材」シリーズをお届けします。

 まずはカニ。カニはエビと同様に、高タンパクで低脂肪のヘルシー食材です。ビタミンB1、B2、ナイアシンなどのビタミンや、カルシウム、亜鉛、鉄、銅などのミネラルも含まれています。
 魚介類に多いタウリンも豊富です。タウリンは肝機能強化や血圧の調整、コレステロールの抑制などに働きます。

 カニの赤い色素は、アスタキサンチンと呼ばれるファイトケミカル(天然の化学物質)です。アスタキサンチンは、カニやエビの外殻、サケやマスの身、タイやコイの体表などに存在する赤色色素です。
 アスタキサンチンは強い抗酸化作用を持ち、紫外線や脂質の酸化から生体を防御します。そのため、LDLコレステロールの酸化を防いで、動脈硬化の予防に働きます。動脈硬化が予防できれば、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを減らせます。

 さらにアスタキサンチンは、目を光障害から保護する作用があります。たとえばパソコンやスマホなどを長時間使用することによる眼精疲労の改善、加齢性の眼病である白内障や加齢黄斑変性症などの予防に効果があると考えられます。
 現代の多くの人が摂りたい成分ではあります。毎日のように、カニ、エビ、タイとはいきませんが・・・。

 明日は、札幌コンベンションセンターで『元気まつり』です。札幌近郊の方、ぜひ起こしください。

2014年10月2日木曜日

牛乳④(乳製品)

 おはようございます。10月になりました。10月は神無月。全国の神様が出雲大社に集まり、各地では神様がいなくなるために、そう呼ばれるようです。
 出雲地方以外では今月は神様が傍らにいないので、自力で頑張るしかありません。ま、普段から神頼みでは、何事も成就しないと思いますが・・・。

 牛乳の話、最終回。牛乳以外の乳製品についても触れておきましょう。
 
 バターは、胃の滞留時間が12時間と、すべての食品のなかで一番長く、それだけ胃に負担が掛かるという難点があります。が、パンに塗る程度の量であれば問題はないでしょう。そのうち記述しますが、マーガリンで代用するのだけは避けてください。

 チーズはどうでしょうか。店頭に並ぶチーズのほとんどは、保存性の高いプロセスチーズです。が、ナチュラルチーズを高熱殺菌したプロセスチーズは、乳酸菌も酵素も生きていません。「毒にも薬にもならず」といったところでしょうか。健康のために食べる食品とはいえません。

 ヨーグルトは意見が分かれます。牛乳が原料であるというデメリットもあるが、乳酸菌やビフィズス菌を含み、腸内環境を整えるというメリットもあるからです。
 私は朝食にヨーグルトを付けます。そのときは、ブルーベリージャムときな粉を混ぜて。付属の砂糖はやめましょう。

 生クリームについては、もう多くを説明する必要はないでしょう。量を加減して召し上がってください。私もときどきは口にいれます。コース料理で出てきたデザートを。残すのは失礼ですからね。
 注意すべきは、生クリームよりは、その代用品といわれるホイップクリームです。植物油からつくったホイップクリームは、それ自体がトランス脂肪酸という危険な脂質です。それに添加物まみれです。生クリームの半値以下で手に入るため、外食・中食でよく使用されますので気をつけてください。

 牛乳シリーズで伝えたかったのは、牛乳を毎日のように飲む習慣を長年続けていると、がんや骨粗しょう症のリスクが高まる、ということです。乳製品をときどき、あるいは少々食べることに神経質になる必要はありません。それでは、あまりにも楽しみがないですからね。
 その点を誤解しないでください。

 明日から4日間、札幌に行ってきます。4日(土)は、屋比久先生の個別相談会と神代のセミナー。5日(日)は、札幌コンベンションセンターで『元気まつり』が開催されます。
 詳しくは、9 / 27のブログをご覧ください。北海道の方、お待ちしています。


2014年9月30日火曜日

牛乳③(ホルモンetc.)

 おはようございます。約1年にわたってBSで放送されてきた「寅さん」が、先週末で終了しました。レンタルDVDやテレビ放映でその多くを見てはいましたが、初回から最終作まで順番通りに見たのは初めてです。
 不思議な魅力を持った作品に思えます。後半から終盤にかけては、笑える場面も少なくなってしまいます。それでも毎週、放送を楽しみにしているのですから。

 葛飾柴又の下町風情も味があるし、旅先のローカルな原風景もどことなく懐かしい。
 それにもまして、やはり寅さんの浮世離れした人間くささと人情味に惹かれるのでしょうね。そして、どこまでも自由奔放で型破りな生き方には、束縛の多い(?)現代人はどこか憧れるのかもしれません。
 また数年たったら見てみたい作品です。それにしても「沖縄編」での寅さんの幸せな時間は、全作のなかでも1番心温まる場面だったと、私は思います。

 一転して、牛乳の話の続きです。
「牛乳を飲み続けると、骨が強くなるどころか弱くなる」にとどまらず、牛乳の継続的な摂取は、ある種のガンのリスクを高めるようです。ホルモン依存性ガンといって、過剰なホルモンがガン細胞の増殖に影響を与えるガンのことです。具体的には、前立腺ガンのすべて、乳ガンのほとんど、子宮体ガンや卵巣ガンの一部などです。
 これらのガンに牛乳が影響を与えるのは、牛乳がホルモン漬け食品だからです。市販されている牛乳は、ホルモン濃度の高い妊娠牛から搾乳しているものも多いと聞きます。

 もう一つ見逃せないのは、牛乳に含まれるIGF-1(インスリン様成長因子)という物質です。IGF-1は細胞分裂を促進させる作用があり、子牛の成長になくてはならないものです。子牛は、生まれて数カ月間は、1日1キログラムも体重が増えるほどに成長が速い動物です。そこにIGF-1が関与していることは、容易に推測できます。
 このIGF-1は、同じ哺乳類の人間も体内でつくっています。人体がIGF-1を必要とする時期は、細胞分裂、つまり成長が盛んな乳幼児と思春期です。その時期を過ぎると、役目を果たしたIGF-1の分泌は、ゆるやかに低下していきます。

 ところが、人は牛乳という形を変えて、そのあともIGF-1を外から補充し続けるので問題が起こります。成長期を終えた大人が、細胞分裂作用の強いIGF-1を摂るとどうなるのでしょうか。
 その能力を最大限に発揮するのが、ガン細胞の分裂増殖の場面になってしまいます。牛乳がホルモン依存性ガンのリスクを高めるのは、こういう理由です。
(次回につづく)

  

2014年9月27日土曜日

御礼

こんにちは。『日本一わかりやすい栄養と食事の講座』第2回「タンパク質の正しい理解」は先ほど終了しました。今回も、定員いっぱいの方にお越しいただきました。

ありがとうございました。

次回は、10月25日(土)午後2時からです。
テーマは「ビタミン・ミネラル・酵素」です。
人体を構成する材料は、(水を除くと)9割以上がタンパク質と脂質。けれども、材料だけでは体はつくれません。そこに必要となるのが、ビタミンであり、ミネラルであり、酵素です。その解説をします。ご予約は、お早めに。

☎ 098-935-0078

もう一つ、北海道地区の方へお知らせです。

10月4日(土)

屋比久先生による個別相談会

 琉球温熱療法院院長・屋比久勝子先生から直接アドバイスを受けられる、またとないチャンスです。(料金:30分=3,000円)

・セミナー『日本一わかりやすい栄養と食事の講座 in 札幌(仮題)』 担当:神代

 琉球温熱療法にとっての「栄養」の重要性、「栄養」と「カロリー」の違いなどを、やさしく解説します。

いずれも 10時30分 より

会場:札幌市西区八軒2条東4丁目1-30 パーティーハウス1階

琉球温熱療法院 札幌琴似加盟店にて

お申込み、お問い合わせは ☎ 011-215-7715

10月5日(日)

『北海道元気まつり』

琉球温熱療法院 札幌琴似加盟店様がブース出店します。
チケット1枚500円で体験施療が受けられます。
(『元気まつり』の入場は無料です)

また、前日(4日)都合がつかなかった方のために、屋比久先生の個別相談会を、5日も会場にて行います。(上記電話番号で、必ず事前にご予約ください)

会場:札幌市白石区東札幌6条1丁目-1-1

    札幌コンベンションセンター

開催時間 10:00~17:00

4日、5日ともに、ぜひお出かけください。

2014年9月26日金曜日

牛乳の話②(カルシウム)

 おはようございます。2~3日前、BSジャパンのニュース内で、102歳の現役医師・日野原重明さんのインタビューを流していました。偶然にも誕生日が同じであるため妙な親近感があり、本を数冊読むなど関心のある人物です。
 2年前、宜野湾市での講演会に出かけました。すると、1時間立ったまま(演台もなし)話し続け、そのあとコーラス指揮をするなど、その元気すぎる姿には驚かされました。

 日野原医師が大切にしているモットーは、「何歳になっても新しいことにチャレンジする」ことです。100歳のときに何と facebook を始め、101歳になったら俳句を、102歳では絵画を始めたそうです。もうすぐ103歳。次は何にトライするのでしょうか。
 私などは、これから50歳を迎えるに過ぎません。まだまだ新たな世界を切り開けそうです。その気持ちさえ失わなければ・・・。

 今回は、牛乳に含まれるカルシウムの解説です。骨粗しょう症予防のために、牛乳を毎日飲んでいる中高年の方もいるでしょう。その方々に「牛乳は骨を強くするどころか弱くする」といえば、驚くに違いありません。しかしながら、これは真実です。

 カルシウムはたしかに骨の主成分ですが、カルシウムだけで丈夫な骨ができるのではありません。カルシウムと兄弟のような関係にあるマグネシウムや、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも必要です。
 牛乳に含まれるマグネシウムは、カルシウムの10%弱とあまりにも少なく、ビタミンDもほとんどありません。牛乳が必ずしも骨を形成しない、という根拠です。

「骨を弱くする」のは、以下の理由です。牛乳は強い酸性食品です。搾乳の段階で酸性なのかは分かりませんが、運搬や保管、あるいは製造過程の攪拌や高熱殺菌処理などで、最終的には強酸性になります。
 牛乳は、昔は牛乳配達があったように、習慣性のある食品です。酸性食品の牛乳を毎日欠かさず飲むと、体内の血液も酸性に傾こうとします。ところが、血液は弱アルカリ性(pH7,35~7,45)から外れないように、厳重にコントロールされています。
 そのコントロール方法は、骨に沈着しているカルシウムの溶解です。アルカリ性ミネラルであるカルシウムを溶かすことによって、酸性に傾こうとしている血液を中和するのです。

 酸性食品の牛乳を飲めば飲むほど、骨から多量のカルシウムが奪われる。牛乳が骨を弱くするのは、こういうことです。実際に、1人当たりの乳製品摂取量が多い、アメリカ、デンマーク、スウェーデン、フィンランドなどの酪農国は、骨粗しょう症の発症率が軒並み高止まりしています。
(次回につづく)

2014年9月24日水曜日

牛乳の話①(タンパク質)

 おはようございます。沖縄に移り住んで、昨日で丸2年が経ちました。
 年に数回程度ですが、「どうして自分の店を閉めて沖縄に来たのか」と聞かれることがあります。

 屋比久先生からのオファーがきっかけではありました。とはいっても、7年間育ててきた愛着のある店舗ですし、そう簡単に決めたわけではありません。
 それでも、琉球温熱全体のお役にたてる仕事であれば、それまで以上にやり甲斐を感じられるかもしれません。それに、人から必要とされて働くというのは、やはり幸せなことですからね。
 そういうわけで、本院に仕事の拠点を移すことにしました。まだまだ力不足ながらも、もっといい仕事がしたいと日々思っています。
 
 話は打って変わって、今日から牛乳の話を始めます。私を含めた戦後世代にとって、牛乳は学校給食に必ず付いてくる1品でした。今ではほとんど見かけない牛乳配達もありました。
 「牛乳は栄養満点で、健康な体づくりには欠かせない食品」と、誰もが疑わずに飲んでいたのではないでしょうか。
 時代は移り、栄養学の専門家のあいだでは、「牛乳は百害あって一利なし」という考えが、半ば常識になっています。私も同感です。これは間違いないでしょう。
 それほど牛乳はよくないもなのか、1つずつ説明していきます。

 まずは牛乳に含まれるタンパク質です。牛乳に含まれるタンパク質には、成分の80%を占めるカゼインタンパクと、残り20%のホエイタンパクがあります。ホエイタンパクは消化吸収が速く、利用効率がよいといわれています。が、製造過程の高熱殺菌でほとんど失われてしまいます。

 では、大半を占めるカゼインタンパクはというと、これが大問題です。カゼインタンパクは胃の中で凝固し、凝乳(ぎょうにゅう。「ぎゅうにゅう」ではありません)というものに変わります。もちろん消化するのは大変です。
 それだけではなく、べとついた物質の一部は、硬くなって腸壁にへばりつき、栄養分が体内に吸収されるのを妨げてしまいます。
 栄養摂取どころか、それの邪魔をするのですから言葉も出ません。

 ちなみに、前回お知らせした「プロアミノ」の成分には、ホエイタンパクは使用されていますが、カゼインタンパクはもちろん含まれていません。
(次回につづく)

2014年9月22日月曜日

商品バージョンアップのおしらせ

 こんにちは。地元百貨店の沖縄三越が昨日で閉店しました。その数日前、最終セール中の店舗に行きました。目的は美術ギャラリー。
                
お目当ては、上村松園の代表作「序の舞」のシルクスクリーン(版画の一種)です。西洋画だったらモネ、日本画だったら松園、というくらいに、私は上村松園の美人画が好みです。見れば見るほど名画、絶品ばかりです。

 そこで、この複製画の値段。最終セールなので相当な期待をしましたが、聞いてみると324,000円(税込)。「最後の最後なので」「今回限りの…」と店員さんは熱心に勧めますが、いくらなんでも、と思いパス。
 帰ってから、一応ネットで調べてみたら、案の定 Amazon で95,000円。

 ネット上の相場を知らないのか、あるいは知っていても「三越で買う」ことが本人の満足なのか。いずれかの理由で、こういうギャラリーが成り立っていたのでしょうね。


 今日の本題は、絵画ではなくサプリメントです。
 弊社主力商品である「プロアミノ」が、バージョンアップして本日から販売します。















すでに新着情報PDFファイルでお知らせしていますが、今回の改良ポイントはおもに3つです。
60包入りを30包入りに変更し、とくにはじめての方が購入しやすい価格を設定。
②グラム当たりのアミノ酸をすべて増量
③グラム当たりのビタミンB6を約2倍に増量

①について、今まで通り60包ずつ購入したい方には、新たにセット価格をご用意しました。
②のなかでも、重金属の排泄に関わるシスティン(8/6付ブログ)と、従来やや少なかったトリプトファン(これも非常に重要なのですが、また追って説明いたします)を、約7割増やしています。
ビタミンB6の働きは、タンパク質の代謝です。吸収されたアミノ酸を材料にして、タンパク質を合成する場面に関わります。今回のプロアミノは、吸収だけではなく、そのあとの代謝にまでこだわった商品です。

 今までプロアミノをご愛用いただいた方も、そうでない方も、ぜひ一度お試しください。