2018年2月21日水曜日

腎臓を温めなさい

副腎につづいて腎臓の話題を。副腎と腎臓、語句は似ているし、副腎は腎臓にピッタリと乗っかっていますが、この2つは機能的な関連はほぼありません。
副腎は内分泌(ホルモン)系、腎臓は泌尿器系です。

もっとも東洋医学では、腎臓と副腎をまとめて「腎」と呼ぶそうです。
私たち温熱療法師にとっても、2つの臓器は一緒に熱入れできるので、腎臓と副腎の働きをしっかり押さえておくことは効果的な施療に繋がります。



腎臓といえば、昨夏こんな本が出版されて、かなり売れているそうです。
私も、目次を見て、中をパラパラっとめくりましたが、「千円以上出すほどではないな」と思い、そのまま棚に置きました。
ですが、その後いい具合に中古価格が下がったので、Amazonで購入。目を通してみました。

腎臓は「オシッコをつくるところ」ですが、その過程でさまざまな老廃物を尿のほうに回します。
なかでも血液中の老廃物は、そのほとんどが腎臓を経由して体外に排出します。ですから、血液をキレイな状態に保つためには、健康な腎臓が欠かせません。

それ以外にも、腎臓は
血圧を調整するホルモンをつくる
・丈夫な骨に欠かせない活性型ビタミンDをつくる
・赤血球を増やす造血ホルモンをつくる
などの働きがあります。

これらの腎機能を高いレベルで維持するために、独自の「腎マッサージ」を薦めているのが、この本です。

ところが、読み進めてみると・・・

腎臓の「冷え」に警鐘を鳴らしている記述が、途中から多くなります。













この内容であれば、『腎臓を温めなさい』でもよいのではないかと思いたくなります。
もはや「温める」はありふれているので、簡単ですぐできて、しかもお金がまったく掛からない「もみなさい」の方が売れる、と著者(出版社)が判断したのではないかと、私は推測します。

そんな推測はどうでもいいのですが、このブログをご覧になっている温熱ファンの皆様は、大切な腎臓をしっかり温めてください。もちろん、”もんでも”いいのですが。

腎臓については、近年まったく新たなことが分かっています。あらゆる臓器をつなぐネットワークの要だということが、NHK特集「人体」で放映されました。
今後も腎臓から目が離せません。

2018年2月17日土曜日

副腎疲労②

ここ数日、沖縄はポカポカした陽気です。
寒い季節に咲くのがカンヒザクラ(寒緋桜)なのかもしれませんが、やはりサクラは暖かい日差しが似合う、と私は勝手に思っています。





つづきです。副腎疲労に関する書籍ですが、「少しは増えているのかな」と思ってAmazonで検索してみたら、今でも6~7冊程度。そのうち半分以上は同じ著者ですので、副腎疲労を研究している人はまだまだ少ないということでしょう。

私が4年前に読んだのはコレ。
平易で読みやすく、価格も手頃です。

副腎はストレスのダメージをもっとも受けやすい臓器だと、前回書きました。そこに関わってくるのは、副腎皮質でつくられるコルチゾールというホルモンです。
コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれ、強いストレスを受けたときに耐久力を高め、生命維持に重要な役割を果たすホルモンです。

ところが慢性的に重いストレスにさらされると、終日コルチゾールが分泌され続け、やがて副腎は疲弊してしまいます。
すると、コルチゾールがつくられにくくなるばかりか、副腎がつくる他のホルモン分泌にも影響が出てきます。副腎がダウンした状態です。
温熱施療をやっていても、ストレスを溜めこんでいると疑われる人は、きまって副腎のところで「アチチッ!」となります。

副腎が生産するホルモンは50種類以上あるとも言われています。それらが複雑な作用を織りなしながら体の調整をしています。内分泌系の中核だと言っても過言ではないでしょう。
それが疲弊してしまうと、ホルモンバランス全体が崩れ、前回書いたようなさまざまな症状が出るのです。
これが副腎疲労です。

では、どうやって副腎疲労から快復させるのか?
これはもう、ストレス要因を遠ざけて「とにかく休む」しかないようです。

世の中には、大雪であっても台風であっても出勤しなければいけない人も多いようですから、「それは無理だ!」と言われそうです。
けれども、やはり休むしかありません。だましだましやっていても長引かせるだけです。
治すときは治す。それは副腎疲労に限ったことではありませんが。

栄養も無関係ではありません。コルチゾールをつくるときにはビタミンCが使われます。
副腎疲労になっている人は、副腎内のビタミンCが枯渇しています。大量のビタミンC摂取が必要です。
また副腎疲労の人は、ビタミンB群(とくにパントテン酸)も足りていません。これもしっかり入れなければいけません。

それでも。根本治療は、やはり「休むこと」です。

2018年2月14日水曜日

副腎疲労

前回のブログは、筋肉を鍛えるというメッセージで終わりました。
運動、やってますか?

私は、毎日20~30分のウォーキング(この時間でウォーキングといえるのかどうか分かりませんが)と短時間の筋トレを日課にしています。沖縄に住み始めて以来、筋肉量の減少に危機感を抱いているからです。

昨日、何かの健康番組で「転倒を防ぎ、健康長寿になるための歩き方」のようなことを特集していました。記憶だと、ポイントは下の4点でした。
①大きなストライドで歩く(脚の筋肉をより使う)
②速く歩く(足先で蹴る力を鍛える)
腕を大きくうしろに振りながら歩く(肩甲骨を動かし、背筋を鍛える)
④坂道を歩く(ない場合は階段)

③は、おもしろいですね。ウォーキングのとき腕を振ってはいましたが、うしろに意識して振るとは初耳でした。
たしかに肩甲骨が動きます。肩こりにもよさそうです。
ウォーキングも馬鹿にはなりません。


 
今朝の地元紙を開くと、「副腎疲労」の記事が掲載されていました。
副腎疲労といっても、聞いたことがある人は少ないはずです。
医師でも知っていいる人は少ないと聞きます。

副腎疲労の症状は、
・朝、起きるのがつらい。
・熟睡できず、目が覚めても疲れがとれない。
・元気が出ない。気力が出ない。
・気持ちが落ち込む。楽しいことがない。
・集中力が出ない。ボーっとする。
・物忘れが多くなる。
・イライラする。急にキレてしまう。
・午後2~4時頃とくに疲れを感じ、午後6時以降になると少しずつ元気になってくる。
など、さまざまです。

一見すると、うつのようだったり、低血糖症や更年期障害にも似ています。
あるいは「ただの過労でしょう」とか「不定愁訴ですね」と診断されることもあります。
ようするに、病院に行っても原因がはっきりと分からないのです。

こうした症状の原因の一つとして、近年指摘されているのが副腎疲労です。
副腎は、腎臓に乗っかるように左右2つある内分泌系(ホルモン系)の臓器です。外側の副腎皮質と内側の副腎髄質に分かれます。
認知度はいま一つの臓器ですが、副腎から分泌されるホルモンは、血圧や血糖値、免疫機能、抗炎症作用、神経作用、性機能などを調節する重要な役割を果たしています

一方で、ストレスによるダメージをもっとも受けやすい臓器でもあります。
副腎疲労は、近年のストレス社会が生み出した現代病だと言われています。
(つづく)

2018年2月10日土曜日

90歳まで記憶力UP!

こんにちは。「NHKスペシャル・人体」第5集・脳。ご覧になりましたか?

今回も興味深いトピックが満載でした。「ひらめき」を生むメカニズムもユニークでしたが、やはり自身に身近なテーマは「記憶力アップのカギ」でした。

脳の中で記憶を司るのは海馬(かいば)という器官であることは、よく知られています。番組では、その海馬の中の歯状回(しじょうかい)という細胞にスポットを当てていました。
歯状回に電気信号が伝わってルートを形成することが、記憶の正体だと解説していました。それを大脳皮質に運ぶことによって、記憶が記憶が蓄積していくのです。


ここからが肝心。この歯状回の細胞を増やすことによって、記憶力がアップするというのです。
それを可能にするのが、膵臓から分泌されるインスリン、および筋肉から分泌されるカテプシンBなどメッセージ物質(酵素)です。
インスリンをしっかり分泌されるには健康的な食事(具体的な内容までは言及されていませんが)、カテプシンBが分泌されるには適度な運動が必要だということです。
しかも、歯状回の細胞を増やすことは90歳まで可能だというのですから驚きです。
つまるところ、齢を重ねても脳を衰えさせないためには、食事(栄養)と生活習慣(運動)が大切だということです。

2018年2月5日月曜日

最強の食事術?

那覇や中城など、あちこちでサクラの花が咲き、目を楽しませています。
例年では本島中南部のサクラはもう少し先のはずですが、冷え込みが厳しいため、今年は早めに開花しています。
本土のサクラとは逆です。



下の写真は、3週間ほど前のビジネス誌です。
タイトルだけは訴求力があるので、ザーっと眺めてみたら、案の定こんな感じです。
相変わらず、制限、食べない、減~、抜く、が流行りのようです。たっぷり入れる、大量に摂取する、メガ~、といった文言はまったく登場しません。
ダイエット=予防、健康増進ではないのですが・・・。

糖質制限は、前回のブログでも登場しました。積極的に推奨してはいませんが、ケース・バイ・ケースで検討の余地がありそうです。
制限するのは糖質のみで、糖質を制限した分だけタンパク質と脂質、とりわけタンパク質を増やす必要があります。結果的にメガタンパクに近い食事になるわけです。

糖質制限については、次のような見方もできます。

「日本人の主食は長らく米」というのは、もはや常識です。が、我が国で稲作が始まったのは弥生時代、たかだか2千数百年前に過ぎません。
さらに、特権階級や富裕層をのぞく庶民が、ふつうに米を食べられるようになったのは百年くらい前。腹いっぱい食べることが可能になったのは数十年前のことです。

人類の歴史は、400万年とも600万年ともいわれます。そのほぼ全期間、人間は米を含む炭水化物(糖質)を摂ってはいなかったことになります。
人は元々、大量の糖質を消化・吸収するしくみを持っていない、ということです。人体の構造は、数十年や百年では変わらないからです。

糖質「制限」とは言いますが、それは日本古来の食事法だと解釈することもできるのです。
さりとて、いきなり主食を一切抜く、といった極端な糖質制限を見よう見まねでやってしまうとリスクを伴います。専門家の指導のもとに行う、または緩やかに始めるのがよいでしょう。

写真にある「カロリー制限」については触れません。
下の記事をご覧ください。

2018年1月31日水曜日

たんぱく質なしでは生きられない!


2週間ほど前のブログにコスモスの写真を載せましたが、本当の見ごろは今でした。
ということで、もっといい写真を。




下のフレーズを見てください。
「私たちは”たんぱく質”なしでは生きられない!」
なんか、いいですね。
私たちの体はタンパク質でできている、といったフレーズはよく使いますが、「~なしでは生きられない」の方がずっとインパクトがあって人に伝わりそうです。
このフレーズ、研修や講習で使わせて(パクらせて)いただきます。

ちなみに写真は、FANCLの機関誌『元気生活』最新号のページです。通販を利用していない人でも全国のFANCLショップで入手できます。

タイトルの次のページにあるのが下のグラフです。
由々しき事態となっています。

別の資料でのグラフです。
20世紀終わりから、男女を問わず、右肩下がりにタンパク質の摂取量が減少しています。

この原因ははっきりとは分かっていませんが、考えられるのはダイエットではないでしょうか。
3大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)を無分別に減量してしまうと、当然このような結果になります。カロリー中心の栄養管理から抜け出していないということです。

ただ、FANCLのグラフをよく見ると、ここ数年は持ち直しているのがわかります。
これも推測ですが、糖質制限ダイエットがブームになっているのが理由ではないでしょうか。
糖質を減らした分までタンパク質を摂る必要があるからです。

糖質制限ダイエットを推奨しているわけではありませんが、古典的なダイエットに比べれば数段すぐれています。
それでも見よう見まねではなく、しっかり学習してから始めてください。

2018年1月26日金曜日

とんぺい焼き

こんにちは。先日、那覇市内の福州園を訪れました。
私の好きな日本庭園ではありませんが、想像以上に広く、立派な中国式庭園です。池にはコイも泳いでいます。

梅の花が咲くというので期待しましたが、まだ3分咲き。ですが中国原産のコウシンバラ(写真下)などがキレイでした。
とても緑ゆたかで、都会のオアシスです。市内中心部の久茂地交差点からすぐとは、とても思えません。



自宅に戻り、調子にのって、もやしレシピの第2弾にチャレンジ!
もやしたっぷりの、とん平焼き。とん平焼きの「とん」は豚のことですので、豚バラ肉も入ります。

が、つくってはみたものの、とても人に見せられるような見栄えではありません。
卵で包むというのは上級ワザ。私には、まだまだ早すぎます。
そこで完成品の写真はウェブサイトから。
中身がもやしであるだけで、見た目はオムレツと変わりません。
上にかけてあるのは、ケチャップではなく、お好みソースとマヨネーズ、つまりお好み焼き風ということです。
卵は、2人分で3~4個使います。たんぱく質もしっかり摂れます。



もやしの保存期間は1~2日が関の山。
ただし、やり方次第では引き延ばすこともできます。

1.水に浸す
 ボールやタッパーに水を入れて、ラップか蓋をします。
 毎日水を替えることによって3~5日くらいは使えます。
 この方法では、水溶性のビタミン、つまりビタミンCとビタミンB群は流れ出てしまいます。とはいえ、前回のブログで書いたように、CとB群の含有量はきわめて少ないので、あまり気にする必要はないかもしれません。

2.冷凍保存
 茹でたもやしを冷まして、水気をしぼってラップに小分けにして冷凍庫で保存します。
 色が変化したり、味も若干落ちますが、この方法だと2~3週間くらい長持ちします。
 まとめ買いしたときには、買ってきた状態で袋のまま冷凍しても問題ありません。