2019年3月22日金曜日

松樹皮エキス

抗酸化サプリメント、αリポ酸の次は松樹皮エキス。

これは、フランス南部で生育する海岸松樹皮からの抽出物。多くのサプリメントは、ピクノジェノール(スイス・ホーファーリサーチ社の商標)の名前で販売されています。

OPC(オリゴメリック・プロシアニジン)ともいいます。

松樹皮エキスには40種類以上のフラボノイドが含まれ、強力な抗酸化作用を持ちます。
また、αリポ酸同様に、ビタミンCやビタミンE、さらにコエンザイムQ10の働きを助け、再生します。

とりわけ、血管に対してはすぐれた効用が判明しています。老化した血管を若返らせるほどの薬効を持っています。
さまざまな症状にも対応しますが、なかでも子宮内膜症や月経困難症など、女性特有の症状の改善に効果があると言われています。

私が知るかぎり、国内ではDHC社から販売されています。
小林製薬からは、ピクノジェノールと還元型コエンザイムQ10をミックスしたサプリメントが販売されています。
そんなに高くはありません。

2019年3月15日金曜日

α リポ酸

今回から、がん予防に効果があると思われるサプリメントを見ていきます。
琉球温熱では扱っているカテゴリーは随分前に取り上げているので、それ以外のものを紹介します。

がんを予防の大きな柱は活性酸素対策です。そこで、抗酸化作用が期待できる栄養素を摂取する必要があります。分子栄養学の大家、三石巌氏は、それをスカベンジャーと名付けました。
抗酸化作用があるサプリメントといえば、まずはビタミンC(水溶性)とビタミンE(脂溶性)です。
この2つは、抗酸化サプリメントの基本中の基本ともいえるでしょう。

それを前提に、プラスするといいのはαリポ酸

αリポ酸は、それ自体も強い抗酸化作用を持ちます。
が、それだけではなく、ビタミンCやビタミンEを復元し、血清濃度を維持する働きがあります。
ビタミンCとビタミンEを再生するということは、水溶性にも脂溶性にも働きかける能力を持つということです。

そういう意味で、αリポ酸はかなりのすぐれモノです。 

αリポ酸のもう一つの顔として、糖質代謝を促進して、2型糖尿病の症状を改善する(インスリン抵抗性の改善)ことが期待できます。
ヨーロッパでは、広く医薬品として用いられています。 

αリポ酸は反応性が高い物質です。反応性が高いとは、他の物質と化学反応を起こして、その物質自体が変化しやすいということです。
そのため、αリポ酸の摂取は、他の食物と反応しやすい食後ではなく、空腹時に飲むのがベターです。

推奨量は、1日に50~100mgです。


2019年3月8日金曜日

50代の読書

最近、世俗的で現代とマッチする小説を読みます。
そのなかで、垣谷美雨さんの作品が楽しく読破できます。
登場人物の年代が近いので、親しみが湧くのでしょう。

左の『老後の~』は、それほど蓄えが潤沢ではない50代夫婦が主人公。
見栄や世間体にこだわるあまり、娘のために分不相応な結婚式の援助をして数百万円を使ってしまう。
親の葬式には、同じ理由で祭壇や棺桶のランクを引き上げてしまい、あっという間に大金が飛んでいってしまう。
そうこうするうち、老後の資金も底をつき始め、「さあ、どうする」といった話。


何にお金を使おうが自由ですが、そのうちの少しでも良い食材やサプリメントに回すことができれば、間違いなく健康になるでしょう。



右の『 if 』は、「もしもあのときに戻って、そこからやり直せたら」の if
末期がん患者4人の物語。余命いくばくもない状況で、「あのとき」のことが悔やんでも悔やみきれず、もう1回やり直したい。では、実際にそれを叶えてみましょう。
そして、実際にやり直してみたら・・・(部分的にファンタジーです)。


残念ながら、がんになってしまった、という後悔のことではありません。
そんな内容では、小説としては面白くないでしょう。
けれども20年前に戻って、そこから予防に取り組んでいれば、この4人は多分がんには罹らなかったはずです。


強引な持っていき方ですが、次回のブログから、がんの予防に効果があると思われるサプリメントを紹介します。


余談です。垣谷さんの作品に『夫の墓には入りません』というのがあります。
私も、そう言われないように努力しなければ。

2019年3月2日土曜日

安全なベーコン

昨年、東京で開催した栄養学講習で糖質制限食を取り上げました。糖質制限食を成功させるアイテムは、糖質は少なく、タンパク質と脂質が豊富な食材です。
それは例えば、卵、牛や豚のバラ肉、またはロース、お魚全般、バター、チーズ、ナッツ類などが該当します。

その中の一つにベーコンが登場しました。
ベーコン40当たりの糖質は、わずか0.1g。それに対してタンパク質は5.2g、脂質は15.2g含まれます。
ベーコン卵は、朝食の定番メニュー。糖質制限食にはピッタリのようにも思えます。

が、ベーコンの不安要素は亜硝酸塩。前々回のブログで取り上げた発色剤です。
見た目の鮮やかさを保持するために、ほとんどすべての商品に亜硝酸塩が使用されています。
では、亜硝酸塩不使用の商品はあるのでしょうか。



探してみたら・・・・・ありました。亜硝酸ナトリウム不使用の商品が。
近くの大型スーパーで見つけたのは、信州ハムのベーコン
これ一つだけ。あとは全滅でした。

信州ハムは、かなり健康に配慮した商品を作ることで知られています。
信州ハム以外にも、日本ハムやイオンPB(プライベートブランド)の一部に、亜硝酸塩不使用の商品があると聞いています。


では、それ以外の商品は発がんのリスクが高いのかというと、そうとも言えません。
ビタミンCがニトロソアミンの発生を抑えることを前回のブログで記しました。それもあり、亜硝酸塩を使用している商品のほとんどにはビタミンCが添加されています。

ただし、添加されているビタミンCで、ニトロソアミンの発生を抑えるに十分な量かどうかは分かりません。心配な人は、食後にサプリメントでビタミンCを摂取した方がよいでしょう。


あくまでも、より安全を求める人は、信州ハムの商品を探してみてください。
信州ハム以外では、日本ハムやイオンのPB(プライベートブランド)商品の一部に亜硝酸塩不使用のものがあると聞いています。

2019年2月26日火曜日

よくある勘違い

一昨日と昨日は、所用で実家のある横浜へ。
横浜や東京に行くときには、出来るかぎり旧友や元同僚など、気の置けない人たちと会うことにしています。
今回もそのうちの一人と食事をしましたが、その時のひとコマ。

その人は十数年前に大病を患った経験があるため、一応は食事に気を使っているということ。
が、実際にはカロリー管理を中心としたものであったため、分子栄養学のサワリだけ簡略に伝えました。

体の材料であり、体の修復に不可欠なタンパク質が何より大切だ、ということ。
その必要量は、毎日、体重の千分の一 +α。体重50kg 前後と思われるその人の場合、毎日、60~70g くらい摂る必要があることを話しました。


すると、彼女(会ったのは女性です)。

「それって、案外簡単でしょ。お肉とかお魚をひと固まり食べればいいんじゃないかしら」。

つまり、こうです。お肉を100g 食べれば100g のタンパク質が摂取できる、というイメージのようです。
このパターンの会話を交わすのは、じつは数回目です。意外と多くの人がこのように考えているのかもしれません。


肉も魚も、そして人間の体も、半分以上は水分です。油(脂質)も相当部分を占めています。
残った部分がタンパク質だと考えても間違いではありません。
肉100g 中、タンパク質が100g はありえません。

実際には、どの程度タンパク質が含まれているのでしょうか。
肉類で見てみましょう。肉類の場合は、部位で大きく違ってきます。

牛や豚のバラ肉は脂質が多いため、タンパク質は思いのほか少ないのが実状です。
牛バラ肉の場合、(すべて100g あたり、四捨五入した数値)タンパク質はわずか11g。約1割に過ぎません。
比較的多いのがヒレ肉。牛ヒレ肉は19g、豚ヒレ肉では23g。それでも約2割にとどまります。

柔らかくて美味しい鶏もも肉は17g。鶏肉でタンパク質が多いのはササミで25g
平均すると、やはり2割前後です。
ちなみに鶏卵はというと13g(Mサイズ2個分)。


どう思いますか?
体重の千分の一+αは、想像以上にハードルが高いことに気づかれたはずです。
横浜で会った女性にも納得していただけました。


卵、肉、魚、大豆食品、乳製品などを朝昼晩でどうやって振り分け、タンパク質の必要量を無理なく摂取していくのか。
これを考えることが大切なのは、何をおいてもこのハードルをクリアするためです。

2019年2月21日木曜日

『Newton』 亜硝酸塩

前回につづき発ガン物質がテーマです。

記事では、ソーセージ、ベーコン、ハムなどの加工肉の摂取が死亡率を上げると書かれています。
その正体は、それらに添加物として使用されることが多い亜硝酸塩(Na)です。亜硝酸塩は、血液の成分であるヘモグロビンやミオグロビンと結合することで鮮やかな血色を保持する働きがあります。

つまり、発色剤です。ソーセージ、ベーコン、ハムは、時間が経つにつれて色あせていきます。それでは見た目が悪く「売れない」ので、発色剤の出番となるわけです。
この亜硝酸塩が添加されるのは、牛豚鶏の加工肉だけではありません。魚を使ったハムやソーセージ、いくらや明太子などの魚卵も「鮮やかさ」が売りの食品です。

亜硝酸塩の毒性が危惧されるのは、亜硝酸が肉類、魚介類や魚卵に含まれる第2級アミン(アンモニアの水素原子2個を炭化水素基で置換した化合物)と酸性の環境で結合した場合、ニトロソアミンという発ガン物質に変化することです。
ニトロソアミンは、WHO(世界保健機関)によって第1級発ガン物質に指定されています。

体内でもっとも「酸性の環境」下にあるのは、強酸性の胃酸を分泌する胃です。
そのため、ニトロソアミンは胃ガンのリスクを高めると言われています。


では、ソーセージ、ハム、ベーコン、あるいは明太子、いくらは食べてはいけないのでしょうか。

対策は2つあります。
1つは、亜硝酸塩不使用の商品を選ぶこと。これについては、次回のブログで取り上げます。
もう1つは、ビタミンCを一緒に摂ること。ビタミンCにはニトロソアミンの生成を抑える働きがあるからです。

とはいえ、たとえ好物であったとしても、ほどほどにしておくのが無難でしょう。

2019年2月15日金曜日

『Newton』 アクリルアミド

アクリルアミド。はじめて聞く人も多いはずです。
アクリルアミドは、でんぷん質を含む食品を高温調理したときに発生する発ガン物質です。
代表例は、記事にも出ているフライドポテトやスナック菓子。
家庭料理では、さつまいもの天ぷらがそうです。

120℃くらいから発生し、170℃を越えると大量に発生すると考えられています。
ここで問題になるのが、ファストフードで提供されているフライドポテト。
油を高温で揚げるほど、あの「カリカリッ」とした食感が出ます。
M c 社のフライドポテトのカリカリ感は相当なものです。180℃前後で揚げているからです。

もっともM c 社のフライドポテトは、ショートニング(トランス脂肪酸)を使って揚げている方が問題だと思いますが。



自宅で天ぷらをつくる場合には、温度計を用いて160℃前後で揚げることをお薦めします。
160℃と170℃では大きく違います


つけ加えると、玄米を圧力釜で炊くのも注意。でんぷん質の高温調理そのものです。